No.78262

真・恋姫SS 【I'M...】5話

お絵かきが楽しすぎて小説のこと忘れかけてた(´・ω・`)

というわけで、5話。

1話⇒http://www.tinami.com/view/77375

続きを表示

2009-06-10 14:12:02 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:8262   閲覧ユーザー数:7035

【I’M…】5話

 

 

 

さて、俺は今非常に切迫している。

場所は森の中。暗い森の中で木の陰に身を潜めているわけだ。

しかし、なにが俺をこの状況に追い込んでいるのか。それは―――

 

「ふははははは!!!!(ドガッ…バキッ…)」

 

聞こえるだろうか、あの鬼の雄たけびと木々の嘆きが。

はっきり言って後悔している。

ただ、言い訳させてもらえれば、俺はこんなつもりではなかったんだ。

 

「ぎゃああああああ!!!!!」

 

そしてまた、犠牲者が増えた。

これで4人目だ…。

 

「ふっ!!」

 

ドスッ

 

「ぐはぁ!!」

 

5人目…。

この絶望的な状況を脱することなんて出来るのだろうか。

3匹の鬼狙われているこの状況を。

何故こんなことになったのか…

それは1人の女の子の発言から始まったのだ。

 

 

 

 

―――1時間前。

 

 

 

「暇。」

「……は?」

 

 

 

 

 

「暇なのよ。一刀、何かないかしら。」

「何かって……俺は暇じゃないんだが…」

「私が暇なのよ」

 

何を言い出すんだこのお嬢様は。

俺が仕事の手伝いをしているのは見ればわかるだろうに…

というか、なんだその威圧をまぜつつ寂しいのを訴えかける上目遣いは!

…背が低いんだから自然とそうなるか。

いやいや、それでもこれはまずいだろう。ちょっとサボって遊んであげようかなんて思わせられる。

いやいや、だめだぞ。俺は今仕事中なのだ。

だから、仕方ないのだ。

華琳にはわるいがここはあきらめてもらおう。

 

「しょうがないな。もうすぐ一区切りつくから待ってろ。」

 

おいいいいいいいい!!!

一区切りってなんだよ。全然途中じゃねーか。

何子供の視線に屈してるんだよ!

 

「少しだけよ?…あんまり待たせたらわかってるでしょうね?」

「わかってるよ」

 

わかってるじゃねよ…。

とりあえず、曹嵩さんにでも許可をもらいに行こうか。

断られればあきらめもつくだろう。

 

 

「いいわよ♪」

「いいんですか…?」

「えぇ。子供達のことよろしくね♪」

 

はえーよ!

即決じゃねーか!

……ん?子供“達”?

 

「北郷~!まだなのか~!華琳さまがまってるんだぞ!」

 

なるほど…

 

で、それから30分ほど何をしようか考えた結果。

俺が知っている現代の遊びをするということで“かくれんぼ”となったわけだ。

大まかに説明すると、かくれんぼのルールは

 

 

《かくれんぼのルール》

鬼を決める。

鬼以外の者は指定した範囲内の場所でどこかに身を潜める。

鬼は一定時間経過した後、隠れた者達の捜索に向かう。

隠れた者は鬼に発見され、体の一部に鬼が触れれば敗退。

制限時間を無事隠れきる。または鬼に触れられず逃げ切ることで勝利。

鬼は隠れたもの全員を敗退させることで勝利する。

 

 

というものが大体のルール。

地方によって追加ルールや改変ルールがあるが、俺の地元ではこれが一般的だった。

それを説明したところで、華琳が

 

「どうせなら、人数は多い方がいいわね」

「はい?」

 

と言う思いつきで、暇そうな兵士数人が巻き込まれた。

これも曹嵩さんの許可は取得済み。

むしろ自分が参加したそうだった。

 

で、後から参加した兵の人と俺が隠れる側。

華琳、春蘭、秋蘭の3人が鬼となった。

なったんだが…。

 

「さぁ、はじめるわよ!春蘭、秋蘭」

『はい!』

 

めちゃくちゃ気合入ってますよあの人たち。

 

「しかし、こんなのが楽しいのか?北郷」

「やってみると意外に燃えるんですよ」

「ほぅ…」

 

と兵士A、Bが話しかけてくる。

名前はめんどくさいので割愛。

モブキャラの宿命ですよね。

 

 

 

そんなこんなでかくれんぼがスタートしたわけだが。

 

 

 

 

さて、開始直後5分。

 

「はぁ!!」

 

ビシュッ

 

秋蘭より放たれる一筋の閃光。

 

「ぐあああ!!……………バタッ」

「…え?」

 

森の獣道を挟んで向かいに隠れていた、兵士Aが倒れた。

すると、さっきの閃光を放った秋蘭が倒れている兵士に近づき、肩をたたいた。

 

「捕まえた。」

 

そして、何かを拾い上げる。それは…

(矢!?矢なんかつかったのか!あいつ)

兵士の体に特に外傷はない。どうやら鏃(やじり)はつぶしてあるようだが…

 

「ぎゃあああああ!!」

 

今度は少し遠くからの悲鳴が聞こえた。

高笑いが聞こえてきたからおそらく春蘭なんだろう。

そこで俺ははっとした。

大事な事を忘れていた。

こいつらの性格だ。

そしてもうひとつ。

さっき上げたルールでは“武器の使用を禁じていない”

