【 来訪者 の件 】
〖 司隷 洛陽 都城 貴賓室 にて 〗
そんな騒ぎを起こす華琳達の部屋に───見慣れない人物が近付いた。
ーーーー
??「失礼するわ。 この部屋に『陳留太守 曹孟徳』なる人物が、休息されていると聞いたの。 用件があり……お逢いしたいのだけど?」
秋蘭「確かに、ここは曹孟徳様が居られる。 しかし、名を名乗らずして尋ねるとは、些か礼に欠けるではないか?」
加賀「…………確かにそうね。 私は、一刀提督の指揮下に入る航空母艦『加賀』よ。 これで、文句など無い筈」
秋蘭「…………うむぅ……貴公の姓、名、字は……どう分ければ?」
加賀「何の説明か………話が見えないのだけど?」
加賀、秋蘭「「 ?? 」」
ーー
双方で首を傾ける中、部屋の奥より華琳が現れて……秋蘭に声を掛けた。
ーー
華琳「ありがとう、秋蘭。 私が相手をするから………下がっていいわ」
秋蘭「────はっ、申し訳ありませんっ!」スッ!
加賀「────貴女は?」
華琳「あら? 私が貴女が探している曹孟徳よ。 陳留太守の曹孟徳は、私一人しか居ない筈だけど、何の御用かしらね……………天の御遣いサマ?」
加賀「………………(この女、提督に会わせても……)」
華琳「………………(何なのかしら……どうしても腹立たしいわ。 北郷の側に居ると思うと、何故か無性に怒りが込み上げる………)」
ーー
華琳が薄笑いをしながら返答をすると、その加賀の目が細まる。 そんな、冷やかな視線を受けながらも、態度を少しも変えず平然と見返す華琳。
華琳は、加賀の存在に些か御立腹であり、加賀も、この者を提督に会わせるべきかと思案を開始した。
理由は二人とも各々あるが、巻き込まれる者に取っては、堪ったものじゃない。 対峙する二人の周りが、一気に気温が下がり──猛烈な寒さに襲われる。
ーー
季衣「こ、怖いよぉ~流琉ぅぅぅぅ!」
流琉「わ、私だって───っ!」
秋蘭「…………さすがは華琳様。 あの者の強烈な視線を、正面から見返すとは………」
桂花「……………………………」
春蘭「………………………………クスン」
ーー
加賀の冷たい視線で睨まれれば、普通の者なら即座に凍り付いて、氷柱が乱立してしまうだろう。 現に一軍の将である季衣、流琉が震えながら二人で抱き合っている状態だ。
ただ、秋蘭は感心した様子で加賀を眺め、桂花も秋蘭の背中に隠れつつ見守る。 桂花の精神力が幾ら強くても、文官だから荒事は基本苦手。
《 君子危うきに近寄らず 》を実践したまでの事である。
春蘭は…………秋蘭や桂花に散々小言や注意されていたので………部屋の隅で、体育座りで顔を埋めて泣いていた次第。
『これで大丈夫か?』……と思われる諸氏も御安心を。
華琳が危なくなれば、反射的に身体が動いて救援に向かうから、心配は無い。
もし、部屋が半壊、それどころか全壊した場合……どう対応するかは知らないけど。
ーー
加賀「…………話は聞いていたけど………それなりに出来るようね?」
華琳「今の世は、ただ受身だけでは自滅するわ。 自分の出来る物は行い、他人に任せなければ為らない物は、教わって身に付けた。 ただ──その結果が役立っているだけよ………」
加賀「成る程………誰にも頼らず、己の力を頼りに生きてきたと。 ………提督が信用される事はあるわ。 では、曹孟徳殿……提督が貴女達に伝えたい事があるそうよ。 私と一緒に……来てもらえない?」
華琳「そう。 だけど……私も暇ではないの。 先の戦いで行わないといけない仕事もあるから。 それにね──初対面の者に試されるのは嫌いなのよ」
加賀「……………!(やはり、私が鉄面皮だからか………)」
桂花「か、華琳様ぁ──お待ち下さい!!」
ーー
加賀なる艦娘の要求に、平然と拒否の言葉を投げようとする華琳に向かい、桂花は急いで遮った。
ーー
華琳「どうしたの……桂花?」
桂花「ボソボソ(華琳様……敵が、いつ何時、同じような策を使用してくるか分かりません。 一刀の話を聞いておく事も、大事な役目だと存じます。 例え詰まらぬ話だとしても、最後まで聞けば、相手の心証は良くなる筈かと)」
