No.813655

真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間

hoi2さん

遂に一刀達の前に龍天率いる『血光軍』が現れた!!!
未来より災害ともいえるモノを纏って現れた絡繰人間達は瞬く間に赤壁を包囲する
そして、『天の御遣い』と『絡繰人間の王』が遂に相対する!!!

2015-11-14 18:54:30 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1297   閲覧ユーザー数:1203

 

 

 

 

 

 

 

 

決戦の日が訪れ、遂に一刀達の前に姿を現した『血光軍』

その大将である龍天は自分が一刀に継ぐ新たな大陸の王となることを宣言する

無論、一刀は反論し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いの幕が上がるのだった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第三章‘全面戦争 時空の戦い’

 

 

 

   一節 ~抹殺の目的~

 

 

卑弥呼「(あれが龍天……………?

………何処かで見たことがあるような………?)」

 

 

卑弥呼は龍天の顔を見て首を傾げていた

 

 

左慈「??どうした卑弥呼…………」

 

 

左慈は卑弥呼の表情を見て眉を顰める

 

 

卑弥呼「……………何でもない

それより左慈よ、一度時間を止めるのじゃ」

 

 

左慈「時間を?『禁止術』だろ?」

 

 

卑弥呼「いや、違う奴じゃ」

 

 

左慈「……………あぁ~…了解、『瞬停術(しゅんていじゅつ)』か」

 

 

『瞬停術』とは字の通りで、一瞬だけ時間を止める術で『禁止術』には入らない

 

 

一瞬といっても時間軸を態とずらして意図的に時間を止めたような錯覚に陥らせる軸なので、実際には止まっていない

 

 

左慈「………………」パチンッ!!!

 

 

左慈は突如、徐に指パッチンをした

 

 

すると、回りの兵や絡繰人間の動きが途端に止まる

 

 

動いているのは武将と軍師、管理者と『龍天五獄隊』と斬魔互いの大将のみ

 

 

于吉「……………時を止めたので?」

 

 

左慈「一時的にな…………話が長くなりそうだからな」

 

 

左慈は一刀と龍天に目をやる

 

 

 

 

一刀「そういえば、こうやって会うのは初めてだったな…………お前が龍天か

予想していたより悪者感はしないな」

 

 

龍天「北郷一刀…………やはり、12年前だから幼いな……

だが、それとは逆に気の量が桁違いだな」

 

 

一刀「そいつはどうも」

 

 

一刀は表情一つ変えずにぶっきらぼうに返答する

 

 

炎掌「はっはっはぁっ!!!どの時代になっても北郷一刀は北郷一刀のようだなっ!!!

そのクソみたいな目付き…………焼き焦がしてやりてぇぜっ!!!」

 

 

 

ボォオォォォォッ!!!

 

 

 

炎掌は両掌にとてつもない熱気を放つ火の玉を作り出す

 

 

雷昇「同感だぜ炎掌っ!!!」

 

 

 

バリバリバリバリッ!!!

 

 

 

雷昇は嗤いながら炎掌同様に雷の塊を造り出す

 

 

氷柱「これには便乗してあげるわっ!!!」

 

 

 

パキパキパキパキッ!!!

 

 

 

氷柱は冷気を放つ氷塊を出現させる

 

 

風刻「……………確かに試すのには丁度いい」

 

 

 

フォンフォンフォンッ!!!

 

 

 

風刻は2つの小さな竜巻を誕生させる

 

 

 

闇霊「……………………」

 

 

 

ゴォンゴォンゴォンッ!!!

 

 

闇霊は無言で真っ黒な玉を作り出す

 

 

炎掌「こんぐらい凌ぐの簡単だろ?『天の御遣い』さんよぉっ!!!」

 

 

炎掌は有無を言わさず灼熱の火の玉を2つ、投げつけてきた

 

 

炎掌だけではなく、残りの『龍天五獄隊』も作り出した属性の塊を投げつけた

 

 

龍天「(………ふふっ、相変わらず手が早いな)」

 

 

龍天は心の中で苦笑する

 

 

一刀「………………」

 

 

一刀は自分に飛んでくる属性弾を睨み付ける

 

 

すると

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

シュンッ!!!

 

 

シュンッ!!!

 

 

シュンッ!!!

