「ナゾナゾーみたいにー地球ー儀ーを解きー明かーしたらーみんなでーどーこーまでーもー行けーるねー♪」
陳留に来て既に4日目となった。警邏と新兵訓練を繰り返す日々を送っていたが、ウキウキ気分で今日は町に出ていた。
なんと!あのツイン王こと曹操が治安向上のご褒美にとかなりのおこずかいを貰ったのだ!
もう原作通りボロクソだった町の治安状況と警備の問題点、改善案を出してそれを行ったところ、
3日目には既に効果が出始めていたのだ。
え、早すぎないかって?ふっ、実はそうでもないのだよ。
俺には鍛えている新兵500人がいる。逃げ出した残り500人は合間を見て華佗っちに見てもらっている。
だけど華佗っちの訓練も相当キツイと思うけど・・・。
だって疲れて倒れた兵が出るたびに『げ・ん・き・に・なれえええええ!!』とか言って鍼ぶち込んでたし。
倒れては元気になり、倒れては元気になりのエンドレスループ。体力は戻っても精神が保たなくて鬱になる奴もかなり出た。
けどそこは華佗っちだ。鍼をうって『げ・ん(省略されました)』で
鬱から復活させるというまさに外道の行い・・・華佗っち、恐ろしい子!
まあおかげで華佗っち隊もずいぶん鍛えられているらしい。
「何もかもをー巻きこーんだそーうぞうでー、あ・そ・ぼう☆」
まあ話を戻そう。その鍛えた新兵のやつらを中心に警邏をさせて、
鍛えた兵の力と治安向上の二つを一気に魅せつけてやろうというまさに一石二鳥の作戦だったのだ!
予想通り結果は大成功。特に俺の鍛えた兵たちが凄まじい成果を上げているらしい。
今日も町のどこかで光のない目をギラつかせて町の平和を守っていることだろう。
・・・あれ?今、日本語おかしくなかったか?まあいいか。俺はタップリ楽しませてもらおうかな。
そういえば腹減ったから北京ダックとか食いたいなー。あれ?でも北京ダックって北京生まれだから北京ダックなのか?
この時代に北京はないから・・・三国ダック?
「うれしーさをーアッー!つーめよーおーカンタンなんだよこ・ん・な・の☆」
いやいやいや、そもそもそういう料理があるかどうかも疑わしいな。
・・・もうめんどくさ。ラーメンでいーよラーメンで。あーあ、せめて女の子と食事したかったなー。
・・・つーかちょっとマテ!女の子と仲良くなる予定だったのになんで女の子とのイベントが皆無なんだ!?
会話とかほとんどしてねーじゃん!何で男臭い兵の訓練なんてやってんだ俺は!
北郷さんは種馬と呼ばれる男なんだぞ!それがなんでヤローばっかりに囲まれてんだバカチンがぁ!
「あ、ラーメンください」
そして今日も一人、俺はラーメンを黙々と食うのだった。
◆
「今日集まってもらったのは他でもないわ」
「あの北郷、とかいう男のことでしょうか?」
「その通りよ、桂花。その男のことで皆に話があるのよ」
「わかりました華琳さま!あの男が邪魔なのですね!ならばこの夏侯元譲、
あの男の頸をすぐにでも・・・」
「春蘭さまー、まだ何も言ってませんよ?」
「な、なに・・?違うのか??」
「姉者・・・」
「わ、わかっているぞ!」
「・・・話、続けてもいいかしら?今日は春蘭のために皆を集めたといっても過言ではないのだから」
「か、華琳さま、私のためにそこまで・・・!!」
「よかったな、姉者」(こうでもしないと姉者は話を頭に入れてくれそうもないしな・・・)
「では、話をする前に皆の意率直な意見が聞きたいわ・・・まずは桂花。北郷が来て既に4日、あなたはどう考えている?」
「はい。私は初日しか直接会っていませんし話もしていませんが・・・。
警備の方法はあの男の言う通りにしてからは僅か4日で確実に成果を上げているかと思います。
あとひと月もすれば今までにないほど治安は良くなるかと」
「そう。・・・季衣、あなたは?」
「んー、仕事のことはよくわかりませんけど、兄ちゃんはやさしい人ですよー?
