No.908527

~少年が望んだ世界と力~

第五十九話 カートリッジシステム

2017-06-03 18:07:51 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:3040   閲覧ユーザー数:2953

前書き

ARXー7アーバレスト 「お久しぶりです!最新話、更新です!お待たせしました!」

 

 

俺自身も驚いている想定外の事態、それはリンディ提督がシグナム達に魔力を狙われたこと。

俺が知る限りではリンディ提督が魔力を狙われることはなかったはずだからだ。

戸惑いながらもリンディ提督を守るためにSDガンダム達を召喚したライダー達に相手させ、俺はヴォルケンリッター3人を同時に相手をしていた。

キバ、W、龍騎にKRをしたが中々簡単には倒せない。

そんな時に、俺に援軍が現れた。

新しいバリアジャケットを身に着けたなのはとフェイトが結界を突破してきた。

そして変わったのはバリアジャケットだけでなく、彼女達の相棒であるレイジングハートとバルディッシュもそれぞれベルカ式カートリッジシステムを搭載した「レイジングハート・エクセリオン」「バルディッシュ・アサルト」に改修されているがデザインが俺が知っているのと少々異なっている。

 

「あいつら!」

 

現れたなのはとフェイトをヴィータが睨みつける。

 

「遅刻だぞ、2人とも!」

 

「ごめん!」

 

「遅くなって!」

 

龍騎を解除し、遅れてきて降下してくる2人に声を掛けるとなのはとフェイトは俺に謝ると隣に着地し、レイジングハートとバルディッシュを構える。

 

「二人とももう魔力が戻ったか。呆れた回復速度だ。それにあのデバイス・・・」

 

「デバイスを強化してきたか。気をつけろ、ヴィータ」

 

「言われなくても!なんだろうが関係ねぇ。邪魔する気ならブッ叩く!」

 

なのはとフェイトの魔力回復速度に関心しつつ最初にデバイスに気づいたのはシグナムだ。

デバイスが強化されていることにザフィーラがヴィータに注意を呼び掛け、既に分かっているヴィータはザフィーラに返事を返してグラーフアイゼンを構える。

 

「高町、お前はあの赤髪を、フェイトは剣士を任せていいか?」

 

「え?」

 

「フェニックス?」

 

すぐにでも戦闘が開始されそうな中、俺が2人にヴィータとシグナムの相手を頼むと2人は少し驚いた表情をした。

 

「折角訓練までしたんだ。この前の貸し、返さないとな?」

 

「あ!うん!」

 

「うん!任せて!」

 

頼んだ理由を伝えると2人は元気よく頷く。

凄くやる気が伝わってくる。

 

「あの男の相手は・・・」

 

「僕達がするよ」

 

俺がザフィーラの相手をすると言おうとした時、後方から聞き覚えのある声が聞こえ振り返る。

 

「「「ユーノ(君)、アルフ(さん)」」」

 

振り返るとユーノとアルフがおり、俺達の近くに着地した。

アルフが来るのは想定だが、ユーノまでここに来るのは想定外だった。

 

「あの人は僕とアルフに任せてくれないかい、健悟?」

 

「やれるのか?」

 

「やってみせる!」

 

「オッケー。任せる」

 

「ありがとう」

 

ユーノの申し出に正直俺は驚く。

訓練はしているだろうがまだ完全じゃないからだ。

出来るのか尋ねるとユーノは力強く答える。

ユーノの目は真剣だった。

止める訳にはいかないと思った俺はザフィーラの相手をユーノとアルフに任せることにするとユーノは礼を言う。

 

「俺はこのままリンディ提督の護衛につく。思いっきりやってこい」

 

「うん。お願い」

 

皆がヴィータ達の相手をするため俺はリンディ提督を護衛することに言うとフェイトに頼まれる。

 

〈Master.please call me cartridge road〉

 

「うん!レイジングハート!カートリッジロード!」

 

〈Load Cartridge〉

 

各々の役割が決まるとレイジングハートがなのはにカートリッジロードをするように言う。

なのはは頷き、カートリッジロードの指示を出すとレイジングハートがカートリッジをロードする。

 

〈Sir〉

 

「うん。私もだね。バルディッシュ、カートリッジロード!」

 

〈Load Cartridge〉

 

なのはに続いて今度はフェイトがカートリッジロードを指示するとバルディッシュはカートリッジロードを行う。

 

「お!バルディッシュはリボルバー式か。カッコイイな」

 

「え?そ、そうかな//」

 

俺がバルデッシュのカートリッジシステムを褒めるとフェイトは少し嬉しそうに照れている。

 

「おう。高町のマガジン式もいいが俺はリボルバーの方が好きだな。リボルバーは男のロマンだ。さぁ、向こうがお待ちだ。行ってこい」

 

「フェイトちゃん!」

 

「うん!」

 

実践的なことを考えるとリロードが直ぐに出来るマガジンだけど、格好よさはリボルバーだと思う。

あれはほんとに男のロマンだよ。

俺がヴィータ達が待っていると言うとなのはとヴィータ、フェイトはシグナム、そしてユーノとアルフはザフィーラへと各々の相手に向かっていく。

それに釣られてヴィータ、シグナム、ザフィーラも動き出した。

 

「うおおおおっ!」

 

早くもぶつかり合ったのは、なのはとヴィータだ。

勢い良く接近し振り下ろされるグラーフアイゼンをなのはは、レイジングハートで受け止める。

レイジングハートとグラーフアイゼンの柄で鍔迫り合い、金属が激しく擦り合い、同時に激しく火花が散っている。

 

「ふん!結局やんじゃねぇかよ!」

 

「私達、戦いに来たわけじゃないよ。話を聞きたいの」

 

「笑わせんな。やる気の新型武装ぶらさげて言うことかよ!」

 

「こないだも今日もいきなり襲い掛かって来た子がそれを言う?」

 

鍔迫り合いながら戦闘することを選んだなのはをヴィータが非難する。

戦闘する意思はなく、対話を望んでいることをなのははヴィータに伝えるがその言葉と裏腹に新型の武装を搭載しているなのはにヴィータは怒る。

それに対して前回と今回の両方ともいきなり襲撃してきたことについてなのははヴィータに咎める。

どちらの言い分も間違っていないな。

数秒近く鍔迫り合いが続き、なのはとヴィータは互いに後方に弾け飛んだ。

 

「高町なのは、狙い撃ちます!」

 

後方に飛ばされながらなのははレイジングハートを構え、遠距離射撃行う。

 

「くっ!ちっ!」

 

命中率は100%とまではいかないがデュメナスとの射撃訓練の成果が出ており、ほとんどの攻撃がヴィータへの直撃コースだったが、その全てをシールドとグラーフアイゼンを使って防御した。

 

「こっちはもう、てめーに用はねえんだ!」

 

<Explosion!>

 

「骨でも折って、しばらく寝てろ!」

 

ヴィータはグラーフアイゼンをラケーテンフォルムに変形させ、ロケット推進でなのはに猛スピードで接近していく。

 

「レイジングハート!」

 

〈Commencing cartridge load(カートリッジロード、行きます)〉

 

ヴィータが接近してくる中、ビルの屋上に着地したなのははレイジングハートに呼びかける。

それに答え、レイジングハートによってカートリッジロードされ、薬莢が排出される。

 

「うおおおっ!」

 

ヴィータが目前まで迫るとなのはは右手を伸ばし、プロテクションを展開、グラーフアイゼンとプロテクションがぶつかり合った。

 

「うううっ」

 

「くっ・・・ううっ・・・」

 

なのはが展開したプロテクションがラケーテンフォルムを受け止めた。

 

「むぅぅぅっ」

 

「くぅぅぅっ」

 

なのはを殴り飛ばそうとするラケーテンフォルム、その威力の凄まじさを表すように踏ん張っているなのはがほんの僅かに後退し、コンクリートがえぐれる。

しかし、それ程の威力でもなのはのプロテクションには前回のように砕けるどころか、亀裂一つすら出来ていない。

 

「固ぇ・・・っ!」

 

「簡単に倒されちゃうわけにはいかないから」

 

「のヤロウっ!」

 

「スマッシャー!」

 

前回は突破出来たのに今回は突破出来ないプロテクションの硬さにヴィータが声を漏らす。

以前のように負けることは出来ないとなのはが告げるとヴィータは声を荒立てる。

ヴィータが声を上げるとなのはは至近距離でスマッシャーを放った。

派手に爆煙が舞い、衝撃波でビルのガラスが激しく割れる。

爆煙の中から先にヴィータが脱し、続いてなのはも脱する。

爆煙から脱したなのはは周囲を見渡してヴィータを探す。

 

「うっ・・・」

 

「こんの~、ブッ飛べぇっ!」

 

なのはがヴィータを見つけるとヴィータは自分の周囲に鉄球、シュワルベフリーゲンを展開していた。

体を横一回転させ、グラーフアイゼンで多数のシュワルベフリーゲンを叩き、一斉に飛ばす。

 

<Axel shooter>

 

「アクセルシュート!」

 

レイジングハートから新たに2発のカートリッジがロードされ、アクセルシューターを多数展開して一斉発射、ヴィータのシュワルベフリーゲンを全て迎撃する。

 

「うお・・・」

 

迎撃したことで大爆発が起こり、爆煙と衝撃波が2人を襲う。

 

「・・・本当にお話聞かせてもらいたいだけなの」

 

「あ・・・」

 

「帽子のことも謝りたいって思ってたの」

 

