No.904352

【サイバ】ダメリカ海軍物語【交流…ではないw】

古淵工機さん

ガキかおまえらw

■出演
アレックス大佐:http://www.tinami.com/view/903917
スコット准将:http://www.tinami.com/view/904311

2017-05-06 10:12:26 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:793   閲覧ユーザー数:774

ここは在日アメリカ海軍雪天基地。

アジア太平洋艦隊に属していながら、日本海側に立地するという米軍の中でも珍しい基地である。

今日はここにいる二人の男のお話。

…イージス駆逐艦『ジョン・メイトリックス』で訓示をするアレックス・ニュートン大佐。

「いいか野郎ども!海戦の要となるのは防空能力だ。航空機やミサイルの襲撃からいかに身を守るかだ!」

アレックスはいつものように部下に対し持論を力説する。

 

「そういった脅威から身を守るためには…瞬時に目標を仕留めることだ。そしてそういう時にもっとも役に立つのがイージス艦だ」

部下が聞き入っている中、アレックスはさらに続ける。

 

「イージス艦ってのは高度なレーダーシステムと連動したミサイル迎撃システムを備える!

 そしてそいつは優れた誘導システムも持っていて、極端に言えばこれは撃てば当たるってやつだ。

 空母がどうのという連中もいるが、あんなのは艦載機がなきゃただのデカイ板切れだ!

 その点イージスが持っていくものは誘導ミサイルだけで済む!巡行ミサイルは小さいから大量に運べるしな!

 要は空母最強論にしがみついてる奴はバカだってことだ!俺たちはイージス乗りだ!

 つまり俺たちこそ!この艦隊で最強だってことだ!わかったな!?」

…その話を盗み聞きしている男が一人。

 

「…ちっ、面白くねえ。艦載機がなきゃただの板切れだと?ふざけやがっ…」

盗み聞きしていたのは空母『ミレニアム・ファルコン』艦長のスコット・マクギブソン准将。

その手にはバケツが握られている。

 

「アレックスの野郎…これでも喰らいな!」

スコットは部屋に通じるダクトにバケツの中身を投げ込むと、そのまま走り去っていった。

 

「うわぁぁ!艦長!ダクトの中から!!」

「げっ!?ヘビだと!?大量のヘビが…毒ヘビじゃないみたいだが…さてはあの野郎、盗み聞きしてやがったのかよ!?」

…数十分後。『ミレニアム・ファルコン』で訓示をするスコット。

「あー、空母というのはわがアメリカ海軍にとって象徴的な存在と言って過言ではないだろう。

 知っての通り世界の7割は海だ。となると、陸地にある基地だけではどうしても航空機、

 ことに戦闘・攻撃機の運用は制約が出ちまう。そいつを補うのが俺たち空母の役目だ。

 イージス艦は誘導ミサイルを積んでいるが、そのミサイルがなきゃただの棺桶だ。

 しかも奴らの動力はガスタービンだ。こちらの魔導タービンと比べると航続距離はカスほどに短い!

 あんな棺桶に乗ってる奴らの気が知れん。

 それなのに奴らは俺たちを『航空機がなきゃただの板切れ』だのと抜かしやがった!

 だからちょっと嫌がらせにヘビを指令室に放り込んでやったら大騒ぎさ。あんな腰抜けどもより…」

「艦長!大変です!飛行甲板に強力つや出しワックスがぶちまけられて…」

「なんだと!?」

「これから飛行訓練だって時に…これじゃパイロットが航空機に搭乗できませんぜ!」

「くそっ…あいつめ、ヘビ攻撃の仕返しか!God Dammit(あんちくしょう)!!」

「へっ、あいつら騒いでやがるぜ。さっきのお返しってやつだ。We're even now(これでおあいこだぜ)!」

 

…今日も米海軍雪天基地は、ある意味平和であった。

 


 
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