No.80174

真・恋姫†無双魏√EDアナザー 外史の統一者2-20

sionさん

あはは!2-20だって!・・・なんで終わんないんだろう。
今回で反袁紹は終わりです。
一応後日談はオマケで今度書くつもり?
あとがきでアンケートも実施します!
それでは、楽しんでいただければ幸いです。

2009-06-21 01:31:18 投稿 / 全15ページ    総閲覧数:74267   閲覧ユーザー数:34172

「帝に牙をむいた逆臣袁紹よ!その頸をここで落としてくれる!覚悟はいいか!」

 

「裏切り者に話すことは何もありませんわ!必ず貴女を私の足元に跪かせて見せます!」

 

華琳と袁紹が戦前の礼儀としての口上を述べる。

 

袁紹軍の軍隊を斥候が見つけて待ち構えた結果の会戦。互いに陣形は既に整い、口上も終わり、突

 

撃の合図を待っている状態。

 

「俺達の相手は顔良さんか・・・どう思う?詠」

 

「そうね、袁紹のところは目立った武将が顔良と文醜しかいないから当然といえば当然、それに袁

紹のところには、虎牢関で恋が大活躍を見せたんでしょう?正規軍ならまだその恐怖を持っている

奴も多いだろうし、恋を筆頭に暴れればまず負けは無いと思うわ」

 

過去の対戦をも考慮に入れて冷静に状況を分析し、なお勝利に近づき、それを確実のものとするた

 

めに詠は策をめぐらせる。

 

「そのまえに・・・恋?あなたなら一般兵、それも正規兵じゃないのは・・・武器だけ破壊して命は奪わずに勝つとかできる?」

 

それを聞かれた恋こと呂布はきょとんとしてから

 

「・・・頑張ったほうがいい?ご主人様」

 

首をかくんと横に曲げて上目遣いで・・・

 

「出来ればお願いしたいかな、敵を殺したくないんだ今回は」

 

一刀がそう苦笑して言うのを確認して

 

「・・・・・ん。恋頑張る」

 

気合を一ついれて目つきが鋭く、けれどもそこに確かな意思を籠めて敵陣を睨む。

 

「けれどね?もし恋が危なくなったら、その時は仕方ない。恋が生き延びるために敵を討ってく

れ・・・命の価値は平等って言いたいところだけど、俺にとっては敵の兵なんかより、恋のほうが

ずっとずっと大切だから・・・」

 

我が儘言って御免ね?という意味を込めて恋の頭を撫でれば

 

「・・・・・・大丈夫、ご主人様悲しませない」

 

嬉しそうに目を細める、その様子に一刀も眼を細めてから

 

「霞、華雄、星。俺は顔良さんを説得に行きたいんだけど・・・誰かついてきてくれないかな?・・・この戦いは将を落とせば勝ちだから、できれば殺したくないからね」

 

そう、それが詠に怒鳴られながら決めた今回の方針、敵将の説得。

 

「それならば霞と華雄殿が適任でしょうな、もし万が一敵に包囲されたとき、その包囲を最も崩すことができるのは華雄殿、そして神速の張遼殿にかかればその崩した時間で確実に一刀殿を救い出せるでしょう。救い出す役目は私でもいいのですが」

 

そこで星は恋をちらりと見て

 

 

「私はあれと虎牢関でともに戦っていますからな、適任を考えるならば此方でしょう。それに万が一お二方で一刀殿が救い出せない時には私と恋で救い出す自信がありますので」

 

その言葉で霞と華雄が意味ありげに笑みを持って

 

「いうとけや!雑兵の刃なんぞ一刀に一度たりとて触れさせるかい!」

「包囲されたとて私一人で抜ききって見せる自信があるのだがな?」

 

とても頼りになる自軍の武将に心から礼をとって

 

「ありがとう、説得は出来る限り上手くやるつもりだ、その時に敵に囲まれないようにもしてほしい・・・無茶ばかりですまないけどね」

 

自分の無茶っぷりに一刀本人すら苦笑を漏らし

 

「頼りにしているよ、華雄、霞、星、恋」

 

その一言だけで彼女達の士気を上げていく。

 

そうしているうちに・・・

 

「左翼!右翼!全軍突撃!袁家の馬鹿者に眼に物を見せてやりなさい!」

 

合図となる華琳の突撃指令が下る

 

(あぁ、またこれを聞いて戦場に出るなんてな)

 

その思考は胸の奥で

 

「全軍!中央から突撃命令が出た!思いっきりやるがなるべく殺すなよ?突撃!」

 

その一刀の激で董卓軍が構成する右翼は敵左翼に対して攻撃を仕掛け

 

「・・・・・・まだ?」

 

「ふむ・・・もう少しといったところですかな」

 

恋と星は一刀の進入を助けるためにまだ時を見ている・・・

 

「いくで一刀!しっかりついてきい!」

 

