No.776427 【獣機特警K-9ⅡG】母の日・長谷川家の場合【交流】古淵工機さん 2015-05-10 12:19:35 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:799 閲覧ユーザー数:771 |
バー『Fox Tail』…そのドアには『CLOSED』の看板が掲げられている。
「「「かんぱーい!」」」
「いやぁ、今日のためにわざわざ休暇とっておいてよかったわよw」
と、ワインを注ぐのは
「ありがとう。でも本当によかったの?軍の仕事も大変なんでしょ?」
と、答えるのは麗美の母親である長谷川 麗、このバーのオーナーである。
「大丈夫。そのあたりはしっかりコンセンサスできてるし。他ならぬママのためだもの!料理も作ってあるからどんどん食べて食べて!」
テーブルの上には、レイミお手製の料理がたくさん並ぶ。ウララはそれを見て、どれから手をつけようかと目を輝かせていた。
「あの、ママ…///」
すると頬を赤らめながら、バックヤードからレイミの妹である麗奈が出てきた。
その手には、大きな鍋を持っている。
「あら、どうしたのレイナ?」
「あたしもママのために頑張って作ったの。開けてみて!」
レイナはテーブルの上の広い場所に鍋を置く。そのふたをゆっくり開けるウララ。
「まあ!ビーフシチュー?」
「そう。ママのために一杯お仕事して材料も全部買ったの。難しいところはお姉ちゃんに手伝ってもらったけどね///」
「内心、この子に料理なんかできるのかってハラハラしてたのよ。でもやっぱりあたしの妹、ママの娘ね!初めて作った割に結構美味しいわよ。さぁ食べてみて!」
レイミ・レイナ姉妹に勧められるがまま、ゆっくりとビーフシチューを頬張るウララ。
彼女はそれをゆっくり飲み込むと、暫く黙り込んでしまった。
「あれ…?ママどうしたの?」
「まさか、おいしくなかったんじゃ…」
と、レイミ・レイナ姉妹が心配していたその時、ウララは突然涙を流し始めた。
「え!?ど、どうしたのママ!?」
「ママ、なんで泣いてるの?」
「ごめんなさい、嬉しかったから…!…ありがとう…これとっても美味しい!」
泣きながら二口、三口とビーフシチューを美味しそうに食べ進めていくウララを見て、レイミとレイナはハイタッチ。
すると、ある程度食べたところでウララはスプーンを止めると、そのままレイミとレイナを抱き寄せた。
「え、ちょっと!?」
「ママ!?」
「ありがとう、本当にありがとう。あなたたちはママの最高の娘よ!」
「えへへへ…あたしたちのために頑張って働いてくれてるママへのお礼だよ!」
「あたしも、ママの娘として作られてきて本当によかったわ。ありがとう、ママ」
レイミはウララの右頬に、レイナは左頬にキスをした。思わず顔を真っ赤にしつつも、満面の笑みを浮かべるウララ。
小さなバーで密かに行われていた、家族だけの小さなパーティーであった。
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なんたる即興!
その光景は実際奥ゆかしい。
■出演
ウララ:http://www.tinami.com/view/622163
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