華琳「ふ~ん……なるほどね。 確かに興味深いわねぇ?」
桂花「…………はっ」
華琳「桂花……私が言いたいのは、北郷もそうだけど……貴女もよ?」
桂花「───はいっ?」
ーー
唐突に言い出した覇王の言葉。 驚き応じる桂花の返事には『…………一刀の話だったのでは?』という疑問が入り混じる。
そんな華琳は、自分の中に芽生えた違和感を隠し、加賀を無視して桂花に話掛けた。 加賀を見ていると、更に怒りが増して自分が途方もない事を仕出かす予感がしてならない。 だから、桂花へと矛先を変えたのだ。
ーー
華琳「貴女は、何時も冷静に私を助けてくれている。 賊退治、今回の夜戦での奇策、そして報告の際に王允を丸め込んだ話術。 そうかと思えば、命を省みず私に諫言を浴びせても、全く怯まない。 そんな桂花なのに………」
桂花「………………私は、華琳様に無二の忠誠を誓っているので………」
華琳「そんな冷静で頼りになる桂花が、あの天の御遣い──北郷の一喜一憂で、顔を赤くしたり青ざめたり。 今回も呼ばれて、ほんの少しだけど……興奮しているでしょう?」
桂花「………………そ、それは……」
加賀「………………………」
華琳「ふふふ………可愛い子。 私が、その理由を知りたいと思いたくなるのは……曹孟徳としてじゃなく、華琳としての嫉妬なのかも……ね。 私に才能を捧げつつ、想いを天の御遣いに向ける桂花に…………」
桂花「か、華琳様……御冗談は止めて下さい! 早く御返事を!!」
加賀「…………………」
華琳「…………本当に興味が尽きないわね、桂花といい、北郷といい………。 良いわ、確かに白波賊の策に興味があったのも事実。 それじゃ、案内をして貰いましょうか?」
ーー
こんな百合百合しい話を聞いてか、加賀が目閉じ蟀谷(コメカミ)を押えている。 そんな加賀の様子に、幾分か気が紛れて満足する華琳。
だが、話が終わったと感じた加賀は、口を開いて華琳達の話に割り込んで、強引に務めを果たす為に動いた。
ーー
加賀「相談は終わったの? 貴女と同じように──私達も時間が惜しい。 承諾したのなら、私の後に付いて来て………」クルッ
華琳「では、行きましょう──桂花! それに皆も!」
桂花「はい!」
秋蘭「───はっ! 姉者、行くぞぉ!」
春蘭「ま、待ってくれぇえええ──っ!!」
季衣、流琉「「 ───はい! 」」
ーー
こうして、華琳達は………北郷達の部屋に向かうのだった。
◆◇◆
【 諸侯の動き の件 】
〖 司隷 洛陽 都城 ??室 にて 〗
《 ───孫策側 》
冥琳「雪蓮…………お前は仕事が残っているだろう? 早く皆の元に戻れ!」
雪蓮「ずるいずるい、冥琳ずるいぃぃぃ──っ!! 私も呼ばれているのに、何で御遣い君に会っちゃ駄目なの!? 私だって孫家を束ねる者よ! 会って話をする事ぐらい必要じゃない! それなのに、除け者だなんて───」
冥琳「………面白がって、首を突っ込む気満々だろう?」
雪蓮「そんな事ないわよ。 蓮華達だって、色々と世話になったって聞いてるもの。 ここは、孫家の長である私が、御遣い君に直接お礼を述べた方が、感じがいいと思うわ。 だってぇ──後々の為にもねぇ~冥琳?」
冥琳「ゴ、ゴホンッ! しかしなぁ……私、雪蓮、祭殿、穏、思春、明命と六名も……御相伴に預かるとは、実に汗顔の至りだ。 それに、私達の他にも曹孟徳、董仲穎、馬孟起と錚々(そうそう)たる署名人が集まるのだぞ?」
雪蓮「良いじゃない! 私の敵になるのか、味方になるのか………今から品定めが出来るわ! それに、諸侯が一堂に会し、皆で食事する機会なんて滅多に、いえ絶対無いもの! だから……物凄くぅ──楽しみ!!」
冥琳「───だから、お前は仕事」
雪蓮「冥琳~~? 御遣い君からの折角の御誘いを、仕事で断るなんて………余りに無粋じゃないかしら~?」
