7月某日。
「あ~づ~い~…」
「暑いわね…」
「暑いよな…」
天空稲荷神社の社務所でのびきっているのは唯・和美・雪歩の3人。
「まだ7月の初旬だってのにこれはないでしょ…」
「30度超とかどんなだよぉ…」
「暑すぎてたまらないわよ…」
その様子を呆れた様子で見つめていたのは、唯の母・愛だ。
「…って、あんたたちね。なにをグダってしてるのよ」
「だぁってお母さん、暑いものは暑いんだもん~」
「そうそう、あたしたちって毛皮があるから暑さがハンパじゃないのよぉ」
すると、唯の父でこの神社の宮司である奉があるものを持ってきた。
「まぁまぁ、この暑さでは無理もない話です。ここらでカキ氷でもどうでしょう」
「やったあ!お父さん大好き!」
「いっただっきまーす!」
山盛りに盛られたカキ氷に喰らいつく少女3人。
「んー!やっぱ暑い日にはカキ氷…いたー!あいたたたた…」
「和美ちゃんってば、急いで食べ…あたっ、あいたたたた…」
「唯、がっついてたお前も人のこといえねえって。しかしこれ冷たいなw食い進めるごとに頭が痛くなってくるぜ」
「はっはっは、カキ氷なんてそんなものですよ。あわてずゆっくりお食べなさい」
「「「はーい」」」
「ふふ、もう、相変わらず食い意地の張った娘たちなんだから…あいたたたた」
その横でカキ氷を食べていた愛も頭痛に襲われる。
「その大食いはお母さんに似ちゃったからしょうがないわよっ…あいたた」
「そ、そうでしたっ…」
と、カキ氷に身悶えていると、天洸は軒先に何かを取り付けていた。
「あらお天さま。なにをしてらっしゃるの?」
「あぁ、見てのとおり風鈴をつけてるんだよ」
「なるほど。風鈴とはまた風流ですな」
「あ~、カキ氷に風鈴で暑さが少し和らいだ気がするわ和美ちゃん」
「そうね~」
「あ、そうだわ!丼兵衛おじいちゃんのお店で冷やしうどんが出てるのよ!ひと段落したら食べにいかない?」
「ふふん、負けないわよ和美ちゃん」
「おーい、あんまりがっつくと腹下すぞー…」
…夏の日の情景であった。
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いや~、暑ゅいですね。
■出演
唯:http://www.tinami.com/view/742179
愛:http://www.tinami.com/view/744298
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