No.885129

真・恋姫この二人の冒険者に祝福を!第二話

アサシンさん

この魔剣使いに敗北を!

2016-12-25 07:07:52 投稿 / 全13ページ    総閲覧数:1190   閲覧ユーザー数:1101

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルド

 

 

キャベツが街に飛来して来た日から数日後、自分と兄弟は朝早くに賞金を貰い今はテーブルでゆったりとくつろいでいる

 

お互い経験値がたくさん詰まったキャベツを捕まえたからか報酬は中々の金額に成った

 

そんな兄弟がカラのコップに掌から綺麗な水を出して飲んだ。自分にも一杯

 

何でもキャベツ狩りで仲良くなった戦士と魔法使いに片手剣スキルと、初級魔法を教えてもらったそうだ

 

片手剣スキルは素人が達人までとは言わないが十全に扱えるようになるスキルだ。他にもある弓や槍等のスキルもそう言う効果を持つ

 

そして初級魔法、そう。兄弟がついに魔法を覚えたのである!

 

初級魔法は一般的に戦闘では役に立たないと言われているが自分や兄弟は違う。初級魔法は主に四つの基本属性、火・水・風・土に部類され、水には凍結魔法も含まれる

 

今コップに水を注いだのは水に部類される「クリエイト・ウォーター」

 

火は火種を作る魔法「ティンダー」マッチの火や弱火等が部類される

 

風は文字通り風を起こす「ウィンド・ブレス」

 

土も水と同じく土を作る魔法「クリエイト・アース」サラサラで綺麗な土だ

 

最後に水に部類される凍結魔法「フリーズ」

 

兄弟に一通り見せてもらい教えてもらった。コレで自分も魔法が!

 

自分からは二刀流スキルを教えた。コレで兄弟も両手に剣を持ち敵を切り捨てる!・・・・かも知れない

 

お互いにスキルを教え合って、基本属性の初級魔法に付いて色々と話し合っているとダクネスがやって来た

 

 

 

ダクネス「見てくれ二人とも、キャベツの報酬で鎧を直してもらったのだが如何だろうか?」

 

カズマ・カズト「金持ちのボンボンみたいだな」

 

ダクネス「私だってたまには普通に褒めてもらいたいのだが・・・・・二人は何時でも何処でも容赦ないな///」

 

カズマ「今はお前以上の変態が居るから手一杯なんだから大人しくしといてくれ」

 

ダクネス「私以上に?誰が?」

 

カズト「ついに否定しなかったぞこの駄目セイダー。ホラ、あそこで杖を股に挟んで抱き着いてクネクネしながら頬ずりしている爆裂娘がいるだろう?」

 

 

 

先ほどから無視していたのだが絵的にアウト一歩手前だろう

 

めぐみんはキャベツの報酬で新しい杖を手に入れたらしい。確かマナタイト製の杖だったか、それにキャベツの報酬を全部つぎ込んだとか

 

そしてアクアは、受付嬢のルナに掴みかかっていた

 

 

 

アクア「なぁ~んですってぇー!?ちょっとどういう事よ!何で私の報酬がこんなに低いの!こんなにいっぱい取って来たのに!?」

 

ルナ「そっ、それが。アクア様が取ったのは殆んどがレタスで」

 

アクア「何でレタスが混じってんのよぉー!?」

 

 

 

確かに、レタスの換金率は結構低い。イヤかなり低い

 

・・・はぁしょうがない

 

 

 

カズト「アクア、そのレタス自分が買い取るよ、キャベツと同じ値段で」

 

アクア「本当!?ありがとうカズト♪」

 

ルナ「えっとよろしいのですか?」

 

カズト「ええ」

 

ルナ「ではアクア様が花鳥風月で使って鮮度を保っている部屋へご案内します」

 

 

自分は兄弟たちに一度離れる事を話しアクアにルナから聞いていた個数分の買い取り金額が入った袋を渡し、ルナ案内され付いて行った。アクアが取って来たレタスを回収してギルドに戻って来ると

 

 

 

カズト「着替えたのか、見違えたぞ兄弟」

 

カズマ「何時までもジャージに剣一本はアレだったからな」

 

めぐみん「やっとカズマも冒険者らしくなりましたね」

 

アクア「ジャージじゃあファンタジー感ぶち壊しだった物ね」

 

ダクネス「ファンタジー感?」

 

 

この前兄弟と一緒に武具屋をアッチコッチ訪ねそろえたこの世界の衣服と。脛当て・籠手・肩当等の軽装の金属鎧を身に付け緑色の小さなマントを羽織っている

 

本当は自分が作ってあげたかったんだが金属製品は材料はあるが作業環境が無い上に道具も設備も揃ってない為革製の軽くて堅い胸当てをプレゼントした

 

中にはジャイアント・トードを素材に使い衝撃を和らげる。小型モンスター程度や建物の二階から飛び降りても問題無い・・・・まぁ加工するのに時間はかかるが

 

コレを知ったクリスからも製作を依頼されている。今日は他のパーティーに誘われてダンジョンに行っている頃だろう

 

自分もキャベツの報酬を元に手作り感満載の武器防具を。店に出しても問題無いよう鍛冶屋のオッチャンに作業場を借りて数日間作って作りまくった

 

先ず某進撃の隊員服をベースに各所に某SAOの主人公の様に鋼鉄製の鋼板が付いており軽装だが防御力もキチンと供えてある、具足とジャケットにジャイアント・トードを素材に作った衝撃吸収素材を仕込んで、具足には物鋼鉄板を膝・脛・踵・爪先に当ててある。コレは攻撃よりも防御用である為蹴れば打撃以外の何物でもない

 

二本の剣は柄と刀身を長くし、柄頭同士を組み合わせられるようにし双刃剣と成るし。伸縮式の棒に組み合わせれば槍にもなる

 

次に遠距離用に籠手と一体化している瞬時展開可能な内蔵式のスリングショットとクロスボウ。専用の弾と矢を自作しないといけないが命中率、射程距離、連射性、静穏性等々平均的だが組み上げた

 

ジャケットの中には投擲用ナイフと鋼糸(ワイヤー)を収納し、太腿や二の腕、腰回りにポーチやバックパックを括り付け、各種ポーションや作成したアイテム。後は持ち運び可能な工具を入れてある

 

邪魔に成る髪はメンドイので後頭部のうなじ辺りでまとめて。アクアに貰った御揃いの髪留めで纏めて縛っている、メガネ?ビン底ですが?

 

 

 

・・・・自分は何処に何しに行くのだろうか?

 

 

 

それは兎も角、早速クエストに行こうとアクアがお金に成るクエストを。めぐみんは大量の雑魚を爆裂したいと。ダクネスは一撃が重い気持ちい・・・・強烈なヤツをと

 

 

カズマ「それじゃぁ街の近くに来ている、繁殖期のジャイアント・トードでも」

 

アクア・めぐみん「「カエルは止めよう!?」」

 

カズト「よし、逝くか」

 

アクア「行かないで?!行かないでよカズト!私もうカエルはイヤなの!」

 

めぐみん「そうです!あいつ等まとまって無いので爆裂魔法を叩き込んでも三匹くらいしか倒せないんですよ!?」

 

ダクネス「どうしたのだ?ジャイアント・トードなら斬撃や魔法が効きやすいし。買い取り金も美味しいぞ?」

 

カズマ「あぁ~コイツは前にジャイアント・トードに何度も捕食されてな、頭からパックリと。粘液まみれに」

 

ダクネス「頭から・・・・パックリと・・・・粘液まみれに!///」

 

カズマ「今お前興奮したろ」

 

ダクネス「してない」

 

カズト「したな」

 

 

その後、アクアのレベリングでもするかと言う事で。遠くにある共同墓地へゾンビメーカー討伐のクエストを受けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜、アクセル郊外で自分達はゾンビメーカー討伐の為に。共同墓地近くで一端休憩を挟んでいる

 

そして狩ってはため込んだカエル肉でバーベキューをしている。全部串に肉肉野菜肉野菜の順に刺して焼いてある為野菜を残すような事はない・・・・それでも残したらたとえ兄弟であっても許さん

 

 

ダクネス「か・・・・かあs」

 

