No.883362

真・恋姫この双子に爆焔を! 第五話

アサシンさん

紅い瞳の悪魔狩り

2016-12-14 09:55:59 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:1087   閲覧ユーザー数:1032

 

 

 

 

 

 

かずぴー「また『越えて』来ただと?今日でもう三体目だぞ、どうなってるんだ」

 

 

魔法の才能が無い事をハッキリと解からされて里から飛び出して早数年、俺は今年でもう十二歳になった

 

冬も終わり雪が消えて春がやって来た今日此の頃、妙な事が起こっている

 

それは今さっき俺が射ち落して砂や灰の様に散って消えた悪魔に関係がある。ここ最近この隠れ家周囲で稼働している人やモンスターに認識されず無意識に近づかない効果を持つそれを突破して侵入してくる飛行型モンスターが昼時の今狙撃したヤツを含めて三体目に成る

 

一体目は夜中に魔道具とは別に張った結界に引っかかって飛び起き闇夜に紛れて討伐、そして散り消えた。身体を一欠けらも残さず、それでも討伐ログが残っていることから倒したと言うのは分かった

 

二体目は夜明け頃に工房で作業していた時だ。一体目は地上だったのに対しコイツは空から直接此処にやって来た、グリフォンの空襲も今まで無かったので慌てた俺は作っていたモノを使って討伐した、そして後は一体目と同じように散って消えた

 

三体目を倒してやっと何か素材か欠片が手に入るかと思えばコレは物理的な物じゃないようだ。空気に解けるように消えた。そして何よりカードに表示された経験値の量と討伐対象の名前から理解した

 

 

かずぴー「悪魔か、それも有る程度強い中級クラス」

 

 

最初の一体目と二体目は下級だったが今倒したのは間違いなく中級。となると

 

 

かずぴー「下手したら上級クラスまで出張っているのか?里の方はニート共が暇してるから戦力・兵力的にこちらが有利だろうが、何を好き好んで紅魔の里に?里に何かあったか?」

 

 

紅魔の里、魔王軍が最も恐れる紅魔族が暮す里。近くの水と温泉の都アルカンレティアに総本山を構える紅魔族以上に頭がおかしなアクシズ教の都市とウチに里は大差ない

 

コッチは上級魔法職と上級魔法が湯水の如く垂れ流れ。向こうは温泉の経営でうっはうはでエリス教徒を一方的に目の仇にして問題バカリ起こすが悪魔や魔王に対してはウチ以上に鬼畜外道

 

そんなのと、ある意味同等なウチの里になぜ悪魔が現れる?それもこんなに。此処はアルカンレティア同様悪魔や魔王軍にとって死地であり墓場でもある、そんなところに恐らくは相当な数の悪魔たちが入り込む理由が・・・・・・

 

 

かずぴー「あったよ・・・!」

 

 

紅魔族はアクシズ教徒とは別の意味で頭がおかしい。アクシズ教徒と名乗れば襲って来た賊が道を譲るような連中とは別の方向性で

 

それは中二病、沈まれ俺の腕や、目に眼帯付けたり、変な服装やバカみたいな名乗り。カッコイイか如何か

 

この里には某魔王よりも強いと評判の見通す悪魔、確か地獄の公爵閣下だったっけ?その人に協力してもらい里の近くにある丘には魔王城を覗ける超高性能長距離望遠鏡の様な物がある。ちなみに俺は覗いた事は無い、幾ら敵の総大将の身内とは言え女性の部屋を覗くのがおすすめとかバカみたいだ

 

そんな施設の他に、何処かで封印された名も無い女神だとか邪神だとかその他色々な物を里に移し持って来て観光名所にするあのバカ共が持って来た何かが悪魔たちと関係があるのだろう

 

 

かずぴー「まず神系では無いな、連中にとってはお互いが殲滅対象であり天敵であり不倶戴天の間柄だ。それの捜索?とは言え里の外にある此処まで来るとは思えない、と成ると・・・・・ウォルバクさん関係?」

 

 

悪魔関係で何かを探していると成ると、邪神関係って事に成るだろう・・・・・ウォルバクさんが勝手に邪神認定されたのを思い出してしまった。殺意が・・・溢れる

 

ギャアギャア!?ピィイイッ!?トサトサッ・・・・バサバサ!

