No.90767

伝説となった天の御使い3

yoitiさん

第三話目です。少しおくれてしまいましたがお願いします。

2009-08-21 00:41:24 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:10665   閲覧ユーザー数:8032

第三話 絆

 

 

一刀の決意から一カ月がたったが、いまだに鈴々や桃香は落ち込んだままであった。愛紗の兵たちもやる気がなくなり士気はがたがたであった。それを見た華雄と恋は、自分の主があんなにも頑張っているのに誰も前を向こうとしない姿勢に対して怒りを感じた。だから、愛紗の兵達を連れてある場所へと向かった。

 

華「関羽の兵達よ。私についてこい。おまえらにどうしても見せたいモノがある。」

 

恋「ついてくる。」

 

そこで見たのはあまりにもあり得ない出来事であった。ある兵士たちはそれが現実なのだろうかと思った。それは、天の御遣いである北郷一刀が華雄と恋の部隊と訓練とはかけはなれたことが行われていた。

一刀一人に対して軍隊の数、一万という数が一刀と戦っていた。普通の人がみたらただの無謀にもみえるだろう。しかし、一刀はそれに対してまともとはいえないが戦っていた。それを見た兵士達は絶句した。天の御遣いといえば戦はないはずであったと誰もが思っていた。それを、わかったかのように華雄は

 

華「一刀様、関羽がいなくなってから毎日私達二人と訓練を開始した。いつも通り政務を、嫌、いつも以上の政務をこなしながらも、一日も欠かさず訓練をした。寝る間もなくずっとこのようなこと毎日やってきた。それなのに、お前らときたら来る日も来る日もただ関羽がいなくなったことを嘆くばかりで恥ずかしくないのか!!!!!!!一刀様それでも、貴様らに立ち直るまでまってあげようと言ってくれたのだぞ。」

 

恋「コク」

 

兵達のほとんどは泣き始めた。なんて、自分たちは情けなく、恥ずかしいのかと。それと同時にみな一刀についていこうと思った。まだ、自分たちは負けていないと思うことができた。

 

一「おおおおおおおおおおおおおおお~~~~~~、いくぞ。飛天御剣流 九頭龍閃!!!!」

と叫んだあと、一刀の姿は消えた。だがしかし、本当は足に氣をためて爆発的に速さをあげ、みんなの視界から消えたかのように見えただけだ。ここにいる人で見えたのはかろうじて華雄と恋だけであった。そう一刀はたった一カ月という期間で奥義以外は完ぺきにおさめた。たった、一か月というが、一刀にとって、それは地獄にいるよりも厳しく、死んだほうがマシであるかのような訓練を毎日繰り返してきたことによってできたことだ。

本当なら、一刀は死んでいた。兵の数一万に対して、訓練をはじめたころ、体は傷だらけで見るにたえられない無残な姿になっていた。そして、一刀の限界を迎えたとき、兵達に吹き飛ばさられ、血だらけになった一刀が地面に倒れていた。誰もが死んだかのように思った。そこに、ちょうど華陀が城に来ていた所で助けてもらった。

 

陀「これは酷過ぎる!なぜ、こんなことをするんだ。いくら訓練だからといってこんな死にに行くようなことをするんだ!!!!!!!」

と兵士達と恋と華雄を責めた。

 

 

華「これは、この人が望んだことなのだ。私達とて、止めたいと幾度も思った。しかし一刀様はみなのためにと、このようなことを毎日繰り返えしているのだ」

 

恋「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コク」

 

それを聞いた華陀は驚いた。

陀「ま、ま、毎日だと。馬鹿な!!!!!!こんなことをするほどに大切なことでもあると言うのか?????」

 

華「一刀様にとってはそれほどのことがおこってしまったのだ。」

と悲しい顔をしながら、今までのことを話してくれた。

 

陀「・・・・・・・・・・そんなことが、だがしかしこのままではいつか死んでしまうぞ。やめさせることはできないのか?」

 