「ああっ・・・?」

 

爆煙が晴れて互いの姿が見え、衝撃波で動きが止まるとなのははレイジンハートを下げ、ヴィータに話しかける。

それにヴィータも耳を傾けている。

なのはが自分の素直な思いを伝えるとヴィータは黙って聞き、多少驚いた表情を見せている。

 

「ね?いい子だから・・・」

 

「うっせーチビガキ!邪魔するヤツはぶっ潰す!」

 

ヴィータが僅かに揺らいだが、なのはの思いは届かず、グラーフアイゼンを構え直して再度、なのはに向かっていく。

なのはとヴィータの勝負をある程度見て、今度はフェイトとシグナムに視線を向ける。

 

「くぅ!はあああっ!」

 

「くっ!たぁっ!」

 

バルデッシュとレヴァンティンがぶつかり合い、互いに押し返されると再びデバイスを振るい互いにデバイスを躱す。

フェイトがバルディッシュを振るいシグナムに命中しそうになるがバリアによって防がれ、シグナムもレヴァンティンをフェイトに振るうがシグナムと同じようにバリアで防がれる。

攻撃を防ぐと互いに一度離れて再び接近、交差するたびにバルデッシュとレヴァンティンがぶつかり合う。

3回程交差を繰り返し、シグナムに向かっていく際にフェイトはフォトンランサーを展開して放つ。

 

「ああっ・・・」

 

〈Schlange beissen〉

 

放たれたフォトンランサーを躱すとシグナムはレヴァンティンを鞘に戻し、カートリッジをロードする。

レヴァンティンを鞘から抜刀するとレヴァンティンは連結刃にとなり、フェイトに振るった。

 

〈Angriff〉

 

「くっ!はああああっ!」

 

縦横無尽に襲ってくる連結刃をフェイトは慌てることなく、最小限の動きで躱している。

バルディッシュをアックスフォームからサイズフォームに変形させ、魔力刃を展開し急速接近、バルディッシュを振り下ろす。

 

「くっ!つあっ!」

 

「くああっ!」

 

シグナムは鞘でバルディッシュを受け止め、フェイトの腹に前蹴りを繰り出し蹴り飛ばした。

蹴り飛ばされたフェイトはすぐに態勢を整え、バルディッシュを構え、シグナムもレヴァンティンを引き戻して構えると両者は同時に互いに向かっていき、フェイトは黄色、シグナムは紫色のオーラのようなものを纏う。

 

「とあああ!」

 

「はあっ!」

 

バルディッシュとレヴァンティンがぶつかって爆発が起きる。

同時に衝撃波も発生し、2人の下にあった多数の高層ビルの最上階から地上までの全て窓ガラスが割れた。

 

「ふむ・・・。強いなテスタロッサ、それとバルディッシュ」

 

<Thank you>

 

「貴女とレヴァンティンも、シグナム」

 

<Danke>

 

シグナムとフェイトは互いに相手とそのパートナーのデバイスを褒め称え、主に代わってバルデッシュとレヴァンティンがお礼を返す。

 

「先日とはまるで別人だな。相当に鍛えてきたか」

 

「ありがとうございます。今回はしっかり鍛えてきましたから」

 

「こんな状況でなければ心躍る戦いだったろうが仲間達と我が主の為、今はそうも言ってられん。殺さずに済ませる自身はない。この身の未熟を許してくれるか?」

 

「構いません。勝つの・・・私ですから」

 

前回よりも力を付けてきたことを指摘するジグナムにフェイトはお礼をいい、鍛えたことを告げる。

自分と互角に戦えるフェイトとのバトルを楽しみたいが現状ではそれが出来ず、自分達の目的の為にも手段を、手加減することが出来ないことをシグナムが問う。

それに対してフェイトは僅かに笑いながら自分が勝つと言い返した。

 

「ぬおおおおっ!でやぁ!」

 

「うお~っ!」

 

男女の雄叫びが聞こえ視線を向けるとアルフとザフィーラの拳と拳がすれ違いざまにぶつかり合い、爆発が起こり、煙が舞う。

 

「ん。・・・むっ!」

 

「はああっ!」

 

ザフィーラが振り返ると斜め上からユーノが右腕を引いた状態で向かってきている。

それに気づくとザフィーラも右腕を引き、ユーノが突き出すとザフィーラも突き出し、ユーノとザフィーラの拳がぶつかる。

体格的にも誰もがユーノがザフィーラに簡単に殴り飛ばされると思うだろう。

だが、ユーノは飛ばされることなく、ザフィーラと拳をぶつけたまま堪えている。

 

「うおおおっ!てやあっ!」

 

「くぅ!」

 

「つああっ!」

 

「ふっ!」

 

力を更に加えてザフィーラはユーノを押し返し、左腕を引き、左ストレートを繰り出す。

しかし、ザフィーラの左ストレートをユーノは右腕で弾いた。

 

「はあっ」

 

「やあっ!」

 

左腕を弾かれるとザフィーラは続けて右足からの蹴りを出す。

だが、この蹴りもユーノに左腕にガードされ、直接ダメージを与えられない。

ザフィーラは連続で蹴りと拳を繰り出し、ユーノはそれらを防ぎ、受け流し、時には躱す。

まだ改善する点があるがユーノのあの動きと格闘戦は明らかにこれまで以上の力を発揮している。

それにさっきからザフィーラの攻撃を受けれているのはただ普通に受けているからじゃない。

拳や腕、脚と当たる所にピンポイントでシールドを展開している。

クーロンガンダム、YF-19との訓練が活かされいる。

 

「ユーノ!」

 

「!」

 

アルフが叫ぶとユーノはザフィーラの拳を躱し、左斜め後ろに下がる。

ユーノが離れるとアルフが拳を引き、正面からザフィーラに向かって突進していく。

向かってくるアルフに対抗すべく、ザフィーラも右腕を引いて向かっていく。

距離が縮まり、また2人の拳がぶつかり合うと思った時、アルフは手前で上昇した。

 

「何!?」

 

予想していなかった行動にザフィーラが驚きながら動きを止めて、上を見上げるとアルフはザフィーラに向かって急降下、落下の勢いを利用した踵落としを繰り出す。

 

「ちっ!・・・ぬっ!?」

 

ザフィーラは避けようとするが何かに引っかかり動きが止まる。

緑色のチェーンバインドがザフィーラの右脚に巻き付いている。

チェーンバインドの先にはザフィーラの脚に巻き付いたチェーンバインドを両手で懸命に掴み、引っ張っているユーノがいた。

 

「逃がしません!」

 

「くっ!」

 

「うおおおおっ!」

 

「ふんっ!」

 

回避を断念したザフィーラはアルフの踵落としを両腕でガードし振り払う。

 

「つあ!」

 

「くっ!ごあっ!」

 

踵落としを振り払われるとアルフは右足と左足で交互に蹴りを出す。

ザフィーラは腕で防ぐがその後の膝蹴りを右頬に受けた。

真っ向からの攻撃ばかりのはずなのに今回はフェイントと流れるような体の動かし方、アルフのあの攻撃の仕方はファルケの戦い方、ユーノに関してはグフのやり方だ。

2人共、いや、4人とも訓練の成果が発揮されている。

 

「デカブツ!あんたも誰かの使い魔だろ?ご主人様が悪いことや間違ったことしてんなら止めなきゃダメじゃんかよ!」

 

「我が主は我らの所行については何もご存知ない」

 

「では、これは貴方達の独断で行っているということなんですか?」

 

「そうだ。全ては我ら4人の意思であり、我らの責だ」

 

「え・・・ええ?」

 

戦いの最中にアルフがザフィーラに問いかける。

主の悪い行いを止めるよう説得するが、ザフィーラの答えにユーノとアルフは驚きを見せている。

今まで主人の命令によって行動していたと思っていた守護騎士達が主人に命令されることなく、自分達の意思で行動していたからだ。

さて、そろそろリンディ提督の護衛に行こうか。

 

『SUPPORT MECHANIC RIDE!GUR!』

 

リンディ提督のいる場所に移動すためグゥルを召喚、グゥルに搭乗してリンディ提督の許に向かう。

 

3人称Side 

サイガVSガンイーグル

結界内の街の空中を猛スピードで飛び回りながら銃撃戦を行い、時には接近し殴り合うガンイーグルとサイガ、この2人のスピードに割り込める者はいない

 

「くそ!なんだこいつの速さは!人間じゃないのか!」

 

「Hey, what did?Slow motion?(おい、どうした?動きが遅いぞ?)」

 

「な!?なんだとぉ!」

 

サイガの機動力の速さに驚きを見せているガンイーグルにサイガが挑発する。

挑発されたガンイーグルは悔しさのあまり速度を上げる。

 

「A!OH!」

 

「どうした!動きが遅いぞ!」

 

速度を上げた高機動戦闘エアリアルビームライフルによる射撃、体当たり、パンチ、キックを繰り出し、ガンイーグルがサイガを押し始めた。

サイガのフラングアタッカーの最高速度は900㎞だが、ガンイーグルの最高速度はマッハ2以上出せる。

本気のスピード勝負ではサイガに勝ち目はない。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「どうだ。これで参ったか!」

 

一度攻撃を止め、空中で動き止めてサイガの様子を疑う。

かなりのダメージを受けて肩で息をしているサイガが降参すると思っているのだろう。

 

「FU~。・・・HA!」

 