 

 

かずぴー「・・・・落ち着け俺、感情的に成るのはあの日あの時だけで十分だ」

 

 

深呼吸とその場での瞑想で殺意を収め殺気も消失させる。そして落ち着いた所でもう一度思考を回転させる

の状況は異常だ、それは里から離れているここまで悪魔が三体もやって来た事からも解かる

 

次に何故やって来たのか?何かを探しているのか?その探している物とは探しに来ている悪魔たちと関係しているだろう物、又は存在

 

確実に今日俺の所に来た以上の数の悪魔が動員されている。それも里の外れにあるこの場所に来てしまう程に

 

 

かずぴー「悪魔側が動員している戦力は不明だが決して少なくない数がこの周囲にまで来ている、捜索目標は恐らく里に封印されている邪神関係・・・・・現状考えられるのはこんな所か」

 

 

現状はこれ以上の事を考えた所で何も出て来ないだろう。と成ると後は

 

 

かずぴー「里に行かなきゃダメか・・・・・はぁ」

 

 

また一匹入り込んだ悪魔を魔弾で撃ち落とし工房へ戻る。さっき使って砕けてしまった欠片を拾い集めて

 

製作自体は大分前に完成しており、今日使ったのは暇つぶしと趣味を兼ねて作っていた物だった

 

緋色をしたガラスや水晶の様に綺麗な欠片と刀身を失ったような柄を持って戻った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜 紅魔の里近くの森林

 

 

かずぴー「・・・・・騒がしいな、それに臭う」

 

 

俺は夜を待って迷彩装備を着こんであの日以来戻らなかった里の近くまでやって来た

 

ニート共でもこの時間には眠りについている筈なのに何やら里の周りで篝火が焚かれており、大人達が彼方此方に居る。遠くでは放たれたであろう上級魔法が見える

 

そして何より

 

 

かずぴー「結構な数が居るな、それに上の下くらいだが上級クラスが何体か混じってやがる」

 

 

下級は数え切れず中級も結構な数、其処に上級で下から数えられるレベルとは言え悪魔が数体。全くもって笑えん

 

数にしてギリギリ二桁前半と言った所か。それでも現状里の大人達に上級魔法の雨霰で一か所に向かって誘導されている、恐らく一気に殲滅するのだろう

 

めぐみんの時の様に封印を遊び感覚で解いてしまいヤツなんている訳が・・・・・遊び感覚で封印を解く?

 

 

かずぴー「・・・・・・まさか」

 

 

邪神・封印・解除・遊び・めぐみん・そしてあの真っ黒で巨大で狂暴な獣・助けてくれたウォルバクさんに再封印された、確か俺とめぐみんに暴走状態で襲い掛かって来たと言うウォルバクさんの半身

 

そして今回の俺の所にまで及んだ悪魔騒動

 

 

かずぴー「・・・・・・やはり幼くても紅魔族って事なのか」

 

 

紅魔族は頭がおかしいが頭が滅茶苦茶良い、そうでなければ幾ら魔力保有量がずば抜けていても上級魔法職のアークウィザードになど成れないのだから

 

そして過去、冒険者カードを手に入れてウォルバクさんの魔法が発動しなかった俺は里を離れた。その際妹二人には色んな物を隠した別々に隠した宝の地図的な物を渡してあった

 

その中に、ウォルバクさんの封印の近くに隠してある場所も書き込んである

 

めぐみんはまず違う。と言う事は

 

 

かずぴー「こめっこさんですか・・・・・!?」

 

 

頭を抱えた、それはもうしゃがんで額に地面がぶつかりそうな程に。そして仰け反って両足と頭だけで体重を支える体制に成る程に

 

だが今は現実逃避をしている余裕は無い

 

