No.83600

真桜に今流行のアレを作ってもらいました

MiTiさん

忘れたことに戻ってくる…前回の投稿からこんなにも空いてしまってスイマセン。
ちょっとパソコンの使用が制限されている環境にありまして…
ともあれ、こうして何とか投稿できました。

ショタ一刀シリーズではなくて真桜に作ってもらおうシリーズ、別名妨害電波ネタですが…

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2009-07-11 00:35:51 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:9177   閲覧ユーザー数:7170

side.一刀

 

突然だが俺は今悩んでいる…この案を、設計図を真桜に見せてもいいものだろうか…

 

以前チェーンソーを作ってもらったときは装備した者達、

俺がジェ○ソン部隊と名づけた者達は、チェーンソーを持つ全ての者達を狂喜させ、

チェーンソーが発する音、じわじわと切り刻まれていく時間、

そしてオプションとして装着した仮面が対峙したものを絶望と恐怖に陥れる。

圧倒的な戦力であり、敵に精神的にもかなりダメージを与えるのは良かった。

 

んが…この恐怖、残念ながら味方にもかなり影響を与えている。

ただでさえ怖い外見、ここに敵を倒したときその付着する返り血によってさらに怖くなる。

そんな光景を見せられて、俺の周りにいる娘達のほとんどが怯えてしまった。

中でもひどかったのは春蘭だ。元々怪談が苦手な彼女にとってこの光景は最恐。

全力全身で俺に抱きついてくるものだから俺が死にそうになってしまった。

手でアイアンクロー、腕でチョークスリーパー、足でボディホールド…

こんな感じで締め付けられて死にそうになった。そのおかげでいつも以上に彼女のやわらかさを感じ…おっと話がそれた

 

とにかく、味方に影響を与えず、むしろ士気向上させるようなもので何かないかと考えて、

俺はあるものを思いついた。いや、思い出したと言うべきかな。

こちらの世界に来る少し前、剣道部の友人数人と一緒に観に行ったとある映画に出てきたアレを…

ドリル同様、漢の浪漫であるアレを!!

 

だが、これを開発するとなると多大な量力と技術力を必要とする。

それに、完成した後俺は興奮を抑えることが出来るかが不安だ…

 

…そんな理由で真桜の持つ技術を…彼女が秘めいる無限の可能性を潰していいのか?

断じて否!!だからこそ、

「真桜!!」

 

side.真桜

 

最近、隊長がなんや考え事しながら熱~い視線でうちを見てきよる。これはあれやな。

以前もこないな感じで見つめてきてからちぇえんそうを作って言うて来た。

今も同じ感じやし、ここは隊長から話しかけてくるんを待つほうがええやろ…

 

「真桜!!」

「おっ、なんや隊長?」

「俺と一緒に…こいつを作ってくれ!!」

 

キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!来たで来たで!!天界のカラクリ!!

隊長は自分自身の案やのうて、元いた世界のんを思い出して教えてるだけ言うけど、

それをうまく使えることがすごいことや。何より、これがうちなら出切るて信じてくれることがホンマに嬉しいねんな~…っと、話がそれてもうたな…

ホンじゃ早速見せてもらおか…………こ、これは!!??

 

 

side.華琳

 

最近、一刀と真桜が一緒にいる所をよく見るわね。

真桜には秘密兵器の開発を命じて、それは一刀にも秘密と言っといたはずなのだけど…

一刀が天界のカラクリについて発案して、それが今開発中の兵器にうってつけってことで一刀も開発班に加わることになったんだったわね。

けど…何でかしら?一刀は真剣な顔をして手伝い助言して入るんだけど、何かに興奮していることが隠せてないのよね。

完成をかなり心待ちにしているようだけど…そんなにすごいものなのかしら?