駆ける張遼隊300の騎兵が道をぞんざいに薙ぎ払い

 

「道を付けろ!天の御使いに指一本すら触れさせるな!」

 

散らす華雄隊500の歩兵が後顧の憂いを払い道を確実に切り開く

 

その1000にも満たない中隊規模、しかしそれは彼女達の最精鋭。心血にいたるすべてにおいて彼女

 

達に忠誠を誓う兵、だからこそ!その隊を押し止めるだけの精鋭がいない袁紹軍では彼女達を止め

 

られない。そしてそのとき、左翼の大将顔良は、侵入してくる1000の部隊の情報を聞き視線をを戦

 

場の前線部へと向けて・・・恐慌状態へと陥る。

 

「・・・・・・いく!」

 

「うむ!一刀殿達の侵攻を少しでも助けるとしましょう!」

 

突撃をかけるは武の結晶、最強の武勇と歌われる呂布。そしてそれを援護するはやはり最良との武

 

名を欲しいままにする趙雲。両武将による兵の蹂躙。ただ今回は敵の持つ武器の破壊が主目的。た

 

だひたすらに雑兵の武器を折り、壊し、破壊し、そして落とす。

 

ただそれだけの作業、しかし、普通に戦うよりもはるかに錬度を必要とする高等な戦い。だからこ

 

そ、両武将の率いる兵は敵の足止めと誘導に心血を注ぐ、武器の破壊など、自らの信じる武将がや

 

り遂げるのだから。

 

 

 

 

そしてその光景を見てしまったが故に顔良は脅える。過去に得た恐れが体を支配する。

 

「いや・・・・いやあああああああ」

 

叫ぶ彼女に周りの兵は何だと不審に思い

 

「あぁ・・・ああああああああ」

 

彼女の涙交じりの叫びに油断し、

 

「ついたで!一刀・・・ってなんやあいつ?」

 

兵の壁を突き抜けた霞は眉をひそめる(あれが顔良?噂とだいぶ違うやん)

 

その思考は絶叫する顔良を見て得た疑問、その霞に少し遅れて一刀と華雄もたどり着く。

 

「・・・あれが今の顔良さんの現実・・・か」

 

ただただ困惑する武将と違い、一刀だけがそれを冷静に受ける

 

(まぁ恋の話だと二人がかりで手も足もでず、しかも自分の武器までへし折られたらしいから

な・・・トラウマになってもしょうがないが・・・どうするか)

 

ただ考える、彼女をどうやって救えばいいのかと。今まで得た経験とそれに付随する知識をもっ

 

て、一刀は彼女を救うことのみに集中し

 

「・・・・はぁ」

 

大きく溜息をついた(自分の甘さに嫌気がさすよ・・・けど!)

 

その思考は決意として表情に浮かび

 

「霞!華雄!周りの兵が顔良に近づかないようにしてくれ!そして・・・今から俺が何をしても決して止めないでくれ」

 

それだけ言って一刀は自身の刀を抜いて

 

「必ず助けてやる・・・顔良」小さく呟く

 

「っちぃ!まぁあまりにも無理そうやったら手を出すからな!それだけ覚えとき!」

 

「言っても聞かないのだろう?今までの経験でお前の無茶は知っている・・・だが無理はするな

よ?」

 

両武将は仕方が無いなと互いを見合って溜息と苦笑を同時に一つ、そして

 

「いいか張遼隊!一刀の邪魔をさせるな!それだけが命令や!いくで!」

 

「華雄隊!一刀に良いころを見させてやろうではないか!かつての借りを返すぞ!」

 

周りにいる兵の足止めに走る。後に残るは一刀と顔良という両軍の武将の異質な空間。

 

そこをただ、顔良に近づくために一刀は近づく、刀こそ抜いてはいるがそこに敵意は無く

 

「いや!こないでええええええ!」

 

近づく一刀に顔良の戦槌が振るわれる

 

「よっと」

 

しかしその軌道は無茶苦茶で、当てるというよりはただ振り回すだけ、最も当たれば非常に手痛い

 

目を見ることだけは分かるが。

 

 

 

 

避けられたことで顔良の恐怖はさらに増す、いやいやと叫びながら、ただ戦槌を振るう。

 

それはまるで、弱い子供が何か得体の知れないものから自身の身を守るかのような、そんな戦場で

 

の一騎打ちとは空気の違う異様な戦い。

 

一刀は振るわれる武器を受けることなくただよけてひたすら顔良との距離を縮める。

 

そして漸く懐に入ったときに

 

「こないでええええええ!」

 

その一言で顔良が思い切りよく戦槌を大上段へと持ち上げる、ここから繰り出せる攻撃は唯一つ、

 

単純な真下への振り落とし、単純が故に強力無比な一撃。受ければまず間違いなく一刀の刀が折れ

 

るほどの、だからこそ一刀は懐に入って初めて刀を振るう

 

「あぁぁぁ!」

 

