No.863404

Re:ゼロから始まると思ったら英霊持ち異世界生活

一人の男が女神によって転生する事になった

「あ、大聖杯内掃除するから大聖杯(仮)と言う特典を与えよう」
「・・・・・ハ?」
これは不幸にも女神の尻拭いをする羽目になった男の物語

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2016-08-13 21:36:00 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:503   閲覧ユーザー数:490

プロローグ(過去)

 

 

 

これは『嫉妬の魔女』がまだ世界の半分を飲み込む前の隠された伝説。

 

大地が砕け雄々しい巨体が現れる。

その姿は赤々しく燃える炎の化身。

その周りのすべての生命も大地も枯れ果てる。

 

湖割り津波を起こしその巨体が跳ねる。

その姿は深々しい水の化身。

湖は広がりそのすべてを飲み込む。

 

二頭はその力を恐れられ天災と言われた。

その二頭はぶつかった。

紅き獣は岩柱建たせ地形を変えた。

蒼き漁は水槍ですべてを削った。

二頭の戦いは熾烈を気し、二体から光が漏れさらに巨大なった。

そんな中を天空から緑の龍が現る。

 

 

天を裂きその長き体に風を纏う。

その姿は駆け抜ける風の化身。

雲を割り夜空を駆ける流星。

 

二頭の頭上を牽制する。

二頭は現れた龍に攻撃をする。

それを華麗によけその龍も光を放ち巨大になる。

顎から光る髭を生やし距離を取り加速し突撃する。

二頭は攻撃するがそれを気にすることなく突き抜け大爆発した。

 

二頭は消えそこには大きな穴が出来ていた。

龍は天に帰り。

その穴には水が溜まり湖になった。

後のプリステラとなる場所である。

 

二頭はまだどこかで生きている。

だが二頭が残した爪痕は酷いものだった。

人々は奮起しその爪痕を利用して色なことをした。

村が出来、町が出来、都市が出来た。

いつしか三頭の獣の存在も忘れられていった。

 

だが神龍は見ていた、忘れることが出来ない戦い。

そして生存本能と恐怖。

遺跡を残した、王族に語った、強欲の魔女にも語った、剣聖にも語った、賢者にも語った。

古くからの災厄、天災の存在を語りに語った。

それでもいつしか忘れられていった。

神龍は分かっている、語っても仕方がない故に考えたどうすればいいか何をすればいいか。

だが自分すら何もできないのに。

 

人でも生き物でも龍での束になっても敵わない。

天災には天災しか敵わない。

だからこそ龍は探す、真なる神龍を。

それが龍の出した結論、見つかる事ない答え。

でもだからこそ龍はすがるしかなかった。

その答えにその可能性に再び訪れる災厄に。

 

龍は見ていた、三頭の中心に白い光を。

そして龍は、緑の龍に出会えた、山の上で。

龍は説いた、どうすればいいと、あの二頭に。

緑の龍は答えなかった、その手の赤い球と青い球を龍に渡した。

龍は分かった察してしまった、その球からあの二頭の力を感じた。

緑の龍はまた飛び去って行った、二つの球を託して。

 

そして嫉妬の魔女を封印した

賢者に青い球を託した。

赤い球は龍が今では都市になった、プリステラに沈めた。

この球の事は語らかった、恐れたあの力を悪用されるのを。

 

ここに残すは訪れるであろう災厄と、可能性を。

Ω α Δ


 
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