ある日、天空市風天区の某所で、大ダコ形の怪物ロボを操り、黒クマ形のマッドサイエンティストが暴れていた。
「うわーっ!」
「助けてー!!」
「アーッハッハッハッハ!もっと暴れろ!手始めにここら辺は僕がいただいちゃうんだな!!」
そこにやってきた一台のパトカー。スバル・インプレッサWRXだ。
「また見事にやってくれてんなァ…警部、どうします?」
「そりゃもちろん止めるに決まってるよ」
乗っているのは風天署の九重久遠・将矢夫妻。
「でもどうやって?またヒーローの助けを呼ぶんですかい?」
「いや…ヒーローならここにいるさ」
「?」
「僕一人で行く。将矢は市民の誘導を頼むぞ」
「あ、ちょっ…」
クオンはパトカーから身を乗り出し、転送装置を取り出す。
「…着装!!」
九重久遠がアーマージャケットを着装するタイムは、わずか0.05秒に過ぎない!
いつもの制服姿から白と青のアーマーに瞬時に変身した彼女は、目の前のタコメカに向かっていく。
「お?これはこれは、おまわりさんたった一人で何をするつもりなのかな~?」
「何をって決まってるだろ!破壊活動防止法違反の現行犯でお前を逮捕する!」
「逮捕ぉ~?上等なんだな!やれるもんならやってみろなんだなぁ!!」
無数のメカ触手がクオンめがけ飛んでくる…!
だが、クオンはすばやい身のこなしで回避する。
「どうした!0.3秒遅いぞ?」
「なにお~!!」
今度はスライム攻撃だ!これに捕まればさしものクオンもひとたまりもないハズだが…!
「0.02秒遅い!たぁっ!!」
スタンロッドがタコメカの中枢部に炸裂!!
「うわっ、うわわわわぁ~!!」
制御を失って沈黙し、地面に崩れ落ちるタコメカ。
そしてその拍子に地上に落下し、尻餅をつくクマ男。
「さぁ、もう観念しろ!」
「く、悔しいんだなぁ…」
男はあっさり御用となり、この瞬間市民からは大きな拍手が巻き起こった。
風天警察のヒロイン…ハイパーポリス・クオンの大手柄だ!
だが、その手柄を快く思わないものが2名。
「(なんだよ!あっさり倒しやがってつまんねえ!)」
「(そうだ!少しぐらいピンチシーン見せろよ!!)」
…そんなものを求めてどうするのだ、魔法ちょうちんに茶トラぬいよ。
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クオンさんもスーパーヒロインの範疇に入るんじゃないかなと。
あと変身シーンはどっちかというとメタルヒーロー意識してたりw
なお、ピンチシーンがないことに関して
「いちいちピンチになってたら警察の面子が立たない」とのことだそうでw
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