俺は里を見渡せる場所から封印場所を探しだす

 

里の大人達の行動。追い込まれている悪魔たちの行先、そして里に居た頃との差違と此処で暮らしていた頃の記憶を頼りに

 

そして見つけた、空を飛んでいた悪魔たちが急に向かい始めた方向に

 

何やら黒い猫?を抱いたこめっこと庇うように、俺の初めての友達。成長したゆんゆんと、その側にどうやら俺同様食生活が良くなっても大きくは成長していなかっためぐみんが

 

地上で悪魔たちと戦っており劣性、そして今度は上空からも悪魔どもが妹達に狙いを付けている

 

俺はそれを目で見て脳で理解した瞬間に動いていた。純魔力による肉体強化を瞬時に巡らせ駆ける

 

里の人達や建物、障害に成る物を瞬時に見極め最短ルートを割り出し駆け抜ける

 

木々の中に入ってから更に加速、軽く衝撃波を撒き散らし木々の間を抜ける

 

その音に気が付いたのだろう、とんがり帽子をかぶっためぐみんがこめっこを背にしてこちらに向き直った、ゆんゆんは中級魔法で空と正面に居る悪魔どもに目を光らせているためこちらに対応できないのだろうがチラチラとこちらを見ている

 

悪魔共もこちらの存在に気が付いて警戒した所で俺は跳躍する

 

天地が逆さまに成った視界の中、星空に足を向け大地を見上げる体勢

 

跳躍で跳んだ最も高い位置で落ちるまでの数秒。それだけあれば十分だ

 

頭上にはゆんゆんとこめっこ、めぐみん、こんな状況で驚いている顔が面白いと思ってしまった、反省・・・斜め上には悪魔が数体。正面には団体さん

 

俺は斜め上に左手を、団体に右手を向け。この数年で新たに生み出した初級派生形魔法を放つ

 

 

祖の名は

 

 

かずぴー「ドラゴンブレス」

 

 

 

悪魔たちに向けた掌から発動した魔法は竜の息吹きが如く燃え盛る炎と凍てつく吹雪

 

初級魔法のティンダーとフリーズを魔力操作系スキルと魔弾の魔法を発動させ一日たりとも鍛錬を欠かさず培ってきた技術故に発動出来る、俺だけの魔法

 

竜の炎は地上に居た悪魔どもを周囲に生えている草木諸共灰燼にし。竜の氷は空を飛ぶ悪魔どもを何体も散り消える事を許さず氷像と化せた・・・・が結構な数がまだ残っているが何体か余波で身体の一部を凍らされて動きが鈍くなっていたり酔っぱらったようにヘロヘロと飛んでいるヤツも居る

 

今の俺の攻撃を評価するならば

 

 

かずぴー「浅い」

 

 

飛行型のモンスターはグリフォン以外殆ど経験が無かったためか結構な数仕留め切れていない。空中戦闘の訓練内容を後で見直そう

 

そんな風に考えていた所に上空に居る悪魔どもが何やら組織染みた戦闘態勢でこちらを警戒している。そりゃそうか、さっきの魔法で直撃したヤツは一発で撃破。掠っただけでも十分に手傷を負わせたからな、そんな攻撃をいきなり乱入者がぶっ放したのだ。警戒しない筈がない

 

そんな悪魔ども相手に三人と一匹を背にし相対している俺はしばし睨み合う

 

 

かずぴー「さて、ここからどうしようか?」

 

ゆんゆん「えっと、どうしましょう?」

 

 

独り言のつもりが話しかけたように捕えられてようで後ろに庇っているゆんゆんが話しかけて来た。しばらく見ない内に対人スキルを得たようだ。成長したな

 

 

かずぴー「魔法は使えるか?」

 

ゆんゆん「わ、私はさっき中級魔法を覚えましたけど。めぐみんは魔法を取ってませんし、こめっこちゃんもまだです」

 

かずぴー「なら決まりだな」

 

 

えっ?っという声が二つ、ゆんゆんとめぐみんだ

 

