No.775886

九番目の熾天使・外伝 ~vsショッカー残党編~

竜神丸さん

ショッカーキャッスル戦

2015-05-07 18:50:52 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3380   閲覧ユーザー数:1247

ショッカーキャッスル。

 

それは数多もの怪人達が集まり、厳重な警備が施されている巨城だ。怪人達に捕らわれた人間はここに連れて来られる事になっている。侵入しようにも、その城内はあちこちに即死級とも言えるトラップがたくさん仕掛けられており、そもそも城全体に強力な結界が張られている為、まず侵入自体が不可能なのが現状だった。

 

そう、数時間ほど前までは…

 

 

 

 

-ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!-

 

 

 

 

「「!?」」

 

ショッカーキャッスルの城門前。門番として立っていた二体のショッカー戦闘員は、森の奥から聞こえてくるバイク音を察知。何事かと構える二体を前に、バイク音の正体である二台のバイクが飛び出した。

 

≪THUNDER≫

 

≪TORNADO≫

 

「「イィィィィィィッ!?」」

 

飛び出した二台のバイク―――ブルースペイダーとシャドーチェイサーは、それぞれ電撃と疾風を纏ってサンダースペイダー、トルネードチェイサーとして突っ込んで行き、食い止めようとしたショッカー戦闘員達を強引に撥ね飛ばした。そのまま二台は城門に突っ込み、轟音と共に門を破壊して突破する。

 

「おい、何事だ!?」

 

 

 

-ボゴォォォォォォォンッ!!-

 

 

 

「な…ギャァァァァァァァァァァッ!?」

 

城門が破壊された事を察知したギリザメスが駆けつけた直後、今度はスカルギャリーが轟音を上げながらレンガの壁を突き破って来た。当然ながら、ギリザメスも逃げられずに轢かれて爆発。庭園エリアまで走ってからブルースペイダー、シャドーチェイサー、スカルギャリーの三台が停車する。

 

「ま、まさか貴様等、仮面ライダーか!!」

 

「奴等を倒せ!! 生きて帰すな!!」

 

相手が仮面ライダー達だと分かった怪人達が一斉に駈け出そうとしたが、突如スカルギャリーのハッチが左右に開き出し、中からウィザードとクリムゾンの二人が高く跳び上がる。同時にブルースペイダー、シャドーチェイサーに乗っていたブレイドとカリスも跳躍する。

 

「行くぜ執事ちゃん!!」

 

「言われずとも!!」

 

≪チョーイイネ・キックストライク! サイコー!≫

 

≪イエス・キックストライク! アンダースタン?≫

 

「剣崎!!」

 

「あぁ、行くぞ始!!」

 

≪DRILL≫

 

≪KICK≫

 

「「「「「イィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!?」」」」」

 

ストライクウィザード、ストライククリムゾン、シェルドリル、そしてローカストキック。四大ライダーキックが一斉に放たれ、一度に大量の怪人や戦闘員達を駆逐する。着地した四人は一斉に専用武器を取り出し、取りこぼした怪人を徹底的に撃破していく。

 

「よくやる連中だ」

 

「本当だよ……テディ、俺達も行くぞ!!」

 

『あぁ、幸太郎!!』

 

「「「キュオォォォォォッ!!」」」

 

スカルのスカルマグナム、NEW電王のマチェーテディから銃撃が放たれ、二人も四人のサポートに回る。そんな彼等の上空から二体のギガンデスハデス、更に六柱のサバトも飛来し、地上に向けて火炎弾やエネルギー弾を連射する。

 

「どぉわ!?」

 

「チィ、鬱陶しい…!!」

 

≪俺に任せろ!!≫

 

「ギャォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

ウィザードやカリスが攻撃を回避する中、支配人の操縦するオーライナーが別方向から飛来。先頭車両のユニコンは長い角を、後部車両のペガサスは二枚の翼を展開し、上空を飛んでいる敵達を一体ずつ撃墜していく。そうはさせまいと思ったか、強化体に進化したセイリュウインベスが何処からか飛来し、オーライナーに巻きつく形で妨害してきた。

 

「ユイ、インベスを引き剥がせ!!」

 

「了解」

 

