No.891605

ELementfairy第35話『新たなる仲間』

雷光夢幻さん

お待たせしました時間かかってしまいすみませんでした
お待たせした分少し長めにしております
相変わらず読みにくい文章や誤字脱字があるかもしれませんがその都度
訂正の言葉をかけてもらえたら嬉しいです

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2017-02-03 04:35:45 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:637   閲覧ユーザー数:637

第35話『新たなる仲間』

謎の人物が結界を張り外に残された雷幻、幽魔、リリムの三名はというと

「あいつ、何考えているんだ、あれは、どう見ても、魔界の人類殲滅隊のはずだ」

「確かにな、確か殲滅隊には幾つか隊があるはずだしそれに、あの男の言っていた「ここにもいたか」が気になるな」

雷幻の言葉の後に幽魔も自分の思った事を口にしたそれを聞いてリリムが

「私の勝手な考えなんだけどさ、あの人、もしかしてだけどさ、他の部隊も倒してきたんじゃないかな?」

リリムの言葉を聞き2人は同時に納得したような顔をしたかと思うとすぐに顔色が変わる

「となると、あいつは何者なんだ?」

疑問に思った幽魔が言葉を発する

「あいつの名は夢幻、今は無き波動村の生き残りだ」

病院内から隼人が出てきた。

隼人の言葉を聞き口を開いたのは

「波動村か、なるほどそれなら、右手に刻んであった【動】の字にも納得がいく、だがなぜ、隼人はあいつの名前と所属していた村を知っている」

雷幻の言葉を聞き隼人は

「それはだな、あいつはここに一度運ばれてきたからな、それに、もう一人波動村の住人が入院している、その子は意識はあるが記憶が無い」

隼人の言葉を聞き3人は言葉を失う

それに追い打ちをかけるかのように隼人は続ける

「救急隊に連絡した人の話だと波動村は滅ぼされた後で殆どの人は息絶えていたが何故かその子だけは息があり、傷は深いが命には別状が無かったらしい」

隼人の言葉を聞き雷幻が口を開く

「そういうからにはその子の右手の甲に【波】か【動】の字が刻んであったのか?」

雷幻の言葉を聞き隼人は

「あぁ、刻んであったよ【波】の字が」

雷幻と隼人の会話を聞き疑問を持った幽魔が口を開く

「さっきから気になってるんだが波動村ってなんなんだ?」

幽魔の言葉を聞いた雷幻は

「波動村って言うのはこの世で一番最初に波動の力を使った一族が住んでいた村の事だ」

雷幻が続きを言おうとした時

「住んで、居た?」

幽魔が疑問を抱き雷幻に問いかけた

「波動村は魔族によって滅ぼされた、俺がエレメントサーバントとして活動してる時にな。俺も、波動使いとして戦いに参加した、だけど、敵の数が多く、波動村の大人達は戦い、子供やお年寄り、女性達は俺と一緒に逃げろと言われ逃げた、しかし、追ってきた魔族に女性達、お年寄り、子供の何人かが殺され生き残った子も何人かはすでに、瀕死の傷で歩けるほどでは無かった、だから、その時俺はその子達も置いて逃げてしまったんだ情けない話だよ」

雷幻の言葉を聞き幽魔は言葉を失う

「それでも、助かった命はある、そうだろ」

隼人の言葉を聞き雷幻は頷く

「あぁ、当時俺と同い年だった男の子と女の子1人ずつ、俺より年は下の男の子と女の子の4人だ」

雷幻の言葉を聞いた隼人は

「おそらくそのうちの2人は生きてる夢幻と今入院してる女の子だと思うからな残りの2人は…流石にわからないな」

隼人の言葉を聞き雷幻は

「あの夢幻があの時みんなを慰めてた奴なら3人相手でも勝てる、俺の名前を知ってた事には納得がいくそれに、あいつは耳がいいから何処かで幽魔の名前も聞いたんだろうなきっと」

雷幻が話し終えると幽魔が口を開く

「なるほどな、さっきは途中で区切らせちまったけど波動村の事もう少し教えてくれ」

その言葉を聞き雷幻は

「あぁ、波動村は光の波動闇の波動それぞれ使い手がいたそしれ、波動村には掟があった」

「掟?」

雷幻の言葉に幽魔は疑問を抱く

「あぁ、その掟は、波動村の人間は波動村の人間としか結婚してはならない」

雷幻の言葉を聞き幽魔は言葉を失うと同時に納得した

何故なら、掟がある以上下手に戦争の道具として男性は戦力に女性は捕虜にされ子作りの道具とにされる事はなくなるというメリットがあるが裏を返せば波動村の中だけの村人で掟で結婚を縛る事によって