カズマ「おっとダクネスそれ以上は駄目だ、ブラザーはその呼ばれ方を気にしている」

 

めぐみん「里の母にも見習わせたいですね」

 

アクア「母親呼びがダメなら主夫ね!」

 

カズト「兄弟、コーヒー頼む」

 

カズマ「はいよ~、クリエイト・ウォーター!ティンダー!」

 

 

マグカップに粉末のコーヒーを淹れ魔法で綺麗な水を淹れティンダーの魔法でカップの底を温めれば暖かいホットコーヒーが出来る

 

寒い夜空の下で暖かいコーヒーが飲める、さすが初級魔法

 

 

めぐみん「カズマは魔法使い以上に魔法を使いこなしますね。初級魔法なんて攻撃力皆無ですから、皆スキルポイント貯めて中級魔法を取る人が殆どらしいですよ」

 

ダクネス「それにカズトも料理は美味いし、色々な事が出来て戦闘も偏りなくこなせる。冒険者とは最弱職と言われてきたが二人を見ているとその認識が変わってしまうな」

 

アクア「ねぇねぇカズマ、私紅茶が良いわ~紅茶!カズト!もっとお肉が食べたいわ!」

 

カズマ「ったくめんどいな。ブラザー、ティーポットあるか?」

 

カズト「はいよ、それとアクア。サンドウィッチならあるぞ?」

 

アクア「わ~い♪」

 

 

 

そう言って今度は兄弟と一緒にお湯を沸かしたりティーカップを温めたり、サンドウィッチを用意したり、そんな自分達を子供みたいにまだかなまだかな~?と待っているアクア・・・・何だこの違和感?

 

 

めぐみん「二人が居れば遠征は万全ですね」

 

ダクネス「むしろカズマとカズトが居なくなった場合、私達はこれらの準備が出来るか?」

 

めぐみん「・・・・・・料理でも憶えましょうか?」

 

ダクネス「・・・・・・荷物は任せろ」

 

 

 

安心するんだ、兄弟が見捨てない限りは今の冒険者生活は続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食後のティータイムを挟んで共同墓地の近くで一度止まった。自分のスキルがよろしくない反応を捕えたのだ

 

 

 

カズト「なぁ兄弟、自分の敵感知は範囲外っぽいんだが索敵スキルが凄い数捕えている。それに一体だけ他の固体より上位のアンデットがいるっぽい。そっちはどうだ?」

 

カズマ「マジか?ちょっと見てくる・・・・・・・・ヤバいぞ。ブラザーが言う通りかなりの数居る、しかもなんか妙な光が見える」

 

カズト「・・・・兄弟」

 

カズマ「ああ、一応近くまで行ってみるが手におえないようなヤツやイレギュラーがあるなら予定通りクエストは放棄して即アクセルへ帰還すっからな」

 

 

兄弟の言葉に、他の三人が神妙にうなずく・・・イヤ、アクアは興味津々な感じだ

 

墓地に付くと光の正体が解かった、魔法陣だ。その中央に立つフード付きコートを身に纏う者と、周囲に現れるアンデットたち。そして魔法陣から空へ飛んで行く光の球・・・・・如何言う状況だ?

 

そんな中めぐみんがカクカクと震えながら中央に立っている者からヤバい魔力を感じると、索敵で感じた反応はアレか

 

ゾンビメーカーじゃないっぽいが。プリースト職の本物の女神であるアクアの浄化や退魔・破魔魔法なら大抵の奴は

 

 

 

アクア「あぁーーーーーーーーーーー!リッチーがこんな所にノコノコと現れるとは不届きな!成敗してくれるわ!!」

 

リッチー?「わぁあああああああああああ!?魔法陣を消さないでください!と言うよりアナタ誰ですか!?」

 

アクア「どうせ怪しげな儀式でもやってたんでしょう!?こんなものぉ!フンッフンッ!」ゲシゲシ

 

リッチー?「はわぁあああ!!それは迷える魂を天に返す為の魔法陣なんです!だからヤメテェ!」ヒシッ!

 

 

 

リッチー?と思われる柔らかな女性の声が。と言うよりアクアの腰にしがみ付いている彼女?がリッチー?そもそもなぜそんな事を?

 

何て思っていたら固まっていた自分達を置いて兄弟が動いていた

 

 

 

アクア「リッチーの癖に生意気な!そんな善政は女神である私の専売特許よ?!リッチー如きがそんな事を!アンタ事此処にいる連中皆浄化して・・・・・!」

 

カズマ「クリエイトアース!ウィンドブレス!」

 

 

兄弟が掌に作ったサラサラの土をアクアに向け吹き飛ばした

 

 

アクア「あああああああ!?目がぁ!?目がぁ!?」

 

カズマ「ブラザー!今の内にリッチーさんを保護!ダクネスは周囲を警戒!ゾンビとかが襲ってきたら手足をへし折って溜まってるところにブン投げろ!めぐみんは呪文詠唱準備」

 

めぐみん「ちょっと待ってください!今の魔法なんですか!?本職よりも魔法を使いこなすとか、って言うかクリエイト・アースは畑に撒くと土が良くなったり壁なんかの補修や埋め立てに少し使うくらいなのになんですかその使い方は!?」

 

カズマ「何って、コレそう言う魔法だろう?まぁ魔力で作ったからかかなりいい土なんだろうけど」

 

ダクネス「さすがはカズマだ、卑怯な小手先の技や策略では他の追随を許さないな」

 

カズト「ほれアクア顔こっち向いて砂洗うから、弱クリエイト・ウォーター!そのまま目をパチパチしとけば取れるだろう。大丈夫かリッチーさんや」

 

リッチー「えっとハイ、ありがとうございます、リッチーをやっているウィズと言います」

 

 

 

 

この後、リッチーのウィズに話しを聞いたところ。この墓地はお金が無い人達が埋葬されており、祈りや葬儀を使用にも街の僧侶であるプリースト達はタダではやらない。つまりお金貰えないのにそんな事やらないと言う事だ

 

それでアンデットの王であるウィズがアクアが足蹴にして消そうとした魔法陣で魂を天に反していたそうだ

 

だがこのドジッコ巨乳なほんわかした雰囲気を持つ美少女リッチーは。伊達にアンデットの王では無い、彼女の魔力に反応して眠っていた彼等が目覚めてしまう、それを浄化するの繰り返しになってしっている、之がゾンビメーカーとしてクエストが発注されたのだろう

 

この墓地での浄化をアクアが買って出る事になり。ウィズは御礼?にと自分と兄弟にアクセルで運営している魔道具店兼自宅の住所が書かれた名刺を受取る・・・・・彼女がウィズ魔道具店の店主、幸薄くこの街には不釣り合いな高価で強力な欠陥魔道具を販売している店の・・・・・良さ気なのが有れば買ってあげよう、最近固形物食べてないとか言っていたし残ってたバーベキューなんかを包んで渡して先に帰ってもらった

 

 

結局今回のゾンビメーカー討伐クエストは失敗に終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルド内、酒場

 

 

カズマ「へぇ~するとここから離れた所にその魔王軍の幹部がやって来てるから碌なクエストしか残ってないってか?」

 

冒険者の青年「ああ、丁度お前さん達が来た頃にその幹部が魔王城から出て何処かに向かっているって話しは聞いてたんだが・・・・クソッ!」

 

冒険者のオッチャン「御蔭で高難易度の髑髏マークがアホみたいについているクエストしか残ってねぇ。此処は駆け出し冒険者の街だ、そんな依頼できるヤツいねぇから皆して求人誌やら受付に仕事の紹介してもらってんだよ」

 

カズト「だが解からない、何故魔王軍の幹部が街の近くの廃城に行着いただけで・・・・ああ、そう言うことか」

 

カズマ「魔王の幹部って言うとソイツメッチャ強いから、強者の気配で雑魚モンスター達が鳴りを潜めちまってるのか」

 

冒険者のオッチャン「まぁ、そう言うこった」

 

冒険者の青年「それで暇になっちまった俺達はこうして酒場で昼間から入り浸ってんのよ」

 

カズマ「ふ~ん・・・・グビグビッ!プハァ、そんじゃぁまたな」

 