発する声は自身を奮い立たせ、そして眼前に見える死の恐怖を霞ませ。そして振るった刀は、手に

 

持った部分をぶつけるように、頭と呼ばれる部分で、がぎ!っという鈍い音を発しながら、顔良の

 

戦槌を弾いた。ただ弾くだけの一撃、しかし振るわれる戦槌にはそれだけで十分で、ドゴン!そん

 

なものすごいい音を立てて地面にヒビを入れ穴を開ける。

 

「これで!」振り切った刀を少し無茶な体勢から捻り返して真下、顔良の腕へとぶつける

 

「っつ!?」その痛みに思わず顔良は武器を手放し・・・

 

「いやああああああああああ」

 

その瞬間先ほどよりも大きく、天を劈くような悲鳴が周囲に響き渡った。

 

「いや!いやあぁ・・・助けて、助けてください!」

 

武器を取り落とされた顔良は尻餅をつくのも構わず、ただひたすらに一刀から遠ざかろうとする。

 

怖い、嫌だ、助けて、やめて。そんな声だけ出しながら。泣き出す。

 

「大丈夫、もう戦わないよ」

 

そういった一刀は刀を鞘に戻して、無防備な顔良へと近づいて

 

「怖かったね?もう平気だから」

 

顔良を優しく抱きしめた。

 

「いやぁ・・・助けてください・・・」

 

そんな泣き声だけが一刀の胸の中で響いて

 

「大丈夫、もう誰も苛めたりしないから。皆で君を守るから、もう大丈夫だから」

 

そう宥めすかして、ただ顔良の背中を落ち着くまでゆっくりなで上げる。

 

なんて戦場に相応しくない雰囲気だろうか、どれほどこの光景が異質なのだろうか。

 

ただ脅える少女を一人の青年が抱きしめて宥めているという有様、しかもそれは互いに敵。

 

脅える少女が敵対している将軍なら、宥める青年も敵対している武将。

 

 

 

 

しかし、どれだけ異質であろうとも。

 

「もう平気だから、泣きたければ一杯泣いて、今は落ち着こう?」

 

青年の声は少女に届くし

 

「あぁ・・・あ、あぁあ」

 

少女の声も、もう絶望には染まっていないのだから。きっとこんな戦場もあるのだろう。

 

そんな光景を前にして、両軍の動きは完全に止まっていた。

 

「まったく・・・一刀も説得するにももうちょっとこうべたべたしない方法があるだろう」

 

そう一人呟く華雄に近づいてきた霞が

 

「いやまぁ、一刀らしいっちゃ、らしいんちゃうかな?」

 

後でうち等もご褒美もらお?そう言って笑いかける。

 

「・・・ふふ、すっかり一刀から離れられなくなったな、私たちも」

 

そう苦々しく、けれどもどこか幸せそうに華雄も笑いかけ

 

「一刀!いつまでもいちゃついていないでこれからのことはどうするんだ!」

 

声を掛ければ一刀は少しだけ驚いて、けどありがとうと一度笑み

 

「顔旗を落として董旗を掲げてくれ!それと早馬出して詠と星に伝令!顔良を生け捕り!顔良はと

りあえず捕虜として扱う!もう戦う理由も無いから降伏勧告よろしくって」

 

そう告げて抱きしめていた顔良を見れば

 

「すぅー・・・すぅー・・・」

 

そんな気持ちのよさそうな寝息を漏らしながら、誰も知る由も無いが虎牢関の戦いの後から、初め

 

て安息の中で深い眠りについていた。夢の中でさえ、一人の青年に守られながら。

 

 

 

-side孫策-

 

左翼を任された孫策も右翼の董卓軍と同じように曹操の口上を聞き終え、突撃の合図を待ってい

た。

 

「しかし、あの袁術ちゃんがねぇ・・・」

 

考えるのは先日の軍議でも話した袁術のお願い。高慢で我侭な袁術から初めてのお願い。

 

「っま、出来る限りはね・・・祭!」

 

そう思い、母の代から仕える宿将に声を掛ける

 

「なんですかな?策殿?」

 

上がる声は、何を頼むのかあらかた理解している含んだ笑みを隠す声

 

「貴女の部隊が今の私たちの最精鋭、そして貴女の部隊の錬度なら敵をなるべく殺さずに敵将を捕

らえられる。あの文醜を生け捕るなんて私のところじゃあ、貴女か私若しくは思春と明命の二人がかりしか出来そうもないしね。だからこそ命ずるわ、祭!貴女に先陣を!」

 

それは殺さぬための布陣、それを聞いて断金とまでいわれる仲をもつ周喩も溜息一つ。

 

「まぁ貴女がそうしたいならそうしなさい、祭殿なら先陣も問題なく務められるでしょうから」

 

その溜息に隠したのは、自身よりも古くから孫家に仕えるものに対する全幅の信頼

 