サイガに変身したユイがオーライナーから飛び出し、フライングアタッカーで飛びながらセイリュウインベスの頭部に銃撃を炸裂させる。セイリュウインベスも忌々しげにオーライナーから離れ、口から放つ火炎放射でサイガを撃墜しようとする。その隙を突くべく、オーライナーが突進する。

 

「オーライナーの力、嘗めんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

 

ユニコンの角がドリルのように回転し、ペガサスの翼からは無数の羽型爆弾を放射。羽型爆弾がセイリュウインベスのボディに次々と命中し、最後は突っ込んで来たユニコンの角によって跡形も無く粉砕された。

 

「うし、お前等はとっとと降りろ!! こっから先は長い戦いになる!!」

 

「分かりました!」

 

「そうさせて貰うわ…変身」

 

「支配人さんもお気をつけて!」

 

≪コネクト・ナウ≫

 

上空を飛んでいる敵が少なくなっとのを機に、ディアーリーズ、ハルカ、真由の三人がオーライナーから同時に飛び降りる。ディアーリーズは開錠したダンデライナーに、ハルカと真由は召喚されたライドスクレイパーに二人乗りする形でショッカーキャッスルの窓から突入。割れたガラスが飛散する中、突入した三人は床に降り立ってから城内を突き進んで行く。

 

「どれ、儂等も参戦するとするかのう……お嬢ちゃんも、準備はええかの?」

 

「我、問題ない」

 

「「ギャアッ!?」」

 

ヴァニシュの変身したオルタナティブ、枯葉が変異したパラドキサアンデッドもオーライナーから飛び降り、着地した場所にいたイソギンジャガー、ズ・ゴオマ・グを同時に斬りつける。オーライナーは支配人とジンバの二人だけとなり、上空に残っている敵の殲滅にかかろうとしたその時…

 

-ドゴォォォォォンッ!!-

 

「ッ!?」

 

上空を飛び回っていたオーライナーの車両に、一発の砲撃が命中。オーライナーはバランスを崩しかけるが、ペガサスの翼を使って羽ばたく事で何とかバランスを保つ。

 

「今の砲撃は…」

 

「ズゥカーッ!!」

 

ショッカーキャッスルの塔の上に立っていたタートルバズーカが、オーライナー目掛けて何発もの砲撃を放つ。更にショッカーキャッスルの壁が崩れ、崩れた壁の中から巨大な装甲車が出現する。

 

『レイ、あそこを見ろ!!』

 

「!? アレは……装甲車か…!?」

 

壁を破壊して現れた、巨大な装甲車型のマシン。左右それぞれの側面に装備されている機関銃、上部に二台も存在するミサイル砲、八つも取り付けられた大型のタイヤ。そして何よりも、マシン全体の配色が支配人には見覚えがあり過ぎた。

 

「あのカラーリング……1号のサイクロン号からデータを取ったのか!!」

 

≪その通り≫

 

通信が繋がり、ネオの声が聞こえて来た。

 

≪ショッカーの最先端技術によって開発された、グランサイクロンだ。貴様等を纏めて殲滅してやろう≫

 

「ッ…上等だこの野郎!!」

 

装甲車型の巨大ライダーマシン“グランサイクロン”……その運転席に座っていたネオは、レバーを操作してミサイル砲から無数のミサイルを放ち、オーライナーのペガサスも羽型爆弾を連射してそれを相殺する。上空で爆発が起こる中、グランサイクロンは猛スピードで地上を駆け回り、地上で戦っているライダー達に向かって機関銃を乱射し始める。

 

「うぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

「んな…このクソッタレがぁ!!」

 

「ッ…なら!!」

 

≪ABSORB QUEEN≫

 

≪FUSION JACK≫

 

機関銃の銃撃にNEW電王とクリムゾンが怯まされ、それを見たブレイドは左腕に装備している装置“ラウズアブゾーバー”にカテゴリーQ、カテゴリーJのラウズカードを通し、飛行形態“ジャックフォーム”に変化。強化されたブレイラウザーを構えて飛び上がり、上空からグランサイクロンに攻撃を仕掛ける。

 

≪SLASH≫

 

「ウェイ!!」

 