ガンイーグルが様子見をしている中、サイガは息を大きく吐いて呼吸を整え、鼻で笑うと右腕をゆっくり前に伸ばしてガンイーグルを指差す。

 

「?」

 

指を指されてなんのことか理解出来ないガンイーグルだったがサイガがすぐにその答えを出す。

ガンイーグルを指さしていた右腕を左側に伸ばし、右の親指で自分の首と胴体を切るように左から右に移動させた。

 

「な!?まだそんな余裕があるつもりかよ!」

 

サイガの行動に腹を立てたガンイーグルはビームサーベルを取り、スラスターを勢いよく噴射し一気にサイガに接近する。

 

「もらったぁ!」

 

サイガにビームサーベルで斬りかかるがガンイーグルが振り下ろすよりも速くに急上昇したサイガに躱された。

 

「ファイヤ!」

 

「ぐあっ!」

 

ガンイーグルのビームサーベルをかわしたサイガは相手の背後に回り込み、背中にブースターライフルを撃ち込んだ。

 

「くっ!くそっ!っ!!」

 

背中を撃たれたガンイーグルが痛みを堪え、後ろを振り返り、サイガに向かおうとしたがそこには既にサイガの姿はなかった。

 

「何処に・・・がっ!」

 

サイガを探すために周囲を見渡そうとした時、ガンイーグルは再び背後から攻撃を受けた。

 

「ぐっ!があっ!うあっ!」

 

「Hay, what did?Come on!(おい、どうした?こいよ!)」

 

後ろを振り返るがまたそこにはサイガの姿はなく、今度は右側から攻撃を受け、その次に左から攻撃を受け、更には上、下からと縦横無尽に動くサイガに立て続けに攻撃を受け続ける。

 

「くっそぉおおおお!」

 

叫びながらミサイルを発射するが照準も合わせず、ただ乱れながら放ったミサイルはサイガに当たることなく、無意味に飛んでいった。

冷静差を失っているガンイーグルの背後に回り込んだサイガはガンイーグルの背中に抱きついた。

 

「な!?離せ!」

 

背中に抱きつかれてガンイーグルは抵抗するがサイガはガンイーグルを掴んだ状態で急上昇していく。

ある程度の高さに到達すると今度は一気に急降下していく。

しかも中々速度を落そうとしない。

 

「!こいつまさか!くそ!」

 

サイガの行動を理解したガンイーグルは暴れたりスラスターを噴射してサイガから離れようとするがサイガの力が強いため振り払えず、スラスターに関しても先程の攻撃でスラスターが損傷し本来の推進力が出ず、離れることが出来ない。

 

「HA!」

 

「うあああああっ!ぐあっ!」

 

急降下したサイガは自分は逃げれるギリギリまで降下し、掴んでいたガンイーグルを地面に向かって投げつけた。

既にかなりの落下速度がついていたに加え、損傷したスラスターでは回避することが出来ず、ガンイーグルは地面に激突、小さなクレーターを作った。

 

「うっ・・・。あ・・・」

 

ダメージを受けすぎたガンイーグルはもうまともに動くことが出来ず、朦朧とする意識の中、首だけを僅かに動かすとガンイーグルの近くサイガが着地し、倒れているガンイーグルを見下ろす。

 

「After all, you are only robot.(所詮、君はただのロボットでしかない)」

 

「ち・・・く・・・しょぉ・・・」

 

サイガの言葉に悔しそうに呟いたのを最後にガンイーグルは気を失った。

 

ギャレンJ VSガンチョッパーズ

 

「うわああああ」

 

ガンチョッパー部隊と空中戦を繰り広げているギャレンJは1対7という不利な状況でも怯まない。

現に戦闘開始に撃ち落とした1体に加え、3機のガンチョッパーを戦闘不能にしている。

 

「各機、もっと動くんだ!敵を包囲するんだ!」

 

「「「了解!」」」

 

しかしガンチョッパー達も負けてはいない。

残った4機は動き回りビームガトリングによる攻撃でギャレンを撹乱して攻撃し、ダメージを与えていく。

連携攻撃に押され始めるとギャレンJはギャレンラウザーのトレイを開き、ラウズカードを引き抜きラウズする。

 

『GEMINI』

 

引き抜いたカードをラウズしてラウザーから音声が発せられる。

ジュエルシード争奪戦時にブレイドに変身した健悟が使用した9のジェミニによってギャレンJがもう1体増える。

 

「増えた!?」

 

「はっ!」

 

「ふっ!」

 

「各員、応戦せよ!」

 

突然2人になったことに2号機が驚き、2体のギャレンJが動き出すと1号機が指示を出し、ガンチョッパー達も応戦する。

 

「「ふっ!はっ!」」

 

「くっ!」

 

「左から回り込むんだ!」

 

「右に敵!」

 

2体のギャレンJからの射撃を4号機が躱し、1号機が仲間に指示を出し、1号機を狙っているギャレンJの分身に気づき2号機が叫び、1号機は回避する。

 

「くそ!」

 

「「はっ!」」

 

「あああっ!」

 

「3番機!」

 

「ふっ!」

 

「くあっ!」

 

ジェミニで増えた分身に翻弄され、2体の同時射撃を受けて3番機が撃ち落される。撃ち落された3番機に4番機が気を取られ、その瞬間を見逃さずギャレンJはギャレンラウザーを発砲、4号機のバックパックに命中し黒煙が上げなら墜落していく。

ついにガンチョッパーズも1号機と2号機だけが残った。

 

「これ以上は!」

 

仲間が撃墜される中これ以上やれない為にもと1号機と2号機はビームガトリングガンを掃射、ギャレンJは分身を消し一体に戻り、飛び回ってビームガトリングガンを回避する。

ギャレンJは飛び回りながらも再びギャレンラウザーをトレイを開き、今度は4枚のカードを引き抜いてトレイを閉じる。

 

『Scope』

 

取り出した4枚の内、1枚だけラウズしてカードを発動させる。

 

「ん!」

 

『BULLET』

 

『RAPID』

 

『FIRE』

 

最初にラウズしたカードの発動を確認し、1号機と2号機の攻撃を躱しながら残った3枚のラウズカードを連続でラウズする。

3枚全てをラウズすると1号機と2号機の攻撃から逃れるためにビルの背後に隠れる。

 

『BURNING SHOT』

 

「2号機、注意するんだ!」

 

「了解!」

 

コンボが発せられ響き渡り、1号機と2号機はギャレンJがビルの左右、もしくは上から飛び出してくるのではないかと警戒を強める。

しかし、彼らの予測は大きく外れた。

 

「はっ!」

 

ドゴォン!

 

パリン!

 

「なっ!?ぐあああっ!」

 

「2号機!」

 

1号機と2号機が警戒していた左右でも上からでもなく、真正面のビルからJ・バーニングショットが放たれ寸分の狂いもなく2号機の胸に直撃し撃墜する。

ギャレンがビルの向こう側から2号機を狙えたのは最初に使ったラウズカードのお蔭だ。

ダイヤの8「SCOPE BAT」に封印されたバッドアンデッドの力が解放されることで索敵能力が強化、標的の位置を正確に把握し狙いを定める「バットスコープ」を発動させたことでビルの向こう側からでも寸分の狂いなく2号機の位置を把握することが出来、J・バーニングショットの威力もあって撃ち落すことが出来たのだ。

 

「ビルの向こう側から2号機の位置を正確に把握していた。どうやって・・・」

 

『DROP』

 

『FIRE』

 

「!?」

 

『BURNING SMASH』

 

ギャレンJの射撃能力に1号機が戸惑っていると前から再びギャレンラウザーのラウズ音声が聞こえ、慌てて見上げる。

上には既に待機していたギャレンJがコンボ音声の後、1号機に向かって急降下していく。

 

「迎撃します!」

 

自分に向かって来るギャレンJに1号機はビームガトリングガンで迎撃するが放たれるビームをギャレンJは躱しながら速度を緩めない。

降下しながらながらギャレンJは空中で前転して両足を1号機に向けて突き出し、その両足に炎を纏う。

 

「くっ!ぐあああっ!」

 

ギャレンJを止めることが出来ず、回避しようとしたが既に遅かった。

ギャレンJのコンボ技、J・バーニングスマッシュを受けてしまった1号機はビルの屋上へと落下、激突した。

 

「・・・ふぅ」

 

1号機を最後に全ガンチョッパーズを撃ち落したギャレンJは近くのビルの屋上に着地してオリハルコンウイングを畳み、一息ついてギャレンラウザーをホルスターに仕舞う。

 

G3-X VSザッパーザク

 

「やろぉっ!」

 

「はっ!」

 

「ぬおっ!おっとっと!」

 

ザッパーザクはG3-Xに殴りかかるが全て簡単に躱される。

GK-06で連続で斬りつけ、ザッパーザクの腹に蹴りを喰らわせ下がらせる。

 

「あいてて。ヤロー!これでも喰らえ!」

 

「!!うっ!ああ!」

 

キックを受けたザッパーザクはマシンガンを連射、FZマシンガンの銃弾がG3-Xに命中し、G3-Xは怯み、同時にGK-06を手放してしまう。

 

「ぬはははは!もういっちょ!」

 

「くっ!はっ!」

 

ザッパーザクは再びFZマシンガンを放つがG3-Xは右にローリングで躱し、すぐに起き上がって駆け出す。

 

「逃がすかよ!」

 

バババババ・・・カチンッ、カチンッ

 

「なあ!?弾切れだとぉ!?えーっとマガジンマガジン!・・・あれ?何処に仕舞った?」

 

