一刀が劉備たちの陣を訪れてからさらに三日がたった。
それまでも華雄・霞・星・一刀が守り続ける関を抜くことが出来ず。
連合軍には焦りが生じ、そしてその日の晩の軍議で・・・
「一体!い・つ・ま・で!あんな関一つに足止めされれば気が済むんですの!?」
お山の大将・・・もとい、袁紹が我慢の限界だと言わんばかりにけたたましく騒いでいた。
「一体貴女方はどれほど無能な集まりなんですの!?」
((((一番の馬鹿に無能呼ばわりか・・・))))そんな気持ちもありつつ
「美羽さん?」
「な・・・なんじゃ?麗羽」
その矛先はついに親縁の袁術にまで及び。
「貴女のところはまだ前曲を担当してませんでしたわね?・・・明日行ってくださる?」
「妾に先陣を切れと申すのか?」
「えぇ?貴女のところには優秀な客将もいるようですし?問題ないのではございませんこと?」
その言葉に困惑する袁術はすぐ隣にいる女性、張勳を見て
「な!七乃!妾はどうすればよいのじゃ?」
「ん~袁紹さん、もう頭に血が上っちゃってますし~諦めるしかないかとー」
「う・・うむ・・・ならばじゃ!孫策よ!明日はそなたが最前線を張るのじゃ!」
その袁術の言葉に、声に、仕草に、存在にイラつきながらも
「・・・・・・わかったわ。任せて頂戴」
なんとかそれだけ言って
「準備があるのでこれで私は行くわ」
そういい残し軍議から立ち去っていった。
「ふふ、それでいいのですよ美羽さん?明日が楽しみですわね?おーっほっほっほっほっほ!」
そんな高笑いとも馬鹿笑いとも似つかない袁紹の言葉で軍議は終わり。
劉備・孫策・馬超の本陣の下に伝令が駆け込んできた。内容はその殆どがすべて同じ。
「董卓は暴政など行っておらず、洛陽の町はかつてよりも大変栄え、商売もし易い街となってい
る。その董卓を今回不純な理由で襲っているのは一体何故なのか!?」
そんな風潮がそれぞれが治める街の中で広まり、もはや収拾が効かないところまで来てしまってい
る。それ故に劉備のところでは
(おそらく我等が主はその連合を止めに言っているに違いない。あのお方が民が苦しむことなどするはずが無い)という肯定的なものから
「所詮彼女も欲に目がくらんでいるかつての太守たちと同じなのか」
という落胆の声まで上がっているという。
馬超のところはその母、馬騰が残っていることで近隣の友、董卓を助けるために向かっているとい
うことで一端の落ち着きを見せている。元々西涼の彼女は董卓ともよい関係を持っていたから当然
といえるが。
孫策のところでは意見が二分している。曰く、袁術の元で今、耐えている彼女にとって、袁家が発
端の今回の件では参加せざるを得ないのでは?というもの。そして二つ目、これは孫策にとっては
屈辱であり、所詮孫策も袁術と変わらない欲に目が眩み、民のことよりも自らの益を取る愚王なの
ではないか?というものである
この各自の町の情勢の変化、そして一刀が隠密を送っていた陳留太守の彼女の元へも、ほぼ同じこ
ろに伝令が現れていた。内容は前3人のところのものとほぼ同じ。それゆえに・・・
「何なのこれは!?桂花?この情勢の変化、貴女はどう捉える!?」
一刀が彼女達と接点を持っていないことによって
「っは!もとより洛陽の街の様子と今回の連合の目的には多少の疑問があったのは華琳様もご承知
の上かと思います。相手がそれを見越して各地に流言を促し、それを食い止めるべき華琳様や私の
ような者がいないことで一気に流布されたものと思われます!・・・ただし疑問点が・・・」
「言ってみなさい?」
「っは!今回の流言、時期が上手すぎるのです。この時期に伝令が来たということは私達が陳留を出てからすぐに流されたものと思われます。しかしその前の潜伏期間なども考えると・・・相手は私達がいつ出て、いつこちらに着き、いつ開戦するのか。その全てが分っていたかのような絶妙な機なのです。・・・悔しいですが私ではここまで出来ません。」