≪む……ハッハッハ、そう来なくては面白くない!!≫

 

ブレイドのリザードスラッシュで、グランサイクロンの左側の機関銃が破壊される。それでもネオは不敵な笑い声を上げ、ブレイドとオーライナーを同時に迎え撃つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

≪エクステンド・プリーズ!≫

 

「そぉい!!」

 

「ギシャアッ!?」

 

一方で、ウィザード・ランドドラゴンはエクステンドの魔法で伸縮自在となった右腕を伸ばし、鞭のように振るってワーム・サナギ体を攻撃する。すると倒れたサナギ体が脱皮を行い、一瞬にしてジオフィリドワームにまで成長する。

 

「あ、やべ、成虫になった!?」

 

≪BIO≫

 

「ギシッ!?」

 

そんな心配も杞憂だった。カリスアローから伸びた蔓がジオフィリドワームに巻きつき、動きを拘束。これでジオフィリドワームはクロックアップが発動出来なくなった。

 

「今だ、やれ!!」

 

「サンキュー始ちゃん、行くぜ!!」

 

≪チョーイイネ・スペシャル! サイコー!≫

 

ウィザードは両腕に装備されたドラゴヘルクローを振るい、放たれた斬撃でジオフィリドワームを撃破。しかし休む間も与えないかのように、復活したザビー・ライダーフォームが背後から襲い掛かって来た。

 

「貴様等は今度こそ、この俺が倒す!!」

 

「うげ、またアンタかよ…っと!?」

 

ウィザードは仮面の下で面倒臭そうな顔をしつつも、ザビーの繰り出すパンチやキックを連続で回避。しかしそれは既に想定済みか、ザビーはベルトを左手で素早くスライドする。

 

「クロックアップ!!」

 

≪CLOCK UP≫

 

「うぉ、またか…ッ!?」

 

「ハルト…ぐっ!?」

 

クロックアップを発動したザビーは、ウィザードとカリスを一方的に攻撃し始める。すかさずインフィニティーの指輪に変えようとするウィザードだったが、ザビーの攻撃を受けた拍子に指輪を落としてしまう。

 

「しまった…!?」

 

「死ね、ライダー!!」

 

≪RIDER STING≫

 

ザビーはライダースティングを発動し、一瞬にしてウィザードにゼクターニードルを突き立て―――

 

「そうは行かねぇぜ、隊長さんよ?」

 

「ッ!?」

 

直後に真横から現れたファイズ・アクセルフォームが、ザビーの左腕を掴み上げた。これにはザビーも驚愕の反応を示す。

 

≪3……2……1……≫

 

「貴様…!?」

 

「おいたはこの辺にしときなよ!!」

 

「がは!?」

 

≪CLOCK OVER≫

 

≪REFORMATION≫

 

ファイズのアクセルグランインパクトを叩き込まれ、クロックアップが解除されるザビー。同時にファイズもアクセルフォームから通常形態に戻り、そのまま変身を解除してokakaの姿に戻る。

 

「ん、okakaちゃん!?」

 

「よぉ、お待たせ」

 

「貴、様ァ…!!」

 

okakaがウィザードに軽く声をかける中、フラフラながらも立ち上がったザビー。そんなザビーの全身から、紫色の瘴気らしきオーラが一瞬だけ噴き上がる。

 

「殺ス……殺ス……殺ス殺ス殺スゥッ!!!」

 

「うぉっと、慌てなさんなって」

 

≪バナナ!≫

 

「何…ガァアッ!?」

 

≪ロック・オン……カモン!≫

 

ザビーのパンチを回避しながら、okakaは戦極ドライバーを装着し、バナナロックシードを開錠。クラックから出現したバナナアームズがザビーを攻撃し、その隙にokakaはバナナロックシードを戦極ドライバーに装填。そのままカッティングブレードを倒す。

 

≪バナナアームズ! Knight of Spear(ナイト・オブ・スピアー)!≫

 

バナナアームズを被り、okakaは西洋の騎士を彷彿とさせる戦士―――“仮面ライダーバロン”に変身。バナナを模した槍“バナスピアー”を構え、すぐにカッティングブレードを三回連続で倒す。

 