現主孫策と筆頭軍師周喩の二人にこうまで言われれば

 

「うむ、任せていただこう。此度の戦の先陣、この黄蓋が引き受けましたぞ!」

 

かっかっかと大笑いをいれて余裕を見せ

 

「左翼!右翼!全軍突撃!袁家の馬鹿者に眼に物を見せてやりなさい!」

 

右翼と同じくその声を聞く。

 

「それでは行くとするかのう・・・」

 

そう呟いて

 

 

「聞け!儂のもとで地獄を見た精鋭共よ!儂の部隊への命が出た!生かして倒せ、だそうじゃ!さぁ童共!この無理難題をこなして見せてこそ儂の愛する精兵ぞ!気後れなぞするな!敵に隙なぞ見せるな!一切の甘えを捨てよ!全ての覚悟をその身へと宿せ!全軍・・・あの者たちに戦場に出る覚悟が足らぬことを教えてやるのだ!かかれぃ!」

 

そう告げた黄蓋の言葉にニっと口に笑みを作る。ただただ楽しそうに。そして

 

「「「「「「「「応!」」」」」」」」」」

 

そこに一切の迷い無く、黄蓋の部隊は走る。自らの将へとその訓練の成果を全て見せ付けるよう

 

に、だからこそその精鋭は。敵を突くのではなく、切るのではなく、敵の武器を折ることも無く。

 

その圧力で足を後ろへとおいやり、その威圧で敵を震え上がらせ、その統率力で敵を囲む。囲まれ

 

た敵は抜けようとして。武器すら振るう間も無くその武器が持つ手に刃を合わせられる。何度振ろ

 

うにも、振れば切れる位置に刃が届く。そんな雑兵に囲まれた所為で中心部の正規軍は何も出来ず

 

に、かといって味方を切るわけにも行かず途方にくれる。そしてその横を

 

「お先に行かせていただきます!祭様!」「行きます!御武運を祭様!」

 

二人の若い将が駆け抜ける。片方は野太刀を持ち、もう片方が通る後には鈴の音が響く。

 

周泰と甘寧の二人組み、それこそものすごい速さで文醜へと肉薄して

 

「・・・・!?」

 

なにやら考え事をして明後日の方角を見ていた文醜に対しての不意打ち、しかしその不意打ちをか

 

ろうじて止めて

 

「なんだぁ?あんたらは!」

 

その問いに

 

「孫策軍武将!周泰です!」

 

「同じく甘寧・・・」

 

二人は答え

 

「投降して下さい!していただけるのなら貴女の命とあなたの兵の命を保障します!」

 

そう語る周泰の話に文醜は少し惹かれる。

 

彼女がいつもの調子なら、まず間違いなくその話を蹴って勝負するだろう、だが今は状況が違う、

 

だからこそ文醜は苦笑して仕方なしと語る

 

「正直な?今の袁紹様、姫は何かおかしい、いつもの笑い方なんだがいつもの調子じゃあないし、

何かついていく気が薄れる。だからその降伏勧告の条件はとてもありがいんだが」

 

頭をぽりぽりとかいて苦々しく

 

 

 

「あたいの同僚でさ、斗詩。顔良ってのがいるんだけどさ?何か姫以上に様子がおかしいんだ。そしてその斗詩もいま、戦場にでている。あんな状態の斗詩がやりあっているんだ、あたいだけ降参するわけには行かなくてさ」

 

そう言って・・・しかし表情は会心の笑みで

 

「感謝する、けれどすまない。だから今は・・・私のこの心を少しでも気持ちのいいものにするために戦おうぜ!」

 

そう宣言して武器を構える。その表情は笑みのまま

 

(出来れば私を倒してくれよ?)その考えは二人には伝わらず

 

「・・・わかりました!行きます!」

 

「はぁ・・・いくぞ!」

 

三人が入り乱れての戦闘が始まり。

 

ただひたすらに文醜が圧倒される展開。

 

(そうだよなぁ、普通2:1ってこう圧倒されるはずだよなぁ?)

 

その思いはかつての恐怖を振り払いたいがゆえのもの

 

ただひたすらに剣戟が続く

 

力強さの文醜に対して、速さで勝負する二人は非常に相性も悪く。

 

ただただ一方的な展開、それでも何合も耐え抜き、

 

「いやああああああああああああ」

 

「!?ちょっとまってくれ!」

 

遠方から聞こえた一つの悲鳴。それによってその戦が止まる・・・

 

(なんだ、どうしたんだ!斗詩!)