俺は前に出て夜間迷彩服を脱ぎ払う

 

後ろから息を呑む音が気負えたが気にしない、気にする理由も余裕も無い。なぜなら

 

 

かずぴー「おい悪魔共」

 

 

空中に浮かびながら器用にビクリとする悪魔共が感じているそれは

 

 

かずぴー「よくも俺の大事な妹達とダチに手を出してくれたな、しかも俺が昔直した家も面白おかしくリフォームしてくれやがって・・・・・・残機も残さず滅ぼされる覚悟は出来てるか?」

 

 

俺の殺意と敵意と怒りが混ざり合った人が持つ大罪が一つ。憤怒

 

 

かずぴー「我が名はかずぴー、歴代の紅魔族に置いて、史上最も魔法の才無き劣等生にして初級魔法を極めし異端児。今この時この場所に置いて魔を滅する殲滅者也」

 

 

凍える絶対零度の憤怒が籠った言の葉に晒された悪魔共目掛け駆ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こめっこ「アレ兄ちゃんだっけ?すっごく強いな!」

 

 

こめっこちゃんをめぐみんと一緒に探し出して悪魔たちから逃げていた私達だったけど、幾ら魔力を込めて火力を上げた中級魔法でも限界が来た。こめっこちゃんとめぐみんを庇うように前に出てなんとか倒そうと思ったら空に居た悪魔たちにまで見つかってコッチに来た、何とかめぐみんとこめっこちゃんだけでも逃がそうと残りの魔力を全部使って最後の一撃を放とうとした時彼が帰って来た

 

最初は後ろから新手が来たと思って捨て身に移ろうとしたけどこ前に出て立ち塞がっためぐみんが構えていなかった。どうして?そう思っていたら乱入者が私たちの頭上を飛び越えて

 

 

??「ドラゴンブレス」

 

 

竜の息吹き、知らない炎と氷の魔法。学校の図書館でも授業でも見た事も聞いた事も無いそれで、一瞬のうちに正面に居た悪魔たちがやられて空中に居た悪魔たちも何体か倒してしまった

 

 

ゆんゆん「すごい」

 

 

その一言に尽きる、たった一撃で悪魔たちを倒してしまうなんて

 

 

??「さて、ここからどうしようか?」

 

ゆんゆん「えっと、どうしましょうか?」

 

 

何時の間にかその人に話しかけていた私、アレ?なんで初対面の人に話掛けれたの私?

 

 

??「魔法は使えるか?」

 

ゆんゆん「わ、私はさっき中級魔法を覚えましたけど。めぐみんは魔法を取ってませんし、こめっこちゃんもまだです」

 

??「なら決まりだな」

 

ゆんゆん・めぐみん「「えっ?」」

 

 

話しをしていた私と聞いていためぐみんの声が重なった。そして話した感じ男の人が前に出て身体を覆っていた真っ黒な布を脱ぎ捨てて

 

私達は息を呑んだ

 

 

ゆんゆん「がず・・・ぴー?」

 

めぐみん「兄・・・さん?」

 

 

数年前私達の前から突然いなくなった私の初めての御友達、私は彼の初めての御友達。彼と友達に成って、学校でいなくなった事を知った私はめぐみんに詰め寄って知った

 

教師として今後も働くためには魔法が必要不可欠だったって事を。だけど初級魔法しか無くて、めぐみんと一緒に昔助けてくれた魔法使いから教えてもらった魔法も名前が無かった、それで彼は何を思ったのか里を出て一人で暮らし始めるってめぐみん宛ての手紙にそう書いてあったって

 

悲しかった、一緒に卒業したかった、寂しかった、一緒に学校に通いたかった、会いたかった、魔法の才能何て無くたって友達だと思ってるから

 

そんな事があった日以来、私とめぐみんは色々な理由で競い合って。お互いにかずぴーの事に付いてご飯を一緒に食べたりしながら話す日々を送った

 

そして今、彼が帰って来た

 

