No.850210 ソードアート・オンライン ~黒の剣士と無敗の「 」~スネークさん 2016-05-29 12:00:19 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:3673 閲覧ユーザー数:3635 |
第一話 リンクスタート
この世には数々のゲームが存在しており、特にオンラインゲームというものでは、プレイヤー同士が強くなるために腕を競い合い、磨き合っている。中にはランク大会などで、世界一を狙い、他の全てを捨ててゲームに没頭するような者もいる。しかし、世の中には規格外という言葉が存在し、それは人にも当てはまることがある。
この世に存在するオンラインゲームの内、280以上のゲームタイトルのランキングにおいて、必ずその頂点に君臨しているプレイヤーネームがある。インターネット上で都市伝説扱いされているその名は常に空欄「 」であるゆえに、空白と呼ばれ、恐れられてきた。この「 」というプレイヤー、ただランキングトップを総ナメにするだけではなく、ただの一度も負けたことが無いのだ。ただの噂だと言う人もいるが、ある人曰く、グランドマスターを破ったチェスプログラムを完封した。またある人曰く、ツールアシスト、チートコードを使っても負かされた。またある人曰く――――。と、数多くの体験談がインターネット上で共有されていることから、実在することは確かなのだ。
いったいどんな人物なのか、分かっているのは、必ず二人でプレイしており、日本人であるということであり、それ以外は全て謎なのである。素顔を知るものがいない。それが都市伝説化を加速させている要因でもある。
では、紹介しよう。
これが、紛れもなく。280を超えるゲームで世界ランキングの頂点を飾り続け。
破られることのない記録を今なお打ち立て続けている伝説のゲーマー。
空白―「 」―その素顔である!
空「……あー……やべ、見つかっちまった。……ちょっとぉ……早く援護してぇ……」
白「……ズルズル……ワニキャップかぶって…潜入は…無理あった……」
空「いいから、早く援護を…つか、ずるいぞ妹よっ!こっちはもう三日食べてないのになに一人優雅にカップ麺食ってんだよ、しかも戦闘中に!」
白「……にぃも、食べる?……カロリーメイトとか……」
空「カロリーメイトなんてブルジョアの飯、誰が食うか。つか、早く援護してくれって!」
白「……ズズッ……ん、はい」
バァンッ、バァンッ、バァンッ!
空「お、サンキュー…つか、今何時だ?」
白「……夜中の…午前八時」
空「何日の?」
白「……ニートに、関係ある?」
空「あるだろっ!ネトゲのイベントの開催日とかランク大会とかっ!」
――と、ネットゲームに興じる一組の男女。視線も合わせずに会話する二人。周りには、無数のゲーム機と、一人4台、計8台のパソコンが並び、その配線の間には、開封されたゲームパッケージと彼らの食料であるカップ麺やペットボトルが散乱し、本来の部屋の広さが分からないほどであった。
18歳でカロリーメイトをブルジョアの飯と呼ぶ兄と、11歳で午前八時を夜中と言い張る妹。どちらも典型的なニートでありゲーム廃人。それが空白「 」――即ち「空と白」というゲーマーの正体である。
二人は現在メ○ルギア○リッドVのオンライン対戦で、彼ら2人対敵チーム8人での潜入と迎撃に分かれたルールで対戦している真っ最中である
白「……も、むり…ちょっと、ねる」
眠気が限界にきている妹は、今にもその場に倒れて眠りそうになっていた。
空「ちょ、待て!五徹なのは分かるが今お前に落ちられたら援護射撃が!」
五徹…それは妹の傍に積み上げられているカップ麺の数をもとに、自分たちが何日徹夜しているのかを指している。兄にそう言われると、眠気に負けかけている妹は、ゲーム用のリクライニングチェアに座って、キーボードとマウスを駆使してキャラクターを操作している兄の足元に、自身が操作していたキーボードを置き、片足にマウスを握らせた。
空「ちょっと?まさか潜入と援護を両手両足2キャラ同時操作でやれってのか?」
白「……ふぁい、と…」
抗議の声をあげる兄を無視して、妹は重くなったまぶたの主張を聞き入れ、その場に横たわって寝息を立て始めた。
空「待って!いや待ってください!あなたが寝ちゃうとみんな――つか主に俺一人が死んじゃう!」
しかし、五徹したおかげか、妹は一瞬のうちに深い眠りに入っていた。これで、ゲーム内では2対8だが、実質1対8という状況になってしまった。空白が敗北したことは今までに一度もない。それはつまり、この状況においてもそうでなければならないのである。
空「うおぉぉぉぉおやったろーじゃねぇかぁ!」
そう叫び、兄はカロリーメイトを素直に食べずに、ブドウ糖が不足しているであろう脳みそをフル回転させて、ゲームに挑むのであった
空「うあぁぁぁぁぁぁぁ、何とか勝ったぁ…」