 

暫くして……

 

「華琳様ー!例のモン出来たでーーー!」

「そう。それじゃ見せてもらおうかしら」

 

で、見せてもらったんだけど…お、大きいわね…

城内でその一部を開発しているときに一刀から出られないんじゃ?って指摘を受けて外で開発するようになってから一度も見に来る暇がなかったから、実質始めてみるけど…

大きすぎないかしら?櫓は城攻めのときに城壁を乗り越えて戦えるほどの高さを持つのが普通だけど、城門の二倍はあるわね。

 

「これは櫓…よね?必要以上に大きいようだけど…」

「ん~、外見は一応櫓ってことになるんやろな~」

「外見は?と言うことは何か仕掛けがあるのね。量産は出来ないの?」

「無茶言わんといてえな~。これはうちのカラクリ技術と隊長の天界の知識の全てを結集して開発してんねんで。

 いくら華琳様の命令でも量産は無理やわ…支給された資材やら材料やらは全~部これ一体に使うてもうたし…」

「それほどなの!?…と言う事は、内蔵された仕掛けについては期待していいのね?」

「…ふっふっふ~。それは自信あんでー!ちゅーか仕掛けなんて一言では済まへんな」

「そう。それは今見れるの」

「ええで。ほんじゃ華琳様、この言葉叫んでくれへんか?」

 

と、真桜が何かが書かれた小さな紙を渡してきた。これは…天界の言葉かしら?

 

「この言葉は?」

「あ~、それはこれの仕掛けを発動するときに言わなあかん合言葉やって隊長が言うとったわ」

「そうなの?」

「いや~、それ語うてる隊長かわいかったわー。もう、新しいおもちゃもろうてはしゃいでる子供みたいに楽しそーに笑いながら話しとったわ」

「そう。わかったわ。それじゃ、――――――――――!!」

 

その直後、私は信じられない光景を見たわ…

 

 

さて…果たして真桜と一刀は何を開発したのか?

そのお披露目となる場面はゲーム本編第八章の前編、袁召が攻めてきたところです。

あの櫓の上から華琳を見下ろしてどうこうする所。

ここで注意しときますが、これはあくまでこの話の中だけの一ネタですので、

ここから本編に影響したり、この続きがあるってことはないです。スマセン。ではどうぞ…

 

………………

 

「……本性を現したのはどちらだか。まあ良いわ。さっさと南皮を明け渡しなさいな」

「その言葉、そっくりお返ししますわ!猪々子さん、斗詩さん!櫓を用意!弓兵に一斉射撃をお命じなさいっ!」

 

(ここから変わります)

 

「あら、残念。そちらの大きくて動くだけの櫓じゃうちのとは比べるまでもないわね」

「………どういうことですの?」

「今見せてあげるわ…”慧駆守華璃刃亜”前進!!」

 

華琳の命令が下され、曹操軍の中心地点に置かれた一台の櫓が動き出す。

前面を黒い鉄鋼版で覆い尽くした巨大な櫓が、時速100kmほどのスピードで走り、

一気に最前、華琳の前に来てドリフトターンブレーキを決める。

 

「な!?そ、そんな速いだけの櫓で何が…」

「っふ!この”慧駆守華璃刃亜”の真価はこれから発揮するのよ!皆、あの言葉を叫びなさい!!」

「「「「「「とらんすふぉーーーーーーーーーーーーーむ!!!」」」」」」

 

 

 

side.袁召軍

 

謎の言葉が叫ばれて一体何が起こるのかと思ったら、曹操軍の前に躍り出た櫓に変化が起こった。

一見表面がかなり頑丈な板で前面を固められた櫓に、規則的な割れ目が全体に広がった。

そして全体が一気に、これまた規則的に崩れていく。

分解か?自滅か?と思ったが、次の瞬間信じられないことが起こった…

 

崩れてきた各所が様々な音を立てて何かを模っていく。

装甲が移り、骨組みが組み合わさり、歯車がかみ合わさり…

変化、変形、変質、変身を遂げてそこに現れたのは…一体の巨人だ。

 

その全身は僅かな隙間を残して、あらゆるものを弾く鋼で覆われ…

その目は、天より全てを見下ろす神のごとく光り輝き…

その手には、その巨人にとってちょうどいい大きさの大剣…自分達の軍にある櫓と同じかそれ以上の…

その両肩には、用途は不明だが絶対に何かあると不安にさせる巨人の顔と同じ大きさの筒が…

その胸には、恐らくその心臓部、象徴部である巨大な球体が…

その姿は神々しくもあり、恐ろしかった。

 