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

春蘭「はあぁぁぁぁっ!!!」

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

 

思春「ふっ!!!」

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

 

恋「……………ん」

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

 

霞「でりゃあっ!!!」

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

 

愛紗「たぁっ!!!」

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

 

一刀の目の前に『大陸五虎将』が『空走』をして現れ、属性弾を得物で叩ききったり叩き落としたりした

 

 

炎掌「ほぉ~?」

 

 

雷昇「ケケケっ!!!」

 

 

氷柱「ふ~ん………」

 

 

風刻「…………成る程」

 

 

闇霊「……………………」

 

 

『龍天五獄隊』の者達はそれぞれ別の反応をする

 

 

春蘭「そう簡単に我らの大将に攻撃をさせるとでも思っているのかっ!!?」

 

 

思春「無礼にも程があるな、野蛮なガラクタ共め…………!!!」

 

 

恋「…………お前ら、ご主人様の敵…………絶対、殺す」

 

 

霞「全く………ホンマ阿呆かお前らはっ!!?」

 

 

愛紗「貴様ら…………覚悟は出来ているのだろうな………!!?」

 

 

『大陸五虎将』全員が『龍天五獄隊』に怒気を当て、睨み付ける

 

 

風刻「今のような弱弾すら弾けなければ我々と戦う資格などない……………

それをただ試しただけだ」

 

 

風刻は全く動じず、淡々と話す

 

 

霞「ほぉ?言うやないか………随分と舐められたもんやなぁ………」

 

 

霞は得物である『飛竜偃月刀』を握りしめる

 

 

闇霊「…………流石にこの程度のモノなら簡単だな」

 

 

愛紗「当たり前だ、その程度でご主人様を倒せると思うな」

 

 

愛紗は闇霊を睨み付ける

 

 

斬魔「ふふっ、威勢が良いことで…………一体、どうやったらその威勢が出てくるのやら……」

 

 

斬魔は口元に手を添え、クスクスと嗤う

 

 

左慈「そう言うてめぇらも、どっからその自信が出てくんのか………」

 

 

左慈は苦笑いをしながら腕を組む

 

 

斬魔「むっ?」

 

 

斬魔は声がした方向を見て一瞬、眉間に皺を寄せ微笑んで口を開く

 

 

斬魔「おやおや、貴方達の存在を忘れていましたよ…………管理者の皆様」

 

 

左慈「なに?」

 

 

于吉「………………?」

 

 

卑弥呼「何故、儂らが管理者と分かる?」

 

 

卑弥呼は視線を鋭くして聞き返す

 

 

斬魔「さぁ?」

 

 

斬魔は敢えて惚ける

 

 

貂蝉「……………もしかしてぇ、貴方も管理者かしらん?」

 

 

斬魔「まさか……………私は産まれてから龍天様に跪いて生きてきたのですよ?」

 

 

斬魔はクスクスと嗤う

 

 

左慈「(確かに管理者特有の気が感じられねぇ…………

じゃあ、何故こいつは管理者の存在を知っている?)」

 

 

左慈は斬魔の存在に不快感を抱き始める

 

 

左慈「未来の俺達を行方不明にしたのも………てめぇだな、斬魔……」

 

 

斬魔「えぇ、その通りですよ」

 

 

これも惚けるのかと思いきや、斬魔はあっさりと認める

 

 

斬魔「貴方達が北郷一刀の側いられては面倒なのでね………いなくなってもらいました

流石にこの時代のあなた方を消すのは無理がありましたので、絡繰人間を送らせてもらいましたが………」

 

 

斬魔は一度、区切り話続ける

 

 

斬魔「やはり絡繰人間程度では貴方達を抹殺するのは無理があったようですね………

『合体進化型』の絡繰人間が破壊されてしまうのは予想外でしたが……それも特に問題はありません、貴方達にも精神的に負傷させられたと思いましたからね」

 

 

一刀「っ!!!……………思春達のことか………!!?」

 

 

一刀はキッと斬魔を睨む

 

 

斬魔「その通りです♪」

 

 

璃々(未来)「おのれ斬魔っ!!!」

 

 

未来の璃々は激昂して得物を構える

 

 

璃々の得物は親である紫苑譲りの巨大な弓、名は『鳳凰』

 

 

金と朱で装飾された芸術品ともいえる一品

 

 

斬魔「おや?貴方は我々の時代の黄忠の娘……………

やはり、過去に来ていたのですね」

 

 

斬魔は思い出したようにわざとらしく驚く

 

 

璃々(未来)「よくも…………私達の仲間をっ!!!」

 

 

璃々は弓を限界まで引く

 