華「・・・・・・・・無理であろう。」

 

陀「そうか、なら俺がこいつの怪我を治し続けてやろう。それなら少なくとも死にそうになることはないだろう」

 

華「本当か!!!!!!!!頼む。一刀様の力になってくれ!!!」

 

恋「コクコクコクコクコクコクコク」

と二人とも必死にお願いした。これ以上自分の大切な人を何もできずにいるのは、耐えられない思いから普段の二人からは考えられない行動であった。

 

陀「わかった!!!俺にまかせろ。こいつは俺にとっても死んでほしくない奴だからな。いまから治療をする。離れていてくれ。」

と言い、一本の黄金の針を出した。

 

陀「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!

元・気・に・な・あ・れ・!!!!!!!!!!!!!!」

と叫び体に針を刺した直後一刀の体は光に包まれた。光がおさまり一刀は怪我ひとつ負ってない体に戻っていた。

 

一「んん、俺はど、どうしていたんだ。」

 

陀「おお、目覚めたか?体はどうだ?おかしなところはないか?」

 

一「いや、大丈夫だ。あなたが治してくれたのか?ありがとう。体がいつも通りに動くよ。どうしたらこうなるんだ?それより、あなたの名は。俺は北郷一刀だ。一刀と呼んでくれ。」

 

陀「俺の名は華陀だ。それよりもお礼はそこの二人に言うんだな。その二人から事情は聞いた。もしかしたら、死んでいたかもしれないからな。それとこれから俺はお前が決意したことの手伝いをすることにした。だから、これからは一刀の怪我は俺が治す。俺の

五・道・米・道!!!!!!!!

があれば恋の病以外は治してみせる。」

 

一「華陀か、あの華陀がな。そうか俺の決意を聞いたか、それのために力を貸してくれるのか。ありがとう。それと、華雄も恋もほんとにありがとう。そして、これからも無茶をし続けるかもしれないが三人とも見守ってくれ!!!!!!!!」

と土下座しながら頼んだ。それを見た三人は

 

華「一刀様、顔をあげてください、私達はいつまでも力を貸し続けます。そして、我が命一刀様のもの。ここに誓います。」

 

恋「ご主人様、恋、頑張る。だから、恋の頭、初めてあったときみたく笑いながらなでて。そしたら、恋もっと頑張れる。」

 

陀「一刀、顔をあげろ。お前はこれから、多くの人間を守り続けるのだろ!!!!!俺はそんな一刀の心に感動した。だから、俺はお前の守るモノやお前を助け続ける!!!!!!」

 

それを聞き一刀は、涙を流した。今まで我慢していたことがすべて決壊するかの様に泣き続けた。

 

 

 

 

 

 

そんな新たな仲間ができてから、一刀は華陀の助けにより訓練をし続けた。だが、いくら五道米道が万能であっても、一刀の寿命を縮めているのには変わりなかった。一刀の体は少しずつだが確かに悪くなっていた。

 

そして、今に至る。

そして、今日もあともう少しと言うところで、吹き飛ばされた。

華陀はすぐにかけより治療を始めた。

 

陀「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!

五・道・米・道!!!!!!!!!!!

元気になあれ!!!!!!!!!!!」

一刀は光に包まれた。

 

一「んん、また倒れてしまったか。もう一回やるぞ!!!!!」

と気合をいれて叫んだが、

陀「今日はもう駄目だ!!!!!!!!それより周りを見ろ。」

そう言われ、周りを見ると愛紗の兵達が泣いていた。

 

兵A「北郷様、どうか我らを北郷隊にしてください!!!!!」

 

兵B「いままですみません。北郷様、我らはあなた様にすべてをささげます。もう二度と我らは何も迷いません!!!!」

 

兵C「我らの命あなた様のもとに!!!!!!!!!!」

 

兵全員「我らはみなあなた様のために!!!!!!!!!!!」

それを聞き、一刀は、

一「関羽隊の兵の人達・・・・・・・・・」

 

