第一話「流星」
後漢末期大陸には一つの噂で持ちきりになっていた
「天より落ちし星に乗り天の御遣い導かれん。そのもの乱世を鎮静へと導かん」
・・・「はぁ~ 最近暇ね 祭~ 何か面白いことってないの~?」
祭「そうは言われましても策殿 最近袁術の命で賊討伐をしているではないですか」
雪蓮「賊討伐なんてすぐに終わってるじゃない はぁ~ 何か面白いことないかなぁ~」
祭「そうですな・・・ 堅殿が亡くなってもう1年も経ちますからな ・・・そういえば策殿 こんな噂を聞いたことはありますか?」
雪蓮「噂~? 何それ 聞かせて聞かせて」
そういって雪蓮は目を輝かせながら祭を見た
祭「最近ちまたで「天より落ちし星に乗り天の御遣い導かれん。そのもの乱世を鎮静へと導かん」という管路という占い師が出した予言が噂になっているのです」
雪蓮「天の御遣い? でもこんな混沌とした世になったのは事実だし民たちはそんな予言にすがっているのかしらね」
祭「恐らくは ですがただの予言ですので当たるかどうかも分からないのですが」
雪蓮「そうね・・・ それにしても天の御遣いかぁ・・・ 本当に実在するなら会ってみたいわね」
祭「おや 策殿も予言を信じてみるのですか?」
雪蓮「そんなんじゃないわ 天って言ってるほどなのよ? その血を孫呉に入れたら畏怖されること間違いないじゃない」
祭「・・・・・・確かに もう昔みたいに漢王朝は限界に近いですからな」
そういって孫策:雪蓮と黄蓋:祭の2人が話していると突如空から一つの星が落ちてきた
雪蓮「ねぇ 祭今のって・・・」
祭「まさに予言通りなことがおこりましたな どうしますか?」
雪蓮「・・・そうね 一応落ちたところへ行ってみましょうか 怪しい妖だったらその場で殺せばいいし」
祭「分かりました 護衛などはどうしますか?」
雪蓮「必要ないわ 祭も一緒に来てくれるんでしょ?」
祭「分かり申した お供しましょう」
そういって雪蓮と祭はすぐに流星が落ちたと思われる森へと向かっていった
流星が落ちた森では寝ている北郷一華がまさに今光が消えてゆっくり地面に接したのだった
そんなところへ森の奥から2mはあるとは思えるほどの虎とその子供たちらしき虎が一華に近づいてきていた
すると子供の虎は一華のお腹の上に乗って丸くなってすぐに寝息を立てはじめ、親虎は一華の腕を枕代わりに一緒に寝始めたのだった
それはまるで親と子供が仲良く寝ているように周囲からは見えていた
雪蓮「確かここらへんよね 祭」
祭「そうですな 策殿 む 策殿あちらを」
雪蓮「え? へぇ~ ここの虎は気が荒いはずなのにここまで心を許しるなんてね」
祭「おそらくあの童が天の御遣いというものでしょうな どういたしますか?」
雪蓮「そうね 虎を刺激するわけにもいかないし・・・ 祭少し待って」
雪蓮と祭が話していると親虎が2人の気配に気づいたのかこちらを見ていた すると子供を起こすように体を舐めて子供を起こし、子供を起こすと親虎は雪蓮たちに向かって歩き始めた
祭「策殿 お下がりを ここは儂が」
祭は主君である雪蓮の前にでたが虎はそんなことを気にすることはなく雪蓮の前まで歩いてきた。そして一華の方を向いたと思えば雪蓮の方を見てという行動を何度か繰り返し始めた
雪蓮「私たちに預けるってことなのかしら?」
雪蓮がぼやくと虎は首を縦に振ってそのまま森の奥へと姿を消していった
雪蓮「まるで我が子を守る母親みたいだったわね あの虎は」
祭「そうですな 儂が素通りしてまで策殿にあの童を任せるほどなのですからな」
雪蓮「それはそうとあれほどの虎に頼まれたこの子をそのままにしておくわけには行けないわ 祭 連れて帰りましょ」
祭「そうですな おや こ奴のそばに置いてあるこれは・・・」
雪蓮「見たところ武器ね 私が使ってる南海覇王よりも綺麗ね 一応持って帰りましょうか」
祭「分かり申した」
そういうと祭は一華を肩に担ぐように持ち上げ、雪蓮はそばに置いてあった武器を手に持ちそのまま自分たちの居城へと戻っていったのであった
その後雪蓮と祭が冥琳のお叱りを受けて2時間以上正座のまま説教を受けたのは無理もないことだった
これは家族を守るためには自己犠牲をいとわないようなわがままな天の御遣いと、その家族を真摯に守る絆の物語である
はづきです すいません 新タイトル始めちゃいました
前の話もでき次第上げていきたいと思いますが、並行してこの話も挙げていこうかと思います
一応この話ともう一つが終わるまでは失踪はしないように頑張ってみます
ではでは、次がどっちになるか分かりませんが次もどうぞよろしくお願いします。
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