天の御使いと守護者外伝
「刑天の変化」
―――Side 刑天―――
于吉「では、刑天・・・孫策の暗殺頼みましたよ?」
左慈「貴様なら簡単だろう」
確かにそうだな・・・
于吉「仙石に執着するのは構いませんが・・・しっかりお願いしますよ?」
刑天「ああ」
確かに、執着しているが・・・何故ここまで?奴に何を感じている?
??『・・・ごめんね』
刑天『うそだろ、○○!俺は、お前を守るために力を手に入れたんだ・・・・なのに・・・』
??『違うよ?君の力はもっと多くの人のためにあるんだよ・・・』
刑天『力があっても・・・一番守りたい奴を守れないんじゃ意味がないんだよ!』
??『駄目・・・私に囚われちゃ駄目だよ・・・大好きだったよ・・・○○・・・』
刑天『おい・・・目を開けろ!・・・あ・・・あ・・・あああああああああああああああ!』
なんだ・・・今のは 記憶?俺の記憶なのか?
左慈「・・・どうした?」
刑天「なんでもない」
そうだ・・・今のは・・・なんでもない・・・
―――Side 連華―――
明日は、江東の虎といわれた母様の命日 姉さんがせっかくだからと、呉の将全員で墓参りに行くことになった 母様だって、皆の顔を見てみたいはず・・・きっと喜んでくれるはずだ そして―――
雪連「母様・・・あなたが残した呉はここまで、成長することができました 今は、まだ袁術の下だけど・・・すぐに孫呉の名を大陸にとどろかせて見せます」
姉さんの言葉で皆が黙祷をささげていたとき―――
思春「!何者だ!」
全員「「「「!」」」」
草むらから、大量の盗賊らしき男たちが現れた
男「孫策・・・殺す」
連華「な!姉さんを!?」
雪連「・・・袁術かしら?」
だとしたら・・・私たちも危ないかもしれない この機に乗じて首脳陣を排除する計画だったら・・・「ま、そんなところか?」え? 声が聞こえたと思ったら、私の後ろに―――
刑天「動くな・・・動けば、こいつが死ぬことになるが?」
小連「お姉ちゃん!」
思春「な!?貴様は、汜水関の!」
明命「いつの間に!?」
確か・・・刑天だったか?くそ、後ろを取られるとは!
刑天「俺らの目的は孫策の殺害のみ・・・大人しくしていれば、危害は加えない」
―――Side 刑天―――
・・・つまらん茶番だ 俺は、于吉がどこからか拉致して洗脳した盗賊を使って孫策たちが墓参りに行くところを狙った はっきり言って拍子抜けだ・・・まあいい
刑天「孫策よ・・・後ろの男たちに貴様の首を取らせれば、孫権の身の安全は保障しよう・・・」
雪連「・・・」
祭「貴様「黙れ」!」
連華「うっ!」
こういう手合いを黙らせるには・・・人質を痛めつけるのがいい・・・殺さない程度に俺は、孫権の首を絞めた
刑天「さて、返答は?」
連華「姉さん・・・ごめん・・・」
苦しそうに呟く孫権があの記憶の中の女に見えた・・・何故?
雪連「そうね・・・こうするわ!」
刑天「なに!?」
孫策はその言葉と共に俺に斬りかかってきた!?人質を見捨てるのか!?
雪連「バカ言っているんじゃないわよ!私の大事な妹を・・・『大切なもの』を傷つけさせるものですか!」
仙石『悪いが・・・あいつらを斬らせるわけにはいかん・・・『大切なもの』を傷つけさせるわけにはいかないんでな!』
・・・なぜ、仙石を思い出す!?それで、動きを止めたのがいけなかった・・・俺は、腕を斬られ孫権を奪われてしまった・・・
雪連「冥琳!連華を!」
冥琳「ああ!隠、亞沙!」
隠・亞沙「「はい!」」
体勢を立て直された・・・後ろに配置した洗脳した盗賊たちもすでにやられていた
思春「これで形勢逆転だ!」
雪連「覚悟はいい?」
刑天「・・・なぜ」
祭「ん?」
刑天「なぜ、貴様らは『大切なもの』を守るため戦う?なぜ、あの男のように自分の身を犠牲にしてまで他人を守る?」
雪連「あんたの言っている『あの男』ってのは分からないけど・・・自分の身を犠牲にしてまで他人を守れるかって?『仲間』を守るのに理由が必要?」
何?
雪連「強いて言うなら・・・『仲間』を失うのがいやだから戦うのよ 私たちの背中には、仲間の命が乗っているの・・・あなたとは背負っているものが違うのよ!自分ひとりのためだけに使っている力には負けないわ!」
??『君の力はもっと多くの人を守るためにあるんだよ・・・』
目の前の孫策と記憶の女が重なって見えた・・・俺は・・・
雪連「さあ、行くわよ?私たちは、負けられないんだからね!」
その号令と共に、戦える将がいつでも飛びかかれる体勢になった・・・これは
刑天「・・・ここで退かせてもらう」
思春「なに?」
祭「どういうつもりじゃ?汜水関での戦いや、洛陽の外での戦闘を見るに・・・貴様はかなり強いはずだが?」
刑天「わからん・・・だが、お前らを殺す気がなくなった」
冥琳「(こいつ何を考えている?)」
なぜか、目の前の呉の将たちを殺す事ができなかった・・・全員が記憶の中の女に見えた
刑天「お前らは・・・何故・・・」
明命「消えた!?」
俺は、混乱してそこから転移した・・・どうしたのだ俺は?なぜ・・・
―――神仙―――
于吉「・・・どういうつもりですか?」
左慈「何故、孫策を殺さなかった?」
刑天「お前らにはなす必要はない・・・」
于吉「・・・まあいいでしょう あなたには、袁紹の客将として公孫賛軍の殲滅に行ってもらいます・・・今度は、ちゃんと殺してくださいよ?」
刑天「・・・ああ」
于吉「・・・おかしいですね」
左慈「このままでは、計画に支障をきたすぞ?」
于吉「そうですね・・・私も出ます 今回のようになったら・・・潰します」
左慈「これ以上勝手な真似はさせるな・・・」
―――Side 刑天―――
次は、公孫賛を殺すのか・・・何故、戸惑っている?・・・本当にどうしたんだ俺は・・・
―――Side 雪連―――
刑天が消えて、安全が確保できた私たちはすぐに城に戻り連華の手当てをした 医師によれば、しばらくは寝たままだが命に別状はなく、すぐによくなると言われた
思春「よかった」
思春は、ずっと部屋の前に立って待っていたから、その報告はとても嬉しいでしょうね しかし、あの刑天という男・・・様子がおかしかった まるで、自分の考えに戸惑っているような・・・そんな感じ
祭「あの男・・・考え方が変わっているのかも知れん」
冥琳「祭殿もそう思われますか・・・」
どっちにしろ、刑天は要注意人物ね・・・
さて、調子に乗って話を進めましたが・・・前回のあとがきでも触れましたがネットにつなげなか
ったので、いくらか話を書いておきましたので、しばらく更新は早くなると思います
さて、今回の分析ですが・・・刑天の過去が少し、出てきましたね といっても、刑天の過去はそ
こまで出てきません まあ、刑天がなぜこうなってしまったのか?の説明として出すことはあるか
と思います さて、刑天はどうなるのか?
次回、お会いしましょう^^
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今回は、外伝的なお話です
主役は、「あいつ」です