 

考えても分からない、ただ同僚のことだけが気にかかり

 

「すまぬな・・・」

 

「っつ!?」

 

甘寧の一撃で文醜はその意識を途絶えさせようとする

 

「な・・ぜ・・・?」

 

その呟きは・・・

 

「貴様のためだ、あちらは董卓と御使いの軍が担当している。手荒な真似はしないはずだ、だから

今は・・・寝てろ」

 

その言葉を聴き遂げて、少しだけ安らかに意識を手放した。

 

後はすばやくことが終息していく。捕らえられた文醜を確認して正規兵は降参、また囲まれていた

 

少年兵や老兵、そしてその中に居た正規兵も文醜が捕らえられたことで戦をする意味を見出せずに

 

投降していく。残ったのは一部の文醜を助け出そうとした精兵だが。

 

「修行が足らんわ小僧どもが!」

 

そう言い放つ黄蓋とその部隊に一蹴されていく。

 

左翼も右翼と同様にほぼ全ての兵を磨耗させることなく、戦闘の勝利を達成する。

 

それと同時に周喩は冷や汗を一つ、静かに流す。

 

(もしこれで袁紹が時を急ぐことなく、しっかりとした調練を積ませてきていたらこの戦はどうな

っただろうか・・・)

 

そんな考えを胸にして。

 

 

 

-side中央本陣-

 

「何で勝てませんの!?数は此方が圧倒していますのに!」

 

40万と24万の兵力差、その全てが根底から覆されていく。

 

董卓軍の8万に対しては10万の顔良を。6万の孫策軍には8万の文醜を

 

そして曹操・劉備の中央10万に対しては倍以上の22万で相対した。

 

確かに兵の質ならば向こうのほうが上だろう、こちらは調練していない少年兵や老兵も混じってい

 

るのだから、それにしても倍の人数差。なのにその人数で覆らない戦場。

 

「鈴々!相手は兵の統率すら取れていない!そして率いる将がいないようだ!ならば我等で組み伏せていくぞ!ただし桃香様の願いだ、できる限り殺すな!」

 

「わかってるのだ!」

 

覆らないにはそれ相応の理由がある、何よりも単純に挙げるなら、3つの要素。

 

一つ目は兵を率いる将の数と質。袁紹軍には将と呼べるものは二人だけ、その二人を左右に分けて

しまえば中央は烏合の衆。

 

二つ目は、これはどこも同じだが兵の錬度と士気の高さ。兵の質とも言える要素の凝縮。

自らが信じる将の命令を聞き、その命令を確実に遂行し、かつそれに対して意義を見出せるもの。それが優れた兵の条件。しかし袁将軍の兵はやるきなく、信ずる将もいず、そして命令の遂行能力も低い。だからこそ数で圧倒できない。数ゆえの慢心もあることで、だ。

 

そして最後の要素、策略。今回連合は敵将を抑える、そのために策をうち、敵を押さえ込み、そして将を抑えて降伏へと流れを作っていた。対する袁将軍は敵兵の殲滅および敵軍の戦線維持の打倒。つまり完全に掌握しきらねばならないというのが勝利条件。

この勝利条件のために袁紹がとった策は一つ、数で潰す前進。

 

間違ってはいない。けれど前提がおかしい。数の優位なんて言葉は兵の質も同等でなければいけな

 

いのだから。だからこそ、袁紹の軍は崩壊する。

 

「いきなさい!春蘭!秋蘭!あの馬鹿を捕らえてここに引きずってきなさい!」

 

華琳の命に嬉々として春蘭が動き

 

「少しは落ち着け姉者!」

 

その動きを助け、周りを見ながら対応して、秋蘭が追い

 

「みつけたぞ!袁紹!華琳様がお呼びだ、来てもらう!」

 

すでに戦線が崩壊していた袁紹軍の奥深くまで楽に入り込み、袁紹を捕らえる。

 

「なにをしますの!私が名家!袁家の者と知っての狼藉ですの!?」

 

その言葉に秋蘭は頭を痛め呆れて・・・

 

「私達は華琳様の命令を聞くだけだ!余計なことは言うな!」

 

春蘭がそれを無視して袁紹を華琳の前へと追いやる。

 

 

 

 

「無様ね、麗羽」

 

「お久しぶりです、袁紹さん」

 

「華琳さん・・・あなた!・・・貴女は劉備さんじゃありませんこと!?」

 

そこで待っていたのは盟主曹操、そして同盟の劉備の二人

 

「さて、此方の圧勝だけれど満足したかしら?麗羽。貴女は所詮この程度なのよ。分不相応のもの

を望みすぎ、いい?あなたに手に入れられないものなんて私を始め山ほどあるの。その足りない頭で理解してくれたかしら?」

 

告げる言葉は辛辣で、けれどどこか優しくて

 

「今回はあんたを一番殺したがるはずの董卓が殺すなっていったから顔を立ててそれを守るけれど

ね?貴女をこのまま野放しにすることはできないの?」

 

(わかるかしら?理解している?)

