一刀は外に出て星を眺めていた。
少し冷たい風が頬に当たる。
一刀「俺、本当にバカだな・・・・。」
そう呟く。
俺、少し浮かれていたかも・・・・・・
そう思った時、突然足音が聞こえた。
蓮華「ハァ、ハァ・・・北郷!」
蓮華は少し息を切らしながら一刀に声をかける。
一刀「孫権さん?どうしたんですか?」
蓮華「い、いや。その・・・」
一刀「 ? 」
どうしたんだろ?孫権さん少し目が潤んでる?
気のせいか・・・・。まだ怒ってるのだろうか・・・・。無理もない。俺は怒らせることをしたんだからな。
俺は少しだけ人の命を甘くみていたのかも・・・。もっと別の方法で祭さんの命を救えたかもしれない。
蓮華「北郷・・・さっきのことはすまない。わたしはお前を誤解していたようだ・・・。」
一刀「!?な、なんで孫権さんが謝るんですか。悪いのは俺で・・・」
蓮華「華陀から聞いた。お前が秋蘭の矢に細工をしていたことを・・・・・だから・・・ごめんなさい・・・」
孫権さんはそう謝って頭を下げた。
一刀「顔を上げてください、孫権さん。悪いのは俺なんだから・・・・・。」
蓮華「しかし!!」
一刀「俺は少し人の命を甘くみていていました・・・。もっと別の方法で祭さんを助けれたかもしれない。だから・・・・」
一刀はそう言って蓮華に近づき彼女の手をとった。
蓮華「!!ほ、北郷?」
蓮華は驚き少し頬を赤く染めた。
一刀「それにあなたが俺に怒ったのは仲間を想ってのことでしょう?だったらあなたは悪くないよ。」
そう言って一刀は微笑む。
蓮華「っ///。いっいや、わたしが悪いんだ!北郷は悪くない!」
一刀「孫権さんは悪くないって。俺が悪いんだから!」
蓮華「いや、わたしが!」
一刀「だから俺だって!」
一刀・蓮華「・・・・・・・・・ぷっ、ははははははは。」
蓮華「わたしたちは何を争ってたんだろうな。」
一刀「本当だな。」
初めて孫権さんの笑った顔を見た。とても可愛らしかった。
蓮華「?北郷どうしたの?」
一刀「い、いや笑った孫権さんって可愛いなって・・・」
蓮華「なっ?///」
一刀(しっ、しまった。また怒らせるか!?)
そう思った一刀だったが蓮華の反応は・・・・
蓮華「な、なにを言っている?冗談にしては笑えないぞ・・・」
一刀「え?冗談じゃないけど。」
蓮華「っっ///」
蓮華(ど、どうして?顔が熱い・・・・・。それに・・・・)
一刀「孫権さん?どうかしました?」
蓮華「ふぇ?・・・い、いや何でもない!」
一刀「本当に?なんか顔が赤いですよ?」
蓮華「なんでもないったら、なんでもないわよ!!」
一刀「ご、ごめんなさい、孫権さん・・・・少し心配で・・・・・」
蓮華「・・・・蓮華よ」
一刀「え?」
蓮華「わたしの真名!あなたにささげるわ。」
一刀「いいの?」
蓮華「いいわよ・・・・・・あなたなら。」
と最後は小さく呟く。だが一刀には聞こえていない。
一刀「ありがとう蓮華。じゃあ俺のことも一刀って呼んでよ。一応真名の位置に値するから」
蓮華「わかったわ。その・・・・・よろしく一刀・・・」
一刀「うん。こちらこそ。」
一刀は再び蓮華の手を握った。
一刀「じゃあ戻ろうか。皆待ってるかもしれないし。」
蓮華「そうね。」
そうして二人は大広間に向かった。途中で・・・・・
前を歩いていた一刀は蓮華の方に振り返り
一刀「その髪型すごく似合っていてとても可愛いよ。」
蓮華「え?」
蓮華は驚いた。彼とはほとんど顔を合わせておらず2年・・・・いや一刀の場合は6年も経っているのに自分の髪型に気付いたとを
そしてふただび顔を赤くする蓮華
蓮華(も~~~~~~う!!どうしちゃったのわたし!!)