町の人たちに困ったことがないか聞いて回ってるみたいですし、華佗さんも
怪我とか病気の人をお金を取らないで治してあげているみたいですし。
ボクも昨日、お昼おごってもらちゃいました!」
「そう、よかったわね。秋蘭、あなたは?」(餌付け、かしら・・・)
「・・・はっ。私は毎回調錬の様子を見ていましたが、かなりの腕かと。
3日の調錬であの兵の気迫はありえません。異常といっても過言ではないかと。あれは歴戦の兵のそれに近いです。とても信じられませんが・・・」
「なるほど、ね・・・。」(まあ、あの調錬ならわからなくはないけれど・・・)
「なあ秋蘭。あの北郷とかいう男、それほどまでにすごいのか?」
「・・・そうだな。少なくとも知略はありそうだ。少々無愛想だが、民からの信頼も厚い。
武の方はどうかわからないが・・・まだ知り合って4日といこともあって、これ以上は私にはわかりかねる」
「ふんっ!華琳さまに比べればあんな男!」
「桂花、そうでもないわよ?」
「なっ!華琳さま!あんな男が華琳さまよりも優れているなど!」
「いいから聞きなさい。・・・私も昨日調錬を見た来たのだけれど、アレは相当なものよ。
兵の統率、指揮能力だけで言えば、おそらく私と同じかそれ以上。普段から澄ました顔をしているけれど、一筋縄じゃいかない相手よ。油断すれば足元を掬われる・・・気をつけなさい、春蘭」
「はっ!」
「それともうひとつ。春蘭、あなたはーーーーー」
◆
氣なんて使えるわけないだろ、常識的に考えて。
・・・そう思っていた時期が、俺にもありました。
◆
「いいぞ一刀!次はあの岩を砕くんだ!」
「よし、まかせろ!くらえ、れー○がーんっ!」
某霊界探偵のように構えると、指先に光が集まり光は岩に向かって飛んで行った。
響く破壊音。
飛び散る岩の破片。
上りに上がりまくるテンション。
俺は、氣の訓練をしていた。
決して、霊力など使っていない。
「・・・さすがだな、一刀。氣の放出について俺に教えられることはもう何もない」
「華佗・・・」
いよっしゃああああ!氣の訓練をしてひと月、とうとう氣をマスターしたぜ!
いやー、氣って本当にいいものですねー。いろいろなキャラの技使いたい放題だから最高に楽しいYO!
華佗っち曰く俺は氣を扱いやすい体質らしく、訓練している内に特に氣を放出することに特化しているということがわかった。
すごくね?俺の霊○に弾数制限はないんだぜ?代わりにスゲー疲れるけどね。
「・・・俺、この戦いが終わったら、霊光波動の継承者になるんだ・・・」
「ん?何か言ったか??」
「いや、なにも?」
あぶなっ!今のは死亡フラグ一直線のセリフだったぞ!これからは気をつけよーっと。
・・・え?そういえば氣の訓練をしている描写なんて今までなかったじゃないかって?
訓練してたんだYO!
だってあぶねーじゃん!
いつかの黄巾みたいな奴が襲ってきたらもやしな俺だけじゃ対処できねーもの。
かといって、必ず近くにパーティメンバー兼戦闘員の華佗っちがいるとも限らない。
また邪気眼で対処するという方法もあるけど、そもそも所詮はハッタリだし。
つーか全部邪気眼で対処できたらこの世界は中二病だらけの三国志になっちまうぜ。
・・・けどちょっと見てみたい!不思議っ!
「なら、今日の訓練は終わりにしよう。氣の訓練は常日頃からして慣れさせておいた方がいいぞ。
いざというとき役に立たなければ意味がないからな」
「ああ。そうするよ」
「なら、そろそろ兵の調錬にむかおう。曹操殿の言っていた期限まで時間はそう多くない」
そういって兵の訓練にむかう華佗っち。
うーん。そういえばもう4日目かー。時が過ぎるのは早いなー。
昼の時も思ったけどいい加減女の子との拠点イベントが欲しいんだけどね。
・・・猫頭巾のはいらねーけど。
「出てきなさい変態男!」
・・・言ってる傍からきやがったな。
この口汚さは三国を探してもあのビッチしかいねーだろ。
「荀彧さん、誰かを探してるのか?」
「あら、華佗じゃない?丁度いいところに、変態男と一緒にいたのね」
「変態?・・・そんな者はどこにもいないが?」
「いるじゃない。あなたの隣に」
ーーー・・・一瞬、ほんの一瞬だが。
俺は習得したばかりのかめ○めはを本気でぶち込んでやろうかと思った。
誰が変態だこのビッチめ。俺が世界に誇る超紳士じゃなかったら、お前はもう死んでいる。
「・・・何か用か?荀彧」
「こっちを見ないで!穢らわしい!」
・・・はい!本日は皆さんにとても悲しいお知らせがあります!
本日をもって目の前のビッチはこの世を去ることになりました!
この世からの卒業おめでとう!全てのビッチにおめでとう!
超紳士がなんぼのもんじゃい!
「待ってくれ荀彧さん。一刀は変態なんかじゃないぞ」
「うるさいわね、黙ってなさいよおっさん!」
「お、おっさ・・・」
か、華佗っちぃいいいいいいいい!!!
しっかりしろ、傷は浅いぞ!俺なんか変態な上に見ただけで穢れるんだぞ!