 

そんな表情で袁紹を見下ろす華琳に袁紹は激昂して

 

「貴女は!貴女には分からなのですわ!私が・・・どれだけ!『黙りなさい!』っく!?」

 

その言葉すら華琳の一喝で途切れてしまう。もはや格付けは済んでいるから。

 

そこに孫策と董卓がほぼ同時に顔を見せる。その背には顔良、文醜の姿もあり

 

「わかった?完全に貴女の敗北なのよ、麗羽」

 

文醜は少しだけ顔良の様子を見て、その顔良が一刀の馬に同乗し、後ろからしがみつく様に、懸命

 

にしている姿を見て嘆息。(あれが斗詩を救ったのならあたいの出番は無いな)

 

そんな思いと共に。

 

「あなたに拒否権は無いから聞き入れなさい、麗羽」

 

そう宣言してから華琳は全てに聞こえるように叫ぶ

 

「これから各員の処罰を言い渡す!本来ならば死刑は避けられぬが、かつての連合の敵、董卓その

人が最も憎むべき袁紹の命の助命を願い出た!私は今回の盟主としてこの意志を尊重するものである!よって此度の戦において、逆臣袁紹の首を落とすなどということはしない!しかし!咎人には罰を与えねばならない!その罰は董卓軍の天の御使いより打診があった!各軍!捕虜とした武将を降将として迎えよ!そしてその命を賭して一生の忠誠を誓え!」

 

そこまでを一気に喋り華琳は劉備を見て(あなたいる?)そう小声で聞き

 

(いえ!私はその、曹操さんの後ろであまり活躍していませんから・・・)恐縮して呟いた劉備

 

に、嘆息。それは本当に厄介なものを押し付けられたといわんばかりの溜息で

 

「そして袁紹よ!貴女はこれから袁紹そして本初の名を捨て、真名麗羽のみを名乗りなさい!さらに貴女はこれから私の軍の侍女として仕えることを命じる!さらに!」

 

そこで絶を構え・・・袁紹の髪を中ごろまで切り落とした。

 

「この髪の長さが気に食わないわ、もうこれ以上伸ばすことも禁じます!」

 

そう宣言して切り落とした髪を掲げて

 

「今このときをもって!袁紹は死したものとする!全軍勝ち鬨を上げよ!」

 

その言葉で一瞬沈黙、それはみなが息を吸い込む時間で

 

「「「「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおぉぉぉぉ」」」」」」」」」

 

そんな大きな声が平原へと広がった。

 

弱卒ゆえに兵数を持っていた袁紹は打ち倒され、これで大陸は大きくその構成を変えた。

 

西北の涼州の一部以外を董卓が、東北の7割を曹操が、残りの3割を劉備が

 

益州はいまだ愚王が治め、南部は劉表、南東を袁術、その袁術の中に孫策といった具合に。

 

洛陽を緩衝地帯として残し、大陸はまだまだ戦乱との世といえる。

 

 

 

 

-side長安・蒲公英-(時系列ずれがあります)

 

(董卓はすでに連合へ赴いてしまった。これでは姉様を助けられない)

 

そんな思いが蒲公英を支配していた。彼女は董卓にことの次第を説明し、あわよくば援軍をと考え

 

ていたからである。しかし実際には留守を任されているというちっこい軍師が一人来て

 

「董卓殿達ならばすでに許昌へとむかってしまったのですぞ?」

 

そう一言無常に告げた。その瞬間に蒲公英は地震の足場が崩れるのが分かったが

 

「陳宮様、よろしいでしょうか」

 

門兵として自分と馬の面倒を見てくれた兵が声をあげた。

 

「むむ?一兵卒がなんの用件ですか!?」

 

そう、軍師に意見をはさむに値しない筈の一兵卒が口を開く

 

「自分は北郷隊長の部隊のものです、その部隊ではそれなりの権限をいただいております」

 

告げてから、一期の決意と確かな意思を持って

 

「北郷隊長ならばどうするか、それを考えました。今この城の守兵はおよそ7万、そして其方の馬岱様のお話を聞く限り、援軍が必要なご様子!ならば1万の援軍を出して差し上げるのはいかがかと」

 

そう言い切った。これが北郷一刀の部隊の異常性、しかしそれゆえの魅力と強さの秘密かもしれな

 

い。兵ですら将に意見する機会を得る。これは北郷一刀の人柄ゆえに。彼がよりよくするために兵

 

の意見を聞いて回ったことがきっかけ、だからこそ口を出し。

 

「うむ~しかし・・・」

 

言い渋る陳宮にさらにと兵は告げる

 

「もしお悩みでしたら私が、今回北郷隊長より緊急時に兵1万を率いる権限をいただいていますの

で。幸い城に残った兵の多くは隊長の部隊。私は北郷隊長の気質に憧れてここに入った身、故にあの人の真似事ですが、見捨てることなどできようはずもありません」

 

そこまで言われて陳宮も折れた。

 

「確かに、月殿もあのちんくしゃも見捨てることなどないですね!恋殿もねねが見捨てたりした

ら・・・恋殿!?ねねは見捨てたりなどしませんぞ!?」

 

そう言って

 

