艦隊コレクション岩川基地
~00××鎮守府~
これは鎮守府の中でも性格に難があったり、性能が正規の者より大きく劣ったりと、難がある艦娘達の吹き溜まり・・・岩川基地00××鎮守府での一つの物語・・・
波打つ海、桟橋の先に一人の男が釣り糸を海に垂らしていた。その傍らにはバケツがあるが・・・その中は空っぽであった。
??「・・・ふぅ・・・今日も成果なし・・・か。何時になったら帰ってくるんだい?・・・赤城。」
そう言いながら一人の青年は釣竿を引きながら釣り針を眺め、そのまままた海に投げ入れた。それに餌を付けた様子は無い。
??「北郷提督。」
北郷「・・・響か。」
提督と呼ばれた男は北郷一刀。この岩川基地第00××鎮守府の提督である。そして彼の後ろから声を掛けて来たのは駆逐艦の響で、彼の秘書官である。だが・・・その姿は幼い容姿ではなく、背は高く、それなりに胸もあるように見える。
響「特殊艦『響改特殊改造型』鎮守府周辺海域の哨戒任務から帰還しました。」
北郷「・・・ん。御苦労さま。」
響「・・・それでですね・・・新しい娘が来るようです。」
北郷「ん、分かった。俺は・・・もうちょっとこうしてるから。」
響「はい。・・・早く帰ってくると良いですね・・・赤城姉さま。」
北郷「ああ・・・後は赤城だけだからな・・・」
そう言いながら北郷はその目を水平線に向けた。
響「それではこれで。」
北郷「ん・・・後はよろしくね~。」
後ろ手に北郷はひらひら手を振って別れの挨拶とした。
響「ハラショー」
そう言って響はそのまま鎮守府に帰って行った。その日の夕方まで、彼はそこで餌の付いてない釣竿を振り続けた。
鎮守府内、秘書官室。
響「・・・」(カリカリ)
秘書官室で響は書類に色々書き込んでいく。
コンコン
響「・・・入れ。」
??「失礼します!本日付で配属になった、長門型一番艦、長門であります!!」
響「ん・・・聞いてる。長門・・・此処に送られた理由は分かってる?」
新しく配属された長門型一番艦長門を秘書官室に招き入れた響は、此処に配属された理由を確認するが、返ってくる言葉はあまり好意的な物では無かった。
長門「・・・それは分かりません。なぜこのような吹き溜まりに私が送られたのかなど・・・」
響「言うね・・・一応私秘書官だよ?」
長門「・・・不躾ながら駆逐艦が秘書官の時点で正直かなりの疑いがあります。」
響「・・・ま、そうだよね。提督には会ったかい?」
長門「・・・あの桟橋でサボってる男の事なら・・・会った。入口付近に居た大鳳が提督なら桟橋で釣りをしてると聞き・・・なんなのだ!あれは!!」
響「ま、君は知らなくていい事だ。渡された物だけは大事にね。配属は第二艦隊旗艦だ。君の錬度はしっかり報告されてるからやってくれると信じてるよ。じゃそう言う事だから。」
長門「秘書官の貴方がそうだから提督があのような体たらくなのではないで(ズドン!)ぐぅ!?」
長門が北郷の事を悪くいった瞬間、響はあり得ない速度で長門の正面に肉薄するとそのまま出入り口横の壁に長門を叩きつけ、抑え込んだ。
響「・・・提督を悪く言うのは許さないよ?演習中不慮の事故で轟沈・・・なんて嫌だろう?」
長門「な・・・(なんだ・・・なんて力だ!?)」
響「あまり私を動かさないでくれ。腹が減る。」
長門「し、失礼しました。」
長門はそのまま秘書官室を後にした。
今回の登場人物
提督―北郷一刀
岩川基地第00××鎮守府提督。いつも桟橋の先で釣りをしている。サボっている訳ではないらしい。朝の内に急ぎの仕事は完了させているらしく、デスクワークは完全に天才級。釣りをしてるのには何かの意味があるようだ。
秘書官―響
暁型二番艦「響」ではあるがその容姿は大分変っている。顔立ちは響のままだが少しおとなびいている。背も高くなり、胸もある。どうやらかなり改造を施したらしい。しかも自分で。現在の肩書は特殊艦となっている。どう言う艦なのかは秘密。ただ一言、チートではある。
長門
岩川基地第00××鎮守府に転属になった艦娘。配属理由は不明。おそらく性格に難有と判断された物と判断される。
岩川基地第00××鎮守府について
この鎮守府は他の鎮守府からは艦娘の墓場とも言われている。理由はいろいろあるが、大きな理由は北郷提督によるところがあるらしいが、そこは今は不明。
あとがき
まあ、言いたい事は分かるが黙っていてくれると助かる。
一刀「・・・」
響に対してこれ誰?とか長門に対してこれ愛紗?とかさ・・・言いたいんだろうけどさ・・・俺は、この外史が大好きなんだ。このキャラが大好きなんだ・・・という訳で次回よk
一刀「ちょい待て、その前に・・・俺、なんか暗くね?」
え?ま、まあ、一寸事件がありまして、それが原因でちょっとばかりダークサイドに入ってます。だけど大丈夫ちゃんとどうにかなりますなんたって・・・
一刀「北郷一刀だからってか?それで解決できたら何でもかんでもありだろう!?」
他の外史でもさんざん言ってますが・・・そう言う物です。まあ、そう言った物しか語られず、失敗、敗北、死亡なんかで完全に終端を迎えたのは語られなかったってのがあるんですがね。さ、次回よk
一刀「だ~か~ら!」
予告です。次回『二つの呂旗~現代史~ 同棲騒動Ⅱ』です。どうぞお楽しみに。
一刀「有無を言わさない!?」
ではでは~ノシ
一刀「ちょ、ま・・・む、無視しないで!?俺寂しくて死んじゃうからぁぁぁぁ!!」
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初の艦これ作品です。
性格や性能がかなり違ってきてるので嫌いな方は嫌いかと思われます
そこのところは自己責任お願いします
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