二人が大広間に戻ってくるのが見えた
冥琳「戻ってきてみたいだな。」
穏「一時はどうなるかと思いましたよ~~~」
雪蓮「でもあの様子だと打ち解けあいたみたいね♪」
祭「なんか権殿、顔を赤くしておるぞ?」
霞「あ~~~~。またか・・・・・」
稟「・・・・またですね」
風「お兄さん・・・・・」
華琳「あの種馬!!!!!」
華琳は覇気・・・いや殺気を出した。
桃香「な、なんか華琳さん怖い・・・・」
ぞくっ!
一刀「な、なんだろ!?この先は行っては行けないような気がする。」
蓮華「一刀?どうしたの?顔が真っ青よ。」
一刀「だ、大丈夫。だぶん・・・・・」
雪蓮「一刀、蓮華はお帰り♪」
一刀「ただいま」
蓮華「お騒がせしました・・・」
華琳「一刀ぉ?ずいぶんと仲良くなったみたいね?」
一刀「え?うん。まあ・・・・『ギロッ』ね・・・・。なんか華琳怖いよ・・・(泣)」」
秋蘭「・・・華琳様が怒るのも無理はない・・・」
雪蓮「ふふふ♪ねぇねぇ華琳?」
華琳「なによ?」
雪蓮「一刀、呉に頂戴。」
と笑って華琳に言う。
魏の皆「「「「「「「なっっ!!!」」」」」」」」
雪蓮「わたしもみんなも・・・・それに蓮華も一刀のこと気に入ったみたいだし」
蓮華「なっ//なにを言うんですか、姉さま!」
雪蓮「一刀が呉に来てくれたら蓮華だってうれしいでしょ?」
蓮華「わ、わたしは別に・・・・・・」
蓮華は頬を染めて下を向く。
桃香「雪蓮さん、ずる~~~い。ご主人様は蜀に来るの!」
全員「「「「「「「ご主人様!!!???」」」」」」」
愛紗「桃香様!?どうして北郷様がご主人様なんですか!!?」
桃香「だって、ご主人様はわたしたちを救ってくれたんだよ?だからわたしのご主人様♪」
天使の笑顔でそう答える。
一刀「いや別にそんな大層なことじゃ・・・・それにその理屈はどうかと・・・・」
桃香「ぶ~~~~~。いいの。あ!あと、わたしのことは桃香でいいからねご主人様♪」
愛紗「た、たしかに桃香様のいうとおりですね。ご主人様!!わたしのことは愛紗とお呼びください。」
愛紗は恥ずかしながら言う。
華琳「ちょっ!」
鈴々「鈴々は鈴々なのだ!」
紫苑「紫苑です、ご主人様。」
朱里「は、はわわ。しゅ、朱里です!」
雛里「あわわ、ひ、雛里です!ご主人様」
そうして蜀の全員も一刀に真名をささげた。
華琳は突然の出来ことに頭が追いつかなかったのだ。
桃香「ということでご主人様♪蜀に来てくれますか?」
雪蓮「呉が先よ!」
華琳「ちょっと待ちなさい!!」
雪蓮「なによ?華琳。」
華琳「一刀は魏の種馬!わたしたち魏のものよ!だれが渡すものですか!!」
桃香「え~~~~~。でも華琳さん言いましたよね?『この平和を作ったのは一刀のおかげよ!だから一刀はこの世界全員のモノよ』って」
華琳「うっ!」
一刀(俺の意思は無視?さらに全員のモノ?モノ扱いかよ・・・・・)
愛紗「た、たしかにわたしもそう聞きました・・・・」
鈴々「鈴々も聞いたのだ。」
冥琳「まさか覇王と呼ばれる者が自分の言ったことを覆すわけなかろう・・・」
華琳「でもっ!」
華琳は反発しようとする。しかし一刀は
一刀「まあいいんじゃないか?」
華琳「一刀!!!??」
一刀「俺の知識が蜀と呉に役に立つならうれしいし。もちろん、とうぶんは魏にいるつもりだけど・・・・」