「そこのお前に兵一万を授けるのです!馬岱殿の助けをしてくるがいいです!」

 

「っは!」

 

その様に蒲公英は目を丸くして

 

「隊長への伝令は既に出してありますゆえ御安心を、それでは兵の準備がありますので私はこれ

で!」

 

兵が下がる様にまた蒲公英は驚く、ただの一兵卒とのことだがこの兵は何者かと

 

「そうです!忘れていました、貴方の名はなんと言うのですか?」

 

ねねがあわてて問いただすと兵は少し困った笑みで

 

「北郷隊、部隊長の一人、名を聞かれれば・・・李傕と申します、それではこれで」

 

彼は、北郷一刀が名を聞いて、部隊長へと据えた男。けれどねねや蒲公英はその名前に聞き覚えす

 

らない。ただ有能な兵士と覚える以外に。

 

北郷一刀の部隊から1万の援軍が蒲公英と共に涼州へと送られ。

 

袁紹を打ち倒したその数日後に無事、五胡の撃退を果たすのだった。

 

そこで活躍した一人の兵士の名前は、やはり人々の記憶には残らない。

 

 

 

 

拠点√月(時系列?何それ美味しいの?)

 

「えっと~後はこれを3刻程蒸すと」

 

月は今台所に向かっている、何をするかときかれればそれは普通に料理で、少し違うことはといえ

 

ば、たった一人のために王自らが腕を振るっていることか。

 

今作っているのは普通の点心、そこに餡を入れて蒸している、いわゆる餡饅。

 

最近の一刀が働きすぎなこと、そして少し前に一刀が甘いものは疲れている頭に程よい刺激になっ

 

ていいんだ。と言っていたのが作るきっかけ。出来るならば美味しいものを、けれど難しいものは

 

できないし、そう考えた末に街中で前に食べた点心、それに餡を入れたものがすごく美味しかっ

 

た。そう思って作り方を聞いて、何度も失敗しての本番。

 

蒸している時間で後片付けも済ませ、それでも時間が余るから月は一刀の反応を考える

 

(美味しいといってもらえるかがとても不安、全部食べて欲しいけれど残されたらどうしよう。一刀さんも餡饅好きかな?)

 

そんなとりとめも無いことを考えているうちに

 

「で・・・出来ました!」

 

嬉しくてついつい踊りだしてしまいそうで、しかし自分で味を見るのも忘れない。

 

「・・・・んく・・・うん!ちゃんと美味しい」

 

その出来栄えは月にとっての合格点。だからこそ自信を持って一刀のところへと月は餡饅をもって

 

小走りで向かう。

 

そんな中、中庭のあたりを通り過ぎる時に

 

「・・・・・・・・いい匂い」

 

恋と遭遇してしまう

 

(恋さんにもあげたほうがいいのかな・・・)そう考え、餡饅の数は残り6個。まだ余裕はあると確

認して。

 

「恋さんも一つ食べますか?」

 

その言葉で恋の顔がぱっと明るくなり

 

「・・・・・・もくもく」

 

食べ始めたのを確認して、月は逃げるようにその場を後にする

 

「・・・・・もういっ・・・・いない」

 

少し残念そうな恋がいたのはまた別の話。

 

 

 

 

(伏兵には気をつけないと・・・詠ちゃんもいつも言ってるから・・・)

 

恋が伏兵扱いされているのは若干気のせいということで。

 

「あれ?月どうしたのそれ・・・あ!差し入れ?月が作ったの?」

 

月を見つけた詠はそれは嬉しそうに月へと問いかけて、それこそ一刀の前で見せないすごくいい笑

 

顔で(これ僕にだよね?)そんな表情。

 

「う、うん!皆にって思って。はい、詠ちゃんの」

 

その顔に負けて詠にも一つ。

 

「ありがとう!月!」

 

すごく嬉しそうに詠も餡饅をもくもくと食べる。その姿を笑みで見続け

 

「そういえば詠ちゃん、一刀さんにもあげたいんだけど・・・どこにいるか知ってる?」

 

そう、これは一刀にたどり着くための必要経費、そう割り切った。

 

「一刀?今頃は兵の調練か自身の修行、どっちにしても鍛錬場じゃない?」

 

(ありがとう詠ちゃん!)

 

「それじゃあ私行って来るね!」

 

そう言って月はまた小走りで駆け出す、その姿を詠は少しだけほほえましく思い

 

「お、詠。餡饅か、旨そうだね」

 

そこに一刀が現れた。

 

「え?ちょっと!あんた今鍛錬場じゃ!」

 

「いや?鍛錬場には確かにいたけど、華雄と霞、星の3人に絞られて音を上げちゃってね。早めに切

り上げて今汗とか流してきたところ」

 

(つまりそこには武将3人がいて・・・月あといくつ餡饅もっていたっけ?・・・!ひょっとしてあ

の餡饅自体一刀へのものなんじゃ!そうよ、あの月の言動からして!)

