・お詫び 前回コメントを書き込んで頂いた皆様、
お返事が書けなくて申し訳ありませんでした(><)
これからも、コメント宜しくお願いします<(_ _)>
(はじめに)
キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、
温かく読んでやって下さい。
この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に
書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。
夕日が傾き、少し暗くなってきた街道。
馬車の荷台から降りる3人。
「本当にありがとうございました。」
「いいよ、いいよ。こっちも楽しかったし。」
女性がそう言うと隣の男性も笑いかける。
「旦那さんが待ってるんだろ? 早く帰っておやりよ。」
「そっちも、気をつけてな~。」
「ハハハ。旦那さんに宜しくね。」
そう言って、馬車は進み出す。
「バイバ~イなの~♪」
3人も馬車に手を振りながら、
邑へと歩き出す。
「それで~、賭けはどうするの?」
「そうやな~。どないしよか?」
2人が、悩んでいると
「3人一緒で、いいんじゃないか?」
「「!!!」」
凪の発言に驚く2人。
爆弾発言した本人は特に気にしていない。
「な、凪? どないしたん?」
「何がだ?」
「何じゃなくて~。」
「引き分けだったし、
それに、1人じゃ不安じゃないか・・・」
凪の言葉に、納得する2人。
しかし、これをネタにしない2人では無い。
「まさか、凪ちゃんから
そんな言葉が聞けるなんて~♪」
「ホンマやな~♪」
ニヤニヤする2人。
凪は、顔を赤くしながら、
「な、何が言いたい!///」
「「凪(ちゃん)のス・ケ・ベェ~♪」」
「お~ま~え~ら~!///」(♯
「「きゃ~♪ 逃げろ~♪」」
凪は怒りながら、2人を追いかける。
2人は、笑いながら逃げる。
小高い丘を越えた所で、
沙和の足が止まった。
「わっぷ?! 沙和、急に止まるなや!」
急に止まった沙和にぶつかる真桜。
だが、その言葉に反応は無い。
「はぁはぁ、追いついたぞ!2人共!」
すぐに、凪も追い付いてきた。
しかし、沙和の様子がおかしい事に気づく。
「どないしたんや?」
「・・・あれ・・」
沙和が震えながら指さす。
2人も指差す方向を見る。
「「なっ?!」」
その先には、3人の邑が見える。
ただ、中央から火が見えるのと
その周りで、人が騒いでいる。
「・・・!!」
沙和が走り出す。
「ッ! 真桜、私達も急ぐぞ!」
「わかっとる!」
2人も沙和と共に駆け出す。
そして、邑に到着した3人。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
2人は、言葉を失っている。
そして、真桜が大きく息を吸い込んで、
「 何で! 宴やねぇぇぇぇん!!!! 」
「ねぇぇぇん!!」
「ねぇぇぇん!」
「ねぇぇん・・・」
空に向かって叫ぶ。
そんな叫び声に、
「おお。帰ったか!」
団長がやってくる。
「団長! これは一体、何なの~?!」(♯
「こ、これはだな・・・」
普段、怒っても恐くないはずの沙和、
しかし、その背中には修羅が見える。
凪と真桜からも、殺気を感じる団長は脅える。
「婿殿の夏にやる、『きゃんぷふぁいやー』と言うもので・・そんな事よりも!」
「団長! その手は、どうしたんです?!」
団長が何か言おうとしたが、
凪が、団長の手に巻かれた包帯に気づいた。
「ああ、これh『それはですね~。』
団長の言葉を遮り、
さっきまで火の周りで酒を飲みながら踊っていた
男達が寄って来た。
「今日ですね、この邑に盗賊が来たんですよ~。」
「なんやて?!」
「婿さんから、教えてもらった宴の準備で、
対応が遅れてしまったのだよ。」
「何してるの~!」(♯
「それでですね~、皆が避難してた時に~。」
「ええい! 早く話せ!」
凪が怒気を込めた声で言う。
その声で、酔いが醒める男達。
「は、はい! 倒れたおかみさんを盗賊から庇った時に、
団長は斬りつけられたんです。」
「団長、大丈夫だったの?!」
「はい! 団長を斬りつけた男を
一刀さんが、倒してくれましたから。」