カズト「情報感謝する」

 

 

 

今日ギルドに来てクエストを見て見れば、何時も張ってあるクエストは軒並み撤去されており。髑髏マーク、恐らく危険性や難易度を表しているのだろう、真っ赤な髑髏マークが沢山付いているクエストしか残っていない

 

お金が必要なアクアが之に嘆いて売店のバイトに付き、ダクネスは実家へ帰り筋トレすると。めぐみんは雨の日も風の日も雪の日も晴れの日も曇りの日も一日一爆裂しないと気が済まないようで兄弟を運搬要因として一緒に何処かへ爆裂に行っている

 

今日はその帰りに自分と兄弟が会い、酒場で軽く情報収集をしている

 

少し離れたテーブルに着いている他のメンバーは何故か不安そうに此方を眺めていた

 

十中八九自分と兄弟が他のパーティーに行ってしまうのではと危惧しているのだろう・・・・如何しようこのパーティーから自分達居なくなったら不安要素しか残らない

 

兄弟もそれに思い至ったのかこちらにアイコンタクトを。うん、口では他所に行きたいな~と言いつつ面倒見が良い兄弟はその言葉にビクリッとするメンバーを見離さないっぽい

 

野菜スティックに逃げられドラッシャァアアアアア!!!とか騒がしいが何時もの事だ

 

そんな日々が続いたある日。キャベツ狩りの時と同じ緊急クエスト発生の警鐘が鳴らされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指定された場所へ向かうと小高い丘に成っている所にそれは居た

 

首無しの馬に跨る。首と思われる兜を片手に。もう片手を首無しの馬に付いている機能しているか怪しい手綱を握る首無し騎士。デュラハン

 

暗い色合いの金属に、クリスタルパーツの様な藍色の結晶が付いている甲冑に。水底の様な深い色合いの大剣

 

そして手に持つ、掲げた兜から除く赤い眼光

 

兜越しだからか少し響く男の声が

 

 

 

デュラハン「俺はつい最近、この近くの古城に身を置いている魔王軍の幹部の者なのだが・・・・・まっままま毎日毎日毎日毎日ぃっ!おっぉぉぉお俺の城にぶぁぁぁああ爆裂魔法を撃ち込んで来る頭のおかしい大馬鹿者わぁっ・・・だぁああああれだぁあああああああああああああああ!!!!?」

 

 

ヒヒィーン!ゴロゴロピッシャァ!

 

 

 

 

魔王軍幹部のデュラハンさんは。それはもう、御怒りだった

 

 

 

そして幹部殿が言った毎日撃ち込まれる爆裂魔法・・・・・・・真実は何時も一つ!・・・・イヤ、一つしかない

 

犯人を見てみると兄弟と自分その他の視線を受けると・・・・駆け出しっぽい魔法職の少女に視線を。オイコラ

 

直ぐに兄弟が説得したのだろう。めぐみんがデュラハンの元へ歩みを進める。兄弟に続いて自分も並んでめぐみんの少し後ろを着いて行く

 

めぐみんがデュラハンと会話が出来る程度まで近づくと

 

 

デュラハン「貴様が・・・・・貴様が毎日毎日毎日俺の城に爆裂魔法を撃ち込む大馬鹿者かぁっ!?そりゃぁ!俺が魔王軍の幹部だからそんなことしてんのぉ!?俺の事を討ち取りたいなら堂々と城に攻めて来るがいい!!それが出来ないのなら街でビクビク怯えていればいい!ねぇ何でこんな陰湿な嫌がらせするのぉ?!雑魚しかいない駆け出しの街だと放置していれば修理しても修理しても次の日には毎日飽きもせず調子に乗って爆裂魔法をポンポンポンポンポンポン・・・・・・!あったまおかしいんじゃねぇの!!?」

 

めぐみん「我ぁが名はめぐみん!アークウィザードを生業とし爆裂魔法を操る者!」

 

デュラハン「・・・めぐみんてなんだ?バカにしてんのか?あぁ!?」

 

めぐみん「ちがわいっ!我は紅魔族随一にしてこの街一の魔法使い。何故私が毎日毎日飽きもせず爆裂魔法を撃ち込んでたかと言うと。魔王軍幹部のアナタを誘き出す為の作戦に他なりません・・・・・・こうして昼間にこのような何もない平原へ来た事、この私の誘いに乗った事が運の尽きです」

 

 

 

 

・・・・・・兄弟?

 

ああ、最初は街の近くでぶっ放そうって言ったんだがまた守衛さんに怒られるって言われて

 

前科持ちか、それで?

 

少し離れた崖の上にあった古城に毎日爆裂魔法ブッパした。俺は爆裂ソムリエの称号を手に入れた

 

おめでとう、称号獲得ボーナスに今夜のおかず一品追加か。一品豪華にしよう

 

両方で

 

即答かよ

 

 

 

 

等々と現実逃避するのもこれくらいにして置こう

 

要するに街の近くで撃つと怒られるので離れた誰も住んでなさそうな城に撃ち込み続けたらアレが来ちゃった

 

よろしい、後で説教だ

 

 

デュラハン「なるほど、貴様はあの忌々しい紅魔の者だったか。その名と言動も納得した」

 

めぐみん「おい、私の名前に付いて言いたいことがあるなら聞こうじゃないか」

 

デュラハン「魔王軍からこの地で調査をする事になった、しばしあの城に滞在する事に成るが。もう爆裂魔法を撃つな」

 

めぐみん「無理です、紅魔族は爆裂魔法を撃たないと死んでしまいます」

 

デュラハン・カズト・カズマ・アクア・ダクネス・アクセルの冒険者達「「「「「嘘だっ!」」」」」

 

めぐみん「何で敵も味方もハモって否定しに来るんですかぁああああああ!!?」

 

 

冒険者達「だってなぁ?」「ええ、カズマさんたちのパーティー行くまで街の近くで撃ってたし」「毎日・・・欠かさない」「・・・・貴様等の仲間なのだろう?」「事実ですんで」「否定できない」「そう言えばなんでダクネスってば鎧ボロボロになったくらいで五体満足なの?って言うかどんな存在にもダメージ与えられるアレを直撃されてどうして鎧が無事なの?」「私が習得したスキルは全て防御系・耐性系だ。この意味が解かるか?」

 

 

めぐみん「そこぉ~!カズマもカズトも何普通に話しているんですかぁ!?序にアクアとダクネスも何くっちゃべってるんですか?!アクア大先生ぇ!相手はアンデットですよ。お願いします!」

 

 

奇跡的にこの場の全員の意見が一致したところで。アクアもコッチにやって来た

 

最近は物干し竿と化していた杖を取り出し構える

 

 

アクア「こんなお日様が顔を出している洗濯物がよく乾く日に出て来るなんて浄化してくださいって言っている様な物よ!それにアンタが来た所為でまともなクエストが受けられないのよ!?さぁ、覚悟は出来ているかしら!」

 

デュラハン「ほう?プリーストではなくアークプリーストか、だが悲しきかな、このような駆け出しの街に居る低レベルでは役者不足だ・・・・そうだな、此処は一つ紅魔の娘に苦しんでもらうとしよう」

 

 

そう言ってデュラハンは手綱を握っていた手の人さし指をめぐみんに向け。その指先に纏っている呪いを

 

 

デュラハン「汝に、死の宣告を。貴様は一週間後に死ぬだろう!」

 

 

呪いはめぐみんに真っ直ぐに飛んで行き。間に割って入ったダクネスが身代わりに呪いを受けた

 

だが当の本人は何ともないのかピンピンしている。死の宣告、一週間後。なるほど、一週間は無事と言う事か、さっきからデュラハンがアレコレ話しているが聞こえない

 

俺は結構怒っているようだ。すぐさま背に交叉している剣の柄へ手を掛けデュラハンへ強襲しようt・・・

 

 

 

ダクネス「つまりお前は。私の死の呪いを解いて欲しくば俺の言う事を聞けと・・・・つまりはそう言う事なのだな!?///」

 

 

 

顔面から母なる大地へツッコミ一メートル程滑って止まった。ビン底メガネにヒビが、髪に土ぼこりが。ああアクア払ってくれてありがとう

 

