No.779659

恋姫英雄譚 Neptune Spear

討伐を終えた霞。その帰途で義母と話をする。

2015-05-25 22:15:03 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:665   閲覧ユーザー数:642

 

Mission24:Shia

 

 

 

ホンマに疲れたで………天水から長安にいって一週間が経ったけど、長安についた途端に襲おうとしてた賊に鉢合わせするわ、うちらと椿のオカあはんを宦官と外戚のアホンダラ共は無理やり前に出させて数が減った途端に手柄だけみんな掠め取りよった……。

 

おまけに奴さん等も歯応えない連中ばっかやし、ホンマに拍子抜けやで……。

 

んで仕方ないから報酬だけ貰ろうてうち等は天水に向かってた。

 

 

「はぁ〜……ホンマにつまらん戦いやったで…」

 

「ごめんなさいね霞、あなたの気分を害しちゃって……」

 

「別に構へんよ……あのボケ共の戯言なんか今に始まったことちゃうしな」

 

 

隣で一緒に馬に跨りながら頭を下げるオカあはん。後ろからは恋と愛が馬に揺られながらうまそうに肉まんを食べてて、ネネが次々と新しい肉まんを渡しとる。

 

んな光景みとったらモヤっとしてた気分が少し晴れるで。

 

 

「せやけどおかあはんも大変やなぁ……表でも裏でも似たような連中の相手せなあかんのやから……」

 

「流石にもう慣れたわね…あんなのに一々真面目に相手してたら疲れるだけだし……」

 

「ホンマやで……はぁ〜、早よう帰ってリアンと一緒に酒のみたいで」

 

「あらあら……霞はリアンさんのことを気に入っているみたいね?」

 

「せやねん♪リアン、顔は渋いけどな♪なかなか肝が据わっとるし、なんよりも姉にも勝ちよった奴なんやで♪」

 

「霰にも?」

 

「せや♪」

 

 

 

 

ウチの言葉におかあはんは素直に驚いとるみたいや。認めたないけど霰姉ェの実力はホンマモン。ウチも1回も勝ったこと無いのにリアンは初戦で勝ってもうた。

 

いま思うてもホンマにエライ奴やでリアンは……。

 

「ふふっ」

 

「ほぇ?どないしたん?」

 

「ふふふっ♪いえ、楽しそうな霞を見るのもなんだか久しぶりだって思ったのよ。他には何かないの?」

 

「んでな♪この前、滝に水浴びにいってリアンもおったんや♪」

 

「あら?一緒に水浴びしたのかしら?」

 

「せやねんや〜♪んでリアンの身体ってめっちゃ筋肉引き締まっとるしな、傷だらけやけどなんやカッコイイ刺繍もしてたんや」

 

「ふふふっ♪」

 

「んっ?どないしたん?」

 

「いえね……霞もとうとう大人になったと思っただけよ♪」

 

「?」

 

「さっ♪早く帰ってリアンさんにじっくり‘‘お話”をしないとね♪」

 

 

それだけ言うたらおかあはんは馬を速め、それに続いて恋達も続いた。

 

せやけどウチはちょっと前まで男に興味なんて無かったのに、リアンのことになるとなんや楽しいて仕方ない。

 

 

「……なんや?なんや知らんけど無性にリアンに会いたなったな……」

 

 

それだけポツリと口にするとウチも馬を走らせる。

 

まっとりやリアン。美味い酒とおもろい話を土産にしたるさかいな……………。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択