それを静かに聴いていた曹操は
「この話が他にいっているところがあるかを調べなさい?くれぐれもあの馬鹿達には気取られぬように・・・私の考えが正しいなら・・・そろそろのはずよ」
その言葉に御意と残し立ち去る桂花を見送り
「春蘭!秋蘭!」
「っは!『ここに!』」
「・・・近々客人が来るかもしれないわ。もし来たら丁重にお出迎えなさい、いいわね?・・・特に春蘭?いきなり切りかかってはダメよ?」
「か・・華琳様~」
そんな情けない声を上げる姉をふふっと笑みを浮かべる妹の図・・・
そんな時からいくばくかして
「華琳様!どうやらこの件で話がいっているのは袁術の客将孫策!西涼の馬超!そして啄県の太守
劉備!その劉備から話を聞いたらしい公孫瓉!挙げました4つの勢力がこの情報を握っているかと」
その報を受けてしばしの間思案。あらゆる可能性と自分が知らない不確定要素を織り交ぜていく。
その姿に猫耳軍師も思案、何が起きるのか、自らの主は何を企んでいるのかと。
そんな二人の思案を止めるかのように一人の兵が姿を現し
「曹操様!劉備様より使者として関雲長殿、諸葛孔明殿のお二方が来ておられます!」
「!?急いで通しなさい!」
(きっと彼女達は私達よりも情報を持っている)
そう考える曹操の下に関羽・孔明が現れる
「軍議ではどうも、曹操さん。」
「改めて始めまして。姓を関、名を羽、字を雲長と申します。今日は我が主、桃香様より命を受け
参りました」
「劉備が私に何の用かしら?」
それは至極当然な疑問
「・・・正直私どもの口から説明するのは憚られる内容です。それゆえに桃香様も曹操殿に此方の陣にまでご足労願いたいと」
「ちょっとあんた何言っているの!?」
「そうだぞ貴様!用があるなら其方から来ればいいではないか!」
愛すべき馬鹿と猫耳が吼えたが
「黙りなさい!・・・それは私が行かなければならない・・・つまりは其方から出向くことが出来
ない理由があるということね?」
その言葉には孔明が一歩前に出て
「その通りです・・・おそらく曹操さんのところにもあの話は届いているかと思います。それに関係するものです」
その言葉に内心では手間が省けたと考えながらも、あえてしばしの思案を見せ
「いいでしょう、其方の陣に向かいます・・・春蘭!桂花!準備なさい!付いてきてもらうわ。秋蘭?私の留守を頼むわね?何かがあるとは思えないけど何かがあったときに対処できるのは貴女だから」
その声に3人ともが頷き・・・ほど無くして曹操は彼女の本陣から姿を消した
曹操達が到着した劉備の本陣では主劉備をはじめとして公孫瓉・馬超・孫策そしてその側近と思わ
れるものが其々数名・・・(公孫瓉は一人だが)
そして・・・
「そこの男は誰かしら?連合の中では見たことも無い顔だけれど」
白い服を着た青年、その陰に隠れてもう一人いるのは分るが顔が見えない。
(華琳!春蘭!桂花!)一刀はその顔を見て酷く動揺する。一刀自身が酷く揺さぶられる。
(笑って欲しい、抱きしめたい、謝りたい)様々な思いが交錯する。
けれど一刀は必死に思い止める、今仕えているのは誰か?自分を頼るようになってくれたのは誰
か?自分を守ってくれているのは誰かと考えて・・・その感情を無理やり殺す。
「始めましてになるかな?曹操・・・さん。・・・俺は董卓軍の北郷一刀・・・天の御使いと言ったほうが分りやすいかな?」
その言葉に弾かれるように動く春蘭を
「待ちなさい春蘭!・・・そう貴方が御使い・・・けど敵のはずの貴方がこんなところで一体何をしているのかしら?」
華琳の一喝が圧し止める。