「一刀様が?」
「はい! その男が頭目だったらしく、
盗賊達は一目散に逃げて行きました。」
「あの時の一刀さんは、すごかった!」
「ああ。いつもの婿さんからは想像できない姿だった。」
そう言って、一刀を褒める男達。
その時、
「そんな事はどうでもいい!!!」
団長が急に怒鳴る。
そして、真剣な顔で
「3人共、婿殿の所に行ってやれ。」
そう言った。
「今、婿殿を救ってやれるのは、お前達しかおらん!」
「一刀様は、どこですか?」
「邑外れの墓地にいる。」
「分かったの。」
「ほな、行ってくる。」
3人は駆け出す。
その後ろ姿を見ながら、
「・・いつまでも、この邑に縛る訳にはいかんか・・」
団長は、寂しそうに呟いた。
邑外れの林の中、
一刀は、一つの墓の前に座っている。
「・・・・・・」
何をするでも無く、墓に置かれた石を見つめている。
そうしていると、
「「「一刀(様)(さん)!」」」
3人の声が聞こえてくる。
その声に、「ビック!」と反応して、
「・・お帰り、3人共!」
笑顔で振り返った。
「一刀さん、大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫だよ。」
「一刀、無理してへんか?」
「何言ってるんだよ。無理なんかしてないよ。」
そう言って笑顔の一刀。
3人は、そんな一刀を見つめる。
一刀は笑顔のまま話し出す。
「いやー! 今日は大変だったよ。」
「・・一刀様。」
凪が心配そうに名を呼ぶが、話し続ける一刀
「まさか、いきなり盗賊が来るなんt 『一刀様!!』・・・」
叫ぶ様な凪の声に、話しを止める一刀。
沙和と真桜も真剣な顔をしている。
「私達の前でまで、作り笑いをしないで下さい。」
「・・・そんな事ないよ。」
「舐めたらアカンで。ホンマに分からんとでも思うんか?」
「な、何を?」
「沙和達は、夫婦なの。
だから何でも、話してくれていいんだよ?」
「・・・・・」
3人の言葉を聞いて、観念したのか
一刀の顔から、笑顔が消え、辛そうな顔になる。
そして、
「・・・俺の国では、人を殺める事なんて無かったんだ・・。」
一刀はゆっくりと語り出す。
「殺人が無かった訳じゃ無い、でも犯罪だった、
俺は今まで誰かを殺したいなんて、思った事なんて無かった。」
そう言いながら、自分の手を見る。
「団長が斬られるのを見た瞬間、頭が白くなって・・・
気が付いたら、殺していた。」
手が小刻みに震え出す。
「・・俺は・・手加減出来たはずなのに!」
震える手を血がにじむ程に握りしめ、
顔を隠す様に、両手を額に当てる一刀。
一刀の後悔の気持が3人にも伝わる。
『『『ギュッ』』』
「・・・え?」
一刀を抱きしめる3人。
「大丈夫や、一刀は何にも悪ない。」
「でも、俺は・・」
「でも、じゃないの! 一刀さんは、
家族を『守った』の!」
「まも・・った?」
「そうです。一刀様の国では、罪かも知れません。
しかし、この国では、盗賊から家族を守る為には、
相手を殺めなければこちらが殺される。そんな時代なのです。」
「そうなの! 一刀さんは、悪くないの!」
「そうや。 自分を責めたらアカン。」
「・・うっ・・くっ・・」
「いいんですよ。ここには、私達しか居ませんから。」
「・・ごめ・・ん、もう少しだけ・・そばに居てくれ。」
「当然なの。」
「いくらでも、一緒におったるから、安心しぃ。」
「・・・ありがとう。」
声にならない声で泣く一刀。
そんな一刀を優しく包む3人。
それから、しばらくして、
『パシャパシャ』
小川で顔を洗う一刀。
顔を拭いてから、恥ずかしそうに振り向く
「・・恥ずかしい所を見せちゃったね。」
「別に構いませんよ。」
「そやで。ウチ等、夫婦なんやで。」
「ハハハ。それもそうだね。」
「うん。もう問題ないの。」
一刀の笑顔に3人は頷き、笑顔になる。
そして、何やら内緒話をしている。
話し合いが終ったらしく、真桜が
「恥ずかしい所も見た事やし、そろそろ
ウチ等も本当の夫婦にならへん?」
「? 本当も何も俺達は夫婦だろ?」
「え~っと、そうじゃなくて~。」
「???」
2人の言葉に「?」を浮かべる一刀。
真桜と沙和は歯切れが悪い。
その時、
「一刀様。」
「何?」
「抱いて下さい。」
「ブッ!!」
