No.784790 暁の食事処 第20話SEEDさん 2015-06-20 20:15:49 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1702 閲覧ユーザー数:1605 |
呂布と陳宮が来てから数週間後いつものように
屋体をしていたらいきなり十六夜が来て
「よお紅蓮、悪いが話しがある明日の屋体は夜からにしてくれ」
「いきなりなんだ」と言おうとしたら
「ぼそっ・・・・白の御使いのことだよ...」
私にしか聞こえないようにいうと
「じゃ、また明日来るぜ!」
と手をかざし出ていく
私は原作に関わるつもりは基本的にない
しても十六夜に巻き込まれるかなにかだろう
だが情報収集を怠るつもりはない情報は時として
命を守ったり、交渉の材料にも使えるのだ
白の御使いの情報ともなれば
欠かすわけにはいかないもしかしたらその白の御使いによって本来の三國志とは違う方向性になるかもしれないのだゲームの世界ならばなおさらだ
翌日、屋体に今日は夜からという貼り紙をして
宿から出る、私は屋体の近くの宿でずっと暮らしているのだ、だから宿というより家に近い感じだ
宿からでると十六夜がいた手に何か風呂敷に包まれたものを持っていた
十六夜は私に気づくと
「ん・・・・きたかじゃ早速いくか」
といい歩き出す、私は十六夜の横に並び
「十六夜、どこで話すのだ?」
「せっかくここに来たんだ!話すついでにあいつらに会いに行こうぜ、話しはそこでいいだろ」
私はすぐに理解した確かに私も最近彼らの顔を見に行っていないそれならばちょうどいい
私と十六夜は城のある洛陽の中心部の少し離れたところにある施設の建物の前につく
「到着と早速入るか」
「それはいいが十六夜、その手のものはなんだろうか?」
「ん、ああこれか!こいつはあいつらへのプレゼントだ、前に遊び道具がほしいと言っていたからな」
「成る程な」
中身が少々気になるが・・・・
「安心しろ、スポーツにつかう道具だ」
私の心を読んだのか「ニヤリっ」としながらそう言ってくる
私は来客の合図の鈴を鳴らす
「チリンチリン・・・・・」
少しの静寂のあと
「誰でしょうかな、・・・おおっ紅蓮君と十六夜君かまた子供たちの顔を見に来てくれたのかじゃろうか?」
顔を出した老師が嬉しそうにいうと
「よお老師、相変わらず元気そうだな150まで死にそうにねぇな!」
からかうように十六夜がいう
「ほほ、そうありたいものじゃの」
笑いながら老師は返す
確かまだ80歳のはずだがこの色のいい肌に全く曲がっていない腰を見ればあり得なくもなく感じる
「いきなりすまない老師、それもあるが少し十六夜と話したいことがあるのだが、縁側を少しの間は拝借してもいいだろうか?」
「構わんぞ、さあなかに子供たちも喜ぶじゃろ」
そういい老師は入るように促す
「じゃお邪魔するぜ」
「お邪魔します」
私と十六夜は老師と廊下を歩く
この建物は中々広い、何せ子供が10人も寝泊まりしているのだから、しかしここの子供たちは老師の孫でも子供でもない、ならばなぜこんなにも子供が多いかというと
「ああっ、紅蓮兄ちゃんと十六夜兄ちゃんだ~」
「本当だ!いらっしゃい」
「また料理を食べさせて!」
7~10歳までの子供たちが廊下から走ってくる
「やはははっ、お前ら久しぶりだな」
「みんな元気だろうか?」
子供の一人の女の子が私に飛び付き
「うん!紅蓮兄ちゃんのおかげだよ!」
そうここは親が山賊に殺されたり、捨てられたりしてしまい行き場のない子供たちがいる
孤児院のようなところだ
元、文官だった老師が始めたものだ
私がこの弧児院のことを知ったのは
今、私に飛び付いた子供が不良のようなやまるでからに絡まれていたところを助けたことで知った
しかし当初この建物はあまり大きくなく十人の子供が暮らすには窮屈そうだった
私はこの老師の行いにとても感銘を受けたのと私自身が捨て子だったことから他人事と思えなくなり
弧児院の改築の援助をした
代金は山賊狩りの報酬金で払った
私は老師と子供たちに感謝されたが使い道がない金で救えるならなんてことはないと思った
それ以来、私は子供たちのところに顔を出したり料理を作ってあげたりする
一年前からは十六夜も子供たちの遊び相手になってもらっている十六夜も少し思うところがあるらしい
ちなみに老師は私と十六夜が天の御使いということは知っている
最初話したとき老師は驚きながらも
「なに、紅蓮君がどこの誰だろうと儂は気にせんよ」
と言ってくれた
子供たちは私と十六夜にくっついてくる
「ああ、すまない今日はちょと十六夜と話が・・」
「ええ~遊ぼうよ~」
「そうだよ~」
と離してくれない
やはり子供の扱いは馴れないものだ
純粋故に対応に困る、私は十六夜に視線を向ける
十六夜は「やれやれ」と言わんばかりに首を振り
「オーケイ、よくわかった話が終わったら
おもいっきり遊んでやるから先に遊んでいろ」
「はーい」
と一斉にいい外に出ていった
「よし、いくぞ!」
といい十六夜は歩く
やはり子供たちの扱いは十六夜のほうがずっとうまいようだ少し羨ましい
「さすがだな」
「やはははっ、それもほどでもあるな」
私と十六夜は縁側に座るここは庭に直接出れるようになっており自然のいい景色が見える
「さてと、早速話すか、まぁ議題は白の御使い・・・・北郷一刀だったなのことだが・・
」
十六夜は空を見ながらいうが
急に私の顔をニヤッとして見て
「どうやら降臨しなさったようだ」
やはりか・・・・予想はしていたしかし情報が早いな屋体でも聞かなかったのに
「それでどこに要るんだ?」
「まぁそんなあせんなよ・・・まず白の御使いは許昌に落ちたらしい、そこでなんとあの曹操に拾われたらしいぜ」
「そうか、曹操ときたか・・・・」
「ああ、残念ながら情報はここまでだ、いち早くこの情報を伝えたくてな
だがここからが本題だ紅蓮、また旅に出てみたらどうだ?」
「何故だろうか、私は3年前までは旅をしていたが・・・」
「そんなの知ってる、でもよ朝廷が倒れそうな今近いうちに乱世になりつつあるんだぜ!