「なに・・・聡明な貴女なら分っているんじゃないかな?・・・まぁ聞かれたからには答えないとね。・・・街の風潮とかの件を話にね」
(来たのは華琳と春蘭、それに桂花か・・・妥当っちゃ妥当か、このころは未だ稟と風はいないし、三羽烏はまだ入りたて、親衛隊二人もこの場には連れてこない、そして秋蘭は向こうでの纏めってところかな?・・しかし咄嗟に真名が出そうになるのは怖いなぁ・・・)
そんな風に自身の記憶と照らし合わせる、それと同時に注意を新たに。
「そう・・・やはりあれは貴方の策だったのね?」
「策といえるほどのものではないよ?ただ本当のことをあるがままに流しただけなんだから、時期
の調整は詠・・・俺達の軍師と相談して決めた、それだけだよ」
そう言って肩を竦め{俺は何もしていないよ}と主張する。
「・・・まぁいいわ。それで話というのはなんなのかしら?」
その声で回りも頷きその様を確認してから一刀は口を開く
「まず確認したい。貴女達がこの連合に参加した理由を」
その言葉を言ってから一刀は劉備から順番に彼女達の顔を見て・・・
「私は・・・皆に笑顔でいて欲しいから・・・それで董卓さんが暴政を行って民衆が苦しんでいると聞いて助けてあげたかったから」
劉備を皮切りに後が続く
「私も似たような理由だ、民衆の希望であるのが太守だからな。」
「私は母様に真実を確かめて来いと言われて・・・」
公孫瓉・馬超と続いたところで(あとの二人は少し違うんだろう?)と一刀は眼で促す。
「そうね・・・私は今袁術のところにいる、けれどあんな奴の下でいつまでも居たくないから、今
回の一件で名声を手にいれ独立の基盤にしようと考えていたわ。まぁ民衆に対しての暴政っての見逃せないことではあったけれどね」
それまでの意見を黙して聞いていた華琳も口を開く
「私はある程度今回のことがきな臭いとは思っていたのだけれど。こんな時代よ?弱みを見せたものが悪いわ、だから董卓を倒して名声と・・出来るならば御使い・・・一刀といったかしら?あなたを手に入れようと思って参加したわ。」
(流石に華琳はどこまでも華琳ってことか)そう考えて苦笑を一つ
「それで?これを聞いてどうするのかしら?」
その意見で一刀は思考を纏めて・・・
「それじゃあ手柄が欲しいのは孫策さんと曹操さんってことかな?」
その言葉に一同は肯首、だが
「桃香様!?」
「いいの、私は皆が平和であることが一番なんだから!」
関羽だけが疑問の声を上げ、劉備に抑えられる。その様に(優しい、けれど甘い君主だ)
華琳という覇王に相対した場所まで到達していない彼女にそう判断を下す。
「さて・・・それじゃあ話をしていこうか。具体的にいうなら・・・皆に俺達の側についてもらえ
ないかな?これは味方をするというよりは、一時的に同盟を組んだかのように動くって言う意味合いになるけれど」
その言葉に凍る世界
「あんたちょっと何言ってるのよ!何であんたなんかに協力しないといけな『桂花!』・・・」
「悪いわね、普段はもっと冷静なんだけれどこの子は男が嫌いなのよ・・・それで?其方につかせ
る目的と此方の利益は何?」
その言葉は尤もで
「そうですね・・・目的と此方の益、まずはそれをお聞かせください」
「そうね、私達もそれを聞いてから動きましょう?冥琳?」
「そうだな」
全員が同意を示す。
「うん、まぁ当然だね。まずは此方の目的、これは単純だ、連合軍の崩壊だよ。君達は俺から見て連合の中での主力だ。君達がいなくなればあの連合はさしたる脅威ではなくなる。
さてと・・次に益だけど。劉備さん公孫瓉さんたちは名声というよりも民の平和を願っている。連合が洛陽に無理やりなだれ込むよりここで協力したほうが洛陽の街の人たちの被害が減るよ?これは劉備さん達の目的と合致しないかな?」