後ろだけ伸ばした黒髪に、簪は無く。代わりにかずぴーが鍛冶屋で考案したって言う指まで覆う鎧の指一本分だけ作ったアクセサリーを長くした様な物で髪を覆っていてうなじの辺りは隠れていた

 

服装も真っ黒で黒髪の長さも居なくなっていた月日を表す様にもしかしたら梳いた私の髪よりも長い

 

でも身長はめぐみんと同じくらい。体格もそんなに大きくは変わっていない・・・けど私にはその背中が大きく見える

 

 

かずぴー「おい悪魔共」

 

 

彼が怒ってくれている。私達の為に

 

 

かずぴー「よくも俺の大事な妹達とダチに手を出してくれたな、しかも俺が昔直した家も面白おかしくリフォームしてくれやがって・・・・・・残機も残さず滅ぼされる覚悟は出来てるか?」

 

 

友達だと言ってくれた、学校でほんの少ししか一緒に居なかったのに。お互いに初めての御友達に成ろうと言ってくれて、居なくなるたった少しの間の事

 

 

かずぴー「我が名はかずぴー、歴代の紅魔族に置いて、史上最も魔法の才無き劣等生にして初級魔法を極めし異端児。今この時この場所に置いて魔を滅する殲滅者也」

 

 

 

かずぴーが私達を護る為に、私達を傷つけようとした悪魔たちと戦いを始めた

 

本当に初級魔法しか持っていないの?

 

私は彼の戦う姿に魅入られていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こめっこ「アレ兄ちゃんだっけ?すっごく強いな!」

 

 

こめっこのアレでアレ過ぎる発言にズッコケてしまう所でした

 

それにしても久しぶりに帰って来たと思ったらなんですか?ヤッパリ兄さんも紅魔族なんですか?こんな最高のタイミングで駆けつけて来るなんて

 

後ろから何かが迫って来ているのに気が付いた私は今クロを抱いて目をキラキラと輝かせて盛り上がっているこめっこを背に庇い立ち塞がったのですか。ほんの一瞬目が合った時に気が付きました

 

ああ、兄さんじゃないですか・・・っと。直感で解かりましたが理性的にはまだ解かりませんが既に私は彼を兄と思ってしまっている・・・・くぅ!顔さえ見えれば

 

兄さんは私達の頭上を飛び越えて見た事の無い魔法を悪魔たちに放って倒してしまいました。何ですかそのドラゴンブレスと言う魔法は?後で教えて見せてください。爆裂魔法以外取るつもりはありませんでしたが気が変わりそうです

 

これからどうしようと兄さんが独り言をつぶやいたらゆんゆんが話しかけていました。オイコラ、妹の私を差し置いて兄さんと話すのは止めてもらおうか?

 

 

かずぴー?「魔法は使えるか?」

 

ゆんゆん「わ、私はさっき中級魔法を覚えましたけど。めぐみんは魔法を取ってませんし、こめっこちゃんもまだです」

 

かずぴー?「なら決まりだな」

 

 

ゆんゆんの言う通り私は魔法を取っていません、上級魔法なら今すぐにでも習得できます・・・・・ですがそしたら爆裂魔法に必要なポイントがまた足りなくなってしまいます、スキルポイントがあと一つあれば

 

でもまぁ兄さん?が来たから問題無いでしょう。さっきの魔法も強力でしたし

 

兄さん?は直ぐにこの後どうするか決めたようです。前に出てもういらないと言う風に身に付けていた外装を脱ぎ捨てました

 

 

 

ゆんゆん「がず・・・ぴー?」

 

めぐみん「兄・・・さん?」

 

 

 

ああ、やっぱり兄さんでした。そしてゆんゆん、私のライバルを自称して兄さんの一番の女友達を名乗るなら目を見て声を聴いた瞬間に気が付くべきです、まったく、ゆんゆんは本当にまったくです

 

 

かずぴー「おい悪魔共」

 

 

