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No.907832
みらくる☆さん
俺「真奈美さん...」 見守る事しか出来ない 彼女はおそらく、とても大きな傷を背負っているのだ 俺の腕の痛みよりも、彼女の気持ちの方が辛く響いた 少しでも共有出来たなら。
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正面にいたら抱きしめてあげるのに… そしてその時はいきなり訪れた 彼女ははじめ状況を理解できなかったようだった 俺の腕と顔を交互に見て、状況を理解したようだ 真奈美「きゃぁぁあぁあぁああ 嫌ぁああぁぁああああぁ!!」 錯乱する彼女を慌てて抱きしめる 片腕だけなので。取り押さえる形になってしまったが 真奈美「あぁ!大事な人になんてことを きゃぁぁああ!」 俺「聞いて真奈美さん! いい?これは事故なんだ。混乱しただけなんだ」 だから君が悪く思う必要も、謝る必要も。ないんだよ」 真奈美「…」 俺「返事して!」 大声に彼女は首をこくこくと縦に振る 俺「腕だってね、血は出てるけど痛みはないんだ」 精一杯の嘘を言いながら彼女の頭を右手で優しく撫でる 俺「落ち着いたら、下から救急箱持ってきてくれるかな」 包帯を巻きながら、彼女は涙声で話し始めた 真奈美「思い出したんです 私は、子供の頃、襲われて… 相手は私を殺したかったんだと思います その時も、こんな酷い雷雨でした さっきの雷のとき、私はあの頃の私に戻っていて 貴方が、相手に見えてしまって。抵抗しないと こっちが殺されると思って…」 俺「その人はどうなったの? 真奈美「取り押さえられたと思います。私は途中で気を失ってしまいましたから。それ以上は… ごめんなさい。今はこれ以上言えない…色々辛すぎて 必ず話します 巻きこんだも同然だもの」 彼女は俺に対する贖罪で打ち明けた側面もあったのだろう 力一杯の笑顔で、彼女の手を握った 俺「明日、病院に行くのに付き合って。それで問題がなかったら安心してくれるね? 朝も起こしてくれると助かるかな」 彼女は酷い自己嫌悪に陥っていた。真面目な彼女のことだ 下手したら自殺だってしかねない 役割を与えることで、それを防げたらと思った
2017-05-29 23:22:32 投稿 / 889×1000ピクセル
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俺「真奈美さん...」
見守る事しか出来ない
彼女はおそらく、とても大きな傷を背負っているのだ
俺の腕の痛みよりも、彼女の気持ちの方が辛く響いた
少しでも共有出来たなら。
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