No.787628

はっちゃけ恋姫・董

未奈兎さん

これは酒を飲んだ勢いで書いたカオス分マシマシな恋姫二次創作です。

キャラブレイクや原作崩壊をいともたやすくやらかしています。

そういうのが受け入れられない人はすぐさまバック推奨です。

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2015-07-05 13:10:29 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:4097   閲覧ユーザー数:3214

恋編(名前:呂刃(娘は居たが親兄弟や息子などの名が不明なので安直に))

性格は穏やかであまり喋らない、容姿は褐色肌に恋に似た模様がついており姉ほど大食いではなくねねと同じくらいに小さい

 

 

「「・・・」」

 

ある一室、其処では二人の姉弟がぐっすりと眠っていた、弟は愛犬であるセキトを、姉は弟を抱きかかえ・・・。

その近くでは彼女たちの家族である動物たちが囲む様に眠りについていた。

 

「恋殿ー!一刀様ー!起きてくだされー!」

 

その安息の空間に入ってきた幼い少女、名を陳宮と言い、真名を音々音(ねね)。

 

その声で起きたセキトが抱きかかえていた少年の顔をひと舐めすると少年の瞳がゆっくりと開く。

 

「・・・。」

 

姉譲りの赤髪と瞳を持った少年はセキトを撫でると虚ろな目でねねを捉えるとゆっくりと身を起こした。

 

「お姉、起きる・・・。」

 

「・・・ん。」

 

恋は一刀を犬抱きで抱いたまま起き上がる。

 

一刀は足がだらんとしているが気にも介さず恋が音々音に寄る。

 

「ねね、おはよう。」

 

「おはようなのですぞ、朝食の準備ができているのでお呼びにきました。」

 

「今行く・・・。」

 

 

 

 

(もきゅもきゅ・・・。)

 

(もふもふ・・・。)

 

(へぅ~二人共かわいいなぁー・・・。)

 

(・・・反則。)

 

極度の癒し空間である二人の食事風景を見ながら月は頬を緩ませ、詠は赤面して目をそらしていた。

 

「けふ・・・ごち。」

 

一刀は手を合わせて一礼する、なんでも日々の食材の恵みと食材を作り料理を作ってくれたことへの感謝の意らしい。

 

料理店や食堂でもそれをやる一刀に感慨を受け、月の領地ではその挨拶はほぼ慣習化していた。

 

「一刀、口についてる。」

 

「・・・むぃ。」

 

(自然だよねー。)

 

(そうね。)

 

月達がその空間を楽しんでいるとそれを打ち壊す様に一人の伝令が入ってきた。

 

「お食事の中申し訳ありません!董卓様!領地付近に小規模の賊が現れました!」

 

「・・・っ!!詠ちゃん!」

 

「ええ、恋、一刀!直ぐに支度して!」

 

「分かった。」

 

「・・・ん。」

 

 

 

 

どこを間違えたのか、恐怖の意識の中彼は自問していた。

 

賊になったこと?董卓の領地が豊かだから略奪しようと考えたこと?それとも・・・。

 

「・・・終われ。」

 

目の前で自分に短戟を構えとどめを刺そうとしている少年と対峙したことなのだろうか?

 

答えを得る前に、賊の男は絶命した・・・。

 

 

 

 

「お姉、平気?」

 

「一刀は?」

 

「・・・平気。」

 

広がる屍は全て敵、味方は一人の脱落者もおらず健在で、それだけ二人の強さを物語っていた。

 

「平気なのは、お姉が居るから、お姉を守りたいから。」

 

「恋も、一刀を守る、一刀がいるから平気。」

 

二人の間に多くの言葉は無用、二人は比類の強さを持つ豪傑であり、二人だけの肉親なのだ。

 

「帰ろ?」

 

「・・・うん。」

 

馬に跨がり共に歩く二人の姉弟、その間には消して切れない絆があった。

 

 

 

 

 

 

月編(董旻(董卓の弟、の割にはあまり目立たずあっさりと歴史から姿を消した某ゲームの顔芸が有名な人))

容姿は月をさらに縮めた完全男の娘(オイ)慌てると姉譲りか「えぅ」と鳴く(ぉ

 

 

汜水関、その目の前に広がるのは大群たる連合軍。

 

「あっはっはーここまで大群やといっそ笑いでるなぁ。」

 

「笑っている場合か!一刀様もなにか言ってください!と言うかなぜ此方に来たのですか!?」

 

「えぅ!?え、えっと、僕でもみんなの役に立ちたくて・・・。」

 

「相変わらずめんこいやつ屋で一刀はぁ。」

 

「わぶぶ!?」

 

「おいいい!霞其処変われ!」(おい巫山戯てる場合か!?)

