…遠く宇宙の彼方。機械生命体が暮らす星『トイランド星』。
ここは星全体がひとつの王国となっていて、宇宙のあちこちからは商人が訪れて賑やかである。
そのトイランド星の王宮に、一人の少女が住んでいる。
名はヴィーボ・エル・トイランド、この星のプリンセスである。
時たま地球の天空市を訪れてこそいるものの、彼女の本籍はあくまでこの星なのだ。
「むにゃ、むにゃ…キュピ…」
そんなある日の朝。いつものようにベッドで寝返りを打つヴィーボ。
やがて彼女は目を覚ます。そんないつもの光景。
「ふあぁ~ぁ…今日もいい天気だなあ。このまま何もない平和な一日なら、いいにこしたことないんだけどw」
と、ヴィーボがベッドから身体を起こしたそのとき、彼女の目には衝撃の光景が映った。
…そこに絶対いないであろうはずの人物が、ベッドの中に寝ていたのだ…。
「ビ、ビビ~~~~~っ!?」
「むにゃ…あ、おはよ…ってあれ!?ここどこ!?きららは!?っていうかなんでヴィーボちゃんがここに!?」
「おれなちゃん!?それこっちの台詞だから!なんでここにいるの!?ていうかどうやってこの星まで来たの!?」
「いや、気がついたらここにいて…」
「とにかくこれは一大事!すぐになんとかしてあげるから、ここでじっと待ってるんだよ!いい!?」
「う、うん…」
そう言ってヴィーボは、すぐさま城にいる近衛兵たちのもとへ駆け出していった。
…数分後、ヴィーボが近衛兵たちを連れて戻ってきた…のだが!
「おれなちゃ…っていない!いったいどこ行っちゃったのよ!じっとしててって言っといたのにもぅ…」
…その頃のおれなはというと…
「…で、なんでうちの神社の賽銭箱にあんたがいるんだい」
「いや、それがついさっきまでトイランド星にいて…気がついたらこんな狭いところに…」
と、賽銭箱に詰まった状態で天洸に発見されていましたとさ。
一方その頃のトイランド星…。
「あ、もしもしナナちゃん?…あ、おれなちゃん見つかったって?うん、それはよかった…でもどうやってトイランド星から地球に戻れたんだろう…?」
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■出演
ヴィーボ:http://www.tinami.com/view/779638
おれな:http://www.tinami.com/view/763746
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