1年もかからなかった。
彼女はすでに彼の所有物。
彼の望むがままに走る。
犯罪?
いいや、誰もが認める『夫婦』だ。
歴史はかわる。
王の死は彼女の心に響かなかった。
なぜなら彼の所有物だったから。
均衡と平和は生きている間は約束された。
だが・・・。
「・・・あれ?」
彼女はふと思い返す。
子供に囲まれるながらも、愛する彼に支えながらも。
「・・・なんでかな。涙が止まらない」
どこかで絶望という味を確かに感じていた。
――幸せとは一体なんだろうか?
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誰も否定することはない
己のの望むがままに行動する
『鈴々』
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