【咲夜】「あら。また随分とお久しぶりなお客さんが来たようね。」

目の前に咲夜が現れた。

調度いいわ。

【霊夢】「ちょっとアンタに用があってね。」

【咲夜】「一体どんな御用で？」

【霊夢】「アリスをこんな事にしたのはアンタなんでしょ？」

咲夜に上海人形を見せ付ける。

フフフッ、と咲夜は不気味に笑った。

【咲夜】「あらアリス。その身体、どうしたの？」

【上海人形（アリス）】「アンタのせいよ！この貧乳が！」

ピクッと咲夜の耳が動く。

なんだか、面倒臭い事になりそうね…。

まぁ、予想はしてたけど。

【咲夜】「『貧乳』…、って誰の事かしらね？」

【上海人形（アリス）】「アンタの事よ、ア・ン・タ！」

【咲夜】「言い掛かりはよしてほしいわ。私はこんなにも…」

【上海人形（アリス）】「どうせ、それはパッドなんでしょ？偽乳でしょうが！」

【咲夜】「…許さないわよ。」

………

……

気付けば牢屋に閉じ込められていた。

【魔理沙】「見事にしてやられたな。」

【霊夢】「大体予想は付いてたんだけどね。

『時間を操る程度の能力』、あれには勝てないわよ。」

【魔理沙】「まぁ、妥当って言えば妥当だな。」

ふと牢屋の奥を見る。

…アリスがナイフが刺さったままのびている。

まぁ、大体予測はつくわ。

【霊夢】「そう言えば、いっこうにアリスは起きないわね。」

【魔理沙】「気を失っているようだから、まだ目覚めには早いと思うぜ？

多分、あのメイド長にナイフ攻撃でもくらったんだろうな。一本刺さってるし…。」

【霊夢】「おつかれさまってとこね…。」

ちょっと不思議なんだけど…。

何故か、此処に来てから上海は全く喋らなくなったのよね。

なんでかしら？

でも、ちゃんと動くのよね…。

【魔理沙】「取り敢えず、ここから脱出するか。」

魔理沙が“かめ○め波”の要領でマスタースパークを撃とうとしている。

【魔理沙】「マースーター…」

【霊夢】「ちょっと待って、魔理沙。」

【魔理沙】「？」

【霊夢】「人の気配がする。」

コツコツ、と誰かがこっちに向かって歩いて来ている。

誰？

【？】「また、見事に捕まったわね。」

【魔理沙】「はれ？アンタは…」