「一気に決めるぜ」

 

≪バナナスパーキング!≫

 

「!? グ、コノ……ガァ!?」

 

バロンがバナスピアーを地面に突き立てた瞬間、地面からバナナ状のエネルギーが複数出現し、ザビーを拘束して動けなくさせた。先程のジオフィリドワームと同じだ。いくらクロックアップで優位に戦えようが、クロックアップその物を封じられては意味が無い。

 

≪チョーイイネ・スラッシュストライク! ドッドッドッ! ドッドッドッ!≫

 

「悪いねぇ、蜂さん……こいつで決めさせて貰うぜ!!」

 

「ガァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

ウィザード・ランドドラゴンのウィザーソードガンから斬撃が繰り出され、拘束されているザビーに命中。攻撃を受けたザビーは吹き飛ばされ、しばらく地面を転がってから変身が解けて矢車の姿に戻る。ライダーブレスから離れたザビーゼクターは飛び立とうとしたが、ちょうど近くにいた枯葉に片手でキャッチされてしまった。

 

「…捕まえた」

 

「おぉ、枯葉ちゃんナイス!!」

 

「ん? その娘は誰だ?」

 

「あぁ、いや、話すと長くなるんだけど―――」

 

枯葉とは初対面であるバロンに、ウィザードが簡単にだが素性を説明。その間にカリスは気絶して倒れている矢車の下まで歩み寄り、矢車の身体を仰向けの状態にする。しかし…

 

(? おかしい…)

 

ここでカリスは、ある事に気付いた。

 

(何故だ……何故この男には、首輪が付けられていない(・・・・・・・・・・・)…?)

 

そう。矢車の首元には、真由が付けられていたのと同じ首輪が付けられていなかったのだ。ならば矢車は、今までどうやって洗脳されていたのか。首を傾げるカリスだったが、矢車の左腕に付いているライダーブレスを見て、もしやと思い矢車の左腕を掴んで持ち上げる。

 

(!? まさか…)

 

「おい、さっきの小さい蜂は今何処にいる!!」

 

「ん? あぁ、ザビーゼクターの事か? それなら…」

 

「我、捕まえてる」

 

枯葉の右手では、捕まっているザビーゼクターが必死にもがいている。

 

「今すぐ手離せ!! さもないと―――」

 

「?」

 

-ドスッ!-

 

「…ッ!?」

 

カリスが叫んだその時、もがいていたザビーゼクターが枯葉の右手首にゼクターニードルを突き刺した。思わぬ痛みに枯葉はザビーゼクターを手放し、ザビーゼクターが上空に飛び上がる。

 

「ありゃ、大丈夫?」

 

「刺された、痛い……ッ!?」

 

刺された右手首を左手で押さえる枯葉だったが……そんな彼女の身体に、ある異変が起こる。

 

「ッ……く、ぅ……あ…!?」

 

「? おい、どうした?」

 

「ぁ、か……アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」

 

「「「!?」」」

 

突如、枯葉は喉元を押さえて苦しそうにもがき始めた。バロンが声をかけたその瞬間、枯葉は両目が赤くなり、再びパラドキサアンデッドに変化。彼女は両手にザヴェッジとワイルダーを持ち、そのままウィザードとバロンに向かって攻撃を仕掛け始める。

 

「ちょちょちょちょちょ!? おい、どうしたんだいきなり!!」

 

「暴走してる……始、何が分かった!!」

 

「さっきのあの蜂だ!! あの蜂こそが、今までこの男を操っていた洗脳装置だ!!」

 

「!? 何だと…!?」

 

『ブブブブブブブブ…!!』

 

空中を飛び回っているザビーゼクターは、その両目部分が赤く光っており、ザビーゼクター自身が怪しげな雰囲気を醸し出していた。カリスの言葉通り、このザビーゼクターこそが矢車を操っている洗脳装置だったのだ。カリスが鋭い視覚で見据えてみれば、ザビーゼクターには本来の『ZECT』の紋章は無く、代わりにショッカーの紋章が刻み込まれていた。これは矢車の付けているライダーブレスも同じだった。

 

「なるほど、そういう事か!!」

 

『ブブブブ―――』

 

-バキャアッ!!-

 

