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仙台市を南北に貫く「
北は岩手県一関市まで延びる。全長145.0km、宮急の保有する路線として最長距離を誇る主要幹線である。
特に仙台都市圏に位置する名取~仙台~古川間では列車の運行密度が極めて高く、連日のように大勢の乗降客が詰め掛ける。
都市圏部を離れると、郊外に造成された住宅地を眺める通勤路線の様相がしばらく続くが、
北部地区の
いっぽう南側は
そこへの通勤需要があるなど、また違った雰囲気である。
何より、白石、仙台、古川、栗原、一関の各都市圏を連絡するという重要な役目を担っており、
頻繁に特急や快速特急が運行される。これらの特急は特別料金不要であるが、データイムには転換クロスシートの専用車が使用される。
また仙台市から自社各路線への連絡を積極的に行う観点から、多層建て列車も多く設定されている。
連続立体交差化などが実施されており、開業当時とはルート取りが大きく異なっている。
また仙台都心部においても、ルートを変更した上で仙台駅に接続する地下トンネルへと変貌を遂げており、
急カーブの続く路地裏を大型の電車が恐る恐る練り歩く光景もまた、過去のものとなってしまった。
営業キロ:145.0km
軌間:1435mm(標準軌)
駅数:122駅(起終点含む)
電気方式:直流1500V/架空電車線方式
複線区間:全線(うち富沢~富谷間29.2kmは速度別複々線区間)
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もともと、
その後本格的な電気鉄道として運営されてきた。その成立の過程から
最近は沿線の住宅開発のため通勤路線としての側面も強くなった。観光シーズンを中心に本線から特急が乗り入れるなど賑やか。
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営業キロ:15.2km
軌間:1435mm(標準軌)
駅数:10駅(起終点含む)
電気方式:直流1500V/架空電車線方式
複線区間:全線
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軽便鉄道であった
漁港のある
「モグリ」の気動車や客車を運行させていたことでも知られる。
なお、
それまでの名取駅が国鉄に名を譲る形で「
線内折り返しが基本で、データイムは普通のみ、2両編成または4両編成がのんびり走る。
かつては行商向けの「鮮魚電車」が運転されていたが、その後鮮魚輸送はトラックに切り替えられた。
営業キロ:6.8km
軌間:1435mm(標準軌)
駅数:9駅(起終点含む)
電気方式:直流1500V/架空電車線方式
複線区間:全線
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ただし、電化の際にルートの変更などが実施されており、もとの路線そのままではない。
急峻な勾配が多く控える路線であるため急カーブも多く、現在の主力である18m級電車がどうにか曲がれるといった程度の急カーブも多く見られる。単線区間ながら休日には急行が乗り入れる。
なお、本線とは宮急大河原駅の仙台方で合流するため、仙台方面からの急行は大河原構内で一度折り返してから乗り入れる。
営業キロ:22.9km
軌間:1435mm(標準軌)
駅数:9駅(起終点含む)
電気方式:直流1500V/架空電車線方式
複線区間:なし(全線単線)
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東北本線と
サトル・サトウ・アート・ミュージアムなどといった施設があることから、昨今は「登米アートラインプロジェクト」と称し、
ギャラリー電車や駅デザインアートなどが目立つようになった。
営業キロ:28.7km
軌間:1435mm(標準軌)
駅数:14駅(起終点含む)
電気方式:直流1500V/架空電車線方式
複線区間:瀬峰~
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宮急の路線では唯一、戦後になってから編入された路線である。
というのも、1960年代にかけて拡大戦略を推し進めていた宮急が、ちょうど資本関係にあった
(合併当時は
これは沿線の宅地化をもくろんでのことだったと思われるが、
運行できるようにすることが合併条件とされたため、貨物列車華やかなりし頃は三線軌条(1435mm/1067mm)となっていたのが特徴であった。
現在は細倉鉱山閉山に伴う輸送廃止により1067mm線用のレールは撤去されているが、鉱山跡では廃バッテリーのリサイクルが行われており、
これに関連して最近は沿線各地で発生した廃バッテリーを輸送するための電車(種別上は『特別荷物列車』)が、時たま細倉マインパークまで運転される。
なお運転系統上は
営業キロ:25.7km
軌間:1435mm(標準軌)
駅数:16駅(起終点含む)
電気方式:直流1500V/架空電車線方式
複線区間:なし(全線単線)
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宮急の路線は一体どんなものなのかまとめてみました。
沿革(戦前編):http://www.tinami.com/view/792939
沿革(戦後編):http://www.tinami.com/view/793142