身体を起こして見た先は・・・・・一方的なCHAOSだった

 

 

 

デュラハン「・・・・・ファッ!?」

 

ダクネス「くっ!このような呪いなんて、呪いに屈したりは!・・・・・どっどうしようカズマ!」

カズマ「はいカズマです」

 

ダクネス「見ろ!あのデュラハンの目を!アレは私に呪いを解いて欲しくば俺の『ピー!』を『ピー!』して『ピー!ビィー!』しろと無理やり『ビビィー!』させる、とんでもないハード『ピピィー!』変態プ『ビビビィー!』を要求する変質者の目だ!/////////////////////」

 

 

デュラハン「・・・・・・ファアアッ!?」

 

 

ダクネス「そのような事で私の体は好きに出来るとしても!心までは好きにできると思うな!おいカズト!」

カズト「はいカズトです」

 

 

ダクネス「私は呪いを解く為に、魔王軍幹部の攻め手にどれだけ耐えられるか解からないが・・・・・行きたくないが行くしかあるまい!?では・・・・・逝ってくりゅぅっ!///」

 

カズマ「オイコラ止めろ!デュラハンさんがガチでドン引きして困っているじゃないか!?」

 

カズト「逃げるんだ元騎士よ!このままではこの頭のおかしな紅魔の娘以上に異常な之に纏わり浸かれるぞ!?」

 

ダクネス「は、はなしぇえ!やめりょぉ?!逝かせてくれぇえええええ////!!」

 

デュラハン「ヒッヒィイイッ!?そそそそこの性騎士に免じて今回は引いてやる!もう爆裂魔法を撃って来るなよ!?呪い解いて欲しかったら城に攻めて来い!解かったか!解かったな!?さらばだっ」

 

 

デュラハンは黒いオーラに包まれ姿を消した

 

この場に残ったのは呪いを受けて魔王軍に凌じょ『ビー!』されるのを楽しみにしてお預け喰らった駄目セイダーと戦意喪失した兄弟とめぐみん、そして魔法の準備をしているアクア

 

そんな中めぐみんが歩き出し、城に戻ったアイツに直接爆裂魔法ぶち込むと言って行こうとするが。兄弟も一緒に攻略しようと言って来た

 

爆裂魔法は一日一発、最弱職の兄弟はレベル的に見てもスキル的に見ても幹部クラスを相手取るには力不足、故に潜伏スキルで二人で城に潜り込み。期限までに城に蔓延っているアンデットを一階ごとに爆裂魔法でブッ飛ばすと・・・・・ゲーム時代一度やったら運営に対応された手法だ。懐かしいな

 

だがそれだけではタイムリミットに間に合わないだろう

 

 

カズト「兄弟の戦術は確かに良いが、戦略的にはあと一つ。自分が城の最奥まで潜りデュラハンからヘイトを稼いで(挑発して怒らせて)ついでに城中のアンデット共も引っ張って城の中心や、構造的要に集めよう、後は最低品質のカラカラに乾燥させた小麦で粉じん爆発も起こそう。魔力を多めに込めたウィンドブレスで城中に撒けば防御もクソも無いだろう」

 

ダクネス「やっ・・・止めるんだ三人とも!私の為に城へ攻めるだなんて」

 

カズマ「待ってろよダクネス、俺達が必ずお前の呪いw」

 

アクア「セイクリト・ブレイクスペル!」

 

 

虹色の聖なる光に包まれたダクネスから、呪いと思われる髑髏が天使っぽいナニかに引っ張られて行った・・・・・

 

 

アクア「あんな呪い私にかかれば解除なんてカズトの朝ごはん前よ!ねぇねぇ。今回の私プリーストっぽかったでしょ?頑張ったでしょ?ご褒美欲しいな~」

 

カズト「・・・・ああ、今夜は少し奮発しよう」

 

アクア「わ~い♪」

 

 

 

街の方から歓声と共に冒険者達がアクアを囲む様に集まって来る

 

勝手に盛り上がっていた自分と兄弟とめぐみんのやる気はどうすればいい

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルド、何時もの溜まり場にて。アクアの第一声から始まった

 

 

 

アクア「クエストよ!とにかくお金に成るクエストをやりたいの!お金が欲しいの!カズトの御飯美味しいけど自由に使えるお金が欲しいの!」

 

カズマ・めぐみん「「えぇ~」」

 

ダクネス「まぁ私は構わないが攻撃が当たらないし」

 

カズト「なんだアクア、また店長に怒られたのか?」

 

アクア「そうなのよぉ~!コロッケがどうしても残ってしまうから店長が怒るの!頑張るから!私今回こそは全力で頑張るからぁ~!!」

 

カズマ「はぁぁぁ~・・・・まぁいいか、お前でも出来そうなクエストでも受けて来いよ、ブラザー頼む」

 

カズト「あいよ」

 

 

 

自分は張ってあるクエストを見に行ったアクアを追いかける

 

魔法薬の実験、強靭な肉体か高い魔力耐性を持つ者。ダクネス向きだな

 

ブラックファングと呼ばれる人食いクマ、ダクネス向きだな

 

ペットのホワイトウルフを探して欲しい、ダクネス向きだな

 

息子の剣術を教えて欲しい、ソードマスターかルーンナイトに限る、ダクネス駄目だな

 

 

 

・・・・・本当にまともな物がない

 

 

アクア「う~ん・・・・・よしっ」

 

カズト「良しじゃないよ、コレ兄弟死んじまう」

 

 

マンティコアとグリフォンが縄張り争いをしている。二体とも狩れ。五十万エリス・・・・・ダメだこりゃ

 

 

カズト「討伐とかは止めとかないかアクア?この手のクエストは初心者には向かない、めぐみんの一撃なら何とかなるが素材無しは結構きついし他のモンスターが寄って来てしまう」

 

アクア「あ~それもそうね、カズマじゃぁ死んじゃうものね・・・・・あっ!コレなんて如何かしら?」

 

 

何々?街の水源が汚れちゃってブルータル・アリゲーターが住み着いていますが。水の浄化が住めば自然と何処かへ姿を消すので討伐不要、報酬は三十万エリスでプリーストに限ると

 

 

カズト「アクアにピッタリの仕事だな。でも浄化に掛かる時間や方法はどうなんだ?」

 

アクア「私くらいの女神に成ると水に触れているだけで浄化出来るわ。大きさにもよるけど大体半日も有れば確実ね」

 

カズト「バイト時代に酒を水に変えていたっけ。でもそうなるとアクアの身の安全をどうするべきか。兄弟に知恵を借りよう」

 

アクア「そうね、行きましょ♪」

 

 

自分はアクアに手を引かれ兄弟たちの元へ戻った

 

 

カズマ・めぐみん・ダクネス「母さん(母様)」

 

カズト「よ~しお前達そこに正座しろ。ついでに今月のお小遣い三割減だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兄弟の考えた作戦。それは傍から見たらなんじゃありゃぁ?って感じの

 

 

アクア「ねぇカズマ?馬車がガタガタ揺れると、檻も揺れてスッゴク御尻が痛いんだけど」

 

カズマ「我慢しろ」

 

アクア「カズトぉ~」

 

カズト「今座布団作ってるからちょっと待ってて」

 

めぐみん「まるで護送されている稀少モンスターの様ですね」

 

ダクネス「それに座っているとはいえ移動中の馬車の上でよく物作りが出来るな」

 

 

 

馬車の荷台に積まれている大きな鋼鉄製の檻、元々は稀少モンスターや捕獲クエストなどで貸し出されるコレの中にアクアを入れて檻と一緒に湖に沈めると言う作戦だ、鎖でつなぐ為いざと成れば引っ張って逃げる事も可能だ

 

流石は兄弟だ。人権?何それ美味しいのだ

 

ゲーム時代も良く仲間が悪態着きながらも協力してくれたっけ・・・・・自分もあの時はマジやられるかと思ったっけ

 

それはさて置き、自分は出来上がった座布団をアクアに渡して本命の準備に取り掛かる

 

コレから向かう湖での浄化、十中八九モンスターに襲われる。浄化すると言う事は彼等のテリトリーを浸食し侵略するのと同じ意味に成るからな

 

