「・・・・・・ここはどこなんだ?」
北郷一刀は頭の中が?だらけだった。
今日は一日ゆっくりしようと思って部屋にいたはずなんだけど・・・
見る限り砂漠?の真ん中にいる感じだ。
「う~~ん・・・まずはここがどこなのか調べないといけないかな。家に帰りたいし」
今いる現状があまりにも非現実的すぎて逆に冷静になれた。
時刻的には夕方ぐらいだろうか?少し日が傾きかけてきている。ぶらぶら宛てもなく歩いていると近くに池が見えた。
「喉も渇いたし一旦休憩でもしよう」
そう思い池に向かい池の水で喉を潤しているとなにやら視線を感じ、そちらを向いた瞬間
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
耳をつんざく様な悲鳴と共に眩しく美しい裸体が・・・。
「ご、ごめん!とりあえず何も見えなかったし後ろむいてるから落ち着いたら呼んで」
少し距離はあったがそれでも見えてはいたが、ここはああ言わないと誤解をうけそうだし、服を着たら呼んでなどと言わなかっただけでも自分的には合格だ。
実際、見ようと思っていたわけではないし、水を飲んでいただけで痴漢呼ばわりされるのは嫌だ。
一刀はいろいろ自分自身に言い訳しながら湧き出てくる煩悩を追い払ってた。
「あ、あの・・・もう大丈夫ですよ。それとホントに見ていませんか?」
可愛らしい声が聞こえそちらを振り向く。すると同年代ぐらいの美少女がそこにはいた。
改めてマジマジと見ると凄い美少女だ。スタイルもいい感じで背も高い。
「さっきはごめん!喉が渇いて水を飲んでただけなんだ。だから覗いた訳じゃないし、ハッキリとは見えていない。」
「そうですか、まあ私も不注意でしたしね。あと一つ聞きたいことあるんですが」
「なにかな?」
「先ほどなんの躊躇もなく後ろを向いてましたけど馬鹿なのですか?殺されるとは思わなかったのですか?」
「???悲鳴が聞こえて裸身の女の子がいたら普通後ろ向かない?」
「普通は見ず知らずの相手に後ろは向きません。丸腰で攻撃されたらひとたまりもないです。それとやっぱり私の裸見たんですね(怒)」
「い、いや、その、・・・・・・ごめんなさい」
なにこの子、誘導尋問みたいに答えさせられたよ。このままではまずいな話を逸らさないと・・・
「あっ!!自己紹介がまだだったね。俺は北郷一刀。君は?」
「私は姓は司馬、名は懿、字は仲達です。姓は北、名は郷、字は一刀で宜しいですか?」
えっ!?司馬懿仲達って言ったよ!この子!!司馬懿ってあの三国志に出てくる魏の軍師の司馬懿仲達・・・だよな
なんでこんな可愛い女の子なんだ?・・・いやそうじゃなくて、ここは古代中国なのか?
そういえば日本ではこんな土地見たことないし、司馬懿が着てる服だって中国っぽいし・・・
一刀の頭の中で整理しようにもまとまらない・・・うん!考えてもわからないしあきらめよう等と考えてると、
「あの・・・」
「ご、ごめん。姓が北郷で名が一刀。っで字って言うのはないんだ。ところでいまの皇帝はひょっとして劉宏だったりする?」
「はい??そうですね。今漢王朝の皇帝は劉宏様ですね」
やっぱりココは後漢時代の中国なんだ。劉宏がまだいるってことは三国時代前になるんだな・・・
「ありがとう。」
「いえ、こちらからも質問宜しいですか?」
「どうぞ」
「北郷さんは天の御遣い様ですか?」
「?天の御遣いってなに?どこにでもいる普通の学生だし・・・」
「天の御遣いとは今世間で噂になっている人物で光と共にやってきて、世を平和に導くであろうといわれている人物です。数刻前に眩い光がこの近くに落ちたのと、この辺りの邑の人間は把握してますし、先程時代背景を確認しようとしたところにこの辺りの事をご存知ないみたいですし、見たことのない服がやはりきになります」
