時は鎌倉幕府、そこに命を授かった双子の兄弟がいた。兄の名は、安倍 光乃芯(あべの こうのしん)、弟は、響鳴(きょうめい)、そう、あの安部 清明(あべの せいめい)の子孫に値する子供達だった。
兄弟共に母親譲りの純白の翼が生えており、清明以上の陰陽師として成長を遂げていく。
時同じくして、別の場で命を授かった少女、神乃宮 天月(かんのみや あまづき)、少女も兄弟と同じく翼を持っており、兄弟程ではないが、陰陽術を使う事が出来、特に治癒を得意としていた。
三人は幼少の頃から、幼馴染として育ち、特に、光乃芯と、天月は仲が良く、外でよく遊んでいた。
ところが、響鳴は母親の過保護が原因で外に出られずにいた。やがて、母親を憎み、惨殺してしまう、これに激怒した父親が、鎌倉山に幽閉した事で、運命の歯車が回り始める。
やがて、光乃芯と、天月は結ばれ、幸せな日々が永遠に続くと思われた。だが、生き延びていた響鳴が、ものの怪を使い、鎌倉を落としにかかり始めていた。その頃、光乃芯はものの怪の発生原因が解らずにいたが、鎌倉の守護の役目上、見過ごせず、自身の屋敷にある大きな桜の木を中心とした陰陽魔方陣によるシールドを鎌倉全体に張る準備を始めた。
しかし、儀式が終わったのと同時に響鳴と、その部下が襲撃し、二人を引き剥がしてしまう。その晩、魔力を充填し終えた大きな桜の木が、狂おしく咲き誇り始めた。以後、響鳴は後の時代において、影の支配者として君臨し続けた。一方の光乃芯は、天月が命を削った治癒により、生き延びていた。そして、再び現れる天月の生まれ変わりの元へと、転生の儀式を行った。
Tweet |
|
|
1
|
1
|
追加するフォルダを選択
本作品のあらすじとなっています。興味がおありでしたら、是非見てください!!