 

「逆や逆。」

 

「はっ!?」

 

そんな漫才をしている中一刀が関に近づく一騎を見つけた。

 

「あ、二人共、黒髪の誰かがこっちの関に来るよ?」

 

「おお、ほんまや、なんや舌戦か挑発でもする気か?」

 

「敵将華雄!いつまで関に引きこもっているつもりだ!貴様が臆病者でないならこの関羽と一騎打ちをしろ!それが無理なのならば臆病者の貴様は関にこもっているのがお似合いだろうがな!」

 

「おのれ言わせておけば!」

 

「あ、あかんで華雄!今でてったら汜水関が持たんわ!」

 

「し、しかし!」

 

「僕からもお願い!華雄さんが臆病者でないのはこの関にいるみんなが知っているよ!」

 

「う、うぐぐ・・・。」

 

「どうした、出てこんのか!所詮逆賊董卓に属す貴様は関から出る胆力もないか!」

 

「・・・。」(ピクリ)

 

「あ・・・やば。」

 

「お姉ちゃんは・・・逆賊なんかじゃない・・・!」

 

「あ、一刀様!いかん!城壁に向かってしまった!」

 

「あかんやん!?ちょ、誰か止めぇ!」

 

孫策が追撃の挑発をしているも華雄の頭にはもはや挑発での腹立たしさなど欠片もなかった

 

 

 

 

一方連合軍側、多数の旗が汜水関前に陣取り、その様子を見ている。

 

「出てこないわねー以前の華雄だったら今ので出てくるはずなんだけど・・・。」

 

「しかし、我々のような小勢が汜水関を落とすにはこれしか手が・・・。」

 

「はわわ、愛紗さん!城壁を見てください!」

 

「む・・・あれは・・・?」

 

「子供?」

 

 

城壁に立ち、白い髪を風に揺られながら、一人の少年が、咆哮する。

 

「我が名は、董仲穎の弟、董旻なり!この洛陽への道を守る汜水関に攻め寄せる貴様らの目的はなにか!我が姉が逆賊?巫山戯たことを抜かすな!洛陽にて暴政が行われていることなど事実無根!陛下の御身も健在にて此度の連合に酷く心を痛めておられる!」

 

「な!?」

 

その小柄な少年が発するにはあまりに衝撃すぎる言葉。

 

「あのような子供が・・・董卓の弟!?」

 

「へえ、面白いじゃない。」

 

「孫策殿!?」

 

その口上に興味をもったのか孫策が一歩騎馬を進める。

 

「董旻といったか!ならば何故このような連合が組まれた!事実無根であるならば素直に軍を通し陛下から無実を証明できよう!それを恐れ軍を派遣している事こそ何よりの証明ではないか!」

 

「何故我々が軍を派遣しただと?そのような大軍で来た貴様らを何故そのまま洛陽に通せる!自らに後ろめたきことがないのならば少数で都に参じることもできよう、先程貴様らは我が臣下華雄を臆病者と罵倒したな?我らのような少数を相手に事実を確認せず大軍を差し向け我らを攻める貴様らこそが臆病者よ!そのような臆病者を相手に我々は断固としてこの門を開けぬ!」

 

董旻の口上が終わると汜水関から割れんばかりの歓声が上がる、その勢いに連合側の兵は圧倒されてしまった。

 

「いっやー、参ったわ、可愛い顔して口上手ねあの子。」

 

「そ、孫策殿・・・我々は・・・。」

 

「なーにー?解りきったことじゃない、この連合が董卓の功績に嫉妬した袁紹の茶番なんて、ねえ、軍師ちゃん?」

 

「・・・っ!」

 

「朱里?」

 

「呆れた、軍師は知っていたのにその上官は知らなかったのね。」

 

 

結局いくら挑発すれども汜水関の門は開かず、連合軍は一時軍を後方に引き下げた。

 

 

「一刀様!」

 

「えぅ~緊張したよぉ・・・。」

 

「あっはっはっはっは!驚いたが大一番やったやん一刀!今日の酒はうまいで!」

 

「だって・・・華雄さんやお姉ちゃんを馬鹿にするなんて許せなかったし・・・。」

 

「ま、一刀のおかげで気分さっぱりやわ、これなら血気にはやって汜水関から出たりせんやろ華雄?」

 

「うぐ・・・。」

 

「ええとこまで耐えて陛下の停戦の勅が出ればうちらの勝ちや、それまではこの門開けるわけにはいかんな。」

 

「うん、耐えるのが難しくなったら虎牢関まで退いて恋お姉ちゃんと一緒に野戦で戦おう、その時が華雄さんと霞お姉ちゃんの出番だよ。」

 

「任しとき、連中の調子づいた鼻へし折ったるわ。」

 

「・・・口上にて一刀様が私の代わりに連合軍に思いの丈をぶつけてくれました、私はその信に応えます。」

 

「ありがとう・・・。」

 

 

その後、汜水関、虎牢関と連合軍は攻めあぐね、劉協より出た停戦の勅で少数で洛陽に参じた時、連合はその義を失ったのだった・・・。

 

おまけ(籠城中の月の心境)

 

「へぅ・・・一刀、大丈夫かな・・・。」

 

「大丈夫だよ、あの子ああ見えてしっかりしてるし。」

 

「でももし、一刀に少しでも怪我とかしてたら・・・ふ、ふふふふふふふ。」

 

(く、黒い・・・月が黒いよぉ・・・。)

 


 
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