華琳「っ!!!そういう意味じゃないわよ!!」
一刀「え?・・・・どういう意味?」
華琳は心配だった。一刀が他の娘に手を出す可能性は高かったからだ
冥琳「うむ。北郷は意外と鈍感だ・・・」
風「そういうところは変わってないですね~~~~」
一刀「俺そんな鈍感?」
全員「「「「鈍感!」」」」
春蘭「鈍感バカっ!!」
桂花「鈍感全身精子まみれ変態種馬男!」
一刀「ひ、ひでえ・・・・」
一刀は疑問に思いながら全員に罵声をあびせられた。
それから一刀は蜀と呉、全員にもみくちゃになりながら・・・・
風「うう~~~~~」
流琉「兄様・・・・・・・」
凪「隊長・・・・・・・・」
春蘭「あのバカものが!!」
華琳「お仕置きをしてやる・・・いやお仕置き?それだけじゃ足りないわ。ふっ、ふふふふふ。」
魏の全員に睨まれていた・・・・・・・
それから1時間後・・・・すっかり時間が経ち皆は眠くなる。
一刀「ふぁ~~~~~。そろそろ眠くなってきたな。」
桃香「そうだね~~~。わたしも眠くなってきたよ。」
雪蓮「じゃあ、そろそろ寝るとしましょうか・・・・」
華琳「一刀はわたしの部屋に来なさい!」
全員「「「「「!!!!!!!」」」」」」
一刀「え?え?」
一刀は突然の発言に驚いた。だがそれとは裏腹に嬉しさもある。自分が愛した女の子なんだから。
だが、もうちょっと別のところで言ってほしいと思っていた一刀であった。
華琳(一刀はわたしのモノだってことを分からせてやるんだから!・・・・)
桃香「そんなずるいよ華琳さん!!」
雪蓮「そうよ。そうよ。」
全員が反発・・・・・
春蘭「か、華琳様。北郷も疲れています。今日はゆっくりとさせては?・・・」
秋蘭「恐れながら姉者のいうとおりかと・・・・」
沙和「そうなの~~。また倒れたらシャレにならないの~~」
魏のみんなも反発・・・・
華琳「あら?添い寝だけよ?無理はさせないわ。」
霞「だからって・・・・」
華琳「わたしに逆らうのかしら・・・・」
と言い覇気を出す。
華琳「行くわよ一刀!」
一刀「ちょっ!」
華琳は無理やり一刀の手を握り連れていこうとする・・・・ところが!思いもしないことが起こる!!
蓮華「させるか~~~!!」
華琳「え!?」
全員「「「「「え!?」」」」」
一刀争奪戦が始まり結局寝ることが出来ない一刀であった。
一方
干吉「----------様!」
???「なんだ?」
干吉「どうして北郷一刀を再びあの外史に呼び戻したんですか!?あなたは北郷一刀を恨んでいるはず!!」
???「だからよ干吉。あの青年はわたしの作った世界を変えた。この外史で奴を葬る絶好のチャンス!しかし・・・・」
干吉「しかし?」
???「ふふっ。あの青年には少し興味があってな。」
干吉「はぁ・・・またあなたの悪い癖が・・・」
???「うむ干吉!わたしは外史へと降り立つ!」
干吉「な!?」
???「止めても無駄だぞ?分かってるだろうけど・・・・」
干吉「止めませんよ。言ってもあなたは聞きませんし・・・・・・。」
そう言って今度は干吉はまじめな顔をして
干吉「でもあまり派手なことはしないよに・・・・・あなたは『神』なんですから・・・・・」
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