No.807133

【サイバ】タイムスリップ恐竜時代【交流】

古淵工機さん

やっぱり恐竜ネタはタイムスリップモノの定番でしょうw

■出演
イリーナ:http://www.tinami.com/view/738623
唯:http://www.tinami.com/view/742179

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2015-10-09 21:33:58 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:809   閲覧ユーザー数:783

某日、アシモフ・ラボ…。唯、和美、雪歩の3人がまたまた呼ばれた。

 

「で、また俺たち3人を呼び出して今度は何の用だよ」

「前回の教訓を基に改良したタイムマシン2号の実験台になってもらおうと思ってな」

「また妙なところに飛んでいって、って言うのは勘弁してよね」

「信用ないな和美ちゃん…大丈夫、今度こそは大丈夫だって!見たまえ!!」

目の前に現れたのは、また新しいタイムマシン。

 

「対して代わり映えしないわね唯ちゃん」

「色変わってるだけじゃないの?」

「ホントに改良したのかよ!?」

「大丈夫だって。僕を信じなさい」

 

「「「ジトーーーーーー…」」」

「ほ、ホントに信用ないな…」

ふいに、唯がイリーナに食いつく。

「ま、どの程度改良してくれたかあたしたちが見てあげようじゃない」

「そうね。失敗したらまたぶん殴ればいいだけでしょw」

「おいお前ら、軽く考えすぎだよ。帰れなくなったらどうすんだよ?」

「う…、こいつら手厳しいな…。まあいい。今回の希望は―」

 

「いい和美ちゃん」

「いいわよ唯ちゃん。せーの!」

「「恐竜時代!!」」

「行く気満々じゃねえか!!」

雪歩のツッコミをよそに、イリーナは準備を始める。

「じゃあ恐竜時代ということで、7000万年前の福井県福井市に座標をセットしたぞ」

「やったー!フクイサウルスに遭えるー!」

「フクイラプトルにもー!」

「もう好きにして…」

はしゃぐ唯と和美の横で諦めモードの雪歩。

 

「それじゃあ恐竜時代に!いってらっしゃーい!!」

タイムマシン2号、起動。

…7000万年前、現在の福井にあたる場所。

「着いたみたいね。さぁて恐竜恐竜w」

「どこかな~…あ、和美ちゃん!あれ!!」

 

現れたのはイグアノドンにも似た草食恐竜。

「すごい!フクイサウルスだわ!」

「本物ってあんな感じだったのねー」

「…」

「どうしたの雪歩」

「…今度ばかりは見直したぜ博士。記念に一枚っと」

来る前はあんなに諦めモードだった雪歩も、実物の恐竜を目の前にすれば所詮は子供である。

「あたしフクイサウルスに近づいちゃおうっと。大人しそうだしw」

「あっ!和美ちゃん危ない!!」

フクイサウルスの尻尾攻撃!!

「ぎゃーっ!!」

「か、和美ちゃーん!!」

「うん…そりゃ恐竜だって怒るよ、食事を邪魔されたら…和美ー!大丈夫かー!!」

「いたたた…何よもう…。…ん?」

和美の頭に、突然しずくが落ちる。

 

「か、和美ちゃん!後ろ!!」

「後ろ?雨雲でもきてるの?」

「違う!もっとタチの悪い奴が来てんだ!!」

和美が恐る恐る後ろを振り向いてみると、そこにいたのは獰猛な肉食恐竜…メガロサウルス系統の肉食恐竜・フクイラプトルだ!!

「「「で、出たぁぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

フクイラプトルに追い掛け回される3人。

「こ、こんなことなら中世ヨーロッパにでもしとくんだったわ唯ちゃん!!」

「いや、やっぱりそこは古代文明でしょ和美ちゃん!!」

「のんきなこと言ってる場合か!食われちまったら俺たちまで化石の仲間入りになっちまうんだぞ!!」

だが、逃走劇も長くは続かない。

 

「…しまった!行き止まりだっ!」

「いやーん!食べられちゃうんだあ!!」

「お母さん…お父さん…!お天さまー!!」

その時、白い光がフクイラプトルの頭上を直撃!!

強烈な一撃に、気を失い倒れるフクイラプトル。

 

「え…」

「あれ…」

「ど、どうなってんだ…?」

「大丈夫かい3人とも」

「「「お天さま!?」」」

現れたのはなんと、天空稲荷神社の祭神・天洸だった。

 

「イリーナ博士に呼び出されたから何処へ行ったのかと思ったよ。まさか恐竜時代にいたとはw」

「笑ってる場合じゃないでしょ!怖かったんだから!」

和美は半べその状態で、天洸に喰らいつく。

その時、唯がひとつ質問を投げかけた。

「ちょっと待って、でもなんでお天さまが恐竜時代(ここ)に来れたの?」

「先週完成した『時渡りの術』を使ったのさ。ぶつけ本番に近いけどまさか成功するとは思わなんだw」

「なんかもう…ただスゴイの一言しか出ねえな…」

「よねえ…」

 

「さ、それじゃあ元の時代に帰ろうか」

「「「はい!」」」

天洸と3人組を包み込むように結界が現れると、4人は元の時代の天空稲荷神社へ戻っていった。

…数日後、天空稲荷神社社務所。。

「あら?」

「どうしたのお母さん」

「『福井県で恐竜化石発見!頭蓋骨に謎のくぼみ…落石にでも当たったのか?』ですってw恐竜もドジ踏むのねーw…ってどうしたのお天さま、顔真っ赤にして」

 

「…ごめん、それ…」

「え?」

 

「…あたしがつけたかも知れないw」

「あー…あの時か…」

「え!?ちょっとお天さま?それに唯!?あの時ってなに!?ねえ!?」

 

…世の中何が起こるかわからない。それは時間旅行も同じ…かも?


 

 
 
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