No.80963

恋姫ランドⅩⅤ 一姫✝無双・魏~新三国志演義~ 四話目

さん

お待ちかねの拠点フェイズです。

当然華琳様は壊れます(笑)
あと、一姫も。

2009-06-25 22:39:35 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:9044   閲覧ユーザー数:6636

盗賊討伐に出た私達はその途中で許緒という少女に出会った

 

彼女は自分の村を盗賊に襲われ一人で闘っていた

 

私達は彼女、季衣を仲間に加えて奴らの拠点に攻め込んだ

 

その闘いの中で私は初めて人を殺めた

 

覚悟はしていたがやはり辛かった

 

そんな私をさやちゃんは救ってくれた

 

この娘を、いえこの大陸の人達を助けるために私は戦う

 

さやちゃんの膝で泣きながら改めて誓った

 

 

 

 

  第四話・「拠点フェイズでビバノンノ」

 

 

春蘭・秋蘭

 

春蘭「北郷、前から聞こうと思ってたんだが何故お前の槍は刃を隠しているのだ?」

一姫「こ、これ……え~とね…お婆ちゃんに貰った時にはもうこんなだったんだ、お婆ちゃんが言うには時が来れば刃は自然に解き放たれるらしいんだけど」

秋蘭「祖母殿は強いのか?」

一姫「ええ、強いわよ。最初私に剣術を教えるか槍術を教えるかでお爺ちゃんとで決闘したらしいんだけど天下無双と呼ばれたお爺ちゃんがぜんぜん敵わなかったらしいし、時々私にこっそりと剣術を教えてくれるお爺ちゃんをそのたんびに病院送りにしてたわ」

秋蘭「びょういん?」

一姫「ああ、病院というのはね医者が集まっている所で病気になったり、怪我をした時にそこに行けば治療してくれる施設の事よ」

秋蘭「医療所のようなものか」

一姫「規模が違うわ、医療所のように小さい所もあるけど病気を専門に治す医者、怪我を専門に治す医者、それぞれ何人もいて次々に来る患者に対応してるの」

秋蘭「なるほど、検討してみる価値はあるな」

春蘭「それよりも北郷、私と闘え!」

一姫「はあ、何よいきなり」

春蘭「それほどの人物に手ほどきを受けたのならばお前もかなりの使い手なのだろう、だから私と闘え!」

一姫「何よ、その理屈」

秋蘭「一姫あきらめろ、こうなった姉者は人の話は聞かん。素直に相手をしてやってくれ」

春蘭「よし話はついたな、さあ行くぞ!」

一姫「わかった、わかったから引っ張らないで」

秋蘭「ははは、頑張れよ」

(しかし、嘘は吐いていないが肝心なところも話してはくれてないな。まあ華琳様の言うとおり信じて待つとするか)

 

ちなみに勝負は引き分け。

この後一姫は決着をつけようとする春蘭に何度も追いかけられることになる。

 

 

 

桂花・季衣

 

一姫「はい、お待ちどうさま」

季衣「わあ~美味しそう♪」

桂花「感激です、お姉様の料理が食べられるなんて」

季衣が天の国の料理が食べたいと言って来たので久しぶりに作ってみた。

作ったのはミートスパゲテイ、トマトからケチャップを作り麺はラーメン用のを固めに茹でて代用した。

季衣「チュルチュル、うわあ~~、美味し~~い!凄く美味しいよ」

桂花「本当です!何かこう巨大化してどこかのお城を壊したくなるような…」

一姫「どういう例えよそれは……」

鞘花「おいしいよ!さや、おねえちゃんのおりょうり、だいすき!」

口をケチャップでべたべたにしてさやちゃんが笑いながら言う。

一姫「ほら、そんなに汚して、上手に食べなさいって言ったでしょ」

私も笑いながらさやちゃんの口を綺麗に拭う。

桂花「あっ……ジュルジュルッお姉様、私も汚れてしまいました♪」

一姫「美味しかった?」

鞘花「うん、さや、おなかいっぱい♪」

一姫「じゃあ、お散歩した後お昼寝しよっか」

鞘花「はーい、いこっおねえちゃん」

季衣「ふう、美味しかった、ご馳走様!待ってよ姉ちゃん、ボクも行く」

一姫「じゃあ、三人で行きましょ」

そうして三人は手をつないで食堂を後にした。

桂花「…うう、余計なことしなきゃよかった……」

 

