No.827349

真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間

hoi2さん

漢軍と『血光軍』との戦いは更に激化していく
そして『龍天五獄隊』と『大陸五虎将』の戦いも激しさを増していく
だが、ここで…………『闇の副大将』斬魔が動き出す……っ!!!

2016-01-28 21:12:53 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1341   閲覧ユーザー数:1272

 

 

 

 

 

 

 

 

遂に漢軍と『血光軍』との戦いの幕が上がった!!!

互いの兵達が赤壁上空で衝突し、稀に見る激戦が始まった

だが、ここで『血光軍・副大将』『闇の副大将』斬魔が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遂に動き出した………………!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四節 ~‘闇の副大将’ 斬魔の策~

 

 

 

秋蘭「………………っ!!!一刀、姉者達が『龍天五獄隊』と戦闘を開始した」

 

 

一刀「………了解」

 

 

一刀は秋蘭からの伝達を聞き、一刀は神妙な表情で頷く

 

 

蓮華「曲者揃いね、『龍天五獄隊』………」

 

 

冥琳「火・雷・氷・風・闇…………火や風までなら我々も扱うことがありますが……」

 

 

雪蓮「流石に雷や氷を戦で使うことなんかないもんね」

 

 

雪蓮は腕を組んで頷く

 

 

華琳「闇なんかもっての他よ、そもそも闇って何なのよ?」

 

 

華琳は若干苛立ちながら答える

 

 

一刀「分からない………だけど、未来の璃々ちゃんの話だと攻撃を無効化する能力らしい

下手な行動すれば殺られるのはこっちになる」

 

 

一刀は真剣な表情で言う

 

 

冥琳「一先ず、『龍天五獄隊』のことは『大陸五虎将』に任せるしかあるまい

それより、状況が変化している」

 

 

冥琳の言葉に一刀は辺りを見渡す

 

 

一刀「…………少しずつまた圧し始めたな」

 

 

音々音「ですが、兵達にも疲労が現れ始めたのです

圧し始めたといえど、油断はできないです」

 

 

左慈「おいおい、その程度で焦ってもらっちゃあ困るぜ?

アイツらの強化を担当したのは俺と于吉だぜ?そう簡単に殺られるかっつーの」

 

 

左慈は皮肉混じりに音々音に言う

 

 

音々音「……何か言ったでありますかっ!!?」

 

 

音々音は喧嘩腰で左慈に言う

 

 

左慈「喧嘩してる場合じゃねーだろうが…………」

 

 

左慈は思わず溜め息をついた

 

 

 

 

その頃、激戦区では

 

 

炎掌「ほぉ?やるじゃねぇか、夏侯惇…………俺の炎を弾き返すなんてよ」

 

 

春蘭「ふん、当たり前だろう

貴様の炎なんぞ、火の粉同然………話にならんわ」

 

 

雷昇「こっちも驚きだぜっ!!!まさかこの俺の雷撃を躱すなんてなぁっ!!!」

 

 

思春「貴様の雷撃など、ただの火矢に過ぎん」

 

 

氷柱「へぇ~?流石はあの天下無双の呂布ねぇ…………」

 

 

恋「………………?」

 

 

風刻「『神速』の異名は伊達ではないようだな」

 

 

霞「今のウチにとっちゃ、あんたの攻撃なんかただのそよ風以下やで?」

 

 

闇霊「『大陸五虎将』か………やはり、一筋縄ではいかんようだな」

 

 

愛紗「そう言う『龍天五獄隊』もやるな……………」

 

 

『大陸五虎将』と『龍天五獄隊』が接戦を繰り広げていた

 

 

辺りは『龍天五獄隊』が放ったと思われるそれぞれの属性弾が浮遊していた

 

 

互いの表情を見る限り、どちらもウォーミングアップ程度の動きしかしていないようだ

 

 

愛紗「皆、大丈夫か?」

 

 

愛紗の掛け声に春蘭は

 

 

春蘭「愛紗……貴様は私を愚弄しているのか?