兄さんが本気で怒っています。父ひょいざぶろー母ゆいゆいが魔道具の材料や道具やその他訳の分からない事に兄さんが小さい頃から何時死んでもおかしくない働き方をして稼いだお金を使い込んでも、変わり者特有の感性でツッコミをしたり怒ったりしても本気で怒らなかった兄さんが。静かに激昂しています。だって後ろからでも見えるんです。紅く輝く紅魔族特有の瞳の光が

 

 

かずぴー「よくも俺の大事な妹達とダチに手を出してくれたな、しかも俺が昔直した家も面白おかしくリフォームしてくれやがって・・・・・・残機も残さず滅ぼされる覚悟は出来てるか?」

 

 

だったらもっと早く帰って来て欲しかったです、兄さんが居なくなった日のゆんゆんを相手にしたのは本当に大変だったんですから・・・・・まぁ悪くありませんでしたし暇つぶしにはなりましたけど

 

 

かずぴー「我が名はかずぴー、歴代の紅魔族に置いて、史上最も魔法の才無き劣等生にして初級魔法を極めし異端児。今この時この場所に置いて魔を滅する殲滅者也」

 

 

・・・・・・え?

 

今なんと言いました?初級魔法を極めし異端児?確かに手紙には爆裂魔法は勿論中級・上級。炸裂に爆発魔法を覚えられなかったと書いてありましたが

 

今さっき放った魔法が初級魔法?悪魔を討伐したアノ魔法が?本当に初級魔法なのですか兄さん

 

さっきの名乗り、歴代の紅魔族の中で一番才能が無い劣等生?そんな人が初級魔法を極めようとした所でこんな事に成る訳ないじゃないですか!

 

偶に、本当に偶にですが兄さんは紅魔族の様な事を平然とやってしまうんですね

 

後で色々と教えてもらいますよ?魔法の事は勿論、髪に付けているアクセサリーや今までいなかった間の話も聞かせてもらいますからね?兄さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かずぴー「魔弾展開、弾数十六・・・・・フルファイア!」

 

 

走りつつ周囲に展開した魔弾十六発を一斉射

 

上空の悪魔数体を撃ち抜き撃墜、落ちた所をファイヤードラゴンブレスで焼き尽くす。火をつけて灯りを確保すると共に隠れる場所を減らし隠蔽性を奪う

 

 

かずぴー「魔弾展開、弾数三、射程に入りつつ順次発射。及び装填」

 

 

銃で言う所の三点バーストだったか?それと装填を合わせて発射し続け悪魔共に近付き。一定範囲内に入った所で近くの木を足場に空中へ踊り出る

 

いきなり空中の、それも自分達の空域に俺が入り込んでまた止まった悪魔共目掛け昔作って試て以来使ってこなかったそれをを振り抜いた

 

 

かずぴー「雷焔!」

 

 

それは剣の形をした純100%のマナタイト製の魔法発動剣。魔道具に部類される魔剣である、今朝はコレの改良型を作っていた所をまだ未完成なのを使ってしまい砕けてしまった

 

コレは別々の属性と属性を掛け会わせてみた試作品第1号。某妖精の尻尾に登場した竜狩りの魔導師の魔法を迷宮都市に移り住み某兎の専属鍛冶師になった彼の様に作って見た逸品だ

 

鞘に入れていない状態での自分の周囲180度を抜刀斬り

 

前も後ろも横も火炎が拡がり範囲内に居た悪魔共に焔が叩き込まれた。更に雷撃が周囲に迸り範囲外に居た悪魔にまで届き雷撃が当たったヶ所から焔が生まれ悪魔を爆焔で包み込み更に悪魔共を撃墜する

 

自由落下に会わせて足首・膝・股関節を使って着地時の衝撃を吸収し悪魔共が落下した辺りにもう一度雷焔を振るう

 

ドラゴンブレス以上に周囲を燃やしてしまったが。コレは俗に言う森林破壊と言う物だろうか?後で族長に謝っとかないと、後で消火もしないとな

 

なんてことを想いつつ上空を見てみると里中から逃げ惑って来た悪魔が合流しており

 