春蘭「なあ秋蘭、こういうのはたしか「桜、桜を覚える」というんじゃなかったか?」

秋蘭「策士、策に溺れるだ、姉者」

春蘭「おお、それだ!しかしなかなか美味いな北郷の料理は」

華琳「ええ、さすがに私の嫁ね」

 

 

桂花「うわああああーーーん!」

 

 

 

華琳(達)

 

今日は二日ぶりのお風呂、この時代ではお風呂も経費などの理由からそう簡単に沸かせないらしい。

鞘花「わ~い!おふろ、おふろ」

一姫「こらさやちゃん、さわいじゃだめよ。こっちにいらっしゃい」

鞘花「は~い」

まずはさやちゃんの背中を流す、そして頭を洗うのだがやはり子供は頭を洗うのをいやがる。

鞘花「いやーー、あわがめにはいるから、あたまあらうのきらい!」

一姫「だめよ、キチンと綺麗にしなきゃ病気になるわよ」

鞘花「やだ~~~~!」

さやちゃんが暴れるのでソレが風呂場に入って来たことに迂闊にも私は気付かなかった。

 

華琳「そうね、キチンと綺麗にしなきゃダメね」

そう言ってソレは私の両肩に手を置いた。

一姫「!!か、華琳、いつの間に…?」

華琳「さあ、いつの間にかしら?フフフ」

鞘花「わたし、おふろにつかるー」

一姫「こら、さやちゃん!」

華琳「はいはい、今度は一姫が綺麗になる番よ」

春蘭「華琳様、お背中をお流しします」

桂花「じゃあ、私はお姉様を」

季衣「えーー、姉ちゃんはボクが洗いたいのに」

秋蘭「一姫を最初に洗うのは華琳様だ、後は順番にしろ」

結局みんな入って来たが最後に秋蘭がとんでもない事を言った。

華琳「さすが秋蘭ね、分かっていてうれしいわ」

一姫「し、秋蘭、あなたねぇ~~」

秋蘭「しかし、こうでもしなければおさまりがつかんぞ」

華琳「さあ、背中を流してあげるからそんな物お取りなさい」

一姫「きゃあっ!」

華琳はそう言うと私の体からタオルをはぎ取った。

華琳「さあ、今綺麗に…!!か、一姫、その背中の傷は……」

桂花「お姉様…」

みんなは私の背中を見て言葉を失っている。

そう、私の背中には左肩から右腰にかけて三本の大きな爪痕がある。

一姫「…これは修行中についた傷よ、熊を相手にした時にね」

春蘭「く、熊だと!?」

一姫「猟師たちに追われていくうちにどんどん傷を深めていって最後には右腕と左手の二本の指を失い、その頃には三本指と呼ばれて手のつけられないほど凶暴になってお婆ちゃんに退治の依頼が来たのよ」

秋蘭「ま、まさかとは思うが祖母殿はその三本指とやらの相手に……」

一姫「そう、私にさせたのよ。さすがにあの時は死ぬかと思ったわよ」

華琳「ちなみにその熊は……?」

一姫「もちろん美味しくいただいたわよ、当然でしょ?」

春蘭「・・・・・・」

季衣「だよね!熊って結構美味しいよね」

 

 

 

 

華琳「とにかく一姫、洗ってあげるから大人しくしなさい」

一姫「わかったわよ、そのかわり変なところ触らないでよ」

これ以上逆らっても無駄だろうから大人しくすることにした。

ゴシゴシ

華琳「この傷はあなたの強さの証でもあるわ、そしてその強さは人々を守ることができる。

だから私はこの傷を醜いとは思わない、むしろ美しくさえあるわ」

一姫「華琳、ありがとう」

私は素直にうれしかった、そんな風に言ってくれたのはお婆ちゃんについで二人目だったから。

ゴシゴシ…ハア

一姫「ん?……」

ゴシゴシ…ハアハアハア

一姫(・・・・・・・)

ゴシゴシ…ハアハアハアハアハア

一姫「か、華琳、あ、あのありがとう、もういいわよ?」

ゴシゴシゴシゴシ……ハアハアハアハアハアハアハア

一姫(だめだ、は、早く逃げないと大変な事に…)

  「さやちゃん、さあ、あがりましょう}

そう言って早く逃げようと立ち上がった時私は自分の迂闊さを死ぬほど後悔した。

華琳に背中を洗わせていた状態で立ち上がるという事はつまり……

華琳の目の前には私のお尻がある訳で………

一姫「あ…あのう…か、華琳様?……」

その音は風呂場に鳴り響いた

プッチィーーーーーン!!

