ガレージKOUとハウンドバレットが入っている低層ビルの3階、相模コウと高原仁子の家。
「…どうしたんだよニコ。いやに膨れたりなんかして」
コウの座っているテーブルの向かい側で、ニコはふくれっ面をしていた。
「……ずるい」
「へ?」
「コウちゃんだけずるいって言ってんの!」
「…あー、あれのことか…」
ニコが不機嫌な理由。
それは、コウが最近スーパーヒロインとして活躍をし始めたことに起因するものであった。
コウの妻であるニコだが、彼女とてヒロインにあこがれる身なのだ。
「…つまりなんだ?お前もヒロインになりたいのか?」
「そうよ!なんでいつもコウちゃんだけ!あたしだって…」
大声でまくし立てるニコ。だが次の瞬間、コウは…。
「はっはっはっはっはっはwww」
「な…何よ!こっちは真剣に悩んでるってのに!!」
「いやさwwwあんまり予想通りの答えだったんでおかしくておかしくてwwww」
「はぁ!?」
暫く笑っていたコウだったが、ポケットからあるものを取り出した。
「ん、悪かった。お前のことだからそう言うだろうと思ってさ。実は前々からずーっと用意してたんだ」
「え…なにこの装置」
「『チェンジデバイス』だよ。この前マイティテールズのスーツを改造した日にさ。ニコ用に夜なべして作ったんだぜw」
「…これ…あたしのために…?」
思わず頬を紅く染めるニコ。
「使い方は簡単、ポーズを決めてボタンを押す。やってみな」
「えーと…ポーズを決めて…って、ねぇコウちゃん」
「ん?」
「掛け声とかどうするの?」
「それはお任せするよ。変身後の名前もな」
「…よしっ!」
ニコはチェンジデバイスを手に取ると、ポーズを取りはじめる。
「…ライトニング・チェーンジ!!」
緑色の光がニコを取り巻き、スーツとしてその身体を包み込む。
「変身完了!ライトニング・ニコ!!」
「おぉーっ、なかなか似合うじゃんニコ。かっこいいぜw」
「コウちゃん、あたしのために作ってくれたのね。ありがとw」
ニコは満面の笑みを浮かべ、コウの頬にキスをした。
「よ、よせやい。照れるぜw」
…新たなヒロイン誕生の瞬間であった。
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やっぱりニコもヒロインにしてあげないと不公平だよなあw
■出演
コウ:http://www.tinami.com/view/767697
ニコ:http://www.tinami.com/view/765655