 

かずぴー「増えてやがる、お前らはGか何かか?」

 

 

集って来た仲間と数に勢いづいたのか俺に向かって急降下して来る。このまま空襲する気だろうが俺相手にそれは愚策中の愚策だ

 

俺は片手大剣程の雷焔を肩に担ぎ、真名を解放する

 

 

かずぴー「雷鳴轟かせ、天空を焔で包め。天雷空焔(てんらいくうえん)!」

 

 

魔剣雷焔を担いだ状態から真っ直ぐ空に向かって振り抜けば今度は雷撃が先行し悪魔共に落雷すると共に焔に包む、それが雷速で雷が届く範囲全てに行き渡り其処へ遅れて雷撃の道をたどって焔が向かい。夜空に爆焔の太陽が一瞬生まれた

 

 

かずぴー「殲滅完了」カシュッ

 

 

腰の留め具に雷焔付けて殲滅完了を宣言する。悪魔と・・・・・・森林の

 

コレマジでどうしよう。最悪魔剣のレシピを献上するしかないかも

 

何て思っていると三人が終わった所を見計らってこちらに来た

 

 

かずぴー「久しぶりだな、元気にしていたか?」

 

めぐみん「元気ですよ、そういう兄さんも元気そうで何よりです」

 

かずぴー「お互い身体的には成長出来ていないのが悩ましいが・・・・・元気そうだなこめっこ、その猫はどうしたんだ」

 

こめっこ「うん元気!これはごはん!名前はクロ!」

 

かずぴー「お~け~その子ちょっとコッチに渡しなさい、ああもうこんなにプルプル震えて。靴屋の親父さんにかなりの金額預けて二人を見てもらうように頼んで置いたんだがその辺何か知らないか?」

 

めぐみん「大分前にぶっころりーが親が居ない時になんとなく家探しした時に見つけてしまって豪遊したとかなんとか言ってぶっころりーの頭掴んで地面にめり込ませながらおじさんが私とこめっこに謝りに来ました」

 

かずぴー「OK,アイツは後で茹でてシチューの具材にしてやる、焼くならグラタンもありだな」

 

こめっこ「兄ちゃん兄ちゃん!それすっっっっっごく不味いと思うよ!」

 

かずぴー「ならコイツも食べようなんてしちゃいけません!よしよし。干し物で悪いが食べるか?おお、凄い食い付きだなって今ちょっとバーニングした?火吹かなかった」

 

 

ゆんゆん「・・・・・・ぃ」

 

 

かずぴー「ん?」

 

 

ゆんゆん「・・・・!かずぴーっ!」

 

 

かずぴー「うわっ!?」

 

 

いきなり俺の名前を読んで突撃して来たゆんゆんの両肩を押さえて衝撃を少なくして受け止めると同時に両腕を俺の背中に回して抱き着いて来た

 

 

ゆんゆん「もう・・・会えないかと思った・・・・友達になったのも上辺だけで内心嫌で嫌で出て行ったのかと思った・・・・グスッ」

 

かずぴー「そんな事無いよ、さっきも勢いで名乗ったけど。俺どうしても憶えたい魔法があったんだけどそれが無かったんだ。校長から教師として仕事を続けるなら必要だろうからって十二歳にもならない俺に冒険者カードを取る事を許可してくれたんだ。っでそこでカードには初級魔法しか無くって、このままじゃぁダメだって思って教室に行かずに里を出たんだ・・・・・・・・何も言わずに手紙を置いて行かずに消えてゴメン」

 

ゆんゆん「許さない!絶対に許さない!」

 

かずぴー「どうしたら許してもらえるかな?」

 

ゆんゆん「ずっと一緒に居て!私の側に居て!私と御話して!私と一緒に暮して!ずっと・・・ずっと!」

 

かずぴー「それは・・・友達の範囲を超えていないかな?」

 

ゆんゆん「異性の友達はいずれそう言う関係に成るんだから問題無いって言ってたもん!」

 