グワシッ

一姫「ひゃわあっ」

ムニムニ

一姫「わわわっや、やだっ」

ペロリッ

一姫「きゃああああーーーーーーっ!!」

突然の事に私は前を隠していたタオルを落とした。

 

桂花「まあ、お姉様の胸、大きすぎず小さくもなく、綺麗な御椀形」

ピクンッ

一姫「オオキクナク?」

ィィィィィィ……

秋蘭「ん?」

季衣「あ、姉ちゃんツルツル」

ピクンピクン

ィィィィィィィィィ………

秋蘭「…ま、まさか………」

春蘭「なんだ、北郷は生えてないのか?」

ピクピクピクピク

イイイイイイイイイイイイ………

秋蘭「鞘花!早く上るぞ、ここはすぐに地獄になる!華琳様、すみません!!」

二人が風呂場から出ようとした時、華琳はとどめの一言を口にした。

華琳「まあ、しっとりつやつやで可愛いわ」

秋蘭(華琳様ーーーーー!!)

そしてその音は鳴り響いた・・・・

ブッチイイイイイイーーーンッ!!

ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイン

病姫「アンタタチ、カクゴハイイワネ?」

そのすさまじい殺気に華琳は正気に戻ったが一足遅かった。

華琳「あ、あれ?か、一姫ちゃん…」

桂花「も、もももも申し訳ありません、お許し下さい!!」

季衣「ごめんよーー、姉ちゃーーーん!!」

春蘭「何を怒ってるのだ生えてないくらいで?」

三人「「「…終わった……」」」

ちなみに秋蘭は逃走済み

病姫「ジゴクニオチナサーーイ!!」

『ギャアアアアアアアアーーーーー!!』

 

 

 

その後一週間、華琳達は一姫に一切口をきいてもらえず春蘭は一姫に剃りあげられて落ち込んでたという。

 

 

続く

 

 

あとがき

 

干吉「……何ですかこれは?」

 

乱A「いやあ、何か書いてたらいつの間にかこんな事に…怒ると怖いんですね一姫って」

 

干吉「しかし、熊を倒したというのはいささかやりすぎでは?」

 

乱A「いや実はその絶体絶命の危機の中で一姫は烈風刃波を会得したのだ」

 

一姫「冗談抜きで死ぬとこだったのよ」

 

乱A「すまんすまん、しかしあれだけの技を使うにはそれだけの特訓が必要だったんだ」

 

干吉「料理はお得意なんですか?」

 

一姫「まあ、一通りはできるわよ」

 

カチャカチャ

 

乱A「あの~」

 

干吉「たとえば?」

 

一姫「話の中でも作ったけど麺料理が好きね」

 

ジャキッ

 

乱A「さっきから何してらっしゃるんですか?」

 

干吉「ほかには?」

 

一姫「そうね、コンナハナシヲカンガエルヤツノリョウリトカ…」

 

シャキーンッ

 

乱A「ヒイッ」

 

一刀「手伝うぞ」

 

病姫「アリガトウ」

 

乱A「な、なんで一刀が?」

 

一刀「真面目に話を書くならと言っておいたはずだが?」

 

乱A「ああっしまったーー!!」

 

病姫「朱雀・烈風刃波!!」

 

一刀「白虎・疾風烈波!!」

 

乱A「ギャアアアアアアア!!」

 

お死まい

 

  《次回予告》

 

ついに動き出した黄巾党、

 

奴らとの闘いのさなか、

 

三人の少女達がやって来た。

 

「私達も戦列に加えて下さい」

 

「役に立つでー!」

 

「お願いなのー!」

 

激化する闘いの中で、

 

この出会いは何を導くのか。

 

次回第五話・「乱世に羽ばたけ!朱雀と三羽の烏達!」

 

 

見てくんないと泣いちゃうよ


 
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