赤城「ええ! 大人数で来て頂ければ、提督も喜ばれます。 助けて頂いた借りを会食にてと。 多少の人数が増えても…………ハッ! で、でも…………あまり来て頂くと、私の食べれる量が少なくなっちゃう!?」
冥琳「いや、雪蓮は………帰って仕事」
雪蓮「やあねぇ~! 私は、食事より『お酒』が好きなの! もし、御礼なら『天の酒』を用意して欲しいんだけどぉ? そっちの方が、とびっきり嬉しいんだからぁっ!! ────ねっ?」
赤城「───そうなんですかっ!? それなら提督に頼んで、直ぐに準備をして貰います! そ、それでは失礼を!!」ダッ!
雪蓮「────わあぁぁ………早いわねぇ! もう見えなくなっちゃた!! うふふふ………これで、私が行かないと──御遣い君が困っちゃうだろうな~?」
冥琳「…………まあ……そこまで言うのなら仕方あるまい。 北郷達を待たせても、まことに申し訳ないからな。 ───それなら、直ぐに準備に向かうぞ!! 祭殿達を急いで呼ばねば、後で拗ねられて面倒だ!!」
雪蓮「へぇ…………言ってみるものねぇ……ああっ! 待ってぇ冥琳!!」
★☆☆
《 ──董卓側 》
ーー
恋「───ご主人様から……呼ばれた」
ねね「ま、待ってくだされ、恋殿ぉ! ……これは、きっと──絶対、ヘボ主人の鬼畜な罠なのです!!
恋「……………罠?」
ねね「恋殿を食べ物で釣り、その後に懐柔して味方に取り込み、恋殿とねねの仲を裂かんとする………『孔明の罠』的離間の計を試みているのですぞ!?」
恋「………ご主人様………悪い人じゃない。 皆で仲良く………する」
ねね「れ、恋殿ぉぉぉ!!」
ーー
詠「恋ったら………喜んじゃて」
月「詠ちゃんも…………話を聞いた時から、頬が緩みっぱなしだよ?」
詠「えっ? えぇえええ────っ!?」
月「良かったね、私達も誘って貰えて………」
ーー
霞「華雄っち……身体、もう良いんかぁ?」
華雄「ああ………あの者の御蔭でな……」
霞「なら、ちいっと腹に入れへんか? 昨夜から食うてへんやろ、丁度ウチらも招待されているさかい──行こかぁ!」
華雄「私が寝ている時に、何やら面白い事があったみたいだな? うむっ! 腹が減っては何とやらだ、同行させて貰おうぞ!!」
★★☆
《 ──馬超、公孫賛側 》
ーー
白蓮「おーい! 翠に蒲公英ぉ──!!」
蒲公英「───もお、お姉様! ご主人様に呼ばれたのなら、もう少し化粧して行かなきゃ失礼だよ!!」
翠「ば、馬鹿ぁ! へ、へへ、変に意識してるって思われたら、どうするんだよっ! そ、それに……がさつな女が化粧したって、別に変わる訳ないだろうがぁっ!!」
蒲公英「………自分の魅力に、全然気付いて無いんだよねぇ……白蓮も何とか言ってやってよぉ!! 元が良いのに、直ぐに不定しちゃうんだもん!」
白蓮「わ、私に言われても。 本人が嫌なものなら仕方ない。 その気にならないと、化粧をしても魅力は半減してしまうからな。 本人が『見てもらいたい』と強く思ってこそ、化粧で輝きが増すのだから……」
蒲公英「へぇー、まるで経験してるみたいに語るねぇ。 ねえねえ……相手は、やっぱり………ご主人様?」ニヤニヤ
翠「……………………………」ジィー
白蓮「まあ、それは想像に任せるよ。 それより………どうやら、皆が集まって来たようだぞ! 私達も行かないとな!!」
蒲公英「あ………逃げられた」
翠「…………………」
◆◇◆
【 桂花の協力者 の件 】
〖 洛陽 都城 ??室 にて 〗
場所は、都城内にある大きな部屋。
でも、此処って…………謁見の間に似ているわ。
ーー
加賀「………到着したわ。 提督に知らせて来るから、少し待って欲しい」
華琳「……………………」
ーー
私は、加賀と名乗る御遣いに案内されて、皆を伴い……指定された部屋の入り口まで辿り着いた。 そこで、御遣いの一人『加賀』が、私達を連れて来た事を北郷へ知らせに向かう為、部屋に入っていった。
ーー