かずぴー「もんって・・・・ああもう解かった解かりました!ゆんゆんが離れようとしたり何か理由が無い限り。ずっとゆんゆんから離れないよ」

 

ゆんゆん「・・・・ほんとう?もうどこにもいかない?」

 

かずぴー「神様はあまり好きじゃないけど、エリス(ウォルバクさん)に誓うよ」

 

ゆんゆん「うん・・・・・えへへ//////」

 

 

そんなに体格に差が無いゆんゆんの腰を抱いて頭を撫でると、胸元と鎖骨辺りに顔を押し付けて安心したように猫みたいに頬摺りして来る

 

ああ、そうだった。この子は俺と同じで里の中では変わり者でコミュニケーション能力が皆無で対人スキルが初期レベルよりも低いんだ

 

同じ感性を持った初めて同士の友達が次の日には消えてしまえばこうなってしまう可能性もあった。ヤッパリガキだなぁ俺、めぐみんにも後で御礼をしないと

 

なんかこっちを指差して目から星を零しているこめっこに何か言い聞かせているめぐみん・・・・・コレは半日も断たずに里中に拡散されてしまうだろう・・・・・・贖罪故に甘んじて受け入れます

 

しばらくして里の大人達が到着するまで俺達は戦場と成った場所に留まり続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔の里の中央

 

 

族長宅

 

 

 

 

かずぴー「っと言う訳で里に戻って悪魔共を殲滅した後はご覧のとおりでして」

 

族長「はっはっは♪いやいや気に病む必要は無い。コレで我が家も安泰だ!娘を頼むよかずぴー」

 

かずぴー「もうちょっと考えて見ようか族長?」

 

ゆんゆん「うぅぅ~///」ヒシッ///

 

 

あの後俺は現状も離れないゆんゆんと妹達と一緒に族長宅に御世話に成っている

 

なんでもひょいざぶろーとゆいゆいは魔道具を売りに里を出ているらしく、しかも我が家は某クラフトゲームの解体業者の仕業が如くリフォームされてしまい寝床に困っていた所をやって来た族長に現状まで至る事を話したら今日の所はウチに泊まりなさいと言ってくれて・・・・・・ゆんゆんの事を話した所だ

 

めぐみんとこめっこは先に風呂に入っている。クロ?俺の膝の上でくつろいでる

 

隣りには顔を耳や首まで真っ赤にしても離れないゆんゆん、正面にはそんな俺達を見て笑っている族長兼ゆんゆんパパ。あっ、森林破壊については無罪放免に成りました

 

その日は俺達兄妹が御世話に成る事と成りゆんゆんもいっしょの部屋で一夜を過ごす事になった

 

因みに風呂桶に湯を張ってクロと一緒に湯に浸かっていた所にゆんゆんが突撃を慣行したり、寝る時みんなが引っ付いて身動き取れないわ暑苦しいわで眠れなかったりその状態で色々話したりして居るウチに疲れから俺も皆と一緒に眠っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この外史に続きを!

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

どうもアサシンです

 

 

原作突入と共に魔法&魔道具によるかずぴー無双と成りました

 

戦術導力器は今回出さず、ダンジョンに出会いを求まるのは間違っているのか?に登場する魔剣を使いました、この異世界ではこちらもマナタイトを利用して再現しました

それと初級魔法を極めたかずぴーが持つ固有魔法と呼べる物、初級派生形魔法。魔弾やドラゴンブレスは之に成ります

どんな作品だったか忘れてしまったんですが魔法発動までの工程がある考えを思い出したので使ってみました・・・・天・地動説を何時使うべきか現状考え中であります。銃シリーズも同様ですね、作って見たは良いが使い所がなかなか見つからないですね

 

 

書いている内にゆんゆんルートが確定しちゃいましたので強制原作介入と成ります

 

 

 

それでは次回予告へ

 

 

 

次回 真・恋姫この双子に爆焔を! 第六話

 

      紅い瞳の少女達

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではでは

 

 

 

 

 

 

 

 

この双子に爆焔を!

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択