No.816683

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~ 戦争回避成功ルート

soranoさん

第118話

2015-12-02 00:38:28 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1301   閲覧ユーザー数:1223

 

 

 

 

~ジュライロッジ~

 

「みんな、一気に行くぞっ!!」

「届け―――速さの音色!!」

ルーファスとの戦闘を開始したリィンは号令をかけて仲間達の闘志を高め、エリオットはクラフトで自分や仲間達の能力を上昇させた。

「光よ――――」

仲間達の援護によって身体能力を上昇させたユーシスは騎士剣に闘気による光を纏わせながらルーファスに突撃し

「フフッ、あれからどれ程成長したのか見せてもらうぞ。光よ――――」

突撃して来るユーシスを見たルーファスは口元に笑みを浮かべてユーシスと同じように騎士剣に光を纏わせた。

 

「「斬!!」」

そしてユーシスとルーファスが同時に同じクラフト―――アークブレイドを放ったその時互いの技がぶつかり合い、凄まじい衝撃波が二人を中心に起こった!

「クッ……!」

「ほう?まさか持ちこたえるとは。少し見ない内に随分と成長したものだな。」

「兄上こそ……!ユミルで剣を交えた時より更に腕をあげられましたね……!まさかとは思いますが兄上もあの亡霊が作った薬物を使っているのですか……!?」

感心した様子で評価するルーファスとつばぜり合いの状態になっているユーシスは表情を歪めながらルーファスに問いかけた。

「見損ないで貰おう。私が心から仕えている御方の仇である憎き司祭の薬物に手を付ける等天地がひっくり返ってもありえん。」

「!?な―――――」

ルーファスが告げた驚愕の言葉にユーシスは驚きのあまり思わず力を緩めてしまい

「この程度の事で取り乱す等、まだまだ鍛錬が足りんな。ハァァァァァ……!」

「……ッ!」

その隙を見逃さないルーファスは怒涛の連続突きを放ち、ユーシスはダメージを受けながら必死に捌こうとしていた。

 

「ヒヒーン!!」

するとその時主の危機を悟ったアルバレア号が魔術―――聖槍を発動して光の槍をルーファス目掛けて放った。

「!!」

襲い掛かって来る光の槍に気付いたルーファスはユーシスへの攻撃を中断してユーシスから距離を取って回避し

「ガーちゃん、お願い!!」

「―――――!」

「甘い!」

更にミリアムの指示によって巨大な球体と化して上空から襲い掛かって来たアガートラムの攻撃を後ろに跳躍して回避した。

 

「逃がさない―――メルトストーム!!」

「七色の光の矢よ――――プリズミックミサイル!!」

「冥界の槍よ――――スンラスーア!!」

「クッ……!?」

アリサとセレーネ、エーデルは上空からの矢の雨と前方からの無数の光の矢、そして足元からの無数の魔槍による攻撃でルーファスの逃げ場を無くしてダメージを与えると共にルーファスを怯ませた。

「貫け―――ゲイルストーム!!」

「参ります――――スワローテイル!!」

「風よ、斬り裂け―――エアブレイド!!」

「斬!!」

その隙を逃さないガイウスとエリス、マキアスはそれぞれ遠距離攻撃のクラフトを同時に放ったがルーファスはクラフト―――アークブレイドで相殺し

「「秘技―――裏疾風!!」」

「……!」

更に左右同時に強襲して来たリィンとエリゼの電光石火の攻撃を見極めて受け流し

「「斬!!」」

「聖なる盾よ―――守護せよ!!」

強襲攻撃の後に放たれた斬撃波を結界を展開して防いだ。

 

「アークス駆動―――ダークマター!!」

「むっ……!?」

その時エリオットがアーツでルーファスの動きを封じ込め

「全てを灰燼と化す炎よ、今こそ顕現せよ――――ケシェスの聖炎!!」

「ヒヒーン!!」

「グアアアアアアアア――――ッ!?」

動きを封じ込められたルーファスにパントは上位火炎魔術で、アルバレア号は上位神聖魔術―――贖罪の光霞で攻撃し、二つの上位魔術を受けたルーファスは大ダメージを受けた。

「この……程度!アークス駆動―――クラウ・ソラス!!」

魔術によるダメージを受けていたルーファスだったがダメージを受けながらもオーブメントを駆動させていた為、自身を襲っていた魔術の発動が終わると最高位アーツを発動してリィン達全員にダメージを与えた!そしてルーファスは攻撃の手を休まさずパントへと強襲した。

「貴殿が一番厄介だ。早めに潰させてもらう……!ハァァァァァ……!」

「フッ、できるかな?ハァァァァァ……!」

ルーファスが放ったクラフト―――ソウルスライサーに対して、パントは繰り出される連撃を見極めながら剣で受け流し

「セイッ!!」

「そこだっ!フルブラッシュ!!」

連続攻撃の最後に放った袈裟斬りを受け流した後自分に背を向けて駆け抜けたルーファス目掛けて衝撃波を放った。

 

「甘い!」

襲い掛かる衝撃波をルーファスは振り向くと同時に剣を振るって相殺したが

「甘いのはそちらだ!イオ=ルーン!!」

「クッ……!?」

衝撃波を放った後追撃として即座に発動したパントの魔術を受けてしまい、ダメージを受けた。

 

「みんな、頑張って!―――セントアライブ!!」

「女神よ、御慈悲を―――ホーリースコール!!」

「届け、癒しの音色―――ホーリーソング!!」

「エナジーフィールド展開……!これで大丈夫よ!」

パントがルーファスとの攻防をしている間にアリサやエリス、エリオットとエーデルがそれぞれのクラフトで自分や仲間達の傷を回復し

「さっきのお返しだ~!ぶっ放せ~、ガーちゃん!!」

「――――!」

ミリアムはアガートラムに指示をし、指示をされたアガートラムはレーザーをルーファス目掛けて放った!