その言葉に軍師二人は難しい顔を見せるが
「そうですね、街の人たちが平和ならそれが一番ですから」
劉備はアホの子を発揮する。(やっぱりまだ強かさが弱いよなぁ・・・)とも考え
「私もまぁ桃香もそういうならそれでいいかな?」
劉備が降りたことで公孫瓉もさしたる説得も無く済んだ
「次に馬超さんだけど・・・馬騰さんが真実をと言っていた・・・その真実がこの風潮なわけだけど・・・その正義の槍はまだ連合に預けておけるのかな?」
その問いに蒲公英があわてて止めようとするが
「・・・私の槍は私にとっての悪を倒すためのものだ!己の信念曲げてまでここに預ける槍は無い!」
断言してしまった
(後はちょっと難しいのかなぁ・・・)と嘆息も見えぬように。
「次に孫策さんと曹操さん。貴方達は名声を欲している・・・それならば」
「「それなら?」」と両将がハモリ
「汜水関と虎牢関。丁度二つあるし片方ずつ抜いていいよ?それで名声は得られるんじゃないかな?」
その言葉に二人はおろか余裕を持っていられたのは5人だけだった。
具体的に挙げれば一刀と星、そして・・・春蘭と桃香と鈴々である
「「「「「「はぁぁぁぁぁ?」」」」」」
それ以外のものは皆あっけに取られた声をあげて
「そこまで驚かなくても」その言葉に苦笑を一つつけて
「あの関二つであなた方を敵に回さなくて良い・・・それならば安い代償ですよ」
その言葉で多少我に返った曹操は問う
「・・・貴方達にとって私達がどれほどのものかは分った、しかし・・・守りの要である二つの関
を抜かせて他の守勢はどうするのだ!?」
「簡単だよ・・・守らなければいい」
「は?」
「言葉通りの意味だよ、まぁ詳しくは言えないけどね。そっちの主軸は俺じゃないから。」
そう言ってあははーと軽く笑い飛ばす。その笑いを聞いて暫しの沈黙。
それはただの沈黙ではなくあらゆる思惑、思慮、思考が駆け巡る沈黙(一部を除いて)
その沈黙を破ったのは楽しそうに笑う孫策だった
「・・・冥琳?明日は私達が先陣だし・・・苦せずに汜水関を落として袁術ちゃんの悔しそうな顔
を肴に一杯やるなんてどう?」
「ふむ・・・それはなかなか乙なものかもしれんな」
対する周喩も笑みを浮かべ
「だから好きよ冥琳!・・・天の御使い、北郷一刀だっけ?長いから一刀でいいわよね?私達は今の会話どおり其方に乗るわ。その対価は汜水関。私達は明日前曲に回されているから・・・結構急だけどできるかしら?」
その問いにニヤっと笑いながら
「この一週間ほどで此方はほぼ万全の状況を整えさせてもらったよ。だから明日でも問題はない。
孫策さん。協力に感謝します」
そう言って孫策に差し出した腕は
「ん、裏切ったりしたら承知しないから覚悟してね!」
どこまでも楽しそうな孫策が取り二人は敵でありながら硬く握手をした。
その様を見て・・・結論が出たであろう曹操も
「私達も協力してあげるわ、損もなさそうだしね、それで私達には虎牢関よね?・・・ねぇ一刀?そのついでに私のところに来ない?待遇は破格のものを約束するわよ?」
その言葉にぐらついた一刀は必死にその言葉をかき消す、今守るべき人を頭に浮かべて。
「協力には感謝しますよ?けれど俺は董卓に・・月に仕えているんだ、仮にも天の名を借りている
俺が裏切りなんて出来ないよ」
そう苦笑で表情を隠して返す。
「そうね、失礼したわ。貴方を手に入れるなら董卓を倒してからということよね?・・・今回はその機会がないようだからこう言って置くわ。いつか貴方を私のものにしてみせる」
その言葉でさらに顔の笑みを意識的に苦いものとする。そのうえで
「さて・・・皆さん協力してくれるみたいですね・・・そのことにお礼を。ところで孫策さん?明
日の汜水関攻めに何か作戦とかありますか?あるのならこちらがそう動いて如何にもと見せることも出来るけど?」