この檻はモンスター用に作られているから頑丈ではあるが・・・・・幸運が最低レベルのアクアが居る。絶対群がれる、そしてダクネスが羨ましがって兄弟が突っ込むのがテンプレであろう

 

ブルータル・アリゲーター、素材として色んな意味で美味そうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辿り着いた湖は・・・・ぶっちゃけ汚かった

 

先ず魚は一匹も居なさそうなと言うかいないだろう。水草も殆ど腐っている様に思える

 

其処へ大岩に鎖を繋いだ女神入り檻を湖に入れる、大体体育座りしているアクアの腰当たりまで水が来る浅瀬へ

 

すると檻の中の汚水が透明な水に早変わりした、浄化自体は順調そうだな

 

その間に自分は準備を進める

 

ブルータル・アリゲーターがこの湖に居付いており。浄化しているアクアを襲って来るのは確実だ、なので浄化された湖の水の流れをそこらへんの石等で作り、逆にワニ公が来るルートを作る

 

此処に来る途中で編んだ鋼鉄製ワイヤーの編みを使い罠兼ルートを作り。湖を見渡せる丘にある気の根本で待機している兄弟とダクネスと共に陸に引きずり上げ、湖への退路を切断。後は狩るだけだ

 

本当はクリスのバインドで作りたかったんだが、効果時間が経過するまで解けないし。腕のいい盗賊はダンジョン探索などで他のパーティーに引っ張りだこだ。現に殆どクリスとクエストに行った記憶が無い

 

 

 

カズト「・・・・良し準備完了」

 

アクア「ねぇカズト、本当にコッチには来ないのよね?」

 

カズト「来れないよう道を作ったから大丈夫、たとえこっちに来て檻に噛り付いたとしてもソイツ等から優先して狩るから」

 

 

アクアと話した後丘の上へ行く

 

 

カズト「準備は整った。後は文字通り網に掛かるのを待つだけだ、兄弟。陸に引き揚げた後は頼むぞ」

 

カズマ「任せとけ、まずはフリーズであいつ等には強制的に氷河期を味わってもらった後、脳天叩き割って可能なら綺麗に倒す、湖に逃げられない様にダクネスを壁にして時間を稼いで退路を切断。アクアに向かって行ったらブラザーが対処、これ以上のイレギュラーが起きたらアクアを引っ張り上げて即撤退&めぐみんの爆裂魔法で一掃する」

 

カズト「それでいこう兄弟」

 

ダクネス「いざと言う時は任せといてくれ」

 

めぐみん「フッフッフッフ・・・・!今日は紅魔の血が騒ぎますね」

 

 

 

 

二時間経過

 

 

 

湖には特に変化は見られない、強いて言うならアクアの周りが少し透明になっているとか。座布団アクアに乾かしてもらうかぐらいだ

 

 

カズマ「お~いアクアー、浄化の方はどうだー?」

 

アクア『浄化は順調よー』

 

カズマ「ずっと水ん中だから冷えるだろ。トイレー、行きたくなったら言えよ~?」

 

アクア『アークプリーストはトイレに何か行かないし!』

 

めぐみん「なんだか大丈夫そうですね、ちなみに紅魔族もトイレいきませんから」

 

カズマ「お前達は昔のアイドルか」

 

ダクネス「わ、私もクルセイダーだから。トイレは・・・・トイレはぁ・・・・!」

 

カズマ「張り合わなくていいぞダクネス、トイレに行かないって言う二人には今度。日帰りじゃ終わらないクエスト受けて、ついでにブラザーが作ったドリンクタップリ飲ませて本当にトイレに行かないか確認してやる」

 

カズト「なら尿意を催しやすい物で美味いのを作るか止められない止まれないのを」

 

めぐみん「ちょぉ?!最近カズトも何カズマみたいな事を!止めてください紅魔族はトイレにはいきません!・・・・・でも謝るので止めてください」

 

ダクネス「さすが私が見込んだ男達だ」

 

カズト「OK、達に誰が入っているかユックリ聞こうじゃないか?」

 

めぐみん「それにしてもワニ来ませんね。此処まま何事も無ければいいのですけど」

 

カズト「それじゃぁ折角準備したのに無意味になるではないか。自分と兄弟が居た所ではワニは結構うまいぞ?それに皮とか色々使えるだろうし・・・・・ブルータル・アリゲーターの革製指ぬきグローブ。めぐみんは要らないか」

 

めぐみん「バッチ来いです!」

 

カズマ「なぁブラザー、めぐみんと一緒にフラグに成る事言ってると」

 

アクア『カズマさ~ん!カズト~!ソッチになんか行ったわよー!』

 

カズト「兄弟!」

 

カズマ「応!、行くぞダクネス!」

 

ダクネス「ああ、逝こう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湖の浄化作業、四時間が経過

 

 

浄化されていく住処でその大元を目指していたブルータル・アリゲーター共はその殆どが陸に揚げられ。兄弟と自分でフリーズの魔法で氷漬けにしてやった

 

と言うよりダクネスが一人でこんな恐竜みたいなワニを引っ張り揚げるとか、ダクネスさんマジすげぇだった

 

想像して見て欲しい。大の男が五人は入れるデカくて分厚い檻を一口で咥えられる顎を持ちイルカを通り越してシャチや鮫並みの巨体を誇るワニが何体も襲って来る・・・・コレ罠作って無かったらアクアのトラウマがまた一つ増えていたな

 

因みにブルータル・アリゲーターは全体的に紫色をしており耳の後ろに小さなコウモリの翼みたいなのが付いている

 

本当は間接や閉じている時に顎等を凍らせて柔かい眼球とかから脳味噌を直接破壊して倒そうと思ったんだがそれを兄弟がやり、自分が全力で全体を凍らせらたそのまま倒せてしまった・・・・・レベルがスッゴイ上がっただけでなくスキルポイントも爆裂魔法が習得できる位に溜まってしまった

 

流石に氷漬けにしたからと言って、冬眠状態になっている様では無いので止めは刺さずに、こちらに来る前に要請しといたギルド職員たちの荷馬車に乗せてアクセルへ持って行こう、さすがにこの巨体でこの個体数はヤバい。倉庫借りよう

 

因みにアクアには全力で浄化魔法を使ってもっとワニ共を寄り付かせるために使ってもらっている

 

臨時報酬にも成る上に今日はご馳走だと、高いお酒も奢ると言ったら一心不乱に『ピュリフィケーション』と唱え続けている

 

今なおワニ共はやって来るが対処できないほどではない、軽く一体解体した時に出た血肉を湖に垂れ流したら自分達がやったのだと思っているのだろう。同胞をやられた事もあってアクアを無視して自分達の居る陸へと次々に上がって来る

 

今は兄弟が自分が試作した魔力回復ポーションを飲みつつ関節や閉じている時に顎を氷漬けにして動きと攻撃を封じ。ダクネスと一緒に頭をかち割ったり兄弟には眼球から脳味噌へ貫く為に用意しといたエストック、刺す事を前提とした剣を貸して倒してレベルアップしている

 

自分もまだまだ足りない。新しく出て来た『罠師』『漁師』『解体』スキルを取ってワニ漁へと繰り出す

 

それにしても今日のめぐみんは大人しいな。こういう状況なら美味しい所を持って行く漁夫の利やとどめの一撃!って感じに集まっているワニ共に爆裂魔法を撃ち込むのに

 

 

浄化を初めて六時間後、最早湖に居たブルータル・アリゲーター全てを狩ったのではないかと言うくらいに狩り倒しまくった

 

自分と兄弟はレベルが上がりやすい冒険者であるからレベルもスキルも面白いくらい上がって、自分は更に『クリティカル』と言うスキルを覚えコレを兄弟にも教え共有した。恐らくエストックで徹底的に急所を一撃で突いて倒したからだろう

 

攻撃が当たらないと嘆いていたダクネスもかなりレベルが上がったのだろう。カードを見てニヤニヤしている

 

めぐみん?昼寝してる

 

それから更に一時間が経った浄化を開始して七時間後。浄化が完了し湖は深い所も見え魚たちが泳ぐ姿が遠い場所からも見えるほどにキレイに成った

 

頑張ったアクアに、御褒美として皆より先に帰りに支障が出無いくらいのお酒を出し、一番最初にワニ料理をふるまった

 

眠っていためぐみんも起き、皆で即席のワニ料理を腹いっぱい食べた後。皆にバレない様に荷馬車に乗りきらない分のワニ共をコッソリと回収し

 

アクアと自分が乗って来た荷馬車と、先ほど着いたギルド職員たちが自分達が倒した、抵当保存したブルータル・アリゲーターを見て驚きつつも荷台に乗せる作業を始めている。積み終わったらアクセルへ一緒に帰還する

 

因みにルナから檻を借りる時に。依頼内容にあるモンスターの討伐に付いては別に生態系を破壊する事態にはならないとの事で幾ら狩ってもいいとお墨付きを頂いた為凄い数に成っている・・・・・ギルドの倉庫足りるかな?