さすが司馬懿ってところだな。ちょっとした言動で予測して聞いてくる。
「その天の御遣いって言うのはわからないけど正直、気がついたら荒野に倒れてて宛てもなくココにいるっていうのが現実かな」
「・・・・・・わかりました。とりあえずこんな所にいても仕方ないですから邑へいきませんか?」
「助かるよ。これからどうしようか迷ってたから」
そうして司馬懿と名のる女の子に案内され邑へ向かい今後の話をしていくのであった。
「はぁ・・・まさかこんな風になるなんて思いもよらなかったな・・・」
一刀は自分あてられた部屋で邑に付いてからの数日を思い出してはため息をついていた。
司馬懿についてこの邑まで案内されるまではよかったのだが泊まる為に紹介してもらった家がなんと魯粛なる人物の家だった。
「空ちゃん(魯粛)いる?」
「・・・春華ちゃん(司馬懿)?珍しいでしね、どうしたでしか?」
「ごめんね。急なんだけど、この人の事面倒みてくれないかな?」
「!?」
司馬懿の提案に一刀は驚き思わず女の子(魯粛)を見やる。女の子(魯粛)の方もジッと一刀を見据えいる。
一刀が戸惑いながらも女の子(魯粛)を見ていると
「いいでしよ。その人が噂の天の御遣い様なんでしか?」
「うん。たぶん間違いないと思「ちがうと思うんだけど・・・」うよ。本人はああ言ってるけどね」
「初めまして、私は姓は魯、名は粛、字は子敬でし。御遣い様」
「!!!?(この子が魯粛!また女の子だしなぜ魯粛と司馬懿が知り合いなんだ?やはりしってる歴史と違うのか)・・・えっと、姓は北郷、名は一刀、字はないです。あと二人とも御遣い様って言うのは勘弁してもらえるかな?北郷とか一刀でいいよ。」
「「では一刀様とお呼び(するでし)しますね。」」
「様づけしなくてもいいんだけどね。あとさっき二人とも違う名前で呼びあっていたけどなにかあるの?」
「御遣い様に様をつけるのは当たり前かとおもいますよ。あと、真名はご存知ではないのですか?」
「真名って?」
「真名とはその人物の本質を表すと言われている名。たとえ、真名を知っていたとしても、その人物が許した相手しか呼んではいけない神聖な名。もし許されず呼んだら殺されても文句は言えない名ですね」
「そうなんだ。理解はできたよ。こっちには真名の風習がなかったから聞いておいてよかったよ。」
「では一刀様には真名が無いでしか?」
「そうだね。真名と呼ばれるものは無いけどこちらの流儀にあわせるのであれば一刀が真名にあたるのかな?」
「!?知らずとはいえ真名をいきなりわたしたちに預けて呼ばしたんですか?」
「そんなに気にしなくていいよ。俺には真名の考えはないし、それで不快とは思わないから」
「そういう訳にはいきません。たとえ故意とはいえ言ってしまった以上は・・・では私の真名を預けます。私の真名は春華です。」
そういって司馬懿は真名を預けてくれた。そして魯粛のほうも
「そうでし。私も呼んでしまった以上私の真名を預るでし。私の真名は空でし。」
「わかったよ。春華それと空、これからお世話になります。」
そうして二人の真名を教えてもらった後、春華は自分の家に戻っていき、空に家に案内されたんだけど、家には親がいなく自然に空と二人になるかたちになった。
「なあ、空の親とか家族はいつ帰ってくるんだ?挨拶しないとまずいだろ」
「ここには私しかいないでし。親は私のことを狂児と呼び、追い出したでし」
「ご、ごめん!」
「別に気にしてないでし。私の頭が良すぎて理解できないのでし。」
でも周りからうつけ物と呼ばれるあたりはやっぱりこの子は魯粛なんだなとも思った。それよりこれからどうしたらいいんだ?