その言葉を待っていたかのように孫策が口を開き
「私達のところの将に隠密活動が得意なのが一人いるのよ、その子を其方に今日貸しておくから・・・明日その子にあの厄介な関開けさせちゃって」
「あぁ、隠密活動で内部まで侵入して関の門を開け放ったって筋書きか」
その通りと嬉しそうにいう孫策
「危険ではない・・・ないな。天の御使いの噂は私も少し耳にした。裏切りとは無縁そうだということぐらいは分る。」
「でしょ?それじゃあ冥琳、明命を呼んできて頂戴」
その声に分ったと答えた周喩が消えて・・・すぐに小さな女の子を連れて戻ってきた
「はうぁ!貴方が御使いさまですか!?わ、私周泰といいます!このたびはよろしくお願いしま
す!」
こちらを見るなりいきなり頭を下げた元気のいい黒髪の女の子。周泰
「あ、あはは。よろしく、周泰ちゃん。俺は北郷一刀そしてこっちは・・・」
「趙雲ともうします、よろしく頼みましたぞ?周泰殿」
そうして今日のところはもうお開きと一刀と星、そして周泰の三人は汜水関へと戻っていく。その
後姿に孫策さんが
「あんまり可愛いからって襲っちゃダメよ?」
なんて冗談のように言っていたのはきっとキノセイだろう・・・周泰が何故か顔を赤くして星が少
し不機嫌なのもだからキノセイだ。・・キノセイだ、うん、キノセイ
そして汜水関へと帰った一刀達は洛陽と虎牢関へと早馬を飛ばし、一向に今回の作戦、そして周泰
の紹介をして朝日を待つ、いたって簡単なことだった。ただ一通、一刀に書簡が届けられている以
外は。そしてその書簡は詠から一刀へ向けられたもの。内容は
「此方は全て手はずどおり、何時でも出て行ける、街の皆は完璧にこっちの味方」
たったそれだけが書かれていた書簡、その意味に一刀は策がなることを確信して一夜を空かすのだ
った。そこに星が乱入するとも知らずに。・・・翌朝一刀は華雄と霞に不公平だ!一体何をしたん
だ!と問い詰められる。それはまた別のお話。
-side連合軍-
一刀たちが帰ってからも彼女達は話し合いを続けていた。自分達が持っている情報の交換。そして
それによる考察・・・考察は主に軍師4人と華琳と孫策の6人で行われていたが。
そして出た結論は
「だから!一刀は私達魏に必要な人材なの!」
「私は別にいらないけれど・・・華琳さまが言うのなら必要なのでしょう」
「いえ、あの御使い様は私達の主桃香様の理想のためにいるようなお人です!なので私達のところ
にこそ必要な人材です!」
「!!!で・・・です!」
「え~一刀は私達が呉として独立するためにこの大陸に降り立ったのよ?そうは思わないかしら冥琳?」
「ふむ、確かにあの知才、そして機を推し量る技術、敵地に自ら立ち入る胆力。来てもらって困る人材ではないかと思うが?」
「でしょう~?」
一刀はどこの勢力に行くのが一番良いのかを言い争っていたりする。
「星~~~何故私ではなくあんな男のところに仕えているんだ~」
と嘆いた公孫瓉に
「「「「あんな男というな!(言わないで下さい!)」」」」
「確かにあんな男に~よね。華琳様のところにくればよかったのに」
約一名以外全員に怒鳴られてしまい
「ひーーーーん」彼女は泣いていい。
その様を「なぁ蒲公英・・・」
「なぁに?お姉様?」
「・・・あの男、一刀だっけ?武とかそんなに凄そうじゃなかったけどそんなに凄いのか?」
その問いに「お姉様!?」こいつは正気かと蒲公英に声を上げられ
「うぅ・・・なにもそんなに驚かなくても良いだろ?」翠、君も泣いていい。
そのような情景が繰り返され・・・そして夜が明けていくのだった。
超おまけ(本編には関係ありません、単純に書きたかっただけです(ぁ)