この世界の三國志が俺たちの世界の三國志と同じとは限らねぇだろ!」
十六夜も私と同じ考えか・・確かにそうだ
「実際、この世界の有名な武官や文官は女だ
・・・・・まあ俺としてはそこは転生した役得だと思うがな、やはははっ」
十六夜やはり君は私より楽しんでいる
「それに・・・・この年は黄巾の乱があるぜ・・・」
十六夜は不敵な笑みを浮かべる
大きく三國志が動く要因となる戦いだ
余計に情報がほしい
「つまり十六夜、君は乱世に備えて
私の世界の三國志との相違点や今の各国の
戦力の確認のためにしろと?」
「まぁ、そういうこったな」
成る程確かに一理ある、旅をしていたとはいえその時の知識がそのままとはいえない
常連客には悪いがそのほうがいいか
「そうか、ならば旅に出るか」
「さすがに決断早いな」
「いくのはいいが、どこを回ろうか・・・」
前にあらかた回ったのでどこにいけばいいだろうか
「効率的に行きたいからよ、二手に別れようぜ、俺は曹操のところにいく、紅蓮は義勇軍を率いている劉備のところにいけよ、いろいろと関わりあんだろ?」
「それはそうだが、だからこそいきづらいな・・・」
私は朱里と雛里とあれから一度もあっていないだからこそ再開したときがとても気まずい
そしてあの劉備も・・・
私は顔をしかめる
「おいおい、まるで別れた彼女に会うのがやなみたいな顔してるな、いやある意味その通りか?」
からかうようにいう
私が前に十六夜に朱里と雛里、劉備との話しをしたら
「やはははっなんだそりゃ!おもしれぇな
しかし紅蓮鈍感過ぎるぜ!キスされたということはすくなからずお前に好意を持ってるってことだ、まぁ今はわからんが」
しまいには「よっ、一級フラグ建築士」とからかわれる始末だった
「まぁそんな顔すんなよ、あくまでも調査だ
会う必用はねぇし、大体そんな都合よく会う・・・あっやべこれフラグだった」
さらに不味いが仕方ない
「わかった行こう」
「おう、まぁその・・・頑張れよ・・・・くくっ」
「ポンっ」と私の肩に手をおく
しかし心配している顔ではないあれは面白がっている顔だ
「十六夜こそ、曹操に喧嘩売るなんてことやめてくれ」
そこも私の不安要素だ、しかし彼が死ぬなんてことは思っていない
「やはははっ、安心しろ俺もあくまで白の御使いがどんなやつか調べることと曹操の軍の戦略を調べルだけだまぁ・・・・・多少の危ないことはするかもしれないがな心配するな」
やはりこういうと思った
「大丈夫だもとから心配していない・・・できるだけ穏便にな」
「やはははっ、ひでぇなま・・・自分から手出しはしねぇよだが、相手がなんかすんなら
その限りじゃねぇな」
「もういい、話しはここまでか」
「ああ、じゃあいつらと遊んでやるか」
私と十六夜は立ち上がり外に出る
すると子供たちが来た
「よ~しお前ら今日は新しい遊び道具をもってきたぜっ・・・・・と」
十六夜は手に持っていた風呂敷を解く
中のものは丸い球体で黒と白の正五角形の模様がある
「それは・・・・サッカーボールか」
「そうだ、外で遊べて単純なルールでそれでいて簡単な道具でつったらこれだろ
ちなみにこれは俺の自作だ」
「よし、今日はこれで遊ぶぜ!」
その日私と十六夜、子供たちは簡単なルールでのサッカーをした
次の日私は休業の看板を立て屋体を消し
幽州に旅立った
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