潜入すれば迎撃もある。潜入パートで勝利した空は、その後続く迎撃パートで、2キャラ一人操作で、8人の敵を迎撃し、陣地に入らせないようにするために、獅子奮迅の活躍を見せ、敵を全滅させ、見事勝利したのであった。ちょうどそのとき
テロンッ♪
電子音が部屋に響き、その音に眠っていた妹、白が目を覚ました。
白「……んぅ、にぃ…メール…」
空「死闘を繰り広げてやっと勝利した兄ちゃんに、そんな余裕無ぇ…つか、どうせ広告メールだろ」
白「……友達からかも…」
空「……ダレノ?」
白「……にぃ…の…?」
当然ながらニートでゲーム廃人の空と白。友達などいるはずもなかった
空「あはは、おかしいなぁ…愛しい妹に胸を抉られるような皮肉を言われた気がする…」
白「……白のって言わない理由…察してほしい…」
空「じゃあやっぱり広告メールなんじゃねぇか?白確認してくれよ」
白「うぅ…めんどくさい…」
愚痴を言いながらタブPCを取り出す白
白「…音はテロン…3番メインアドレスの着信音…これ、かな?」
280以上のゲームをプレイするため、アカウントを取得するための大量に存在するメールアドレスの中から、驚異的な記憶力で受信したメールアドレスを探し出し、メールを開く。
白「……にぃ、AMAZ○Nから…」
空「なんだって…?」
白「……ソードアート・オンラインβテスター当選のお知らせと、注文したナーブギア2つとゲームパッケージが、間もなく到着します…って…」
空「そうか!当選したんだな!世界初のVR技術を使ったSAOの、全国から1000人しか選ばれないβテスターに当選できるなんて、運がいいぜ!」
ピンポーン
空「お、ちょうど来たみたいだな。俺が取りに行ってくるよ」
白「……うん」
コミュ症の空だったが、待ちに待ったものの到着とあって、何とか配達員と向かい合い、最小限の言葉とサインを済ませて、箱を受け取り、部屋に戻ってきた。
空「さて、妹よ五徹でわずかの仮眠しか取っていないところ悪いが、兄ちゃんは早速βテスターとしてログインしようと思うんだが…お前はどうする?」
白「……よゆー、ですっ」
寝不足など関係ないと言わんばかりに、白は敬礼して返事をする
空「それじゃあ、早速準備するか!」
二人はこれから体験することに胸を躍らせながら、箱からナーブギアを取り出してパソコンに接続する。すると、パソコンにナーブギアの使用に必要なプログラムがダウンロードされ、自動的に起動し、音声が流れた。
システム音声「これより、キャリブレーションを開始します。指示に従って、ご自分の身体を触ってください。まずは――」
と、声の指示に従って、キャリブレーションというものを済ませていく。最後に、システム音声がキャリブレーション完了を告げると設定完了の声を最後に、ナーブギアの準備は完了した。準備が整ったところで、SAOのソフトをパソコンに入れて起動し、必要なダウンロードとインストールが終了した。これであとは、横になり、目をつぶって説明通りに音声認証を行えば、VR世界にダイブできる。
二人は、一緒にベッドで横になり、ナーブギアをかぶった。
空「白、準備はいいか?」
白「……いつでも、おっけー」
最後の確認を終え、二人は手を握り合いながら、目をつぶって、声に出した――
二人「「リンク、スタート」」
――と…
同じ時刻、とある一室で、一人の少年がSAOの起動準備をしていた
??「よし、これで準備完了だな。VR世界か…楽しみだなぁ、スグへのメモは置いといたし、ちゃんと夕飯までには帰らないとな」
そう呟いて、少年はナーブギアをかぶって自身のベッドに横になり、目を閉じて、あの兄妹と同じように唱えた――
??「リンク、スタート」
――と…
以上が今回思いつきで行動し、設定考えるのに実質約3日、本文を1話書くまでに約4時間かけ、勢いで投稿しております
恋姫の方も始めたばっかりで更新滞ってるくせに何やってんだとお思いの方もいると思います。
実は恋姫の方、途中まで書いてたデータがですね、書いてる途中にパソコンが勝手にWINDOWS10への更新を始めやがりまして、データが吹っ飛んだわけでございます。
そんなわけで、友人の勧めで買いそろえたノゲノラを読みながら、このサイトで投稿していらっしゃる本郷 刃様のSAOのSS読んでいるときに、ふと頭に浮かんだ妄想がこうして少しずつ形になっていっているんです。
本郷 刃様のSSには見劣りする出来にはなりそうですが、ここからはSAOを投稿しつつ、箸休めで恋姫の方を思い出しながら書いていって、まとまってきたらそっちを投稿しようかと思います
それでは、次回の投稿も例によっていつになるかは分かりませんが、多分6月中旬頃までには投稿できると思いますので、また次回でお会いしましょう
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恋姫書いてたはずなんですが、とある作者様の二次創作を読んでいるときにふと思いつき、設定考えてたら楽しくなっちゃいまして、こうしてとりあえず一話だけ書いてみました
SAOの世界を、ノゲノラ登場キャラクターたちがキリトと共に駆け巡ります
それでは、どうぞ