No.798217

ゼロの使い魔 AOS 第14話 よみがえるツンデレ!!

koiwaitomatoさん

落ち込んで自分の部屋に閉じこもっているルイズ。
例の計画のために学院に訪れた才人だがそれどころではなくなります。
ルイズを助けてあげなければ!そう悩んでいる才人に救いの手を差し伸べるのは?

既存キャラはいいですね!かってに動いてくれます!ただ動きすぎて話がまとめづらい(汗)

2015-08-24 21:39:21 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1200   閲覧ユーザー数:1190

『あっ、あんたなんか召喚しなきゃ良かった!!嫌い、嫌い、大嫌い~~~~~~!!!』

 

ルイズは思い出してベッドの中をのた打ち回った、一昨日の自分の言葉がお腹の辺りに響いてくるようだった。

 

『ルイズがやった事は悪いことだよ・・・たぶん、泥棒よりもひどい事だと思う』

 

思い出す・・・使い魔の少年が彼女に投げかけた言葉を思い出す、己の行動を思い出しの恥と後悔の海で溺れてしまいそうだ。

 

彼女は非常に誇り高い少女だった、ゆえに自らの過ちに嫌悪感を抱き、深い深い海の中に沈んでいく・・・どこまでも深く。

 

「ルイズ、起きてるか」

 

深く沈んでいる彼女を引き上げる声が聞こえた。

 

 

 

キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー、彼女はこの学院では「キュルケ」と呼ばれている。

 

ルイズの同級生で隣国ゲルマニアからの留学生である、年齢は才人の一つ上の十七歳でルイズとは正反対の凹凸がしっかりしている体型である。

 

才人が二日連続で出会った生徒がキュルケだった、本名を知らない才人がメロンちゃんと呼んでいるのは上の凸の部分がメロンだからに他ならない!!!

 

今日もルイズとの橋渡しを頼まれたのだが、昨日からルイズが部屋から出てきていないので即答で断ったのだが・・・。

 

「ちょっと!そこのあなた」

 

「・・・・・・えっ!?呼んだ!?え~と・・・何だっけ?」

 

「あなた、ルイズに会いに来たって言っていたけど?どうしてもすぐに会いたいの?」

 

「会えるのか!?」

 

「ええ、どうしても会いたいっていうなら私がなんとかしてあげましょうか?」

 

先ほどは会うのは無理!と才人の頼みを一蹴したキュルケだったが、一転して会えそうな展開を臭わせる様に才人に話しかける。

 

「ああ!会いてぇよ!ルイズに会いてぇ・・・でも、部屋に閉じこもってるんだろ、昨日も言ったけど俺は事情があって中には入れないんだ」

 

「わかっているわよ、そこらへんは私が何とかしてあげるから少し待ってなさい」

 

そう言ってキュルケは学院の中に戻っていった。

 

 

 

才人は今、ルイズの暮らしている女子寮をめざして学院の中を歩いている。

 

教師に見つかれば何をされるか分からない学院内で才人はルイズの部屋をめざして歩いているのだ・・・四人の女の子たちに囲まれながら!!!

 

 

 

 

キュルケはあの後、二十分ほどで才人が待つ正門前に戻ってきたのだが一人ではなかった。

 

彼女は三人の女の子を引き連れていた、全員同じ制服を着ているので間違いなくこの女学院の生徒だろうと才人は思った。

 

だが何とかしてあげると言って女生徒たちを引き連れてきたキュルケの行動の意味はこの時点では分からない、いったい何をするのだろうかと思いきや。

 

「みんな、その子が例の子よ!」

 

「へ~、この子があのルイズの?」

 

「外国人かしら?」

 

「なに~、この服?おかしな色合いだわ」

 

三人は才人を物珍しそうな目で見つめる、黒目・黒髪・明らかにこの国では見られない服装、女子の視線を一手に受け照れる才人だったが次の瞬間!