その巨人が今、

 

「突撃!!」

 

魏の王、曹孟徳の命を受け自分達に襲い掛かる。

 

その一歩は、進む先にある小さき者、即ち自分達の兵を踏み潰し、蹴り飛ばし、吹き飛ばす。

その大剣の一振りは、兵を薙ぎ払い、切り飛ばし、櫓でさえも叩き潰す。

 

「と、投石部隊!一斉に放てーーーーー!!」

 

袁召軍で一番まともな顔良将軍が指示を下す。

剣も、槍も、弓矢も全く効果がないのであれば、それ以上の質量のものを飛ばす投石器による攻撃ならばと一同は期待する。

だが…

 

その両肩に備えられた筒からは轟音と共に光の塊が放たれる。この光は自分達が放った石に当たり、石が砕かれる。

それで終わらず、両肩から交互に連続で放たれる光は、地面を抉り飛ばし、櫓を木っ端微塵に…

その威力は投石器とは比べ物にならない。

 

 

抵抗することも出来ず、軍は崩壊していく。

 

「姫~!このままじゃあたいらまでやられちゃいますってーーー!」

「きーーーーーーーー!悔しいですが、ここは撤退しますわ…」

「総員撤退、撤退ーーーーーー!!」

 

実際はそんなに経ってないかもしれないが、この絶望は幾日も続いたかのような感じだった。

命令を聞かずとも逃げ出していたかもしれないが、命令とならば遠慮することはない。

ようやくこの地獄のような時間から開放される…と思ったが…

 

「華琳さん!今回はこちらの負けにしてあげますわ!次に会うときまで首を洗って待っておきなさい!

 おーっほっほっほっほっほっほっほっほ!!」

 

うちの大将が本っ当に余計なことを言ってしまったー!?

 

「#どうやら、完膚なきまでに打ち負かす必要があるようね…」

 

だーーーーー!?ほら見ろ!曹孟徳がこめかみに青筋立ててるーーー!?

 

「なら、最強の一撃をお見舞いしてあげるわ!覇道砲、発射用意!!」

 

不吉なことを言いながらあの巨人に指示を出している。

それを受けて、巨人に再び変化が起こる。

 

片膝を地面に着け、両肩の筒と大剣が組み合わさり更に巨大な筒となって、それが胸部の球体と合体する。

両肩にあったときの大きさであの威力なら、この大きさだと………想像するのも恐ろしい。

そんな一撃絶対に喰らいたくはない!!

大将も同じことを考えたのか、筒の中に光が収束していくのを見た直後、撤退速度が跳ね上がった。

だが、無駄だった…

 

「発射ーーーーーー!!」

 

耳に、腹に、前進に、大地にその巨大な轟音を響き轟かせながら、太陽の如き光が自分達を包み込み…

そこから先は覚えていない…

 

 

爆音を轟かせながら覇道砲が袁召軍を飲み込んでいく。

光が治まった戦場後はすごいことになった。

地面は抉られ、障害物は吹き飛び、袁召軍のほとんどが倒れ伏せている。

無事な者は数えるほどしかいない。

 

「終わったわね…慧駆守華璃刃亜!変身を解きなさい」

 

その命をうけて、また元の巨大な櫓に戻っていく。

戻ると、その上部の扉が開き中から人が数人現れる。

 

現れたのは季衣、流琉、春蘭、そして顔を赤らめ息を荒くし、一刀にお姫様抱っこされながら現れる凪。

華琳と開発者の真桜、その後魏の武将達全員が上ってくる。

 

「終わったわね」

「ああ!まさかこれほどのものだったとは…やっぱり真桜は凄えよ!!」

「なに言うてんねん。これは隊長の手柄みたいなもんやろ?」

「いや、違うよ…これはみんなの手柄だよ」

「そうね。その通りよ。これからもこの慧駆守華璃刃亜と我々は更に覇道を歩んでいくのよ!」

「その第一歩だな!」

「ええ…皆、勝鬨を上げよ!!」

「「「「「「応ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」」」」」

 

 

内部説明

 