 

ギルド職員を手伝い積み込み作業を早めに終わらせて。自分達は荷馬車に揺られアクセルへ向かって進んで行く

 

帰りだが、何故かアクアは檻の中に閉じこもり。自分が頼まれて作った即席玉座みたいなのに座りふんぞり返っている・・・・・・・アクア的にはワニの革製ブランド物を持つお金持ちなセレブな気分に浸っているのだろう。比較的小さく檻の中に入れられる固体の革を敷いてその上に座っている

 

因みに今回ワニ公は殆んど売らずに倉庫で冷凍保存してもらうようお願いする。ギルドとしてもこんな量捌き切れないし食べるにしても素材にしてもその腕を持つ料理人も職人も多くは無いと言う事で。後々王都や他の大きな街のギルドへ必要か連絡するとの事だ

 

さぁて、今夜はどんなご馳走を作ろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凍結処理したブルータル・アリゲーターは約三十体ほどと成った。その巨体と個数も相まって遅れてやって来る事に成った、モンスターに襲われる事を考えたがワニ公とギルド職員が用意した護衛の冒険者達が居る為問題無かった

 

一足先にアクセルの外壁を潜り、ギルドへ向かってアクア入り檻を乗せた荷馬車と徒歩で向かっている

 

街の人達はここ数日で自分達のパーティーに成れたのか。檻の中に居るアクアを見て。たのしそうだねぇ。なんて話している

 

そんな帰り道。気分が乗ったのか宴会芸スキルで上乗せされら女神の歌が街に静かに響き渡る・・・・・何故か某ドナドナを

 

 

カズマ「なぁアクア、いい加減街に着いたんだから檻から出てその歌止めろよ。つうか何時まで檻に入っているんだよ」

 

アクア「バッカねぇカズマは。ギルドに付くまでに決まってるじゃない、それに今この檻の中は私の聖域なの。見てこの即席とは言えそろえられた調度品を!まさに女神な私にピッタリじゃない」

 

カズマ「ブラザーの作った座布団に剥ぎたてのワニ革にふんぞり返ってる時点で女神感全くねぇよ」

 

 

そんな兄弟とアクアの話しを聞きながら帰りは自分が歩いて兄弟が荷台に乗っている。兄弟とアクアにはこの世界にもあった米で作った米菓と果実を少し入れた水筒を渡してある

 

 

カズト「にしてもダクネスには今回助けられた、あの馬鹿でかいワニ公達引きずり上げるの俺と兄弟じゃ無理だった」

 

めぐみん「確かに、今回私は爆裂出来なかったので今日はダクネスが一番活躍しましたね」

 

ダクネス「いやその、私も一応女なのだが。まぁ私も久々にモンスターを倒せてよかった」

 

 

なんて話していると腰にかなり大きな剣を佩いている。アダマンタイトを豊富に使っているのか、青い鎧を着こんで頭には男性用のティアラ?みたいなリングに宝石が付いている物を付けた男がアクアと兄弟が乗っている荷台へと一直線に向かい

 

 

剣士「アクア様!アクア様では無いですか!?ふんぬぁっ!」バキィ!?

 

 

檻の柵をひん曲げた

 

 

カズマ・カズト「えぇ~・・・・・」

 

めぐみん「マジですか・・・!」

 

 

 

アレって一応モンスターを入れて置く事を前提に作っているから相当頑丈な作りに成っている筈だぞ?

 

それを素手で人が出入りできる位に曲げるって

 

あの容姿に、アクアを女神様と呼んだ事・・・・・・はぁ

 

ダクネスが腕を掴んで貴様は何者だと問い掛けるといかにも面倒事に巻き込まれちゃった。みたいな面をしている。予想していたとはいえよりにもよってこのパターンは

 

 

カズト「兄弟、どうやら今日も無事に終わりそうにない。しかも一番面倒なパターンだ」ヒソヒソ

 

カズマ「だな、十中八九俺様勇者様で主人公ってタイプだ。しかもイケメンで女の子にモテモテで王城なんかに召喚されたらそのまま正義感でその国の勇者的ポジションに立って御姫様とハッピーな関係を構築する自分の行いは正しいって勘違いする碌でも無いパターンだ」ヒソヒソ

 

カズト「ああ、そして自分達男や弱い連中は足手まといやら彼女に君は相応しくない。君が彼女の枷に成っている、君は彼女の隣に立つ死角は無いとか言って斬り捨てるタイプだ。よりにもよって一番最初にこのパターンの転生者とバッティングするとは。しかもアクアと話している内容を聞くに魔剣持ちだ」ヒソヒソ

 

 

檻からアクアが出て来て魔剣を持つ騎士、本人曰くソードマスターの御剣響夜(みつるぎきょうや)レベルは37と・・・・・どうしていまだに駆け出し冒険者の街にいる

 

どうやらアクアは忘れていたようだが魔剣で何とか思い出したようだ。まぁ自分達の前に結構な人数送り出していたようだが

 

その際に。このカツラギは自分が選ばれし勇者だと都合のいい脳内変換が起きており今に至ると、めんどくさい相手に見つかってしまった

 

 

さて兄弟、この後の展開は読めているな

 

応よブラザー。予定通りに行こう

 

 

話しを聞く気になったのか、それともダクネスやめぐみんが上級職である事に気付いたからか。アクアや自分達に如何してアクアが檻の中に入っていたのか説明すると

 

 

マツルギ「はぁぁぁぁあああああ!?女神様をこの世界に引きずり込んで!!?しかも檻に入れて湖に漬けたぁ!!?君達は一体何を考えてるんですかぁっ!!!!?」

 

 

!や?が多い。駄文への第一歩がコレの過剰使用によるものだ(持_論?)

 

 

アクア「まぁまぁ落ち着きなさいな。別にこの世界に連れてこられた事に何の不満も無いし、と言うより女神の仕事していた頃よりスッゴク充実しているし。って言うか今回のクエストだって自分から言い出した事だし結果的に私は襲われずにこの通りピンピンしてるし。ワニを沢山狩れてボーナス付いてご機嫌なのよ」

 

カツラギ「・・・・ちなみにおいくらほどで?」

 

アクア「ふっふ~ん♪なんと今回の報酬は三十万エリスよ三十万!それと後から来るワニ達は・・・・カズト~あのワニ達おいくら万円?」

 

カズト「そうだな、アクアに言われて作ったそれは低く見積もっても五万エリス。後から来るヤツはドレもコレもダクネスが叩き割ったのを入れても一匹辺り十万エリスを下回る事は無いだろう、全部で三十匹は居るから自分の使う分を残して他を売り払っても一人頭五十万は行くだろう、アレの革一部で結構人気だし」

 

アクア「スッゴイじゃないカズト!今度私のお気に入りのお酒分けてあげるわ!と言う事よ♪」えっへん♪

 

カシワギ「それでもたったの八十万エリスじゃないですか・・・・・」ポツリ

 

 

 

 

・・・OK、予想していた事とはいえ自分。キレて良いですか?