FZマシンガンを連射してG3-Xを追うが撃ち過ぎでFZマシンガンが弾切れになり、慌てて予備のマガジンを探す。

それを見たG3-Xは近くのビルに向かって走り出し、道の端にアタッシュモードで置かれているGX-05を取る。

 

-132

 

『解除シマス』

 

「だああくそ!見つかんねぇ!ならこいつで!!」

 

G3-XがGX-05のロックを解除している間、予備のマガジンを探すが見つけることが出来ず、諦めたザッパーザクはFZマシンガンを投げ捨ててガトリングガンを構えるとG3-Xもガトリングモードに変形させたGX-05を構えた。

ザッパーザクとG3-Xは同じタイミングでトリガーを引いた。

 

ガガガガガ

 

「「うわあああっ!!」」

 

2人の放った弾は互いに命中し、受けた衝撃で2人とも後方に飛ばされて倒れる。

 

「ぬぁ、いって〜!今度こそ倒れろ!」

 

カチ

 

「・・・ん?」

 

起き上がったザッパーザクは再びガトリングガンを構え、トリガーを引くが、ガトリングガンから弾は放たれない。

 

「なああああ!まさか壊れた!?おいおい嘘だろぉ!!う、動けって!」

 

GX-05の弾が命中してガトリングガンが故障してしまい慌てるザッパーザクはガトリングガンを振り回したり、叩く。

ザッパーザクのガトリングガンが故障すると好機だと思ったG3-Xは立ち上がってGX-05を構えてトリガーを引く。

 

「!!」

 

しかし、GX-05もトリガーを引いても弾が放たれない。

GX-05もザッパーザクのガトリングガンを受けて故障してしまったのだ。

だが、武器が故障してもザッパーザクと違いG3-Xは慌てることなくGX-05を放棄し、GM-01を取る。

 

「ふんっ!」

 

更には何処からかグレネードユニットを取り出してGM-01と連結、GG-02にしグレネードを放った。

 

「ぬわあああっ!」

 

G3-Xの放ったグレネードショットがザッパーザクの胸部に着弾、爆発でザッパーザクが宙に浮く。

グレネードが命中するともう一度グレネードを放つ。

 

「ぐほおおっ!」

 

2発目のグレネードショットが宙に浮いていたザッパーザクに命中し地面に落下、背中から地面に叩きつけられる。

 

「はっ!」

 

「ぎゃわああああっ!」

 

地面に倒れたザッパーザクに最後のグレネードショットを放ち、3発全弾を命中させた。

全グレネードショットを受けてザッパーザクはその場で気を失った。

 

ゾルダVSデストロイヤードム

高速で動きながらDTバズーカを連射するデストロイヤードム。

そのロケット弾がゾルダの構えているギガアーマーやその周囲に着弾する。

 

「やれやれ。ちょろちょろしないでよ」

 

『SHOOT VENT』

 

動き回るデストロイヤードムを鬱陶しそうに言うとギガアーマーを手放し、マグナバイザーを取り、デッキからカードを抜く。

マグナバイザーにカードを入れ、もう1枚のシュートベントでマグナキャノンを背中に装備し、デストロイヤードムに照準を合わせる。

 

「ふっふ~ん。当たらないド・・・」

 

「ふんっ!」

 

「ムーーー!!」

 

ホバーで高速で動き、余裕をかましていたデストロイヤードムにゾルダは完璧なタイミングでマグナキャノンを放ち、直撃を受けたデストロイヤードムは後方に吹っ飛び、倒れる。

 

『FINAL VENT』

 

相手の動きを止めると再びデッキからカードを引き、マグナバイザーに挿入しファイナルベントを発動させ、ゾルダの前に水溜りが出来、そこからマグナギガが出現する。

 

「んじゃね」

 

「あらぁあああああ!!」

 

マグナギガが出現すると背中のコネクターにマグナバイザーを接続、デストロイヤードムに別れの挨拶と軽く手を振ってマグナバイザーのトリガーを引き、エンドオブワールドを発射。

エンドオブワールドを受けたデストロイヤードムは着弾による爆発、衝撃波で宙を舞って地面に落下、目を回して気を失った。

 

サソードVSグラップラーグフ

 

「うらああっ!」

 

「ふっ!はっ!」

 

かぎ爪で襲い掛かるグラップラーグフをサソードはサソードヤイバーで受け流す。

突き出されたかぎ爪をサソードヤイバーで受け止め、グラップラーグフを押し返した。

 

「クロックアップ!」

 

『CLOCK UP!』

 

相手との距離が開き、サソードはクロックアップを発動させ、超高速によって姿が見えなくなる。

 

「あ?消えた?・・・どごあ!」

 

突然姿が見なくなったサソードをグラップラーグフが周囲を見渡そうとした時、グラップラーグフの胸から火花が散る。

 

「どっ!ぐっ!がっ!」

 

胸から火花を散らしてから連続でグラップラーグフの体から火花が散る。

スーパースローで解説するとクロックアップを発動させたサソードはグラップラーグフに接近して最初に胸を斬り、背後に回り込んで背中を斬りつけ、次に右肩、続けて左脚、首、腰と次々とサソードヤイバーで斬りつけていく。

グラップラーグフを連続で斬るとサソードはサソードニードルをマスクドフォームの位置に引き戻す。

 

「ライダースラッシュ!」

 

『RIDER SLASH!』

 

サソードニードルをサソードヤイバーに押し込み、音声が発せられる。

音声の後、サソードは前後左右斜め、様々な角度でグラップラーグフに連続で斬り裂いていく。

 

『CLOCK OVER!』

 

「なん・・・じゃ・・・そりゃ・・・うっ」

 

サソードが最後の一撃を加えた直後にクロックアップが終了し、時の流れが元に戻るとサソードの必殺技「ライダースラッシュ」を受けたグラップラーグフは膝を着き、地面に倒れる。

 

ウルザードファイヤーVSゼロ

 

「ふあっ!やっ!とあっ!」

 

「ふっ!つぁっ!せやっ!」

 

「ぐあっ!」

 

「ふんっ!」

 

「うああああっ!」

 

ゼロがヴァトラスソードで連続斬りかかるがその全てをウルザードファイヤーにウルサーベルとジャガンシールドで受け流され、ウルサーベルによる突きを左肩に受ける。

突かれてゼロと距離が開くとジャガンシールドを構え、ジャガンシールドが展開し赤い光弾「ブレイジングシュート」を数発放った。

 

「ちっ!くああっ!」

 

ゼロは咄嗟にプリティス・シールドを構え、1発目は防ぐことに成功したが残り数発が右肩と左脚、腹部に命中する。

 

「くっ、強い!これ程騎士がいるとは。・・・ならば!七曜万象に宿りし大いなるマナよ。翼の騎士との盟約により、精霊達よ、今こそその力を我に与えよ!超魔法!『ヴァイオレットトルネード』!!」

 

ゼロは必殺技であるヴァイオレットトルネードを発動させ、竜巻がウルザードファイヤーに向かって行く。

 

「ふんっ!ブレイジングストーム!」

 

ゼロの攻撃に対してウルザードファイヤーも炎の竜巻を吹き上げ、炎の一太刀を繰り出す必殺技「ブレイジング・ストーム」を繰り出す。

2体の必殺技がぶつかり合うがすぐに決着がついた。

ウルザードファイヤーのブレイジングストームがゼロのヴァイオレットトルネードを打ち消す、炎の一太刀がゼロに向かって行く。

 

「なっ!?うわああっ!!」

 

自身の技を破られたことに動揺するが、ヴァトラスソードで炎の一太刀を受け止める。

だが、一太刀を止まることは出来ず、ゼロごと弾き飛ばされた。

 

マジマザーVS爆熱丸

 

「ジー・マジーネ!」

 

「ふっ!ふんっ!効かんぞ!」

 

マジマザーのワンドのエレメントキャップから氷の矢を連射する呪文「ジー・マジーネ」を唱え、ワンドから氷の矢を連射する。

放たれる氷の矢を爆熱丸は五星剣で全て斬り落とす。

 

「女を傷つけるのは気が引けるが・・・。フンッ!ェイッ!オオオオオ・・・・・天驚剣ーッ!!」」

 

女性であるマジマザーを傷つけることに躊躇うが爆熱丸は五聖剣を二度振るい、五聖剣で円を描いていく。

五聖剣を交差に斬りつけ天驚剣をマジマザーに放つ。

 

「!マジュナ!」

 

炎の刃が迫るとマジマザーが呪文を唱えると天驚剣が消える。

 

「ぬお!?消えた?!ど、何処にいった??」

 

マジマザーの物体を消し去る呪文「マジュナ」によって天驚剣が消え、爆熱丸は混乱し周囲を見渡して消えた天驚剣を探す。

 

「はっ!」

 

「ぬっ!くっ!」

 

爆熱丸が天驚剣を探してる隙にマジマザーは接近しワンドで攻撃する。

振るわれるワンドを爆熱丸五星剣を交差さして防ぎ、マジマザーと押し合う。

 

アクセルVS張飛

 

「おおおりゃあ!」

 

「ふっ!くっ!はあっ!」

 

張飛はアクセルに連続で攻撃を繰り出すがアクセルは全ての攻撃を体を捻って躱したり、エンジンブレードで受け止め、弾いて防いでいる。

 

「ふあっ!」

 

「おおっと!」

 

『ENGINE!』

 