 

「!!」

襲い掛かって来たレーザーに気付いたルーファスは側面に跳躍して回避したが

「そこだっ!!」

「グッ……!?」

上空から強襲して来たガイウスのクラフト――――サベージファングを受けてしまい

「喰らえ―――アースインパクト!!」

「グアッ!?」

更にマキアスが放った強烈な威力を秘める弾丸を受けて怯んだ。

「斬の型―――」

「伍の型――――」

そこにリィンとエリゼがそれぞれ溜めの体勢でルーファスに詰め寄り

「紅燐舞華斬!!」

「光鬼斬!!」

それぞれ強烈な一撃をルーファス目掛けて放った!

 

「……ッ!クッ……!?」

同時に放たれた強烈な一撃を間一髪騎士剣で防御したルーファスだったが防御した際に発生した衝撃によって吹っ飛ばされ

「ハッ!!」

「逃がさん……!」

「!」

空中で受け身を取ったルーファスを見たアルバレア号に騎乗しているユーシスはその場で集中してルーファスの足元から氷山を発生させ

「行くぞ、アルバレア号!」

「ヒヒーン!!」

「プレシャスソード!!」

「グアッ!?」

ルーファス目掛けて突撃し、斬撃を叩きこむと同時に氷山を炸裂させてルーファスにダメージを与えた。

 

「超越せし純粋よ、今ここに集い、我が仇名す愚か者達に滅びの鐘を奏でよっ!!ルン=アウエラ!!」

「我が両手に集え、雷光よ!超電磁砲(レールガン)――――ッ!!」

「グアアアアァァァァァ――――ッ!?」

そこに詠唱を終えたパントとセレーネが高火力の魔術を発動し、それを受けたルーファスは大ダメージを受けると共に悲鳴を上げた!

「一気に畳み掛けるぞ!蒼き龍よ――――蒼龍炎波!!」

そしてリィンの追撃を合図に仲間達はそれぞれルーファスに次々と攻撃を叩き込んだ!

 

「ガハッ!?フフッ、”協力者”がいるとは言え、まさかこの私をここまで追い詰めるとはな……―――だが、その程度では我が信念は決して折れん!終焉の刃、その身に刻み込んでやろう!オォォォォォ………ッ!!」

リィン達の攻撃によって瀕死状態になったルーファスは口元に笑みを浮かべた後自身が持つ騎士剣に膨大な闘気を流し込み

「―――ならばその間違った信念の刃、ユミルでのゼルギウス将軍の時のように再び叩き割ってあげよう。魔力並びに闘気集束―――――」

それを見たパントは自身が持つ剣に魔力と闘気を流し込んだ。

「全てを薙ぎ払え―――アポカリフロード!!」

溜めを終えたルーファスは騎士剣に溜め込んだ膨大なエネルギーを解き放ち、それを待ち構えていたパントは魔力と闘気を流し込んだ事に通常の剣の何倍もの大きさを持ち、電撃が迸る程の凄まじいエネルギーが込められた剣を振るった!

「これで終わりだ―――ファルミナスエッジ!!」

パントが振るった莫大なエネルギーが込められた剣の刃がルーファスが放った膨大なエネルギーに命中するとエネルギーを易々と斬り裂いた!

「馬鹿な!?――――グッ!?」

自身の最大の奥義が破られた事に愕然としたルーファスにエネルギーを斬り裂いた際に発生した衝撃波が襲い掛かり、それを受けたルーファスは怯んだ!

「―――今までお世話になりました、兄上。行くぞ、アルバレア号!ハイヤー!!」

するとその時目を伏せて集中していたユーシスは目を見開いた後、自身が騎乗しているアルバレア号に号令をかけ

「ヒヒーン!!」

ユーシスの号令に応えたアルバレア号はユーシスと共に膨大な金色のオーラを全身に纏ってルーファス目掛けて突撃した!

 

「!ユーシス……!」

「貴方から学んだこの奥義で終わらせます、兄上!」

そしてユーシスは突撃して来る自分達を驚愕の表情をしているルーファスの背後へと駆け抜けると共に騎士剣を一閃した!

「クッ……!?なっ!?」

ユーシスが振るった一閃を咄嗟に騎士剣で防御したルーファスだったが、アルバレア号の突撃によって勢いと同時に威力が数倍にも増した古代遺物(アーティファクト)クラスと言ってもおかしくない聖剣の一閃にはルーファスの持つ騎士剣は耐えられず真っ二つに折れてしまった!

「奥義――――アスティオンナイツ!!」

そしてユーシス達がルーファスの背後へと駆け抜けた瞬間ルーファスの足元を中心に十字状の金色の衝撃波が発生してルーファスを襲い

「グアアアアアアアア――――ッ!?馬鹿……な……この私が……彼らに敗北する……だと……!?」

ユーシスとアルバレア号の協力技(コンビクラフト)を受けた事によってついにダメージに耐え切れなかったルーファスは戦闘不能になり、地面に跪いた!

 

 


 
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