曙ポーズでダウンなんかしてないで復活してくれ!ファイトだファイト!
「静かになったことだし要件を伝えるわ。華琳さまがお呼びになっているから玉座まで来なさい」
「・・・曹操が?」
・・・嫌な予感がする。もしかするとさっきの死亡フラグが成立してしまったのかもしれない。
うわああああああ!やだやだ!マジでこの世界危険すぎるって!つーか曹操があぶねー!
それに何なのあのデカイ死神の鎌は?武器に名前つけちゃうとか何なの?中二病なの?
武器に名前つけたいなら斬○刀でも装備してろ!
もう!これだからゲームの世界は嫌になっちゃうわ!
「確かに伝えたわよ。わかったらさっさと行きなさい」
「・・・なぜ、荀彧が直接伝えに来たんだ?伝言だけなら兵にでもまかせればいいだろう?」
「華琳さまからのご命令だからよ。じゃなきゃ誰が好き好んで・・・」
おーおーさっきからずいぶんと言ってくれるじゃないの。もう決めた!これより罰☆ゲーム☆を執行する!
もう女だからとか関係ないもんね。こいつの一番嫌な事をしてやる。
しかしこいつの嫌なことか。・・・だとすると蛇かカエルあたりが一番効果的だけどそんなのねーし。
んーーーー・・・・。
・・・・・・
・・・・
・・
・・・お!あるじゃんひとつだけ。
そう言えばこいつは男嫌いだったんだよな?今までの会話の流れ的にかなり決定的だったけど。
なら決まりだ・・・・・こいつの体をっ、なでまわすっっっ!!!!!
こいつがッッッッッッ!謝るまでッッッッッ!触るのをッッッッッ!やめないッッッッッッ!!
あーあ、ならもっと早く気づけばよかったぜ。まさかこの体が対・猫頭巾戦の最強の武器だったとは。
ならば早速、この体という名の剣でメタメタにしてやる!身体は剣でできているーーーー!!!!!!
「・・・そっか、ありがとう」
「な、なによありがとうって?・・って、どうして近づいてくるのよ!?」
「・・・俺のために城中を探し回ってくれたんだろう?すごくうれしいよ」<ニコッ
「~~~~ッッ!!?」(無愛想男が、笑った?な、何で私こんな男の笑顔にドキドキしてるのよ!?)
「・・・だから、ありがとうなんだよ。筍彧」<なでなで
「(何で!?何でこの男が頭を撫でると気持ちいいのっ?ありえないわ!たかが男に触られただけなのに!
く、くやしい・・・けど、感じちゃう・・っ!!)」<ビクビクッ!
もう撫でに撫でまくりましたよ。頭をナデナデしたら次はほっぺたを入念にナデナデですYO!
あらあらまあまあ、顔を真っ赤にしちゃって。よほど屈辱だったかしらん??
んー、ならば大成功といえるだろう。あースッとした☆んじゃそろそろやめてやるか。
「んあっ・・・・っ!!」
「ん?」
・・・おい、なんだ今の色っぽい声は。空耳か?空耳ア○ーか?
あ、違いますかそうですか。サーセンwwwww
ーーーって
「ちょ!」
おま、なんでそんなハアハア言いながら顔赤くしてんの!?
確かにお前のキャラ的におかしくはないけど状況的におかしいだろ!
「・・・荀彧?」
「ふ、ふぇぁあっ!?」
え、何その萌える奇声!?声をかけただけでしょーよ!一体、何がお前をキャラ崩壊させるほどの衝撃を与えたの!?
しっかりしろよ!なんだか知らんがこいつの体、カッチカチやぞ!!?
「・・・風でもひいたのか?」
「か、か、かかかかかっ・・・!」
か、カ○ロット?
「か、勘違いしないでよねっ!華琳さまのご命令であんたを探しただけであって、
別にあんたのためなんかじゃないんだからねっ!!」
「・・・・・・」
えええぇーーーーーーーーーーーーー?
「さ、さっさと来なさいよね!ほ、ほ・・ほん・・ごう・・」<かあぁ・・・
「・・・・・・」
「っ・・・・・」
「ーーーーーっっ!」<ダッ!
「・・・・・・」
えええぇーーーーーーーーーーーーー?
「・・・・・・」
「か、一刀・・・?調錬は俺がやるから行ってきたらどうだ・・?」<いつの間にか復活
「ね・・・・・」
「ね・・・・?」
「猫頭巾もえーーーーーーー!!」
第三話完!
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久しぶりの更新です。
前回の罵り訓練ですが、あれはフルメタルパニックのやりすぎのウォークライから抜粋してちょっと改編したものです。面白いので暇があればフルメタルパニックを見てちょ。
あと今回短くてごめんなさい。
次回はがんばってたくさん書くよ?
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