これくらいで殺られるほど、この夏侯惇は弱くはない!!!」

 

 

続いて珍しく笑いながら思春も言う

 

 

思春「珍しく弱気だな、愛紗よ

一刀とこの国の未来の為に鍛練してきたのだろう?」

 

 

愛紗はその返答にムッとする

 

 

愛紗「…………それは悪かったな!!!」

 

 

愛紗はプイッと顔を闇霊に向ける

 

 

霞「あれだけ言い合えば、まだまだ大丈夫やろうな♪」

 

 

恋「………仲良し」

 

 

霞と恋は頷く

 

 

 

 

場面は龍天の陣

 

 

龍天「…………斬魔よ」

 

 

斬魔「如何なさいましたか?龍天様………」

 

 

斬魔は龍天に名を呼ばれ振り向く

 

 

龍天「……………7号の『初期初型』が最初の絡繰人間だよな?」

 

 

斬魔「そうですが………何ですか?藪から棒に……」

 

 

斬魔は龍天の発言に首を傾げる

 

 

龍天「………………いや、確認だ」

 

 

斬魔「………………龍天様」

 

 

斬魔は龍天が言いたいことを察し、やれやれと呆れながら口を開く

 

 

斬魔「『アイツ』はただの失敗作です

思い返す必要すらないのですよ?

私でさえ、今の今まで『アイツ』の存在すら忘れていましたからね………」

 

 

斬魔のあまりにも悪い言い方に龍天は苦笑いをする

 

 

龍天「そこまでか……………」

 

 

斬魔「その程度の存在なのです、所詮は」

 

 

龍天「………………すまんな、何故か記憶が蘇ってな」

 

 

斬魔「悪いことではありませんが、今は憎き北郷一刀の事を考えてくださいな」

 

 

今度は斬魔が苦笑いをして言う

 

 

龍天「あぁ、だが…………そろそろだろう?」

 

 

龍天の意味ありげな発言に斬魔は歪んだ笑みを浮かべる

 

 

斬魔「えぇ、では………そろそろ行動に移しますか………」

 

 

斬魔は右目片眼鏡の器具で、最新型の『万能眼鏡』に右手を添えて、側面にあるスイッチを押した

 

 

 

 

それから数秒後の戦場

 

 

『龍天五獄隊』と『大陸五虎将』の戦場である

 

 

炎掌「一筋縄じゃいかねぇか、こうこなくっちゃ面白くないぜっ!!!」

 

 

春蘭「その減らず口、何時まで続くか見物だなっ!!!」

 

 

変わらず激戦が繰り広げられていた

 

 

が、

 

 

闇霊「…………………」

 

 

 

プップップップップップップップップップップッ!!!

 

 

 

闇霊「っ!!?」

 

 

闇霊の『万能眼鏡』に通信が入る

 

 

闇霊は透かさず『万能眼鏡』の通信に応答する

 

 

闇霊「こちら闇霊、どうぞ」

 

 

通信してきたのは斬魔

 

 

通信成功に喜びつつ斬魔は話し出す

 

 

斬魔『こちら斬魔です……闇霊さん、周りの【龍天五獄隊】の皆さんはいらっしゃいますか?』

 

 

斬魔の質問に闇霊は冷静に応える

 

 

音声は思ったよりクリアで聞き取り易い

 

 

闇霊「はい、只今『大陸五虎将』との対応に追われています」

 

 

闇霊は愛紗から離れ、周りに気を配りながら斬魔との通信に集中する

 

 

斬魔『結構です

ならば【作戦】通りに全員此方に戻って来て下さい

【大分良いものが録れました】から…………そろそろ潮時です、兵の数もキリが良いですしね』

 

 

闇霊「御意」

 

 

闇霊は斬魔の命令に準じた

 

 

斬魔『では、お願いします』

 

 

闇霊「斬魔様」

 

 

闇霊は斬魔が切ろうとした通信を切られないように遮る

 

 

斬魔『??何か?』

 

 

闇霊「前線にて確認しましたが、恐らく未来からもう一人、訪問者がいるようです」

 

 

斬魔『おや?それは驚きですね?』

 

 

闇霊「後程ご報告させて頂きます」

 

 

斬魔『分かりました、お願いします』

 

 

そう言うと斬魔から通信を遮断した

 

 

闇霊「さて、行動に移すか」

 

 

闇霊は再び激戦区へと向かった

 

 

 

 

 

………………

 

 

…………………………

 

 

愛紗「貴様、何をしていた?」

 

 

愛紗は戻ってきた斬魔を見つけては睨みつつ聞く

 

 

闇霊「おや?何の事だ?」

 

 

闇霊は敢えて惚ける

 

 

愛紗「惚けるな、今まで私の相手していた貴様が突然守りに移ったのだ

それが分からぬ私ではないぞ」

 

 

愛紗の発言に闇霊は

 

 

闇霊「流石は関羽だな………だが、その返答は断らせてもらおう

炎掌!!!雷昇!!!氷柱!!!風刻!!!」

 

 

闇霊は他の『龍天五獄隊』の名前を呼ぶ

 

 

風刻「……何だ闇霊」

 

 

闇霊「斬魔様からの命令だ、これでわかるだろ?」

 