受け止めていた張飛の槍を思いっきりエンジンブレードで押し返すとアクセルはエンジンメモリを取り出しエンジンブレードに挿入、ガイアウィスパーが発せられる。

 

『STEAM!』

 

「うおっ!?なんだ?!あっつ!!」

 

エンジンブレードの刀身から高温の蒸気を発生させる「スチーム」を放ち、張飛の視界を遮る。

スチームに驚くと同時に熱さで張飛は怯む。

 

『JET!』

 

「ぬああっ!」

 

張飛の視界を遮るとアクセルは再度エンジンブレードのトリガーを引き、切っ先からエネルギー弾をかなりのスピードで射出する「ジェット」を発動させてエネルギー弾を射出する。

射出されたエネルギー弾は張飛の右肩に命中し、張飛は後ろに吹っ飛ばされて倒れる。

 

「くっ!やろぉ!」

 

『ENGINE!MAXIMUM DRIVE!』

 

倒れた張飛はすぐに起き上がり槍を構えるとアクセルはエンジンブレードのトリガーを引き、マキシマムドライブを発動させる。

 

「喰らいやがれ!爆裂!大雷蛇!」

 

「絶望がお前の・・・ゴールだぁぁ!」

 

ほぼ同じタイミングで2人は必殺技を放ち、張飛の雷の大蛇とアクセルのダイナミックエースがぶつかった。

 

「ぬあああっ!」

 

「うぐっ!あだっ!」

 

2人の必殺技が爆発し、その衝撃で2人は吹っ飛ばされ地面を転がる。

 

「くっ!ふんっ!」

 

地面を転がったアクセルは片膝立ちになり、エンジンブレードを投げ捨て、左手でアクセルドライバーの左グリップレバーを引く。

 

『ACCEL!MAXIMUM DRIVE!』

 

アクセルメモリからガイアウィスパーが発せられ、マキシマムドライブの待機状態になる。

アクセルは立ち上がり、右手でアクセルドライバーの右グリップを搾り、マキシマムドライブを発動させる。

 

ブオンブオンブオンブオン

 

マキシマムドライブが発動したことでバイクの吹かす音が段々と早くなり、全身を高温で纏う。

そしてそのまま張飛に向かって突撃していく。

 

「いててて。ん?」

 

「はあああっ!」

 

「ぐぼっ!」

 

張飛がようやく体を起こした時、勢いをつけたアクセルは跳び上がり、必殺キックである後ろ跳び回し蹴り「アクセルグランツァー」を張飛に叩き込んだ。

不運なことに張飛はアクセルグランツァーを顔面で受けてしまう。

マキシマムドライブを受けて張飛はそのまま気を失ってしまった。

 

レンゲルVS関羽

 

「ふあああっ!」

 

「はっ!ぐう!」

 

上段から振り下ろされる関羽の大刀をレンゲルはレンゲルラウザーで受け止めるが関羽の力に押されて下がり、ビルの壁に押さえつけられる。

 

「ふぬぅぅぅ!」

 

「くぅぅぅ!ふん!らあっ!」

 

「うあっ!」

 

力強く押し付けてくる関羽の大刀をレンゲルは力を振り絞ってレンゲルラウザーで押し返し右足からのミドルキックを関羽の左脇腹に喰らわせる。

関羽が離れるとレンゲルはバックル右サイドのトレイを開き、カードを選び抜いてラウズする。

 

『STAB』

 

ラウズによってクラブの3「STAB BEE」に封印されたビーアンデッドの力が解放され、レンゲルラウザーの切れ味と威力を上げる「ビースタップ」によって強化されたレンゲルラウザーで連続攻撃を繰り出す。

 

「ふあああっ!」

 

「ぐぬっ!くっ!力が増した!あの札のせいか!」

 

レンゲルラウザーを防ぎ、威力が上がっていることに驚いている関羽は大刀でレンゲルを押し返す。

関羽とのきょるが開くとレンゲルは3枚のラウズカードを取り出した。

 

『BLIZZARD』

 

『RUSH』

 

『POISON』

 

『BLIZZARD VENOM』

 

ラッシュとブリザード、そして新たな3枚目にクラブの8「POISON SCORPION」のカードをラウズしたことでコンボが発動する。

レンゲルラウザーからコンボが発せられるとレンゲルは跳躍した。

 

「はっ!」

 

「ぐっ!がっ!」

 

跳躍したレンゲルが関羽に迫りながら落下する中、関羽に冷気を放つ。

突然の冷気に関羽が怯むとレンゲルはレンゲルラウザーを突き刺す。

 

「ぬうううっ!らあっ!」

 

「うああああっぐっ!」

 

レンゲルはレンゲルラウザーを突き刺したまま関羽を持ち上げて力一杯振るい投げ、投げ飛ばされた関羽は背中から地面に落ちた。

 

「ぐう!な、なんのこれしき。・・・うっ!」

 

投げ飛ばされても再び立ち上がった関羽だが急に膝を付いた。

 

「な、なんだ?体が・・・思うように・・・動かん・・・!」

 

立ち上がろうとするが自分の体が思うように動かないことに関羽は戸惑いを見せる。

その原因はラウズした3枚目のカードにある。

クラブの8に封印されたスコーピオンアンデッドの力を解放することで毒を生成する「スコーピオンポイズン」が発動し、先程のレンゲルに突き刺された時に関羽の体に毒が流し込まれたからだ。

まだ動く関羽に止めを刺すためにレンゲルはラウズカードを取り出す。

 

『BLIZZARD』

 

『BITE』

 

『BLIZZARD CRASH』

 

ブリザードとバイトをラウズしてコンボ、必殺キックであるブリザードクラッシュを発動させるとレンゲルは跳び上がる。

猛吹雪を放ちながら関羽との距離縮めていく。

 

「くぅっ!・・・見・・・よ!鬼の牙の・・・昂ぶりを!!」

 

「!?」

 

毒で体の自由が利かず、ブリザードによって徐々に凍る身体を無理やり動かし、力を振り絞り大刀を構え、その行動にレンゲルも動揺する。

 

「鬼牙!百裂撃!」

 

「うああああっ!」

 

関羽の反撃の必殺技を受けてダメージ限界に達してレンゲルが消えてしまう。

 

「ふぅ・・・くぅ!」

 

レンゲルを倒して安堵の息を漏らすが同時に受けたダメージとブリザードで凍えた体、そしてポイズンの毒の影響でその場で座り込んだ。

 

カリスVS孫権

 

「ふああっ!」

 

「ふっ!つあっ!」

 

「くっ!この!」

 

「はっ!はあっ!」

 

「ぐああ!」

 

孫権が剣を連続で振るいカリスはカリスアローで防ぎ、押し返し、孫権との距離が空くとカリスアローからエネルギー矢を放ち、孫権が怯む。

 

「くっ!蒼晄壁!」

 

損権は立てを装備しカリスアローの攻撃を防ぐ。

攻撃を防がれたカリスは自身の腰に巻かれているベルト型カードリーダー「カリスラウザー」をバックル部から取り出す。

カリスアローにコネクトし、ベルト右側にあるラウズカードを収納するケースからラウズカードを取り、カリスラウザーにラウズする。

 

『BIO』

 

カリスがラウズしたハートの7「BIO PLANT」に封印されたプラントアンデッドの力が解放され、カリスアローから触手を伸ばして相手を捕縛する「プラントバイオ」が発動し、カリスアローから伸びる触手が孫権を捕縛しようと襲いかかる。

 

「くっ!ふっ!たっ!やあっ!ちっ!」

 

襲いかかる触手を孫権は剣で斬り裂き防ぐが蒼晄壁が弾き飛ばされてしまう。

防具を失った孫権は後ろに跳んでカリスと距離を取る。

 

「これで決める!猛虎獣烈覇!」

 

距離を取った孫権は剣を振り上げ、一気に地面に向かって振り下ろし、孫権の必殺技がカリスへと襲いかかる。

しかし、カリスは孫権の必殺技が来るのを待っていたかのようにラウズカードを取り出し、ラウズする。

 

『REFLECT』

 

カリスがラウズしたのはジュエルシードを巡った戦いでなのはとの戦闘でも使われた相手の攻撃を反射するリフレクトで孫権の必殺技を反射し、技を放った孫権へと向かっていく。

 

「な!?がああっ!」

 

孫権が自身の技を受けて倒れるとカリスはラウズカードを取り出す。

 

『FLOAT』

 

『DRILL』

 

『TORNADO』

 

『SPINNING DANCE』

 

取り出したラウズカード、ハートの4『FLOAT DRAGONFLY』に封印されたドラゴンフライアンデッドの力が解放され、宙に浮遊する「ドラゴンフライフロート」、ハートの5『DRILL SHELL』に封印されたシェルアンデッドの力が解放され、脚力強化にきりもみ回転キック「シェルドリル」、ハートの6『TORNADO HAWK』に封印されたホークアンデッドの力が解放され、竜巻を生成しカリスアローから風の矢を放つことが出来る「ホークトルネード」の3枚のカードを連続でラウズしコンボを発動、カリスの体が浮き上がると回転し始め激しい竜巻が巻き起こりそれに包まれながら上昇していく。

 

「くっ!・・・っ!?」

 

「はあああっ!」

 

「うああああっ!」

 

孫権が起き上り、上昇したカリスに気づいた直後、カリスは孫権に向かって急降下、ドリルキックを喰らわせた。

 

「ん!」

 

「うっ!・・・あ」

 