前々々回あたりで華雄が頭をなでてもらったり抱きしめられてるシーンの虎牢関でのこと
そして今回の星がもぐりこんだ時の虎牢関でのこと。
「・・・・!?」
恋は何かを感じて立ち止まった
「?どうしたのですか恋殿?」
その様子を疑問に思ったねねは声をかけるが
「・・・・ご主人様ずるい・・・恋も・・・」
そう言って駆け出そうとする恋を
「だ!どこに行こうというのですか恋どの!しゃくですがあのちんくしゃ男にここを任されている
のですぞ!?」
その言葉にはっとして立ち止まる恋。しかし彼女の前髪というか長い部分が風も無いのにピクピク
と動き・・・
「・・・・・ずるい・・・ご主人様、恋にもご褒美・・・」
とぶつぶつと呟く。
「れ・・・・恋殿?」
ふとねねが見た恋の表情はとても悔しそうな、もの悲しそうな、そして少しの怒りに染まってい
て・・・
「・・・・・・・頭撫で撫で・・・」
小さく呟きフルフルと震える恋は・・・とてもとても愛らしかったという。
時は少し流れ虎牢関での生活も大分慣れてきたころ・・・
「・・・・・・・・zzz」
恋は一室で静かに眠り夜をすごしていたのだが
ピク・・・ピクンと髪が身じろぎもしていないのに少し動き
「・・・・!?ご主人様、そこ恋の場所・・・」
寂しそうな呟きを発しあたりをキョロキョロと見回した後・・・
「・・・・・ご主人様・・・今度・・・・」
そこまで言って恋は睡魔に負けて眠りにつく。
そのときに少しだけ寒気がした一刀がいるのはまた別の話。
-あとがき-
そんな感じでお送りしました。おまけはキニシナイで下さい。
投稿しようか投降しようか迷ったのですが・・・折角だからと書いてしまったものです。
許してくれたら幸いです。
今回もページ数は使っているのに話がなかなか進まないw
次は一気に進めていく(予定)つもりですが・・・この調子じゃあどうなんだろうか。
書きたいことが多すぎる!・・・しかしネタには詰まる!・・・何このダメ作者。
ちなみに過去の話のコメントを見てて気づいたのですけど・・・
「この時孫策達ってもう建業にいたっけ?」(反董卓連合時)・・・オウフ・・・
この物語はフィクションであり実在の史実や物語とは合致しません。お気をつけ下さい。
・・・歴史考察とか出来てないですねごめんなさい、ホント許して・・・あぁ石?・・・岩!?
むしろ貴様岩男か!?負けないz(ティウンティウン)
・・・うん、ホントごめんなさい。こんな作品でも待っていてくれたり応援してくれる人がいてこ
の駄作者は感涙してます。お気に入りしてくれた人が100人?越えた用でして
あぁ嬉しいなぁっと・・・マジで涙ぐんだんだぜ!?
っとまぁそんな感じで恒例化しつつある友人との問答を懲りずに晒す
1、お前あとがきキャラ崩壊起こしてね?:楽しんでるんだよ!文句あるか!?この作品誰が楽しんでるかって実は書いてる俺なんだぞ!?華雄の不遇とかしないですむし!
2、ところでお前の好きなキャラTOP5誰よ?
順不同(順位付け不可)華雄・風・思春・あわわ・紫苑
3、それでこの話ちゃんと終わらせる気あるの?:
実は人気無かったら速攻BADEDとか考えてた。けど見てくれている人多いし総合は乗らないけどルーキーランキングには乗るほどだったから。だから意地でも終わらせる。・・・どうしようもなくなったら少し頼る。
(友人は昼飯奢れよと言って、けど自分で完結させちまえといってくれました)
だいたいこんなところで。
次回はどこまで進めることが出来るのか・・・それでは次のお話で!
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今回も鈍亀ペースを維持です!
・・・ごめんなさい。
話的には仕込が終わります。
それでは楽しんでいただければ幸いです!