華「一刀様、みなあなたを信じています。だから、あなたも私達を信じます。」

 

恋「ご主人様、恋信じる。だから、笑って。」

 

陀「一刀、お前は俺達の主だ。みな、お前を信じ、そして、お前を守る。だから一刀お前もみなを信じ、みなを守れ!!!!!!」

 

月「ご主人さま、私はなにもできませんが、ご主人様を信じています。」

 

詠「馬鹿太守、こんなにも月を心配させて、それに、・・・・・・私だって心配だったんだから。」

 

朱「そうです。ご主人様、私達はみな信じています。だから、私達をしんじてください。」

 

雛「ご主人様のために策略を何個も考えます。だから、みんなを信じてください!」

 

それらを聞き一刀は泣きながら刀を天に掲げ高らかに宣言した。その姿本当の天の御遣いのように光輝いていた。

 

一「俺はお前たちを信じ、そして、お前たち仲間を守る。だから、お前たちは俺に力を貸してくれ!!!!!!!!!

この世にお前たちや町のみんなが平和に暮らせるためにすべての力で俺を支えてくれ!!!!。

そして、俺は決してあきらめない!!!!最後までお前たちのために走り続ける!!!!!

今ここに誓う。

我ら全員!!!!!

性は違えども、家族の契りを結びしからは

心を同じくして助けあい!みなで平和の世を創り

同年!同月!同日!に生まれることを得ずとも

願わくば同年!同月!同日!に死せんことを!!!!!!

剣を掲げよ!!!!!!!!」

全員「ウォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」

今ここに聖天の誓いがかわされた。

 

それを、影から見守る二つの影、それは桃香と鈴々であった。二人は愛紗が抜けてから抜け殻であった。朱里と雛里がそれをみこして、一刀の頑張っている姿を見てもらおうと連れてきたのだ。しかし、一刀の行動や決意を見て呆然としてしまい、前に進めなくなってしまい、ここで見ていた。

 

桃「鈴々ちゃん、私達今まで何をやっていたんだろうね。ご主人様のなにを見ていたんだろ。」

 

鈴「お姉ちゃん、鈴々難しことわからないけどこれならわかるのだ。鈴々達は馬鹿ものだったのだ。お兄ちゃんは愛紗がいなくなった後一人で頑張っていたのだ。なのに、鈴々達は何もしなくて、ただ、逃げていたのだ!!!!もう、鈴々泣かないのだ!!お兄ちゃんのために鈴々、愛紗の分も頑張るのだ。」

 

桃「そうだよね。私もなにもしなかった。ただ、逃げていたんだ。本当ならご主人様は私達がお願いしただけなのに、いままで、泣きごと言わずやってくれていたのにそれなのに私・・・・・・・・・・・・・・。私、もう迷わない。前に進むよ。そして、ご主人様と前に進むよ!!!!!!!!!」

と二人とも泣きながら新たな決意を胸に自分の愛しき人のもとに駆けた。

 

桃「ご主人様!!!!!!」

 

鈴「お兄ちゃん!!!!!」

 

一刀は二人に気づき、やっと立ち直ったと確信した。これで、俺達は前に進めると思い、

 

一「・・・・・・・・・立ち直ったみたいだな。新たな誓いだ。桃園の誓いの続きだ。」

 

桃「ご主人様、ごめんね。もう迷わないから。私にできることすべてをするよ。」

 

鈴「お兄ちゃん、ごめんなさいなのだ。鈴々、もう泣かないのだ。お兄ちゃんと一緒に前に進むのだ!!!!」

 

一「そうか、今日からすべての始まりだ。みんな、いくぞ!!!!!!!!!!」

 

全員「オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」

 

今ここに新たな劉備軍が生まれた。そして、この軍はこれから大陸に驚きを伝え続けていくことは誰も今は知らない。知るのは、神のみぞ知る!

 


 
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