カリスが地面に着地するとカリスの3枚コンボである必殺技「スピニングダンス」を受けた孫権は身体を起こそうと少し動いたが起き上がることなくそのまま気を失った。

 

イクサVS呂布

 

「ふっ!はっ!」

 

「ふんっ!ぬああっ!」

 

イクサカリバーと戟を振るいぶつかり合うイクサと呂布。

呂布が横なぎに振るう戟をイクサはイサクカリバーで受け止める。

2人は鍔迫り合いながら左に駆け出し、15m程移動してイクサが振り払い、左足からミドルキックを繰り出すが右腕でガードされ、今度は右足からのハイキックを出すがこれはしゃがんで躱される。

 

「つあっ!」

 

「ふんっ!甘いわ!」

 

「ぐっ!」

 

ハイキックを躱されたイクサは右ストレートで殴りかかるが呂布に左手で受け止められ、振り払われると戟で左肩を突かれた。。

戟で突かれたことでイクサは後方に飛ばされ地面を転がる。

 

「くっ!」

 

すぐに起き上がったイクサはイクサベルトからカリバーフエッスルを取り出し、イクサベルトのフエッスルリーダーに差し込みフエッスルを読み取らせる。

 

『イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ』

 

イクサベルトから電子コールが発せられ、イクサカリバーが光を纏い、イクサ・ジャッジメントで呂布に斬りかかる。

 

「はああぁぁぁっ・・・はっ!」

 

「くっ!」

 

振り下ろされるイクサ・ジャッジメントを呂布を戟で受け止めた。

防がれたイクサは力を強める。

 

「ぬぅぅっ!・・・魂ぃぃぃぃぃぃ!」

 

叫びながら呂布は戟を振り払い、イクサジャッジメントを押し返し、イクサを後退させた。

 

「俺の奥義、その身を持って味わうが良い!魂ぃぃぃぃぃぃ!」

 

「旋風!大烈斬!」

 

「うああああっ!」

 

呂布は戟を振り回し暴風を巻き起こす。

暴風にイクサが巻き込まれ、身体を切り裂かれていく。

 

「やあぁっ!」

 

「がああっ!」

 

そして暴風が止むと呂布はイクサに接近し、戟をイクサの胸に突き刺した。

胸を突き刺され、ダメージ限界を超えたイクサは爆発を起こして消えてしまう。

 

「ふん!悪くはなかった。だが、俺にはまだまだ届かん!」

 

イクサを倒した呂布は血を払うように戟を振るい、戟を天に掲げた。

 

ライアVS貂蝉

 

「ふっ!はっ!」

 

「はっ!やっ!はああっ!」

 

「ふんっ!」

 

「くっ!」

 

ライアはエビルウィップを振るい貂蝉に攻撃を行うが弾き返される。

貂蝉も扇子で反撃するがライアにエビルバイザーで防がれ、押し返された。

押し返して貂蝉と距離が開き、ライアはデッキからカードを引き抜きエビルバイザーに入れる。

 

『COPY VENT』

 

ライアがコピーベントを発動させると背中にゾルダのマグナキャノンが装備される。

 

「な!?なんだそれは!?」

 

マグナキャノンを見て戸惑いを見せている貂蝉にライアは構うことなくマグナキャノンを放つ。

 

『FINAL VENT』

 

ファイナルベントを発動させると近くのビルのガラスからエビルダイバーが現れ、ライアは跳躍してその背中に乗り、ハイドベノンの喰らわせるために貂蝉に向かって突撃していく。

 

「胡蝶!乱舞!」

 

無数の胡蝶が出現し、ライアに向かって行く。

 

「!?くっ!!」

 

勢いがついているライアは止まることも方向転換するのも遅く、無数の胡蝶に突っ込んだ。

 

「うああああっ!」

 

ライアが胡蝶に突っ込むと胡蝶の群れが爆発を起こす。

胡蝶の爆発に巻き込まれ、ダメージ限界を超えてライアは消滅した。

 

オーガVS曹操

曹操の剣とオーガのオーガストランザーが鍔迫り合う。

 

「余とここまで戦える者があのダイゼンガーの他にもいるとは、世界はやはり広い」

 

一度曹操がオーガストランザーを押し返し、オーガの胸を狙って剣を振るうがオーガはオーガストランザーで弾き、更に連続で曹操は剣を振るうがオーガも負けじとオーガストランザーで曹操の剣を弾いて防ぎ、再び鍔迫り合う。

 

「しかし、余はここで負けるつもりはない!」

 

曹操はオーガストランザーを弾くと後ろに跳んでオーガから離れていく。

 

『REDAY』

 

曹操が離れていくと行動を察したかのようにオーガはオーガファンからミッションメモリーを引き抜き、オーガストランザーに差し込む。

オーガストランザーからの音声の後、オーガはオーガファンを開き、ENTERを押す。

 

『EXCEED CHARGE』

 

音声の後にオーガドライバーからフォトンストリームを経由し、オーガストランザーにフォトンブラッドが注入され、フォトンブラッドの刀身が出現する。

オーガがフォトンブラッドの刀身を出現させると曹操の剣の刃の背面から炎が噴き出す。

 

「受けてみよ!大紅蓮斬!」

 

「ぬぅぅぅああああ!」

 

ほぼ同時に剣を振るう曹操とオーガ。

オーガのオーガストラッシュと曹操の大紅蓮斬がぶつかり合う。

2人の必殺技がぶつかり合ったことで衝撃波が生まれ、周囲のビルのガラスが一斉に割れた。

互いの力は互角・・・と思えた。

 

「ぐぅぅ!」

 

少しずつではあるが曹操が押されつつある。

パワー負けしているのだ。

オーガはパワー重視に設計され、そのスペックはファイズの最強フォームに匹敵する。

 

「ちぃっ!」

 

曹操は力を入れてオーガストランザーを弾き、後退して距離を取る。

一度離れると曹操はオーガに再接近して剣を振り下ろす。

対するオーガは接近してくる曹操にオーガストランザーではなく、オーガが纏っている「賢者の衣」の異名を持っている特殊繊維「ワイズマンローブ」を前に出し、曹操の剣を防ぐ。

 

「ぬああああっ!」

 

「ぐおっ!!」

 

ワイズマンローブで曹操の剣を逸らし、右手のオーガストランザーを手放すと拳を握り締め、曹操の胸を力の限り殴り、曹操は後ろに殴り飛ばされた。

 

ナイトVS劉備

 

「つあ!」

 

「うお!」

 

劉備の剣で胸を斬られて、ナイトは火花を散らし後ろに飛ばされて地面を転がる。

 

「くっ!」

 

起き上がり、片膝立ちの状態でナイトはダークバイザーを開き、デッキからカードを引き抜いてダークバイザーにベントインする。

 

『TRICK VENT』

 

トリックベントを発動させたことでナイトは分身を2体生み出し、3人になった。

 

「な、なんだこれは!?」

 

「「「ふっ!」」」

 

トリックベントによってナイトが3人に増えたことに驚いている劉備に3人のナイトは同時に駆け出し、一人は劉備の正面、2人目は劉備の左側、3人目は劉備の右側にと劉備を囲む。

 

「こいつら、どれが本物だ?!」

 

最初に仕掛けたのは右側のナイト、右斜め上からダークバイザーを振り下ろすが劉備は左の剣で受け止めると右手の剣でナイトを斬る。

次に2人目ナイトが劉備の左側から近づき、左から横にダークバイザーを振るうがこれは右の剣で防がれ押し返される。

しかしすぐさま右足でミドルキックを繰り出し、劉備の左手の剣を後方に蹴り飛ばした。

そして3人目のナイトがダークバイザーを右から左へ横一線に振るい劉備の剣を弾くと素早く右腕を引いて突き出し、劉備の胸をダークバイザーで突く。

 

「うああああっ!!」

 

胸を突かれた衝撃で劉備は後ろに飛ばされ背中から地面に着地した。

 

「このぉ・・・!」

 

突き飛ばされた劉備だがまだ戦う力は残っているようで多少ふらつきながらではあるが立ち上がるとナイトはデッキから引き抜き、バイザーに入れる。

 

『FINAL VENT』

 

「キイイイイッ!」

 

「はぁぁあああっ。はっ!」

 

ファイナルベントを発動させるとダークウイングが現れ、ナイトは走り出す。

ダークウイングが合体してウイングウォールを纏って、空に跳び上がる。

 

「はああああああああっ!」

 

空中で自分の身体をウイングウォールでドリル状に包み、劉備に向って落下していく。

 

「!?ぐわああああっ!!」

 

ナイトの飛翔斬を躱そうと左に跳んだが完全に躱すには遅すぎた。

致命傷は避けることは出来たが飛翔斬は劉備の体に当たり、衝撃によって再度飛ばされ地面に打ちつけられた。

劉備が倒れるとナイトは様子を伺う。

 

「くっ!まだ・・・だ!」

 

ナイト3体の連携攻撃と飛翔斬を受けても劉備は体をふらつかせながら立ち上がる。

 

「まだ・・・戦える!俺は仲間を守るんだ!」

 

「「「ふっ!」」」

 

飛ばされたことで最初に蹴り飛ばされた剣が近くに落ちており、剣を拾い、力強く握り直すとナイトに向かって駆け出し、ナイト達も応戦する。

 

ディケイドVSキャプテン

キャプテンの相手のすることになったディケイドはライトライフルのビームを駆けながら躱し、更に前に跳び、前転でビームを躱した。

 