 

闇霊の言葉に全員が目を見開く

 

 

炎掌「ようやくか!!!」

 

 

雷昇「ケケケっ!!!したらとっとと行こうぜっ!!!」

 

 

氷柱「長居は無用だわ」

 

 

『龍天五獄隊』が次々とその場から離れ出した

 

 

春蘭「っ!!?炎掌っ!!!何処へ行くっ!!?」

 

 

霞「おいっ!!!風刻っ!!!逃げるんかいなっ!!?」

 

 

春蘭や霞が言葉を投げ掛ける

 

 

炎掌と風刻は顔だけ振り向かせて応える

 

 

炎掌「敵前逃亡なんてみっともねぇ真似はしたかねぇんだが、これは命令なんでなっ!!!夏侯惇っ!!!」

 

 

風刻「戦略的撤退と言えば言葉の雰囲気は良いだろうな、張遼」

 

 

氷柱「さっさと退くわよっ!!!それっ!!!」

 

 

氷柱は愛紗達の方へ体ごと振り向かせて右腕を振り上げる

 

 

すると

 

 

 

ボワァァァァァァン……………

 

 

 

辺りが忽ち白い霧のようなものに包まれた

 

 

霞「っ!!?なんやっ!!?」

 

 

恋「………………?」

 

 

思春「これは……………雪…か?」

 

 

春蘭「くっ!!!目眩ましのつもりかっ!!!」

 

 

春蘭が怒号を上げる

 

 

炎掌「あばよ夏侯惇っ!!!」

 

 

氷柱「安心しなさいっ!!!それは『ただの』雪よっ!!!」

 

 

炎掌と氷柱は大声を上げてそのまま去っていった

 

 

それにより、『龍天五獄隊』の姿は完全に眩ませたしまった

 

 

春蘭「くそっ!!!逃げられたかっ!!!追うぞっ!!!」

 

 

春蘭は直ぐ様駆け出そうとするが、霞が咄嗟に腕を掴む

 

 

霞「ちょっ!!?待ちぃな春蘭!!!この霧状の雪に視界奪われちゃあ、追いかけるにも追いかけれへんでっ!!?」

 

 

春蘭「えぇい離せっ!!!ここで逃げられては私の誇りに反するっ!!!」

 

 

暴れる春蘭を霞と思春が制止させる

 

 

思春「落ち着け春蘭

奴等が此処で退くということは何か策があるということだ

我々も一度、本陣に戻るぞ」

 

 

思春の言葉に渋々、春蘭が頷く

 

 

愛紗「(………………何故この時期に奴等は退いた?罠か?)」

 

 

愛紗は眉間に皺を寄せて刻一刻濃さを増す雪霧の中から脱出するのだった

 

 

 

 

場所は戻って一刀達がいる漢軍本陣

 

 

一刀「奴等が撤退した?」

 

 

一刀は激戦区から帰還した愛紗からの話を聞いて首を傾げる

 

 

愛紗「はい、戦略的撤退とか言っておりました

更に言えば、撤退する前に『龍天五獄隊・隊長』闇霊が不信な動きをしていまして…………」

 

 

卑弥呼「…………どうなっている?」

 

 

華琳「…………妙ね、この時期に撤退なんて」

 

 

雪蓮「えぇ、何の策かしらね………」

 

 

華琳と雪蓮は表情が険しくなる

 

 

璃々(未来)「龍天はこの戦いで決着を着けたい筈………何故?」

 

 

未来の璃々の言葉に于吉は眉を顰める

 

 

于吉「決着…………………

………………っ!!?」

 

 

左慈「………………おいおい、まさか………!!?」

 

 

左慈と于吉は何かに感づいたのか心底嫌な表情となる

 

 

冥琳「何か分かったのか?」

 

 

冥琳の言葉に左慈は一刀を見る

 

 

左慈「北郷………やべぇかもしんねぇぞ」

 

 

一刀「え?」

 

 

一刀はキョトンとした表情となる

 

 

左慈「恐らく奴等は…………」

 

 

左慈が言い欠けたその時!!!

 

 

 

バンッ!!!

 

 

バンッ!!!

 

 

バンッ!!!

 

 

バンッ!!!

 

 

バンッ!!!

 

 

 

戦場で今まで鳴り響かなかった破裂音が連続的に鳴り響き始めたのだ

 

 

思春「っ!!?何だ?」

 

 

全員が辺りを見渡す

 

 

そこへ、一人の兵がやって来る

 

 

兵S「北郷様!!!奴等が突然破裂致しましたっ!!!」

 

 

一刀「破裂?本当の破裂か?」

 

 

一刀の問いに兵は慌てながら言う

 

 

兵S「はいっ!!!本当の破裂ですっ!!!

