小さな川に足をつけ、彼女は考える。

生まれ故郷は海の中、そこから大河へ流れて人と出会った。
河の氾濫に心を痛めていたから、治水の祭りごとを行った。
知り合った人がいなくなってから、河を伝ってまた海へ出て旅に出た。

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そしてたどり着いたのがこの島だ。

ここにいて特に目的があるわけではない。
不老不死の薬草を求めた者がここに来たとか、人の都合の話にも興味はない。
ただ、この弱いのか強いのかよくわからない日差しをもう少し浴びていたいだけなのかもしれない。