『ATTACK RIDE! BLAST!』

 

「はっ!」

 

すぐに起き上がったディケイドはディケイドライバーを開き、ライドブッカーからカードを抜き、ディケイドライバーに入れて閉じ、ディケイドブラストを発動させるとライドブッカーを取り、ガンモードに変形させるとキャプテンに向けて引き金を引いてディケイドブラストを放つ。

 

「くっ!」

 

放たれたディケイドブラストにキャプテンはライトシールドを構える。

ディケイドブラストはキャプテンの周囲に着弾し、キャプテン本人はライトシールドで防ぎきりダメージを押さえる。

キャプテンの動きが一時的に止まるとディケイドは再びディケイドライバーを開き、次のカードを取る。

 

「変身!」

 

『KAMEN RIDE! BLADE!』

 

「何!?」

 

カードをドライバーに入れて閉じるとディケイドはブレイドへとKRする。

ディケイドも姿を変えられると思っていなかったキャプテンは驚きの声を出す。

驚くキャプテンにディケイドはライドブッカーを取り、ソードモードに変形させた。

刀身が伸び、伸びた刀身を左手で撫でるとBブレイドはキャプテンに駆けだす。

 

「フェニックスと同じように姿を変えることが出来るのか!」

 

向かって来るBディケイドにライトライフルを向け、ビームを放つ。

放たれるビームをBディケイドはライドブッカーで斬り弾くが全ては防ぎきれず、横に跳んで躱す。

 

『ATTACK RIDE! METAL!』

 

ディケイドはARでメタルを発動させ、キャプテンのビームを防いだ。

 

「ビームが!?」

 

『ATTACK RIDE! MACH!』

 

ライトライフルが効かないことに更に驚くキャプテンにDブレイドはカードを引き、ARでマッハ発動させると高速でキャプテンに近づき、更に高速でライドブッカーソードモードでの連続斬りでキャプテンに攻撃を加えていく。

 

「くっ!」

 

『ATTACK RIDE BEET!』

 

「つあっ!」

 

「ぐあっ!」

 

マッハによる高速攻撃の後、更にARを入れてビートを発動させ、キャプテンの左頬を殴った。

 

『FINAL ATTACK RIDE! B!B!B!BLADE!』

 

「はっ!」

 

キャプテンを殴り飛ばしたディケイドはライドブッカーからカード引き抜き、ドライバーに入れた。

FARが発動するとディケイドは飛び上がる。

 

「てやぁぁぁぁぁっ!」

 

「ちぃっ!ぐあああっ!」

 

ライトニングブラストをキャプテンはライトシールドを構え、防ごうとしたが勢いを完全に殺すことが出来ずキャプテンは後方に飛ばされた。

 

「ぬぅん!」

 

飛ばされたキャプテンは姿勢を立て直しスラスターを噴射、両足を地に着けブレーキを掛ける。

地を滑るように後退し、スラスターと足で勢いが落ちるとキャプテンは右手をバックパックに伸ばし、ビームサーベルを取る。

サーベルからビーム刃が展開されるとキャプテンはスラスターを勢いよく噴射し、ディケイドに急接近しビームサーベルを振るう。

振るわれるビームサーベルをディケイドはライドブッカーで受け止める。

ビームサーベルとライドブッカーが火花を散らしながら鍔迫り合う。

ディケイドがビームサーベルを弾き、キャプテンの左脇にミドルキックを繰り出すと距離を取るためにディケイドが離れ、キャプテンはすぐに追いかける。

 

 

健悟Side

ヴィータ達をなのは達に任せてリンディ提督の護衛することになった俺はビルの屋上にて戦闘を見学中。

相手側の戦力を削ることは出来たけどこっちも少々やられてるな。

しかし、戦闘の方も俺の知っているのと違う戦い方だ。

もしかしたらあいつらの襲撃もないのか?

 

「大丈夫ですか、リンディ提督?」

 

「ええ、ありがとう」

 

リンディ提督に怪我がないかを尋ねて大丈夫だと答えたため安心した時、今更ながらリンディ提督が持っているデバイスに気づいた。

 

「!リンディ提督、そのデバイスは?」

 

「ああ、これ?私の亡くなった主人が造ったデバイスよ」

 

リンディ提督が持っていたのは「デュランダル」と呼ばれるデバイス。

本来ならこのデバイスは管理局のグレアム提督が所持しているはずだ。

でも、今リンディ提督は亡くなったクライドさんが造ったっと言った。

この世界は俺の知らない物語に変わりつつある。

 

「!マスター!」

 

「どうしたアポロ―――がっ!」

 

アポロンが叫んだためどうしたのか尋ねた途中に突然俺の腹を蹴られて吹っ飛ばされ昇降口の壁に激突した。

 

「健悟君!!」

 

俺が吹っ飛ばされるとリンディ提督が叫んだ。

俺が激突したせいなのか壁には亀裂が走っている。

結構強く当たったせいで痛くてすぐには動けない。

何とか視線を動かすと俺がさっきまで立っていた場所に仮面を付けた1人の男が立っていた。

一応予測範囲ないの出来事であることに違いないけど、ここはちゃんと襲撃されるのかよ。

どうせなら外れてほしかった。

 

「貴方は一体?!」

 

「そのデバイスをこちらに渡してもらおうか」

 

突然現れた仮面の男にリンディ提督が問いかけが仮面の男は答えようとせずにリンディ提督に右腕を伸ばし、デュランダルを渡すように要求している。

 

「いいえ。出来ないわ」

 

「・・・ならば力ずくで奪うまでだ」

 

仮面の男に対してリンディ提督は力強く拒否する。

デュランダルを渡すのを拒むと仮面の男がリンディ提督に近づく。

仮面の男が動くとその周囲にデュナメスのGNビームに加え、実弾が着弾する。

 

「何!?」

 

突然の攻撃に仮面の男が動きを止め、周囲を警戒する。

デュナメスだけでなくウルズ6も援護してくれたのか。

2体が援護してくれたことに心の中で感謝しながらようやく動けるようになりカードケースからカードを引き抜く。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『HIBIKI!』

 

『ATTACK RIDE! ONIBI!』

 

「はっ!」

 

「!?ちっ!」

 

響鬼にKRしARを発動させ、牽制の鬼火を噴く。

鬼火に気づくと仮面の男は左に跳んで躱す。

 

『ATTACK RIDE! ONGEKIBOU REKKA!』

 

「らあっ!」

 

「くっ!」

 

鬼火を避けて仮面の音が離れるとARで音撃棒を装備し烈火弾を飛ばす。

だが、烈火弾を放ったのは奴を狙ってじゃない。

放った烈火弾は仮面の男の周囲に着弾する。

俺が烈火弾を放った理由は奴の身動きを封じることだ。

烈火弾を放った後、リンディ提督の前まで移動し、仮面の男を警戒する。

 

「まだ動けたのか。頑丈なやつだな」

 

「健悟君」

 

「リンディ提督。貴女は俺が護ります!必ず!」

 

「健悟君・・・」

 

不意打ちを仕掛けても倒れず動けている俺に仮面の男は感心している。

後ろから心配そうな声で俺の名を呼んでいるリンディ提督を安心させるために俺も声を掛ける。

あとリンディ提督、あまり名前で呼ばないで。

出来ることなら仮面ライダーで呼んで、バレちゃうから。

兎に角、まずはこの仮面の男があの姉妹のどちらなのか確かめる必要があるな。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『KUUGA!』

 

相手の能力を探るためにクウガにKRして仮面の男に向かって駆け出し格闘戦を仕掛ける。

 

「つああっ!ふっ!はっ!てやあっ!」

 

「ふ。ふん。ん!」

 

最初に右と左から連続で殴りかかるが両方とも腕でガードされ、もう一度右からパンチを繰り出し、躱されると続けて左からフックで攻撃するが姿勢を低くして躱され背後に回られる。

 

「やろ!」

 

「ぬんっ!」

 

「何!?」

 

背後の仮面の男に右足からの回し蹴りを出すが仮面の男に足を掴まれる。

 

「つあっ!」

 

「ぐっ!」

 

「ふんっ!」

 

「ぐあっ!」

 

足を掴まれて身動きが取れない俺に仮面の男は右膝で俺に腹に膝蹴りを受け、続けて左頬に右からのパンチを喰らって殴り飛ばされる。

めっちゃ痛い・・・。

 

(このフィジカルの高さ。あっちの方か。ならば)

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『AGITO!』

 

仮面の男の戦い方からどちらかを察した俺は戦闘能力を上げるためにケースからカードを取り、クウガからアギトにKRする。

 

「アポロン!久々にBGMを!」

 

「ラージャ」

 

アギトにKRしてすぐにアポロンにBGMを頼むと街中にアギトの挿入歌「BELIEVE YOURSELF」が流れる。

これで俺のテンションも上がってきた!

