宇宙世紀0079年12月13日。サイド６のリボーコロニーに搬入されたという新型モビルスーツの情報収集（可能であれば奪取）を目的として、グラナダの突撃機動軍第7師団所属のモビルスーツ隊が強行偵察を試みた。部隊にはロールアウトされたばかりのMS-06FZを駆るサミュエラ・デナルディ少尉の姿があった。

”整備班長！何よこのペイント！私にマトになれってこと！？”
”新型機での初陣祝いさ。特別マークだぜ。サイド６の駐留艦隊なんてシミュレートばかりで実戦に疎いやつらばかりさ。こいつでコックピットから少しでも視線誘導できたら儲けもんだろ？”
”班長、これ、トイレで思いついたって言ってませんでした・・・？”

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隣で聞いていた若い整備員がニヤっと笑った。
”ああ、もっともお嬢さんには思いつかんだろうがなぁ。”
そういって班長が笑う。
確かに私には意味がわからない。まったくバカにして！
これでも同期のバーニィよりは、訓練の成績よかったんだから！
見てなさい。連邦の新型機、必ず見つけて奴等の鼻をあかしてやる！

・・・というわけで、ザク改です。
製作は12年2月ですから、5年くらい前の過去作です。
優秀なキットであるHGUCザクF2をベースに、ザクの派生型を作って並べてその進化の系譜を辿ってみよう、という試みの5作目くらいの作品だったと思います。
胸部～腰部はHGUCザクFZを、手足と頭はHGUCザクF2を採用したミキシングビルドです。改修ポイントは本文中に記載いたしました。
塗装は、デザイン発表時より賛否あった赤いコックピットは目立たない黒に変更。代わりに差し色として赤いターゲットマークを、上記妄想をでっちあげたうえで配しました。

当時12日で構想・資料集めから工作・塗装までの全工程を完了させたと記録があります。（中国出向中は不便だったけど模型の時間は取れたんだなあ…。）

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