雪天小学校・家庭科教室。3年1組は調理実習の授業中。
「はい、では皆さん。今日の調理実習はひき肉のカレーライスを作ります。各班ごとに分かれて、おいしいカレーを作りましょう!」
「はーい!」
家庭科担当の教師・戸隠真弥の指導のもと、実習は進む。
「やったぁ!今日はカレーだぜ!」
「あたしカレー大好きなのよ唯ちゃん」
「ホント?実はあたしもなのw」
「実はあたしもなんだよね!」
「うん、実はあたしも」
集まっているのは北城唯、今河和美、今河雪歩、ステラ・レオーネ、クレア・パンテーラの5人。
「ところで知ってる唯ちゃん?」
「なあに和美ちゃん」
「チョコレートを入れるとコクが出るらしいわよ」
「あー、テレビでやってたわね。それで?」
「あたしチョコ持ってるんだけど入れてみちゃったりwww」
「ちょwwwwおまwwwwww」
ためらいもなくチョコを鍋に入れる和美。
「ああそうそう。聞いた話なんだけど」
「なによ唯ちゃん」
「ヨーグルトを入れると味がまろやかになるんですって。ほら」
ヨーグルトを取り出す唯。
「あ、やっぱり入れちゃいますか?w」
「入れるに決まってるじゃない!そーれっ!!」
「じゃああたしバナナとか!」
「あたしなんかインスタントコーヒー!」
その様子を見ていた雪歩、ステラ、クレアが次々につぶやく。
「お、おい、そんなに滅茶苦茶入れたら!」
「そ、そうよ。これってあくまで隠し味だからちょっとでいいのに…」
「あーぁ。あたし知らないっと」
…そして試食。
「うっ…ねえ唯ちゃん…」
「うっぷ…なぁに和美ちゃん…」
「……何事もほどほどにしたほうがいいって身に染みたわ」
「うん…あたしも…」
顔を青くしながら失敗作のカレーを食べる唯と和美。
「ねぇステラちゃん、カレー食べない?」
「え…、その…あたしお腹いっぱいだからいいや…」
申し訳なさそうに両手を合わせ、後ずさるステラ。
「えー…じゃ、じゃあクレアちゃ…」
「え、あ、あたしもお腹いっぱいなんだよ!ごめん!!」
さらに追い討ちをかけたのが雪歩の一言だった。
「あーぁ。二人で責任もって食えよな」
「そんな!雪歩までひどい!」
「この薄情者!!」
「あーやかましい!思いついたままホイホイやるからだろうが!!」
…本日の教訓。
『過ぎたるはなお及ばざるが如し』…何事もほどほどにね。
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調子に乗った結果。
■出演
マヤ先生:http://www.tinami.com/view/781244
唯:http://www.tinami.com/view/742179
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