「はい、こちらがスペースシャトルです」
天空宇宙センター。宙野星子に連れられてやってきたのは風天中学校の女子たち。
飯田橋ミウ、天満橋テムナ、マオ・スペア、長岡シラセ、パム・エルル、セルマ・ピュローネ、筑波ミライ、アルディナ・ルーヴの8人だ。
制服ではなく私服を着ているので、おそらく趣味的な見学ということなのだろう。
「それにしても大きいなースペースシャトル。あたし現物初めて見たよ」
「現物ねえ。こんなに大きかったんだー」
思わず唸ったのは科学畑のマオとパム。
「これ動くのかな?」
「ボタン押したら飛んだりしてw」
「ブースターもナシに飛ぶかい、そもそもレプリカやでこれ」
シラセとミライのボケにツッコむテムナ。
その隣では何やらシャトルの近くで身じろぎしないセルマ。
「…」
「おーい、どうしたのセルマ。固まっちゃって」
ミウが心配そうに声をかけると、その次の瞬間…。
「この機首部からスーって翼に向かうこのライン…」
「おーい、シャトルがどうかしたのー?セルマってばー?」
「そして後ろから見たときのエンジンノズルの重厚さ…」
「あかん、こら重症やわ」
「あー、次に出てくるワードなんとなくわかった気がする…」
「うん、あたしもうすうす感づいてる…」
テムナとミライ、アルディナの心配は当たる。
「…このスタイル、まさに海胆水母よね!」
「だから何なんだその海胆水母ってのは!」
「まるで意味がわからんぞ!」
おもわずツッコミを入れてしまうシラセとマオ。
「あの、海胆水母って何?」
海胆水母の意味を訊ねる星子に、パムは一言。
「星子さん、知ったところで余計にわからなくなるだけですよ…」
ともあれ、シャトル内部見学を終え、宇宙センターを後にしたミウたちは、次に天空空港に向かった。
天空空港ターミナルビル4階・展望デッキ。
「ここの展望デッキからはいろいろな飛行機が見えるんだよね」
「いつ見ても壮観だなあ。JALにANA、FDAにAIR DO、有名どころがズラリそろってるよ」
「あの尾翼についてるピンクの花はなんだろう?」
「あー、あれはチャイナエアラインやな。台湾の航空会社やねんて」
「隣の緑色はエバー航空か…台湾方面への国際線が多いね」
すると、展望デッキに何やら人だかりができていたのをアルディナが発見する。
「あっちのステージのほうだよ」
「行ってみよう!」
その人だかりができていたステージの近くで見つけたのは、ミウたちも良く知っている顔だった。
「あれ?エリシアにミュアにキャムじゃん」
「ミウ?それにテムナたちも一緒かー!こんなところで遭うなんて奇遇だね」
「ああ、あたしたちちょっと小旅行中でさーwエリシアたちは?」
「うん、実はこれから空港内でライブやるところだったんだよね」
「そうそう。Emceeの知名度をもっと上げていかないとね!」
「せっかく来たんだしさ。よかったら聴いてってよ」
「じゃあお言葉に甘えようか。いいよねみんな!」
「「「「「「「うん!」」」」」」」
かくして、ミウたちも観客席で固唾を呑んで見守る中、Emceeのエアポートライブが始まった。
この日は彼女たちにとって、最高の休日になったに違いないだろう。
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接点Pのキャラ揃い踏みw
■出演
ミウ:http://www.tinami.com/view/757378
テムナ:http://www.tinami.com/view/757380
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