 

「じゃあ、囲むわよ!」

 

「「「ハ~イ!!」」」

 

才人は女の子の檻の中に閉じ込められた・・・・・・四方から女の子いいにおいがする。

 

 

 

 

四人は女子寮の前までたどり着いた、寮とは言っても外観は大きな塔のような姿をしている。

 

才人も女子寮にはこの世界に召喚された時に来ているのだがあの時は緊迫した状況で建物の外観を確認する余裕など当然なかったのだが・・・。

 

ルイズの元まであと少し、うら若き乙女に囲まれるという羨ましい状況ではあるがルイズの事で頭がいっぱいの彼は特に意識していない様子。

 

・・・だったが。

 

─── ムギュウ!? ───

 

才人は急に壁に押し付けられた、やわらかくていいにおいのする物体と壁にサンドイッチにされてしまう。

 

「ちょっと、静かにしていなさい」

 

「・・・(コク)・・・(コク)」

 

どうやら女子寮から女の子の集団が出てきたらしい、キュルケが咄嗟に才人を壁際に押し付けて集団から見えないように隠したのだった。

 

両脇に他の三人も集まり、外から見ると女の子が固まって立ち話をしている様にみえる。

 

至近距離から香る女の子の体臭と香水の香り・・・そして、キュルケの背を押し付けられた才人に下のメロンが押し迫る!!!

 

早い話がおしりを才人自身に押し付けられているのである。

 

(ヤバイ!これは本気でヤバイ!くっ・・・ここは親方の顔を思い出して・・・親方・・・親方・・・親方・・・うぅ・・・親方ぁ~~!!!)

 

キュルケは上だけでは無く下にもメロンを持っていた、接触部分を考えると上のメロンが当たるより都合が悪いのは男子諸君なら理解して貰えるだろう。

 

「ふ~~!ちょっと危なかったわね、さっ行きましょうか」

 

「あ・・・ああ」

 

平賀才人!親方の顔や仕事中に見える肌色(※親方はタンクトップ系の上着)を思い出して・・・耐えた!!なんとか耐え切ったのだ!!!

 

あの凶悪な質量をもったメロンの攻撃に耐えた才人自身を才人は「痛み(?)に耐えてよく頑張った! 感動した!」と褒めていた。

 

「ねえ・・下は大丈夫?落ち着いている?」

 

ばれていた・・・キュルケ、おそろしい子!

 

 

 

才人自身の大ピンチはあったが、何とかルイズの部屋の前にたどり着いた才人とキュルケたち。

 

「ここがルイズの部屋よ、たぶん中にいると思うわ」

 

「ああ、ありがとう・・・え~と?」

 

「あら?そういえば自己紹介していなかったわね、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーよ、キュルケでいいわ」

 

「俺は平賀才人だ、よろしくなキュルケ!」

 

「ヒラガサイト?ずいぶん変わった名前なのね?」

 

「ああ、おれはトリステインとはだいぶ離れた国の生まれだからな!よく珍しい名前だっていわれるよ」

 

「ふ~ん・・・外国人ね、それよりもルイズに早く会わなくていいのかしら?」

 

「そうだった!いろいろありがとうキュルケ!貴族の人にこんなに親切にしてもらったのはルイズ以来だ、本当にありがとう!」

 

「ルイズが・・・親切にね~?まあいいわ、それじゃあね~ごゆっくり~」

 

そう言うとキュルケたちはこの場から立ち去っていった。

 

部屋に閉じこもっているルイズ、落ち込んでいるらしいが本当の所はどうなのか分からない。

 

才人は大きく深呼吸をして扉をノックした、そして...

 

「ルイズ、起きてるか」

 

 

 

...聞こえる才人の声が聞こえる!気のせいなのか、確かにノックをする音の後に彼の声が聞こえたような気がする。

 

ルイズは考えるよりも先に体が動いていた、ベッドから飛び起きて勢いよくドアを開けるとそこには・・・。

 

「よう!ひさしぶり・・・でも無いか、まあいいや」

 

彼女の使い魔が目の前に立っていた。

 

 

 

....第14話 よみがえるツンデレ!!

 

 

 

next第15話 よみがえるツンデレ!! ②

 

 

 

執筆.小岩井トマト

 

 

 


 
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