 

 

カズマ「なぁアクア、あの野郎何言ってるか解かるか?」ヒソヒソ

 

アクア「アレはね、私が魔剣あげちゃった所為でもあると思うんだけど。たぶん討伐系とかで強いモンスターを魔剣で片付けて一気にお金稼いだからじゃないかしら?アレの魔剣が有ればエンシェントドラゴンだろうと切り捨てられちゃうから。高難易度クエスト対象のモンスターでも一撃でしょうし」コソコソ

 

 

成程、転生特典で文字通りチートライフを送っていたと

 

自分達がコツコツ頑張っている最中こいつはモンスター討伐とかやって一気に金稼いで冒険者とは思えない裕福な暮らしをしていると?

 

よろしい

 

 

カズト「ならば爆裂だ」

 

めぐみん「撃っていいんですね?」

 

ダクネス「いや、もう少し待て。それからでも遅くない」

 

マクラギ「それでアクア様は今どこで寝泊まりを?」

 

アクア「う~んと、馬小屋で」

 

カワラギ「はぁっ!?君達は・・・君達はぁ!!」

 

 

 

おっと兄弟の胸倉掴んで自分にも睨んで来た。カズトは睨まれた!でもひるまない下がらない臆さない

 

だが改めてダクネスとめぐみんの装いを見てその手をほどいた

 

 

カツラギ「君達は、クルセイダーにアークウィザードか、なるほど、パーティーメンバーには恵まれているようだ。それも随分とキレイで優秀そうな女性ばかり。聞くところによると君達二人は冒険者なのだろう?彼女達のような仲間が居て馬小屋生活をするなんて恥ずかしいと思わないのかい」

 

カズマ「言いたい放題だなこの野郎、アクアたちの事何にも知らないくせに」ヒソヒソ

 

カズト「落ち着け兄弟、最終段階まであと少しだ」ヒソヒソ

 

カシワギ「君達、今までさぞ苦労したろう。コレからは僕と一緒に来ると良い。もちろん馬小屋なんかでは寝泊まりさせない。この街で一番いい宿を用意しよう、高級な装備品も買い揃えてあげよう、それにパーティーの構成もかなりいいバランスが取れるよ。ソードマスターの僕に他に二人、槍使いの戦士の娘と盗賊の娘。クルセイダーの君にアークウィザーとの子。それに女神であるアークプリーストのアクア様、まるであらかじめ決まっていたかのように理想的なパーティーじゃないか!」

 

カズマ「ブラザーブラザー。普通に俺達の事スルーされたよ?冒険者舐めてんぞあのクソイケメン」ヒソヒソ

カズト「だな兄弟、先達の連中はドイツもコイツもこの職業の魅力を全く理解していないアホばかりだな」ヒソヒソ

 

 

もうね?某リリカルな二次創作作品で異常発生した公式害人『自称オリ主』並みのひどさだ

 

ミツルギとか言うこの勇者様(笑)に提案された女性陣を反応は?と思い二人で後ろを振り向くと

 

アクアがガチで引いて、ダクネスが拳を握り何やらプルプル震えて、めぐみんがいつでもぶっ放せるよう杖を構えている

 

 

アクア「ちょっとアイツマジアブナイ系なんですけど。魔剣をあげた私がいうのも何だけどナルシスト系も入ってヤヴァイんですけど?」

 

ダクネス「どうしよう、あの男は生理的に受け付けない。攻めるより攻められるのが好きな私だがあの男は無性に殴りたい、むしろ殴り飛ばしたい」

 

めぐみん「撃って良いですか?苦労知らずのスカしたエリート様の御顔に時間を掛けて魔力を練り込んだ爆裂魔法撃ち込んでいいですか?」

 

 

大変に不評でありました

 

断られると思っていなかったのか固まってるよカツラギとか言う自称選ばれし勇者様(爆)

 

 

カズマ「満場一致でウチの女性陣はアナタのパーティーを拒否するようです、ではこれで」

 

 

そう言って今度はアクアも歩いてギルドへ向かおうとすると

 

 

カズト「どけ、通行の邪魔だ」

 

 

カシワギが前に回り込んで来た

 

 

カシワリ「悪いが、アクア様をこのような環境に置いて置けない」

 

 

やはり兄弟の、参謀と何度も思考したウチのルートの一つが来た。コイツ人の話しを聞かない系だ

 

 

マツラギ「勝負をしないか?」

 

 

ホラなブラザー。ここは任せろ

 

 

ダメラギ「僕が買ったらアクア様を譲ってくれ。代わりに君が買ったらなんでも言う事を聞くよ」

 

カズマ「よし乗った。行くぞぉ!?」

 

 

即決即断即抜刀と即の三段活用を披露した兄弟が片手剣を鞘に入れたまま切りかかる

 

アホラギはグラムとか言う魔剣の腹で防御したところへ

 

 

カズマ「スティール!」

 

 

バカラギに盗賊の窃盗スキルを使い何かを盗んだ。上に掲げたその手にあるのは

 

 

マツルギ「・・・・は?」

 

 

ダメラギの魔剣でした♪

 

 

カズマ「よっと」ブンッ♪

 

 

アホラギ「あふんっ!?」ゴチン♪

 

 

剣の平面部分を頭部に叩きつけた

 

勇者(恥)とは思えない負け方をして、聞くに堪えない声と負け犬顔を晒して地面に倒れた

 

 

カズト「見事だ、さすが参謀だ。レベル差?何ソレ美味しいのだった」

 

カズマ「思った以上にコイツバカだわ。アクアが言ってた魔剣便りの戦い方してたせいだな、下手すりゃスティール使わなくても倒せたかも」

 

 

自分が兄弟を称賛し、戦後の分析を行っていると

 

 

少女達の声「キョウヤー?!」

 

 

マケラギの仲間(失笑)が二人やって来た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女達が先ほどザコラギが言っていた仲間(ハーレム要員少女達)だろう、兄弟と色違いのマントを着て槍を持っているのが戦士。クリス並みに軽装なのが盗賊だろう

 

現状は戦士と思われる少女が先ほどから卑怯者卑怯者と連呼しまくっている。よく息継ぎもせず十回近く言い続けられたな

 

まさかアフターまで予想通りだとは。コイツ等は任せてもらおう

 

 

 

カズト「アンタ等二人そこで倒れているヤツの仲間か?」

 

盗賊の少女「そうよ!この卑怯者!」

 

カズト「では逆に聞くがお前達は自分より三倍近いレベルを持つ中級クラスの。それも上級職の冒険者が最弱職と言われる冒険者に一方的に決闘を仕掛けて来た。しかも神器級の魔剣をもってだ、之でもお前達は自分達が正しいとでも?」

 

戦士の少女「でもだからってスティールなんて卑怯なスキルを使うなんて」

 

カズト「そこの魔剣持ちの魔剣は自分が認めた所有者にはとんでもない切れ味と膂力を与えるようだな?それを高レベルの実質最強の物理攻撃力を持つソードマスターが持っている時点でそちらの優位性は一切揺るがずこちらは不利なんて言葉じゃ足りない」

 

 

二人とも黙ったが俺は止まらない

 

 

カズト「そもそもそこのバカがウチのパーティーメンバーに唾付けに来てフラれたのが原因だ。しかも通行妨害に加え人を景品としたルールもほとんどない決闘を駆け出し冒険者の街の駆け出し最弱職の冒険者に行った・・・・・・お前らこれだけの不祥事を起こしてタダで済むと思うなよ?」

 

 

完全に沈黙した。声高らかに説明して差し上げたのでコイツ等と周りの野次馬連中にはバッチリ聞こえただろう、だが納得はしていない・・・・止むを得ない

 

 

カズト「之でもなお不満か?ならばそこで寝転がっている男と同じように勝負をしようじゃないか」

 

戦士・盗賊の少女「「勝負?」」

 

カズト「お前達が買ったら魔剣を返してやろう。ただし俺達が勝ったらアレは兄弟者もだ。売り払うにしても。普通の人が扱ってもまず折れず曲がらず程よい切れ味だ、高値で買ってくれるヤツは山ほどいるだろうよ」

 

 

之にはさすがに切れたのだろう、武器を構えて戦闘態勢に入った

 

 

戦士の少女「ボコボコにして泣いて謝っても許さないんだから!」

 

盗賊の少女「最弱職の癖に生意気よ!」

 

カズト「キャンキャン吠えてないでさっさと掛かって来い。雑種が」

 

 

自分は先陣を切る槍を持つ戦士相手に此方も同じく槍を組む

 

