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SAO~黒を冠する戦士たち~ 英雄外伝 第9話 ゼウスのお節介 前編

グルメ96さん

どうもグルメです。
今回のお話は軍が動くと知ったゼウスはある行動を起こします。
長くなりそうなので前編と後編にわけてあります。

それでは、どうぞ。

2016-09-12 11:57:09 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:811   閲覧ユーザー数:806

 

 

 

 

 

 

第9話 ゼウスのお節介 前編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふあぁぁ~~ねむ・・。」

 

あの一件から朝を向かえたゼウスは今第1層の「始まりの街」のゲート前にいる。それは何故かと言うと話しは昨夜に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それ本当(マジ)な話しか。」

 

「あの軍がね・・・。」

 

ゼウス、カンベーが驚くなか、それを聞いていた黒田一家のメンバーもざわつき始めた。軍といえば25層のボス攻略で被害が出てから、それ以降攻略に参加せず組織強化を行っていたのだ。噂では‘‘少数精鋭で攻略に乗り出すのでは?’’ということもささやかれこともあった。そして今日それがエドの口から出て現実のものとなった。この話しを知っているものなら驚かないわけがないであろう・・。

 

この話しを聞いて、ふと思ったゼウス。これは軍絡みの情報・・となるとこの情報源はもしや・・。

 

「エド、この情報元って、もしかして・・」

 

「ああ、‘‘あの姉妹’’が流してくれたものだ。」

 

なるほど、あの姉妹の情報なら納得だな。誰よりも軍も快く思ってないし、スキャンダルな情報を得ていずれかは解体させようと考えているからな・・。

 

「たしか、エドの弟子なんだっけ?」

 

「弟子ではない、ただ生きるためのすべを教えただけだ・・自分なりの方法でな。」

 

カンベーの問いにどこかそっけなく答えた。本人はああ言っているが結構、姉妹の行動を把握したりフレンドリー登録で居場所確認してたりと影ながら、彼女達を見守っていたりするのだ。

 

「そっか・・エドがそう言うなら、それで良いけどよ・・本当に大丈夫なのか軍の連中は(あいつらは)?」

 

話しは変わって再び軍に関わる話しへ、軍が今の最前線の層を攻略できるかどうかだが、エドは、

 

「俺が知っているかぎり、50層以上での軍の活動はちらほらと耳にした程度だが・・」

 

「俺は結構、下級の層でパーティーで動いているのを見かけるけどな。」

 

「小生は直接見たことはないが、他の連中が見たってのは聞いたことがあるな・・そのほとんどが中層で見ており上層でみたって奴はいなかったな・・・。」

 

 

 

 

「「「・・・・・・・・・・・・・」」」

 

3人の会話が途絶え沈黙が流れた。情報を分析して結果が見えた、いや、むしろ結果がこれしか思い浮かばなかった。‘‘全滅’’3人はそれぞれその言葉を思い浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

沈黙が続くなか、最初に沈黙を破ったのはカンベーだった。

 

「本当にほんとうに大丈夫なのか、あいつらは・・?」

 

「たぶん死ぬな。」

 

「ゼウスと同じく・・。」

 

カンベーが心配するなか淡々と返答するゼウスとエド、2人にとっては他人事なので軍がどう動こうが関係ない話しなのだ。

 

「おまえらそっけないな・・と言いたいところだが小生も人のことは言えんな。仮に軍が窮地に立たされてギルドメンバー(あいつら)を送るかどうかとなると、さすがにためらうな。」

 

「カンベーさんとギルドの連中の関係を考えると仕方ないよな・・と言うか、軍がどういう形でボスに挑もうが、そんなの自由にさせてあげればいいんじゃねえの? 少数精鋭での攻略、意志をしめしている以上、俺はその意思を尊重するね。ましてや首を突っ込んで否定など・・・いや、首を突っ込む・・。」

 

何を思ったのかゼウスは顎に左手を当てて考え込んだ。カンベーとエドは「どうした」と言いたそうな顔でゼウスを見た。数十秒後・・・

 

「やっぱり俺、軍の連中に一言言ってくるは。」

 

何を思ったのかゼウスの唐突な発言、カンベーは「おいおい」と少し驚くもエドは見慣れているのか表情を特に崩すことはなかった。

 

「また、いつもの気まぐれか?」

 

「ん~~まぁ、そんなところだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふあぁ~~眠い。」

 

そして今にいたる。さすがにいつ行動するのか分からないので朝早くこうして必ず使うであろう、ゲート前の段差に座っている。かれこれ4時間はここで待っている。

 

「いつになったら来るのやら・・・おっ、きたきた。」

 

そんなことをつぶやいていると、ある一団がこちらに向かってくるのが見えてきた。

 

 

 

 

 

Tobecontinued....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

第9話いかがだったでしょうか?

 

今回のお話はどういう経緯であそこにいたのか、というお話でした。

 

第10話でゼウスの思いが聞けると思います。

 

さてゼウスが言っていた軍の解体を目指す姉妹、そして黒田一家のメンバーはいずれ近いうちに出てきます。

 

というのも当分の間は物語に出てくる人物の登場回が多いですね。

 

目安としてキリトとヒースクリフの最初の決闘まで、人物紹介+物語進行と考えてもらってけっこうです。

 

準主人公、ヒロイン、採掘屋、新聞記者・・などなどいろいろ出す予定です。お楽しみに・・。

 

 

それではこのへんで、ではまた・・。

 

 

 

 

 

 


 
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