真・恋姫†無双~新たなる外史の始まり~第拾五幕
先程飛ばした氣だが、どうやら凪にかき消されたようだ
樹「う~ん、あの時鍛えなきゃ良かったかな?」
あの時、雫と別れた時流石にぶっ続けで旅はできないので少しの間雫の国に滞在させてもらった
其のときに暇つぶしに三羽鳥を訓練した所、凪に関しては物凄く能力が伸び
氣に関しては俺と同等か、それ以上の力を持つようになった
其の事を俺は今物凄く後悔している
ちなみに言っておくが真桜と沙和は能力が上がる上らない以前に
訓練をサボったりしていた為、全然以前と上らないままだったw
樹「さてと、三人の距離わっと」
全神経を集中させ探ってみた所、残り距離は一里って所か
樹「う~ん、凪はあの時の訓練の影響で氣の感知に関しては凄い敏感になってるからな・・・・
しょうがない、此処は星の報告を待つか」
-----凪-----
凪「真桜!沙和!大丈夫か?!起きろ!ック!ダメか・・・樹様と私の氣の影響で暫くの間
目は覚まさないか・・・・・」
あの時、樹様に訓練をしていただいた御蔭で以前より私の氣は膨れ上がった
だが、樹様に勝てるかどうかすら判らない
それに、真桜と沙和は今気絶している
こんな状態で戦えるかどうかすら判らない
凪「二人が起きるのを待つしかないか・・・・」
そこで私は、二人が起きるまで待つ事にした
-----樹-----
星「主殿」
凪達が居る方向を向きボ~ッとしていると後ろから星に声をかけられた
樹「どうだった」
星「桃香殿曰く「今はまだ、よくわからないから私の中で区切りがついたら返事をだすね」
だそうです」
星は、大して似てもないのにわざわざ桃香の声真似をしていっていた
樹「そうか、これから楽進達のところに行くんだが戦うのを手伝ってくれるか?」
星「それが、主の願いとあらば」
凪達のところに向かおうとしたとき、ふと何かを忘れたような気がする
樹「あっそうそう、頼んでいたものを持ってきてくれた?」
星「これで宜しいでしょうか?」
星から手渡されたものは、関節まである手足篭【蜃気楼】だ
以前旅をしているとき、この世で最も扱うのが難しいといわれる鉱石【玄翁】を使い
真桜に頼んで超接近戦用装備を作ってもらったところ、蜃気楼が出来た
其の色は、まるで幻想的な感じだ
時に光を当てる角度を変えると色鮮やかに変わる
実際に蜃気楼も光の屈折によって現れるため、これにも当てはまると思いこの名前をつけた
樹「ちょっとこれをもってて」
飛龍刀と方天画戟を星に渡し、蜃気楼を手足に装備した
星「ほう」
流石の星でも見惚れているようだ
樹「さて、それじゃ行くか星」
星「主殿の仰せのままに」
星を促すと凪達がいるであろう場所に向かい歩を進めた
-----凪-----
凪「これは・・・・・」
二人が起きるのを待っていると、大きな氣が二つ来るのが感じられた
凪「樹様とこれは・・・・・まさか趙雲殿?」
陣を組んでいるときに、一回趙雲殿と会う機会があった
凪「やはりこれは、趙雲殿か・・・・」
さすがにこれはまずい、二人を庇いながらあの二人と戦えるかどうか・・・・・
そんな事を思っている時、二つの氣が一気に移動した
凪「なっ!」
其の事に驚きつつも私は構えた
構えていると二人は現れた
-----樹-----
樹「やぁ久しぶりだね、凪」
凪「樹様」
凪は構えを取って俺達が到着するのを待っていた
樹「雫のところに行きたいんだけど通してくれないかな?」
凪「それだけはできません」
樹「そうか、それじゃ一騎打ちに勝って凪をこっちの仲間にするまで」
凪「それは、どういった意味でしょうか?」
樹「簡単に言えば、一騎打ちで負けたほうは死ぬ事を覚悟しなければならない
そこで、お前の命は奪わない、その代わりこちらの仲間になれ・・・ということだ」
凪「なるほど、では私が勝った場合は今すぐ白夜の解散を命じ、魏に下ってもらいます」
樹「いいよ、星」
星「なんでしょうか」
樹「預かっててくれ」
剣と、飛龍刀、方天画戟を星に預けこちらも拳の構えを取った
樹「あの時貴様に教えた時より成長してるか見てやろう」
凪を訓練している時の状態にする
凪「よろしくお願いします師匠」
凪も拳の構えを取った
樹「さぁ、来い!凪!!」
凪「はい!!」
Tweet |
|
|
31
|
3
|
追加するフォルダを選択
今回は、15幕です
多分あっけないと思いますが
どうぞ!