華琳「この部屋は初めて見るわ。 まるで謁見の間みたいな外見的な扉や装飾ね。 まさか、こんな部屋があるなんて………お祖父様からも聞いた事が無かったわ。 いったい………どんな部屋なのかしら?」
桂花「華琳様……宜しければ、御説明させて頂きますが………」
華琳「ええ、私や皆も初めての筈………説明、お願いね」
桂花「───わかりました。 この部屋は……臨時に国事の談合を開催したり、謁見の間が使用できない場合、予備室として準備された部屋です」
秋蘭「桂花は………この部屋を知っているのか?」
桂花「ええ………傳の御蔭でね。 外見的にも謁見の間と同じだけど、調度品も部屋の造りも、謁見の間に変わらないのよ。 本来の謁見の間を模して造ってあるそうだから、同じくらい丁寧かつ豪華な仕上げになっているそうよ?」
春蘭「うん……? すると………この部屋の中を見ていないのか?」
桂花「私は、話を聞いただけ。 この部屋はね……漢王朝の暗部に関係してる事だから………中へ実際に入室する事なんて出来なかったわよ」
ーー
こう前置きしてから、桂花は驚愕の事実を………語ってくれたわ。
ーー
桂花「そもそも、初めの目的は最初に話した役目で造ってあったそうです。 だけど……高祖の御代から、既に謁見の間での粛清が多かった為、粛清されれば場所を此処に移して、政務を行ったと伝聞されております」
華琳「……当然だけど、人を殺めれば汚物が飛び散るわ。 それに、そんな場所で、平然と陛下の勅命を聞ける文官が、果たして何人居たでしょうね。 新しい場所に代えるのは必然。 その程度なら、似たり寄ったりの話を誰でも……」
桂花「…………問題は、ここからです。 光武帝の御代になって、漸く謁見の間での粛清が途切れ、この部屋も使われず空き部屋になりました。 しかし、相当数……長い間、此処を空き部屋になった為、良からぬ事を企む者が現れました。 その者の名は────『十常侍』です!!」
ーー
春蘭「何だとぉ───っ!?」
秋蘭「十常侍………か。 また、とんでもない大物の名が出たな………」
ーー
華琳「…………続けて」
桂花「──はっ! それでは─────」
ーー
桂花の話した事は…………この部屋で、毎夜毎夜……高官や女官達が集い、酒池肉林が繰り広げられる淫獄の部屋だった……という事実。
この部屋が選ばれたのは、壁が厚くて声が漏れにくいとか、利用する事も全然無かった空き部屋という事もあるらしい。 だが、この悪事が見過ごしされていた最大の理由は…………裏に十常侍が手を引いていたからだったという。
多額の献金を十常侍に渡した者には、礼として与えられる割り符。 そして口で伝えられる……日時と場所。
最後に『他言無用』との禁句、密告が露見した場合の対応処置も言い含めて。
桂花の話を聞いて……私は唖然とするしかなかった。 前に洛陽で北部尉を勤めていたが、この部屋自体──知らされてはいないのだから。
まあ、私が知っていれば、即座に奏上して、陛下へ取り締まりを要請しただろう。
しかし、当時の私は……北の門番としての権限しか無い為、謁見は出来なかった可能性が高い。 それに、文に認め上司より奏上して貰っても、十常侍が側に居るのだ。 簡単に握り潰されるのが……オチになるでしょうね。
ーー
華琳「そう、十常侍の資金、権力………そこから………」
桂花「それに、この淫獄の宴に───時の陛下『霊帝』も関わっておいでだったそうです! 無論、主宰者では無く──主賓として出席させ、女官達に妃候補の座を餌にして、集めていたと聞いています!」
華琳「─────!?」
ーー
桂花は、そう最後に呟いて………黙ってしまったわ。
確かに………国全体を巻き込んだ………十常侍達の陰謀。 そこまでして、漢王朝の権力に執着したというのは恐れ入る。
だけど、十常侍、霊帝も既に世を去り──関係者も口を開く事は無いわ。 それでも、闇に封印しなければ………この汚名は後世に残るわね。
だけど、この部屋に………そんな秘密が。
えっ? そう言えば………桂花は何故、漢王朝の秘密を知っているの?