 

一刀「落ち着け璃々ちゃんっ!!!怒って我を忘れれば奴等の思う壺だっ!!!」

 

 

一刀は慌てて璃々を止める

 

 

璃々(未来)「ご主人様…………ですが………!!!」

 

 

一刀「いいから落ち着いてっ!!!」

 

 

他の弓兵である秋蘭や桔梗も止めに入る

 

 

秋蘭「一刀の言う通りだ、落ち着け」

 

 

桔梗「儂らはその為に此処に来たのじゃ

お主だけが悔しい思いをしている訳ではないぞ?」

 

 

その後ろから母親である紫苑が歩み寄ってくる

 

 

紫苑「璃々、敵を目の前にしてまずは冷静になることが基本と教えた筈よ?」

 

 

璃々(未来)「…………はい」

 

 

璃々はここでようやく得物の『鳳凰』を降ろす

 

 

斬魔「……………流石に一筋縄ではいかなさそうですねぇ…………」

 

 

斬魔は顎を撫でて溜め息をつく

 

 

一刀「当たり前だ、そう簡単に俺を抹殺出きると思うなよ」

 

 

一刀は視線を斬魔と龍天に戻す

 

 

斬魔「……………あぁ~、そうでした

まだ『この事』を話していませんでしたね」

 

 

斬魔は手を叩いて思い出す

 

 

蒲公英「………??」

 

 

斬魔「我々『血光軍』が抹殺したいのは大雑把に言えば貴方達大陸の重鎮達ですが…………

本来、絶対に抹殺したいのは北郷一刀の他にもう一人いらっしゃいます」

 

 

一刀「なに?俺だけじゃないのか?」

 

 

一刀は目を見開いて驚く

 

 

斬魔「それは龍天様を言っていただきましょうか……」

 

 

斬魔は解答権を龍天に譲る

 

 

龍天「……………実際、最も北郷一刀を抹殺したいと思っているのは斬魔だ

だが、私が憎むべき敵…………それは」

 

 

龍天は初めて怒りを露にして指を指して叫んだ

 

 

龍天「卑弥呼っ!!!貴様だっ!!!」

 

 

 

 

卑弥呼「なに?ご主人様を差し置いて儂じゃと?」

 

 

卑弥呼は腕を組んだまま、眉を顰める

 

 

左慈「龍天………てめぇが卑弥呼に何をしたってんだ?」

 

 

左慈は龍天に聞き返す

 

 

龍天「それは奴自身の口から言わせてやる」

 

 

卑弥呼「………………?」

 

 

卑弥呼は心当たりがないのか首を傾げて考える

 

 

龍天「忘れたとは言わせんぞ………私は……『貴方』の為に纏めあげようとしたのだぞっ!!?」

 

 

龍天の言葉は卑弥呼は目を見開いて声を出す

 

 

卑弥呼「っ!!!まさか、貴様…………『迅(じん)』かっ!!?」

 

 

貂蝉「迅?」

 

 

貂蝉は聞き慣れない言葉に疑問符を浮かべる

 

 

龍天「やっと思い出したか………お久し振りでございます、卑弥呼様?」

 

 

龍天は嫌味ったらしく敬語を使う

 

 

卑弥呼「お前………何故生きている………?

お前は確かに死んだ筈じゃ」

 

 

卑弥呼は血相が険しくなり怒気を含んだ声を出す

 

 

龍天「ふっふっふっ………貴様の神への祈りが届かなかったのではないか?」

 

 

龍天は不敵な笑みを浮かべる

 

 

翠「お、おいっ!!!勝手に話を進めないでくれよっ!!!」

 

 

桂花「そうよっ!!!ちゃんと説明しなさいよっ!!!誰よ『迅』ってっ!!?」

 

 

翠や桂花を筆頭に全員が声を上げる

 

 

卑弥呼は掠れるような声で説明し始める

 

 

卑弥呼「……………あやつは……龍天はこの国の者ではない」

 

 

于吉「………なんですって?」

 

 

卑弥呼「そして、奴は龍天などという名ではない」

 

 

卑弥呼は一度、口を閉じて発言した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卑弥呼「奴の本名は、儂が治める倭国の元重鎮・『龍乱天迅(りゅうみだれのあまのじん)』………………儂の元側近じゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍天は卑弥呼の元・側近…………!!?

 

 

一体どういうことなのだろうか…………?

 

 

 

 

 

           ……終……

 

 

 


 
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