相手の少女が驚いて体が揺れている

 

 

カズト「螺旋槍!」

 

 

まぁぶっちゃけ、槍に回転を加えたただの突きだったのだが。防御に柄を使った駄目戦士の槍は二つに圧し折れた・・・・お前本当に戦士か?槍の柄で防御を同じ得物を使う相手にするとか。槍使いとして失格にも程がある

 

戦意喪失したっぽい戦士の横を通過し、自分はそのまま盗賊の少女の元へと疾走し。呆けている盗賊の鳩尾に肩、それも肩甲骨がある裏側を密着させ。ブッ飛ばした

 

密着状態からの回避不可の攻撃に盗賊は普通に吹っ飛び民家の壁に激突しそのままずるずると倒れた

 

 

カズト「俺は敵意を刃を向けた相手が女子供だろうが容赦はしない」

 

カズマ「うんうん、さすがブラザーだ。男女平等主義者の俺でもドロップキックが限界だ、あと一人称戻せ」

 

カズト「ああ、自分は鎧戸通しでも肘鉄だって躊躇しない」

 

 

 

 

一応無傷の戦士に敗北を告げ。自分達はギルドへと向かった

 

途中で兄弟が魔剣を売り払ってちょっとしたお金に成った。勿論それは兄弟の自由に使えるポケットマネーに入れてある

 

自分は槍を正式に使った為か『槍』『螺旋槍』のスキルが手に入った。兄弟が必要なら教えよう

 

 

 

 

 

 

 

ギルド内、カウンター

 

そこで食事をしつつアクアを待っていると

 

 

 

アクア「なぁんでよぉ~!?」

 

カズト「はいはい、どうしましたルナさん?」

 

ルナ「あっ、カズトさん!実は」

 

 

先ほど返して来た檻の修理費二十万エリス・・・・つまり今回のクエスト報酬は十万エリス

 

 

カズト「ミツルギと言うソードマスターが壊したんですがそれは?」

 

ルナ「そう申されましてもギルドの規定でして」

 

カズト「はぁ、解かりました。行こうアクア、今夜はアクアの好きな料理作ってあげるから」

 

アクア「うぇ~ん、私が壊したんじゃないのに~!」

 

 

兄弟たちが取ってくれた席に付く

 

ルナさん曰く、あの檻は案の定特別製であったらしくそれの修理に二十万エリスも請求されてしまったのだ

 

 

アクア「あんの男!今度会ったら絶対ゴッドブローを喰わらしてやるわ」

 

マケラギ「見つけたぞ佐藤和真!北郷一刀!」

 

 

ギルドの入り口からアレが来た

 

序に後ろの少女二人を連れて

 

 

ダメラギ「君達の事はある盗賊の少女に聞いたよ。佐藤和真はパンツ脱がせ魔だってね!他にも女の子をヌルヌルにしたりと噂に成っているようだね。鬼畜のカズマだと!」

 

カズマ「おい、その噂と出所に付いて詳しく」

 

バカラギ「そしてそこでさも私は関係ありませんと飲んでいる北郷一刀!君についてはこの子達に聞いたよ。女の子相手に手をあげたそうじゃないか」

 

カズト「お前は本当にバカか?自分自身の行動に責任も持てないのに冒険者やってるのか?そもそもアレは同意の上で行った事だ。保護者面して介入してくんな」

 

ミツラギ「それは彼女達が僕の為に!」

 

カズト「だから?自分より職業もレベルも段違いの格下に人を景品にした勝負を仕掛けて来たのはお前だろう?同意の上とは言え自分は戦士と盗賊の二人と二対一で戦い勝った。まぁその装備を身に付け使う技量が無かったから楽に倒せたした」

 

カシワギ「君は・・・!」

 

カズト「第一自分達は冒険者だ。戦う者達に女も子供も無い、これ以上寝言を吐くなら・・・まぁ吐かなくてもウチのアークプリーストの鉄拳が降る」

 

カズマ・めぐみん・ダクネス「「「やっちまえ」」」

 

アクア「ゴッドブロォー!」

 

カツラギ「ハッァアアアアアアアアアン!?」ボガァァァッ・・・・・!

 

戦士・盗賊の少女「「キャァアアアアアアアア!!」」

 

 

アクアは殴り飛ばしたマケラギにずんずんと近づき

 

 

アクア「アンタが壊した檻の所為で報酬がパーよ!三十万よ三十万!?」

 

カネラギ「あっハイ」

 

 

ボッたくった

 

ビクビクしていた取り巻きの少女二人は上機嫌にシュワシュワとカエルのから揚げを頼んだアクアと、静かに飲んでいる自分に怯えた視線を向けプルプル震えている

 

即金で疑問を持たず払ったヒモラギが起き上がり。自分と兄弟に頭を下げて来た

 

 

ミツラギ「勝負を仕掛けといて虫のイイ話しなのは解かっている。だが頼む!魔剣を返してくれないか?アレは・・・どうしたのかな御嬢さん?」

 

 

勝手に話し始めたアホラギのマントをクイクイと引っ張っためぎみんは、兄弟を指差し

 

 

めぐみん「まず、この男が魔剣を持っていない件について」

 

ナシルギ「っえ?・・・・さっ。佐藤和真?魔剣は?ぼぼぼ僕の魔剣は何処に?」

 

 

返答は手にする袋からの金属音が

 

 

カズマ「売った」

 

ナキラギ「ちっくしょぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

戦士・盗賊の少女「「キョウヤー!」」

 

 

ギルドから出て行った

 

 

カズト「お疲れ兄弟」

 

カズマ「ああ」

 

 

カウンターに戻りアクアにカエルのから揚げをいただき食べる・・・・うん、少し硬いが美味い

 

 

めぐみん「ところでさっきから何なのですか?」

 

ダクネス「ああ、アクアの事を女神様だとか」

 

 

自分は兄弟にアイコンタクトで任せると伝えから揚げを食べシュワシュワを飲む・・・ん~コレ炭酸じゃないんだよな?なんなんだ一体?

 

 

アクア「そうね、貴方達には正直に話して置くわ。私はアクア、そうアクシズ教団が崇拝する水の女神。そう、私こそが女神アクアなのよ」

 

 

めぐみん・ダクネス「「って言う夢を見たの?」」

 

アクア「現実よぉ~!」

 

 

お決まりと言うか予想通りの展開に成りシュワシュワのお代わりを頼もうか考えていると

 

またもやアクセルの街に警鐘が鳴る

 

 

ルナ『緊急!緊急!冒険者の皆様は直ちに武装し正門に集まってください!特にサトウカズマ様!ホンゴウカズト様一行は速やかに向かってください』

 

 

・・・どういう事だ?

 

クエスト帰りである為装備は万端故に皆で東にある門へ向かうと

 

またあのデュラハンがやって来ていた、そう言えば今日で丁度一週間たった?

 

天候は雨が降りそうな曇り空の下。何故またヤツが此処に来た?

 

 

 

デュラハン「・・・・・何故」

 

 

 

何故?

 

 

デュラハン「何故城に来ないのだ?!このぉ!人でなし共がああああああああ!!?」

 

 

 

ヒヒィ~ン!ゴロゴロピッシャァアアッ!

 

 

 

 

・・・・・・はい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・この外史に続きを!

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

どうもアサシンです

 

はい長い!長かったです、これ書きあげるだけで一週間以上かかりましたですはい(リアル時間)

 

今回は数少ないヒロインの一人。ウィズさんと、御剣響夜でありました。

 

今作のカズマが強くなっている件について。アニメで見ましたがアレに群がられてデスロールまでくらってなお湖の浄化をし続けたアクア様本当にトラウマ成りますよ。アレは

 

何か書き貯めていた分を先に投稿しないとヤバいかもな感じに成って来ています

 

次回はデュラハン事、ベルディア編のみです

 

 

 

 

では次回予告へ

 

 

 

 

次回 真・恋姫この二人の冒険者に祝福を!第三話

 

       この首無し騎士とアンデットたちに救済を!

 

 

 

 

 

 

 

 

ではでは

 

 

 

 

 

 

 

この二人の冒険者に祝福を!

 

 


 
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