「ちょっ! 凪ちゃん?!」
「直球すぎるやろ。」
「? 何か違っていたか?」
「違ってないけど~。///」
凪の発言に顔を赤くする2人。
一刀が、
「えっと・・・そういう事?」
「「「はい。///」」」
「・・・・」
「嫌ですか?」
「そんな事、あるわけがない。」
「だったら、何考え込んでるん?」
「いや、3人同時ってどうなのかな?」
「特に問題ないと思うの~。」
「・・・そうなのかな?」
3人の言葉を聞いて、嬉しい反面
この状況に流されていいものか、考える一刀。
が、一刀も男、この状況をすぐさま受け入れる。
(受け入れない奴は、男じゃ無いだろ・・)
一刀は、心の中で誰かに呟く。
「ほな、家に帰ろうや。」
「賛せ~い。」
「行きましょう、一刀様。」
「ああ。」
4人は家に帰る。
全員が、顔を赤くしドキドキしながら、
歩いて行く。
その夜、4人は本当の意味で結ばれた。
――― トントントン ―――
「・・う・・ん・・」
凪が何かの音で目を覚ます。
「おはよ。凪ちゃん。」
「ああ、おはよう沙和、真桜。」
「おはようさん。凪が一番遅かったな。」
沙和と真桜は既に起きていた様だ。
凪の頭も覚醒してくる。
昨夜の事を思い出したのか、
顔が赤くなっていく。
「それは、仕方がないの~。」
「それもそうやね。」
「な、何がだ?!」
「だって~♪ 凪ちゃんが一番
気持ちよさそうだったの~♪」
「なっ!!///」
「確かに、ウチ等もそうやったけど
凪が一番イっt 『キュィィィン』・・ッ!」
凪の手に氣が集まって光り出す。
2人は、殺気に当てられ、ガタガタと震える。
必死に言い訳の言葉を言おうとするが、出てこない。
そんな時、
「3人共、起きたんだね。もうすぐ出来るから。」
「はい。」
「「た、助かった(の)~。」」
「・・・次、からかったら容赦しないぞ。」
「「はい!」」
一刀の言葉に、凪の氣が収まり2人は助かった。
それから、『出来たよ~。』と声が聞こえるまで、
昨夜の事を話しながら顔を赤くする3人だった。
3人は居間にゆっくり歩いて行く。
「「「「いただきます。」」」」
3人は、一刀が用意した朝食を食べる。
4人共、昨夜の事の所為か言葉は少ない。
そんな中一刀が、
「・・えっと、昨日の事なんだけど。」
「「「///」」」
「あっ! ゆ、昨夜の事じゃなくて!///」
一刀は、慌てて訂正する。
一度咳をしてから、
「3人のお陰で、決心が付いたよ。」
「決心、ですか?」
「ああ。」
「何の決心なの?」
「俺は、これからどんな事があっても、
命に代えて3人を守るよ。」
「「「一刀(様)(さん)」」」
一刀の言葉に感動する3人。
そんな、良い雰囲気の中
「モグモグ。 ふむ、辛さがイマイチだな。」
「「「「!?!?!?!」」」」
団長が、いつの間にか一緒に食事をしている。
4人は、驚いて声が出ない。
そんな4人を見て、ニヤリと笑う団長。
「朝から仲が良いな。良い事だ。はっはっはっ」
「だ、団長! い、いつから居たのですか?!」
凪が団長に質問する。
「ふむ。確か『おはよ。凪ちゃん』という所からだ。」
「「「///」」」
顔を真っ赤にして、口をパクパクしながら
3人は固まる。
一刀も顔を赤くしている。
「婿殿の決意が聞けて良かった。」
そう言って、真剣な顔になる団長。
「今日は、4人に話が有って来た。」
「「「「???」」」」
団長の真剣な言葉に、首を傾げる4人。
そして、
「4人共、この邑を出ろ。」
「「「「?!」」」」
・・・・つづく
(あとがき)
どうも、猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。
もう少しで、仕事も落ち着きそうです^^;
やっと、物語が進み始めました(^^) まだまだ、原作への道は長いな・・・orz
また、更新が遅れるかと思いますが、お待ち頂けると嬉しいです<(_ _)>
次回は、4人が邑を出る所とついに・・・? お楽しみに(^O^)/
コメント・メールお待ちしています。
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どうも猫です。
少しずつ物語が進んできました(^^)
今回も楽しんで頂ければ嬉しいです。