じゃあ──桂花の漢王朝内での協力者は───!?
───!
そう考えていたら扉が開き、中から加賀が………先程の無表情の顔とは少し違い、申し訳なさそうな顔で、私の顔を見ていたわ。
ーー
加賀「ごめんなさい……準備が遅れているから、開始するのに……もう暫く待って頂ける? 提督達が今も準備しているけど……遠慮は要らないわ。 私達は、貴女達に感謝する為に招待したのだから………」
ーー
………………謝罪した?
ふ~ん? 無表情な顔だったのが、顔を赤らめて伏し目になってるなんて、何か……そそるわね。 いけない、いけない……それどころじゃないわ。
きちんと、言う事は言わないと…………
ーー
華琳「…………招待した賓客を待たせる割りには、主宰者が謝罪しないなんて………礼儀がなって無いわね? それとも、これが天の国での客の持て成し方なのかしら?」
加賀「…………その事に対しては、素直に謝罪させて貰います。 実に申し訳ありません。 もう、暫し御待ち下さいませんか?」
華琳「………………意外ね。 貴女の事だから、もう少し荒い反論の言葉が出ると思っていたのに?」
加賀「提督は、義理堅い性格ゆえに……今回の賓客方の注文を、出来るだけ叶えようと一生懸命に動くわ。 だから、そんな提督に従う私達は、彼の意思に黙って手伝いするのみ」
華琳「………………」
ーー
この女………自分の役割を理解して私に接しているようね。 自分の我を通すのは、君主に対して悪としか言えないわ? 治の時は、君主の目的に沿って先手で動き、乱の時は、君主と戦地での行動を擦り合わせ、勝利を捧げる!
────出来る臣下ね、加賀!
腕の方は見ていないけど、かなり出来そうだわ。 後ろから、春蘭が密かに対抗心を燃やしているのが、手に取るように分かる。
有能で楽しい人材が多いわね………北郷!
ーー
加賀「───今の提督は、場を離れる訳に居なかないのよ。 でも、提督には、既に連絡しているわ。 だから………必ず、丁寧な謝罪をした後、何らかの埋め合わせを……貴女達に行う筈よ」
華琳「……………………分かったわ。 貴女から謝罪を受入れます。 取り合えず……中に入って待てば良いんでしょう? それじゃ……失礼して、皆で入りましょうか。 このまま外で待って居ると、後続の邪魔になってしまうわ!」
「「「「 ────はっ! 」」」」
ーー
私は、口角が上がるのを必死に抑えながら──加賀の案内で入る。
───さて、どんな話を聞かせてくれるのかしらね! 北郷!!
───私を失望させず、楽しませなさい!!
ーーーーーー
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あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
来年から、黄巾の戦いに本腰入れようと躍起で書いてますが、上手く進まず申し訳ありません。 義輝記も中途になっちゃいましたし、来年からは、もう少し頑張りたいと思います。
一応、本作で今年の投稿は終わる予定ですが、もしかすると、もう一つ投稿するかもしれません。
どうなるかは、作者もわかりませんので、この作品にて──『本年は、ありがとうございました。 来年も、よろしくお願い致します!』
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今年最後?の話です。