頭の内部から爆発したかのように破裂していくのですっ!!!

しかも、今戦場にいる敵兵全てが次々と自爆していくのです!!!」

 

 

璃々(未来)「絡繰人間達が自爆!!?そんな事をしたら、赤壁が…………!!!」

 

 

未来の璃々は辺りを見渡すが

 

 

翠「…………?絡繰人間は赤壁に落ちていくぞ?」

 

 

頭がなくなった絡繰人間達は『自爆装置』が稼働することなく、そのまま赤壁へ真っ逆さま

 

 

そのまま赤壁の底へと沈み、消えていった

 

 

華琳「一体何がどうなっているの………?」

 

 

華琳の表題はより一層険しくなる

 

 

と、その時

 

 

龍天「聞こえるかっ!!?北郷一刀よっ!!!」

 

 

龍天の声が赤壁の戦場に響き渡る

 

 

一刀「っ!!?龍天っ!!!」

 

 

一刀達は赤壁上空に『空立』している龍天と斬魔、『龍天五獄隊』を発見する

 

 

斬魔「御苦労様です、北郷一刀♪何事もなく罠に掛かってくださいまして♪」

 

 

雪蓮「罠ですって…………?」

 

 

斬魔の言葉に動揺する漢軍

 

 

炎掌「俺達が初戦から勝負を決める気だとでも思ってたのかぁっ!!?」

 

 

雷昇「片腹痛いぜぇっ!!!ケケケっ!!!」

 

 

氷柱「あはは♪見事に引っ掛かってくれたわね~っ!!!お疲れ様~♪」

 

 

一刀「…………どういうことだっ!!?」

 

 

『龍天五獄隊』の挑発に一刀は声を荒げる

 

 

風刻「どういうことも何も、策だ」

 

 

闇霊「我々の軍を見て何も違和感に気がつかなかったのか?愚かだな」

 

 

闇霊の言葉を聞いて見渡した未来の璃々は大声を上げる

 

 

璃々(未来)「はっ!!?『龍天五獄隊』が率いる軍がいませんっ!!!」

 

 

斬魔「その通りです

更に言えば、あなた方の大切なお仲間もいらっしゃいません」

 

 

斬魔が笑顔で付け足す

 

 

左慈「やっぱり…………完全に罠にハマってたのか…………」

 

 

冥琳「今回の進軍は大掛かりな罠だったのか…………!!?」

 

 

冥琳の言葉に風刻が応える

 

 

風刻「あぁ、その通りだ

貴様等も何時進軍してくるか分からない我々に警戒しながら、兵力を上げて待っていた筈だ

だが、その兵力の具体的な数値が解析出来なかったのでな………」

 

 

亞莎「っ!!!ならば、今回の進軍は捨て札っ!!?」

 

 

亞莎は驚きつつ声を荒げる

 

 

斬魔「えぇ、正解です♪

もし、本気で初戦であなた方を叩き潰すのなら『龍天五獄隊』の本陣とあなた方のお仲間を連れてきますよ

しかし、此方も驚きですよ?まさか未来の夏侯淵すらも此方に来ていたとはね………」

 

 

秋蘭(未来)「っ!!!」

 

 

斬魔の言葉に未来の秋蘭はビクリとする

 

 

斬魔「もう隠れなくても宜しいのではありませんか?」

 

 

秋蘭(未来)「……………久し振りだな、斬魔」

 

 

未来の秋蘭は堂々と前に出てくる

 

 

斬魔「やはり、貴女でしたのですね

『龍天城』に忍び込み、命からがらご丁寧に過去に脱出するなんてね………中々の子芝居でしたよ

ですが、悪運もここまでですね」

 

 

斬魔が両手を振り上げると

 

 

 

ズズズズズズズズズズズズッ!!!

 

 

 

地鳴りのような音と共に黒い穴が空き始めた

 

 

蓮華「っ!!?あれはっ!!?」

 

 

璃々(未来)「『時空転送装置』の門っ!!!」

 

 

一刀「っ!!!逃げるのかっ!!?龍天っ!!!」

 

 

龍天「一度退かせてもらうだけだ

1週間後、また来るぞ……楽しみにしているがいい」

 

 

龍天はそう吐き捨てると静かに『時空転送装置』が発生させた門へと入って行った

 

 

『龍天五獄隊』と斬魔と後を追って入って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀、大ピンチ…………!!!

 

 

どうする一刀…………!!?

 

 

 

 

 

 

           ……終……

 

 

 

 


 
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