この慧駆守華璃刃亜、流石に惑星サイ○トロンの金属生命体でもないしオール○パークもないので先程記述した五人で操作します。

いくら怪力でもその巨体を動かすことは不可能。

なので、真桜のカラクリによって動かすのは操作レバーなりなんなりで動かします。

と言ってもある程度の力は必要。と言うことで、魏の怪力上位に来るこの人たちが。

 

足担当は季衣と流琉。その怪力と幼馴染である息の揃った行動から、それぞれ右足左足を動かす。

歩く、走るはもちろん跳ぶ、蹴る、ドロップキック、ムーンウォークなんかも出来ちゃう。

 

腕担当は春蘭。普段から大剣を扱い、壁を軽々とぶち壊すほどの怪力を持つからこそ任された。

慧駆守華璃刃亜が繰り出す大剣術も春蘭本人が振るうときとほとんど変わることのないもの。

 

両肩に備え付けられたランチャー…でいいのかな?から放出されるのは凪の気弾。

気の伝達と増幅する機能が備わっているので実質凪の気が尽きない限り無限に撃てる。

 

そして照準と射撃は一刀が行う。彼は頭、脳の担当で外の様子を見て全員に伝える。

伝える方法は経声管で。

 

そんでもって、皆さん気になっているであろう覇道砲について。

どうやってあれほどのものを発射できたのか?そして何故出てきたときの凪があの状態になっているのか?

その理由は、凪の気の急増幅の方法にあります。

具体的に言いますと、こんな感じです…

 

「覇道砲の指示が来たぞ!」

「わかったよ兄ちゃん!流琉!!」

「うん!………兄様、固定完了しました!!」

「よし!春蘭!!」

「ああ!………北郷、砲台用意できたぞ!!」

「了解!凪、気力充填開始するぞ!!」

「は、はい///!!」

 

で、ここからがちょっと重要…

指示を出しながら一刀は凪がいるところまで下りてくる。

そして…凪に抱きつく…

 

「あっ、た、たいちょう///」

「凪…これから凄い力を必要とする。大変だろうけど耐えてくれるか?」

「も、もちろんです///」

「ありがとう、愛してるよ凪(チュっ」(頬にキス

「/////////!?」

 

顔が赤くなり、動悸が激しくなるのに伴って気の増幅率も跳ね上がる。

これを見届けた一刀は頭部に戻り最終段階にはいる。

 

「標準狙望鏡、展開!」

ターゲットスコープが現れ、そこには袁召軍が映っている。

「標的交差十字、零度十!」

中心に描かれている十字を袁召軍ど真ん中に合わせる為微調整を行う。

「目標袁召軍!耐衝撃、耐閃光防御!」

この宣言を聞き魏軍の全員はサングラス(真桜作)を掛ける。

「10、9、8、7…」

凪の気の増幅率、充填率を見ながらカウントを開始する。

「6、5、4…」

全員が見守る中、充填された最強の気の一撃が今、

「3、2、1、0…」

華琳と一刀の重なった声と共に、

「「発射ーーーーーー!!」」

放たれる!!

 

………とこんな感じだったわけです。

以上内部説明でした。

 

 

~あとがき~

 

…自分で書いててどんだけーーー!?って思わずにはいられない作品になってもうた…

 

前回のチェーンソーと同様、ちょっと妨害電波的な感じで思いついちゃいました。

 

つい先日映画館で映画『トラン○フォーマー リ●ンジ』を観てたらどうしても…

 

まさか三国志の時代にトラン○フォーマーができるとは…執筆してて自分でもびっくり!?

 

 

さて、メインで執筆しているショタ一刀シリーズ…

 

恐らく一週間以内には祭編が投稿できると思います。

 

寮生活。ただでさえパソコンの使用が制限されている中での執筆はかなり大変…

 

もう、書ける時間が少なくて少なくて。

 

そんな環境の中でも自分は諦めずに今後も執筆していきたいと思います!

 

一話毎の空きがかなり長くなるとは思いますが、

 

出来れば今後もよろしくお願いします。

 

 

後ついでに…慧駆守華璃刃亜(エクスカリバー)は適当に命名しました…当て字も適当。

 

『約束された勝利の剣』ってなんかいい感じじゃない?って感じで…センスなくてスマセン。


 
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