 

勘のいい軍師はそれに気付き

 

「ごめん月!今行くから!・・・一刀!ちょっと鍛錬場まできなさい!」

 

少し慌てる一刀を引っ張って詠は走る、お願いだから間に合ってと願いながら。

 

息を切らせた詠が鍛錬場についたとき、具体的に言うのならば間に合わなかった。

 

月の餡饅を入れていた袋はすでに空っぽだし、餡饅はすでに武将3人そしてその戦いを観察していた

 

だろうねねに食べられていた。

 

「あ、一刀さ・・・ん・・・あの、ごめんなさい!」

 

それだけ告げて走り去る月は、僅かにだけど泣いていて。

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

その様を見てその場にいる一刀以外の5人は今食べたものがどうして作られたのかを理解して、後悔

 

するが既に遅く。

 

「一刀!はやくおい・・・いない!?」

 

 

 

 

追いかけろといわれる前にすでに一刀は月を追いかけていて

 

「月!」

 

追いついた背中は声を掛けるとびくっと震えて・・・

 

「あはは・・・頑張ってね?作ったんですよ?一刀さんに・・・食べて欲しくて」

 

その声は震えていて

 

「けど・・・みんなの分も一応作ったんですけど、味見しちゃったら足りなくて・・・けど一刀さ

んにだけでも食べて欲しくて、探したら・・・かず・・とさん、いなくて」

 

その声は悔しそうで

 

「私・・・わた・・・し・・・」

 

だから一刀は

 

 

「ありがとう、月」

 

そう言って月を後ろから抱きしめる

 

泣かないでとただ抱きしめて抱えあげて、その顔に微笑む。

 

俗に言うお姫様抱っこをされている月は(まさにお姫様なのだが)ただわけが分からなくて、顔を

 

けれど真っ赤に染めて。

 

「月、俺の部屋に連れて行っていいかな?」

 

その言葉にさらに真っ赤になって、けれどもコクンと頷いて、一刀の部屋に連れて行かれる。

 

「たくさん泣いたんだね」

 

そういいながら一刀は月の涙の後にキスを落としてそれを拭うように。優しくついばむ。

 

「へぅ・・・・・」

 

ただただ恥ずかしくて、嬉しくて。だからだろうか、かつて見た夢の一幕のように、そんな幻想の

 

ような一時を過ごしたくて

 

「一刀さん・・・私の全部、受け取ってください」

 

そう言って一刀の手を薄いけれど確かに柔らかい自分の胸へと誘導して

 

「いいの?月?」

 

言葉が出なくて、一刀への唇へ口づけすることでその証として。

 

「じゃあ、月の全部、いただくね」

 

そう宣言して服をはだける。夕刻とはいえまだ夜にすらなっていない、その夕刻の赤い日差しが月

 

を照らして、すごく綺麗だよ、と何度もキスを落とされる。

 

けれどやはり餡饅を食べさせられなかったのが悔しいのか

 

「一刀さん・・・私を食べてしまってください、その。餡饅より美味しくはないと思いますけど」

 

そう口走って、一刀の理性を一刀両断。その日月は、大人の女になると同時に

 

はじめての夜を過ごしたのだった。

 

扉の外で何人かが扉を叩いた音がしたが、それはきっときのせいだろう。

 

そう思い、月は一刀の胸の中で一晩を明かす。少しだけ、その表情はにやけていた。

 

 

 

 

-あとがき-

 

レポートなんかほっぽって続き書いちゃったぜ!・・・いいのかな俺・・・

 

っま、まぁ!あれですよね?気分転換に書いてたってことで一つ!

 

どっちにしろレポートPC打ちだから一日中PCに向かってたことになりますが!

 

そんなわけで反袁紹連合戦闘編終わりました。戦闘編としたのは事後処理も入れるかどうか迷って

 

いるからですが・・・たぶんこれで反袁紹編終わりです(ぁ

 

なのでここでアンケートをば!はい、拠点√です。この拠点終わったらもう拠点入れられるところが

 

無いかもしれないので。奮発して6人分だ!(いりませんかね?)

 

まぁ一応気にせずアンケートとりますが!

 

 

1、月     2、詠     3、霞      4、華雄   

 

5、星     6、恋     7、ねね     8、華琳

 

9、明命    10、風     11、凪     12斗詩

 

13、???A  14、???B   15、???C  16、???D

 

以上の番号から最大6つまで選んでください。

 

???ですが言ってしまうとハーレムが3パターン、残念が1パターン

 

期限はこれを書いているのが6月21日 1:13ですので

 

6月23日 1:30までとさせていただきます。ちなみに拠点要らない人は

 

ショトメあたりでもコメでもなんでもいいので本編進めろやごるぁあああとお願いします。

 

 

それではまた次のお話で!このアンケート期間でレポートを進めてしまう腹積もりw

 


 
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