(間)
月夜の中、船がおだやかな風に誘わせて長江を進む。
その船上に立ち銀色に輝く月を見上げる老女。
静寂が月夜の中を支配していく。
時代の流れに身を任せて以来、老女はただ自分の人生を振り返りながら生きていた。
かつて天下分け目の戦と呼ばれた古戦場。
その戦後、訪れた平和な世の中。
今では戦場の面影はどこにもなく、対岸にはそれぞれ街が出来ていた。
そして今や語り継がれるほどにまでなった天の御遣いの物語。
本人が聞けば間違いなく恥ずかしがるだろう。
老女は確信していた。
『誰もが幸せに暮らせる世の中を創る』
その想いを受け継ぎ、そして天の御遣いがそれを成した。
二人だけでは叶うことのなかった理想。
多くの仲間がいたからこそ成しえたもの。
老女は左手の薬指にはめられている指輪を天にかざした。
愛し愛された証。
もはや触れることも声も聞くこともない。
それでも老女は今、幸せだった。
たとえ離れていても心は常に寄り添っている。
だから老女は笑みを浮かべることが出来た。
「もう少しだから……」
老女の言葉は風となり長江をゆっくりと流れてき、船はそんな彼女を乗せて静かに進んでいく。
(座談)
水無月:第二期開始前の息抜きといった感じでした。
一刀 :そういえばこの第二期はオリジナルキャラが出るんだって聞いたんだけど、本当なのか?
水無月:そのつもりですよ~。
一刀 :じゃあ、その子達とも絡みはあるんだな。
水無月:一刀~。一応、言っておきますが、手を出したら間違いなく犯罪になりますよ。
一刀 :な、なに!?
水無月:それでもいいのなら別に私はかまいませんけど?
一刀 :遠慮しとく。
水無月:それが懸命ですね~。だってほら、後ろ。
一刀 :え?(振り向く)
雪蓮 :か~ず~と~♪(にこやか)
一刀 :ガクガクブルブル・・・・・・。
水無月:まぁこれが正しい姿ですね。ということで次回から第二期に突入いたします~。主にアフター感覚で読んでいただければ幸いです~。
雪蓮 :もう一刀を連れて帰ってもいいかしら?
水無月:いいですよ~。一刀、しっかり雪蓮に絞られてくださいね~。(他人事)
一刀 :おぼえてろ~~~~~!
水無月:というわけでこれからもよろしくお願いいたします。(ペコ)
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個人的に一休憩的な感じです。