 

「!?なんだ?」

 

「はっ!」

 

BGMが流れると仮面の男は周囲を見渡しながら警戒をすると俺は駆け出し、再び仮面の男に格闘戦を仕掛ける。

 

「!?」

 

「おらあっ!」

 

「くそっ!」

 

近づいた俺は右ストレートで殴りかかるのに対して仮面の男は両腕をクロスしてガードする。

 

「!?さっきよりもパワーが違う!」

 

さっきよりも威力が上がっていることに仮面の男が驚いている。

それもそのはず、アギトのパンチ、キック力はクウガよりも上だからだ。

右ストレートを防がれると今度は左ストレートで殴るがこれもガードされ、右脚でミドルキックを出すと仮面の男はバックステップで後退して躱す。

仮面の男との距離が開き、互いに警戒しながら睨み合う。

 

「つあっ!」

 

「はあああっ!はっ!」

 

「!?」

 

俺と仮面の男はほぼ同時に互いに向かって駆け出す。

だが、駆け出してすぐに俺は高く跳躍する。

俺が跳躍すると仮面の男は動きを止め、その頭上を前進一回転しながら通り過ぎ、少し距離を離して着地する。

 

「おおおおっ!」

 

「ふっ!はっ!はっ!」

 

「うぐっ!」

 

「たあっ!」

 

「がっ!」

 

俺が着地するお仮面の男が接近してくる。

振り返ると仮面の男は右腕を振り上げている。

振り上げられた仮面の男の右腕が振り下ろされると俺はすぐさま左腕を振り上げてガードし、腕を仮面の男の左肩に伸ばす。

右手で相手の肩を掴み、そのまま俺の方に引き寄せると同時に右膝を上げ、仮面の男の腹部に喰らわせる。

膝蹴りを受けて腹を抑えながら退がる仮面の男を追い、ボディを右、左ストレートで殴り、更に右脚からの回し蹴りを右頬に入れた。

 

「つつっ!くそっ!」

 

「つあっ!」

 

「ちっ!」

 

蹴られた右頬を抑え、よろけながら立ち上がる仮面の男に更に力を入れて殴りかかったが仮面の男は空中に逃げる。

 

「逃がすか!」

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『OOO!』

 

『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!』

 

空中に逃げた仮面の男を追うためにカードを取りドライバーに装填、オーズにKRし、続けてカードを取っていれる。

 

『FORM RIDE! OOO!TAJADOL COMBO!』

 

『タカ!クジャク!コンドル!♪タ~ジャ~ドル~♪』

 

「BGMチェンジ」

 

タジャドルにコンボチェンジしてアポロンがBGMをタジャドルのテーマ曲「Time judged all」に変えてくれる。

 

「はっ!」

 

背中のクジャクウイングを展開し、仮面の男を追って空に向かって飛翔する。

 

『ATTACK RIDE! TAJYASPINER!』

 

「はあっ!」

 

ARでタジャスピナーを装備し、火炎弾を仮面の男に放つ。

放った火炎弾を仮面の男は躱し、躱しきれない火炎弾はシールドを展開して防いだ。

 

「おらああっ!」

 

「があっ!」

 

仮面の男が火炎弾を防いでいる隙に背後に回り込み、体当たりを喰らわせる。

体当たりを受けて仮面の男はバランスを崩し落下するが直ぐに立て直す。

 

「叩き落とす!」

 

『FINAL ATTACK RIDE! OOO!』

 

『スキャニングチャージ!』

 

「はぁぁあああああ!せいやぁぁぁああああ!!」

 

仮面の男と再び地上戦で戦うために叩き落とそうとFARを引き抜いて装填、発動させて一度急上昇する。

上昇を辞めると前方に赤のオーリングが3つ発生し、それを潜り抜け、両足が炎を纏ったクロー状に変化する。

上空から急降下して両足蹴りを喰らわせるタジャドルコンボの必殺技である「プロミネンスドロップ」を放ち、仮面の男はシールドを展開する。

俺のプロミネンスドロップと仮面の男のシールドが接触、激しく火花を散らしながらプロミネンスドロップが受け止められた。

 

「ふふふふ」

 

プロミネンスドロップを受け止めたことで仮面の男が勝ち誇ったように笑う。

まだ終わってねぇよ!

 

「うおおおおおおおっ!」

 

受け止められても俺は諦めず両足に力を加える。

 

ピキッ

 

すると仮面の男のシールドに小さな亀裂が入るとそれは徐々にシールド全体に広がっていく。

 

「何!?」

 

「いっけぇぇぇえええええ!!」

 

シールドに亀裂が走り、それを見て驚きの声を漏らす仮面の男。

そんなことに構うことなく俺は声を荒立てながら更に力を入れる。

強度の限界に達したシールドが粉々に砕けた。

 

「うぐっ!」

 

多少時間は掛かったけどシールドを破り、仮面の男の腹部にプロミネンスドロップを喰らわせた。

プロミネンスドロップを受けて仮面の男はビルの屋上に落下、激突する。

俺も仮面の男を追い、屋上に着地して直ぐに次のカードを取りドライバーに入れた。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『KABUTO!』

 

『HENSHIN』

 

オーズに続いて今度はカブトにKRする。

カブトにKRして直ぐにARを取り出す

 

「決めるぜ」

 

『ATTACK RIDE! CLOCK UP!』

 

「クロックアップ!」

 

『CLOCK UP!』

 

クロックアップで高速になり、周囲がほとんど停止している程ゆっくり動く中を通常のように動き、仮面の男の目の前に立つ。

 

『FINAL ATTACK RIED! KABUTO!』

 

『ONE!TWO!THERR』

 

FARを取り出しドライバーに入れて発動、カブトゼクターのフルスロットル音声が発せられる。

 

「ライダー・・・キック!」

 

『RIDER KICK!』

 

「はあああああ!」

 

ボイストリガーで波動にタキオン粒子が右足に収束され、カブトのライダーキックを仮面の男の左脇腹に喰らわせた。

 

『CLOCK OVER!』

 

クロックアップが終了して時の流れが元通りになると仮面の男は蹴り飛ばされ俺が激突した昇降口の壁に打ちつけられた。

俺の時と同じように仮面の男が激突したことで壁に亀裂が走る。

 

「ぐっ!あっ!っ!?」

 

「まだ続けるか?」

 

「・・・ちっ!」

 

ぶつかった衝撃のせいか蹲っている仮面の男に近づき、頭にフェニックスドライバーを突きつける。

出来ることならこのまま降参してほしいなぁ。

 

「マスター、問題発生です」

 

「どうした?」

 

「今しがたウルザードファイヤーの反応が消えました」

 

「何?やられたのか?」

 

「その可能性もありますが一番の可能性は。・・・あ、マジマザーの反応も消えました」

 

「おいおいマジか・・・。あ!」

 

仮面の男を追い詰めたところでアポロンから悪い知らせが聞かされた。

あのウルザードファイヤーの反応が消えた。

倒されたのか思いアポロンに尋ねるがアポロンは別の可能性であることを指摘する。

その可能性を言おうとした時、今度はマジマザーの反応も消えたことを伝える。

マジマザーの反応も消えたことに驚いている時、俺はここであることを思い出した。

 

「しまった」

 

「マスター。もしや忘れてました?」

 

「おう。すっかり」

 

ウルザードファイヤーとマジマザーが消えた、この共通点は魔力を待っている。

つまり2体とも魔力を蒐集されたことになる。

俺は魔力を蒐集されるってことをすっかり忘れていた。

 

「ミスったなぁ。ん?」

 

痛恨のミスをしたことに反省していると結界の中心に緑に光る球体が出現した。

 

「なんだあれは?」

 

「不明です」

 

突然出現した球体に俺が疑問の声を出すとアポロンも不明だと答える。

球体を警戒しているとフェイト達と戦闘していたシグナム達が撤退していく。

その直後、緑の球体から眩い光が放たれた。

 

「くっ!」

 

あまりの眩しさに我慢出来ず、マスク内で目を閉じた。

数秒程経過して目をゆっくり開くと結界が消えて、いつもの海鳴市の風景に戻っていた。

同時にシグナム達の姿はなく、仮面の男もいなくなっている。

 

「逃げられたか」

 

「先ほどの光。どうやら閃光弾のようですね」

 

「だな。でも、あんなの知らねぇぞ。索敵班、そっちはどうだ?」

 

『こっちは一部だけど、まだ捉えているよ。どれも戦闘域を離脱中だ』

 

『追尾しますか?』

 

「いや、追う必要はない」

 

『了解』

 

あの球体の正体が閃光弾であることを指摘するアポロンに頷きながら、あんなものがあるなんて俺は把握していない。

また俺の知らないことが起こっていることに多少なりと混乱しながらもサダルスード達索敵班にシグナム達をまだ捉えているか尋ねる。

サダルスードFからすぐに一部のみだがまだレーダーで捉え、戦闘域を離脱中だと報告を受ける。

EWACジェガンに追尾するか尋ねられるが結界も消えているし、離脱するなら無理に追いかける必要性はないと思い、追尾は不要と伝えた。

通信を終えて俺はまた一人悩みこむ。

これまでもそうだったがA'sに入ってからというものイレギュラーなことが多すぎる。

今はなんとかなっているがこれから先どうなるか。

・・・少し不安になってきたぞ。

 

「はぁ・・・。どうなってんのかぁ」

 

溜息を吐きながら簡単には解決しない悩みに空を見上げなら愚痴を零す。

 

 

 

 

後書き

ARXー7アーバレスト 「皆さんお久しぶりです!時間がかかってしまいましたが、ようやく更新でしました!色々語りたいことはあるのですが尺があまりないので今回はこれで失礼します。次の更新は未定ですがまたしばらくお待ちください。次回予告も簡単にさせて頂きます。え、次回『~少年が望んだ世界と力~』、第六十話 『お詫びでドキドキ!?』です!しかし、サブタイトルが変更になる恐れもありますのでご了承ください。また誤字や脱字があればご報告お願いします。それでは、次回もお楽しみに!!」


 
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