ザビーゼクターこそが壊すべき対象と分かり、バロンはザビーゼクター目掛けてバナスピアーを投擲。投げられたバナスピアーが飛んでいたザビーゼクターを粉々に粉砕し、同時に矢車の付けていたライダーブレスも故障し、外れて地面に落ちる。

 

「よし、これで…」

 

「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

「ぬぉい!? ちょ、戻ってないぞ!!」

 

「ッ…戦闘不能に追い込むしかない!! 俺が奴の相手をする!!」

 

しかしザビーゼクターが壊れた後も、パラドキサアンデッドの暴走は止まらない。もはや戦って倒すしかないと判断したカリスはウィザードとバロンを退かし、咆哮を上げているパラドキサアンデッドに向かって突撃を仕掛けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪チェイン・ナウ≫

 

「「「イィーッ!?」」」

 

「大人しく寝てなさい」

 

「真由さん、捕まってる人達は!?」

 

「はい、こっちです!!」

 

場所は変わり、ショッカーキャッスル内部に侵入したディアーリーズ達。鎖で拘束されたショッカー戦闘員はディアーリーズとハルカに蹴り倒され、真由の案内を下に独房エリアまで向かっていた。

 

「! ここです、間違いありません!!」

 

三人は独房エリアまで到着し、牢獄を一通り見て回る。どの牢獄にも、頭に布を被せられた人達が手足を拘束された状態で収監されていた。雰囲気が怪しい為、まずはハルカがデンデンセンサーで確認する。

 

「…見たところ、洗脳装置は付けられてないわね。ひとまずは大丈夫ってところね」

 

「それなら、早く助け出しましょう。いつまた怪人達が襲って来るか分かりません」

 

「もうここにいるがな」

 

「「「!!」」」

 

ディアーリーズ達が後退した瞬間、三人のいた場所を複数の包帯が攻撃し、床が大きく抉り取られる。ディアーリーズ達が振り向いた先から、それぞれミイラ男と蛇女を彷彿とさせた異形―――マミーレジェンドルガ、メデューサレジェンドルガの二体が姿を現す。

 

「ウッフフフフフフ…」

 

「仮面ライダー共……貴様等も、俺達の下僕になるが良い」

 

マミーレジェンドルガは自身のボディから、“コントロールデスマスク”と呼ばれる仮面を複数放ち、ディアーリーズ達はそれらをしゃがんで回避する。

 

「ッ…悪いけど、そんな悪趣味な仮面は全力でお断りよ!!」

 

「同感です…!!」

 

「もう二度と、洗脳されるものですか…!!」

 

≪ドライバー・オン≫

 

≪ヒート!≫

 

≪スターフルーツ!≫

 

真由はドライバーを出現させ、ハルカはロストドライバーを、ディアーリーズは戦極ドライバーを装着。それぞれメイジの指輪、ヒートメモリ、スターフルーツロックシードを構え、三人は同時に変身を行う。

 

≪シャバドゥビタッチ・ヘンシーン…≫

 

≪ロック・オン≫

 

「「「変身!!」」」

 

≪チェンジ・ナウ≫

 

≪ヒート!≫

 

≪ソイヤッ! スターアームズ! セイバースター・オンステージ!≫

 

真由はメイジに、ハルカはヒートに、ディアーリーズは龍星に変身。メイジとヒートは優雅に構え、龍星は手元に出現した双剣“双星刀”を構える。

 

「生意気な…!!」

 

「私が磨り潰してあげる……ハァッ!!」

 

『『シャア~ッ!!』』

 

メデューサレジェンドルガの頭から伸びた蛇の牙をかわし、マミーレジェンドルガにはメイジとヒートが、メデューサレジェンドルガには龍星が挑みかかる。

 

「嫌な物ですね……こうしてまた、メデューサ(・・・・・)と戦う事になるとは!!」

 

「ふん、そんな事は知った事じゃないわぁ!!」

 

メデューサレジェンドルガの口から吐かれる毒液を打ち消した後、龍星は双星刀を連結し、大剣の状態にして斬りかかるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけたぞ、少年よ…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凶刃(・・)も、再び迫り来ようとしていた。

 


 
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