「はー、ようやくシャバに出られた。まったく、あんなとこおるんはもう勘弁や。」
俺の名は安永竜司。まぁ、世間一般で言うところの「不良」や。
俺がなんでいきなり上のようなことを言うたかというとやな・・・、まぁ喧嘩してサツにパクられたんや。ほんで初犯やない言うて年少ぶち込まれてん。半年くらいか。まったく、サツはめんどいわ!
まあグチ言うのはこんぐらいにして、今から行かないかんとこがある。
「文月学園」っちゅう学校や。なんでか知らんがその学校に俺が入る事になった。
しっかしなんで俺がこんなえらい頭良さそーなめっちゃ金かかりそーな学校行かないかんのやろ?
自慢やないが、この辺りの奴なら俺の名前と渾名ぐらい知っとる筈や。いや、この辺の奴やなくとも既に関西の方で俺の名は有名になっとる。九州の奴だって知っとる。関東の奴でもその筋の奴なら俺の名は知っとる。それなのになんでこないなとこに来ないかんのやろ?逆におかしい。俺にはこの辺りにダチなんておらん。知り合いもおらん。まぁ出身が大阪やからそっちには知り合いもぎょうさんいてるが。あと俺は福岡にもおったからそっちにも知り合いはおる。しかしこの辺りは誰一人として知り合いがおらん。それやのに・・・。何度考えても分からん。
そもそもそのきっかけは俺の親父の一言やった。ちなみに俺の親父はヤの付く仕事をしてる。
「竜司。お前は文月学園に行け。」
「は?」 そう、親父のこの一言で、俺は見ず知らずの場所に来てしもうた訳や。
果たしてどんな奴がいてんのやろ?
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とある不良が、文月学園に通い仲間とワイワイ騒ぎながら困難に立ち向かっていく物語。