こんな可愛い子と一緒にいるといろいろヤバイ気がするなんて考えていると
「一刀様はこの部屋を使って下さいでし。あと一刀様に聞きたい事があるんでしが一刀様の世界はどのような感じなんでしか?」
「そうだな。信じる信じないは自由だから自分の世界から今に至るまで話すから空自身でわかる範囲で考えて」
そう伝え今から約1800年後の世界から来た事、そして今いる世界との生活の違いなどを話して言った。すると
「・・・約1800年前の出来事が現在進行形で起こっていて、しかもその歴史に残る人物として私や春華ちゃんも存在しているが性別や生まれ育ちが微妙に違ったりしている・・・ってこんな感じでしか?」
「うん。ほぼ完璧にあってるよ。さすがは魯粛ってところだね」
「約1800年後のからくりは想像もできないでしが、そこまで進化できるという事がわかっただけでもいいでし。ただこれから起こるであろう出来事はあまり教えないでいいでし。その歴史どうりにならない可能性があるでし?」
「そうだね。すべて同じとは限らないから参考程度で考えてくれればいいと思うよ。」
「わかったでし。では明日、春華ちゃんにも話を聞いて今後の一刀様の去就を決めるでし。」
「わかった」
こうして明日まであてがわれた部屋で過ごすことになった。
ただ空のような美女が隣で寝ていると思うと悶々として寝付けたのは明け方ちかくだったのだが・・・
「「・・・ボソボソボソ・・・」」
寝ている一刀は女の子たちの喋り声で目が覚めた。どうやら春華と空が昨日の件で喋ってるっぽい・・・なにか気になり近づいて話を聞こうと思ったら、
「おきられましたか?一刀様」
「これまたゆっくり寝られたでしか?」
近づいた気配でわかったのだろうか二人ともに声をかけられた。あきらめて素直に扉をあけ、
「おはよう。二人とも早起きだね」
「今後を決めることですから」
「それに話なら先程すべて終わったでし。」
「そ、そうなの?」
「「はい」」
二人してすごい笑顔で答えられてしまった。まあ後の天才軍師二人なんだから当然といえば当然なんだろうけど・・・
「私たちは一刀様をこれから補佐していき天下へと導きます」
「私は昨日話している時にきめてたでし。」
「そして一刀様はこれからは天の御遣いとして私たちの主になっていただきます。」
「えっ!?急にそんなこと言われても困るよ。それに主って感じじゃないでしょ。俺は」
「天の御遣いが臣下ではおかしいでし、一刀様は主としてはまだまだでしがそれは私たちがなんとかしていきますから問題でしよ」
「そう言うことです。」
たしかに今後起こっていくことを考えれば自分に出来ることは先手を打っていくことも出来るしこの子たちがいればそれも可能かもしれない。そう考え
「わかったよ。今後ともよろしくね。春華!空!」
「「よろしくお願い(でし)します」」
司馬懿と魯粛を仲間につけこの世界で生きていく覚悟を決めたところで、
「空、春華いるのか?」
と外からハスキーな女の子の声が聞こえてきた・・・・
扉を開けて入ってきた女の子はこれまた美人で髪を赤い大きなリボンで肩までのツインテール、そしてなによりおっぱいが大きかった。
「なんか天の御遣いがここにいるんだって?」
「あいかわらずいきなりでしね。ここにいる男性が天の御遣い様の一刀様でし。」
「はじめまして。え、えっと姓は北郷、名は一刀、字はないです。あと御遣いってことになってます。」
するとジッと瞳を凝視されてドキドキしたけど、目を逸らせないでいた。魅入っていたとも言うが・・・すると
「・・・うん。気に入った。あたしは姓は張、名は昭、字は子布、真名は緋紅だよ。よろしくな、御遣い君」
「!!?(今度は張昭かよ。これまた曲者だな)よろしく、いきなり真名を預けてくれ(いいんだよ)るん・・・だね。ありがとう。真名はないから北郷でも一刀でも好きに呼んでくれ。御遣いって言うのは馴れないんだ」
「わかった。じゃあ一刀でいいよな。しかし、私等三人いたら自分考える事ないんじゃないか?」
「いや、ホントそのとうりだと思うよ。優秀な軍師様がいきなり3人もいたら俺なんかの考えはいらないと思うし」
「そんなことないですよ。一刀様の知識をいかすのも私たちの役目ですが、私たちにはない考えを一刀様はお持ちですからもう少し自信をもってください」
「そうでし!それに緋紅ちゃんは一刀様には主でし。もう少し言葉に気をつけるでし」
「いいよ空。その気持ちだけで十分だよ。ありがとう。緋紅にハッキリ言われて気づくこともあるかも知れないし大丈夫だよ。」
そういって空の頭を撫でながら一刀は優しく微笑んだ。撫でられてる空はおろか残り二人も顔がほんのり赤かったのは一刀は気づきもしなかった。
こうして一刀は司馬懿と魯粛、さらには張昭と三人の軍師を仲間に戦乱の世にでていくのであった。
あとがき
小説初心者なので文法など気になる点は教えて下さい。
なにか書いてる間に軍師ばかりになってしまいました。今度は武官を出さないと・・・
でもまだ軍師は増やしていくつもりですけど・・・
そんなこんなで頑張っていきます。
ここまでよんでいただきありがとうです
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一刀が三国に対して敵対していくのが書きたくて書きました
読み難かったり、表現おかしかったり、いろいろあると思います。 誤字脱字。誤植などありましたら教えてください。