さらに言えば、隠れたものを見つけて体に触れるためには“隠れたものの安全も保証していない”

完全に失念していた。

ここは俺のいた平和な世ではないのだ。

 

「しかし、北郷の世界の子供も危険な遊びをするんだな…」

「そうか?案外楽しいぞ?」

「そこは否定するつもりはないけどね」

 

勝つためなら相手を叩きのめしてでも捕まえる遊びになってしまった。

 

 

 

 

 

開始15分ですでに2人脱落。

この時点でかなり絶望的なんだが。

こちらの残りは俺を含めて4人。

 

近くに秋蘭がいる分、下手に動けばあの弓でやられる。

子供とはいえあの腕はそこらの兵士よりもずっと上だ。

まずこの距離でははずさないだろう。

だが、かといってこのままじっとしていてもいずれ見つかる。

 

ガサガサッ

 

「―――っ!」

 

俺がどうするか悩んでいる間に俺の左後方から大きな物音がした。

 

「そこかぁ!!」

「ぐぁ!…くっ……」

 

矢は俺を通過し、後ろに隠れていた兵士Dに命中した。

だが、兵士Dは不自然な体勢だったため、肩を掠める程度で済みそのまま逃げていく。

隠れていた角度がよかったのか、秋蘭からは死角となり、俺に気づくことなくその兵士を追った。

 

(しかし、こんなところに3人も固まってどうするよ…)

 

そんな事を考えつつ、その場から離脱することにした。

 

「ぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!」

「うわぁ!!…D、大丈夫なのか…?」

 

悲鳴というより断末魔のようなDの悲鳴が聞こえた。

 

「さ、刺さってる…」

「刺さってるわね…」

「し、秋蘭…いくらなんでもこれは…」

「い、いや、あんまり必死で逃げるからつい手元が狂って…わ、わざとじゃないんだ…」

 

3人の前にあるのは真っ白に燃え尽きたDの亡骸とその尻尾のように聳え立った矢が1本。

彼はしばらく痔で苦しむだろう…。

 

 

 

 

 

 

しかし、開始30分で半数か…。

ちなみに制限時間は2時間。

残り1時間半もある。

このままでは確実に負ける。…いや、そもそもこれは負け戦なのかもしれない…。

ふと、おじいちゃんのことを思い出した。

やばいな、これ死ぬ前にでるあれじゃないのか?

 

―一刀、これからお前に大事な言葉を教える―

 ―なに?―

 

―長いものにはまかれろ、じゃ―

 

その結果がこれだよ!

あの爺、こんなときに余計な事教えやがって。

 

それからも3人も猛襲はつづいたが、何とかかわし、残り時間も1時間となった。

そして、1P目の状況に至るわけだ。

 

最初にAとCがやられ、次にDが悶死(生きてはいる)。

つづいてBとEがやられてしまい、ついに俺1人となった。

 

慣れているということもあってかまだ3人は俺の位置もつかめてはいない。

基本的に春蘭、秋蘭がフォワード。華琳が指示をだす布陣らしい。

さすがに連携は見事なものだ。

見つかったらおそらく終わりだろう。

しかし、あと1時間…1人で逃げ切れるんだろうか…。

 

 

 

 

 

/華琳side

 

 

「残りは一刀ひとりね」

「はい、でもなかなか位置をつかませてもらえませんね…」

「他の兵に聞いてもわからないと言っているし…どうします?華琳さま」

 

あのDの姿をみれば誰でも知っていれば答えるだろうし、本当に知らないのだろう。

一度探した場所でも移動してまたそこへ戻る可能性もある。

相手は1人なのだから、確実に見つける方法で行くしかないわね。

 

「いいわ、私も出るから3人で探しましょう」

『はい!』

 

捕まえた兵士を放置して捜索に出る。

3人で手分けして探すため、かなりの範囲を同時に捜索できる。

これでおそらく捕まえられる。

 

「よし…待ってなさいよ、一刀」

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

華琳メインの話なのに華琳の存在がかなり薄れているかなと思い、少し遊んであげました。

そして次回もこの流れが続きます。

しかし、前作の鬼ごっこといい今回のかくれんぼといい、つくづく自分のネタの少なさに泣ける。でもかくれんぼってやると燃えますよね。

かくれんぼに復活ルールもあったような気がしたけど、今回は省きました。

なぜか?めんどくさいからです。

あ、すいませんすいません!><

まぁ、でもモブキャラに復活されてもね。ってことで今回はなしで。

 

次回、またエロゲ展開に発展するかもです

 

 

すいません、追記させてください><

6話のあとがきにしようと思ったんですが、もうここにします(´・ω・`)

 

実はこのアイム以外にもうひとつ考えてる外史があって

内容は真・恋姫のストーリーに一刀以外のオリジナルキャラを出そう思ってます。

でも、一刀も出します。

オリキャラは僕のオリキャラといえば、あいつしかいないので分かると思います。

で、具体的には蜀と魏の混合ルートみたいな感じに考えてるんですが、これをどうしようか迷っているわけなんです(´・ω・`)

コメントにでも答えをもらえればうれしいです。

 

 

1.同時投稿になるけど書いてみてくれ。

 

2.I'M...が終ってから書け。

 

3.I'M...よりそっちが気になる。

 

4.というか、むしろ書かなくていいよ。つまらんし

 

5.シラネ

 

 

 

4か5がないことを願って…では、こんどこそ次回でノ


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
82
3

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択