普通なら、誰とでも結婚でき、沢山の子を授かるが

村の掟はそれを許さず村の中だけで好きな人を見つけ

結婚し、子を授かる

わかりやすく言うと

他の村や町とは違い村人が少なく

魔族などの敵襲に合ってたとしても戦える人員が少ないのである

村では一応訓練などはされていたが

そのうちの何人かは本番に弱く、いざ、実戦になると戦えない人も出るくらいで

まともに戦える人は手と足の指で数え切れる程だった

「あいつは勝つ、俺たちはそれを信じて今からくる雑魚処理でもやろうぜ」

雷幻の言葉と同時に何体ものスケルトンが病院前に集まり攻め込んできた

「隼人、腕は落ちてないよな?」

「任せろ、病院には一切入れさせない、警備員!病院内に通達!魔族襲撃により病院を結界で囲むため外に出る事は出来ないとな!」

隼人の言葉を聞き警備員はすぐさま行動に移し

隼人は病院を覆うように結界を張った

「さぁ、殲滅するぞ!」

「「「おう!」」」

雷幻の言葉を聞き

幽魔、リリム、隼人はそれぞれ武器を構えスケルトンの群れに向け走り出す

夢幻の張った結界内

「さて、どんな姿で出てくるかな」

夢幻は楽しそうな口ぶりだが警戒は怠っていない

そして、出てきたのは

「ふぃー、この姿になるとはな」

「全くだ、だが、これで、力は解放できる」

「そうね、さっさと蹴りつけて外の連中も殺しましょうか」

3人の姿、それは、悪魔に魂を売った人間そのものだった

「天使と悪魔の力か」

夢幻がそう言うとリーダーの男が

「そうさ、ベリアル様が捉えた天使の力と全悪魔の力を少しだけ使い俺たちの肉体が強化されるようにさせてくださったのさ、お前が倒した2人はベリアル様に操られてるだけだったが、俺たちは違う!この世界に、絶望して、悪魔に魂を売ったのさだから、俺らは操られてはいない、俺たちを止めたければ俺たちを殺す事だな」

リーダーの言葉を聞き夢幻は

「なら、こっちも力を解放するかな、右手、それは、一族を照らすための光、左手、それは、一族の夜の闇を守る闇、その2つの波動を合わせて、一族の明日を照らす虹となれ!虹色の波動!」

夢幻の波動の剣が虹色に光りだした(ちなみに夢幻は片手剣だけである)

その波動を見てリーダーの男は

「こけ脅しか?ただ、虹色に光りだしただけじゃねーか」

リーダーがそう言った途端

女が動き出し夢幻に斬りかかろうとした

「遅いんだよ三下が」

夢幻は目にも留まらぬ速さで女を木っ端微塵にまで切り裂いた

それを見てリーダーとは違う男が

「貴様ぁ!」

夢幻目掛け走り出す

「待て!早まるな!」

リーダーの男が止めた時にはすでに夢幻によって木っ端微塵にされた後だった

「これで、お前と一対一だな」

夢幻の発言にリーダーの男は震えを隠せない

それもそのはず目の前で仲間2人が木っ端微塵レベルまで斬られたのだから

「どうした?怖気ついたか?手加減してやるから全力で来いよ」

夢幻の言葉を聞いた

リーダーの男は

「舐めやがって!」

怒り狂い闇の二刀流を構え走り出す

2振りの剣がぶつかり合う

リーダーの男が2本目で攻撃を仕掛けようとした時

「どうせなら一本ずつでケリつけようや」

そう言って

ぶつかり合ってるはずの、片方の剣を押すようにして相手の剣を後ろに押しやり

それと同時にリーダーの男の左手を切り落とした

「グアァァァァァァ!」

もはや人間とは思えない奇声をあげる

「終いだ」

そう言って夢幻はリーダーの男を斬り捨てた

結界の外もちょうど終わっており

結界から夢幻が出てくる

それを見た雷幻は

「終わったのか夢幻」

その言葉を聞いた夢幻は初めは驚くが

「あぁ、終わったぜ雷幻」

すぐに言葉を返した

「雷幻、敵影無し、さっきので最後だ」

「そうか幽魔ありがとうな」

幽魔が報告にきてそれを聞いた雷幻は優しく幽魔の頭を撫で撫でられた幽魔は

「こ、子供扱いするな!」

「あはは!」

怒った幽魔を見て夢幻は腹を抱えて笑った

「よぅ、夢幻久しぶりだな」

「あ、隼人さんご無沙汰してます」

「それより、幽魔は早く帰れもう夕方だ」

「わーったよ「夜道には気をつけろよー」だーかーらー!子供扱いすんな!雷幻!」

隼人が夢幻に話しかけ夢幻が軽い挨拶をしたあと

雷幻が幽魔に家に帰れといい、幽魔が返事をして帰ろうとした際雷幻が子供扱いしそれに対して幽魔が激怒した案の定夢幻と隼人は笑っていた

「夢幻、お前なら気づいてると思うが」

思い出したかのように隼人が夢幻に訪ねそれを聞いた夢幻は

「あぁ、わかってる、この波動の形状はあいつか良かった、無事だったんだ」

安心したかのようにため息をつこうとしようとした瞬間隼人が口を開く

「確かに外傷は治ってる、だが、記憶の方が全て飛んじまってる、生まれてきてからの記憶全てな」

「まじ、かよ」

「あぁ、自分の名前すら忘れている」

隼人の言葉を聞き夢幻は頭が真っ白になりその場に立ち尽くした

「なにか、」

「どうした?」

夢幻の呟きに雷幻が聞き返す

「記憶を取り戻す方法はないのか、記憶喪失なだけで記憶を消失したわけじゃないんだろ」

「あるには、ある、だが」

夢幻の問いかけに隼人は口を途中で閉じる

「ただ、なんだよ」

「お前の覚悟が必要だ」

夢幻の言葉に隼人が答えを解く

「一体なんの覚悟が必要なんだ」

夢幻の問に隼人は口を開く

「あの子と夢幻、お前の記憶をすべて共有しどんな過去でも挫けない覚悟だ」


 
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