No.77476

真・恋姫†無双 愉快な殺し屋さん 閑話一の巻 幼女とは愛でるモノであり、共に遊ぶモノではない………断じて!w

紅い月さん

どうも、紅い月です。
愉快な殺し屋さん、閑話一の巻。

オリキャラ主人公なので、嫌いな方は戻ることをお勧めします。

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2009-06-06 01:46:52 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:8239   閲覧ユーザー数:5752

「ハアアアアアアアアアアアアアッ!!!死ねぇ、桐生!!!」

「易々と死んでたまるかよ!」

 

俺は春蘭の攻撃を難なく避けるも―――――――

 

「隊長、お覚悟を!!!」

「くそっ!続けざまかよ!」

 

更に後方からの凪の攻撃も避けたが――――――

 

「桐生、遠慮はせんぞ」

「少しは遠慮して欲しいものだな、秋蘭」

 

更に更に春蘭と立ち位置を代わり迫りくる秋蘭の攻撃。くっ!体勢が―――――

 

「コレでトドメだよ!兄ちゃん!!!」

「だあ~!?最後は季衣かよ!?」

 

今度は後ろから季衣の攻撃!?この体勢じゃ横には跳べん!ならば――――トオッ!!!

俺は脚の力だけでなく腕の力も借りて真上に跳ぶ。

なんとか全ての攻撃を躱わす。正直俺一人じゃこの4人の相手きついんですけど!?

 

え?何をしてるかって?決まってる。力と力をぶつけ合う真剣勝負。これっぽっちも遊びじゃない。そう、これこそは―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――ドッジボールという名のデスマッチ!!!www

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双 愉快な殺し屋さん 閑話一の巻 幼女とは愛でるモノであり、共に遊ぶモノではない………断じて!w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「隊長頑張るんやで~」

「隊長頑張るの~」

「………さっさとくたばりなさいよ」

 

お前ら、味方でしょ!?応援だけじゃなくて手伝えよ!特に桂花、お前のは応援ですらねえ!

 

そう、お気付きの通り、チーム分けはこうだ。

 

赤軍

大将:俺、内野

軍団員1:真桜、外野

軍団員2:沙和、外野

軍団員3:桂花、内野

 

白軍

大将:春蘭、内野

軍団員1:秋蘭、内野

軍団員2:季衣、外野

軍団員3:凪、外野

 

 

 

…………………………どんだけ~~~~!?

 

スペックに差がありすぎだろ!?桂たんにいたっては戦力外通告だぞ!?しかも何故か全員俺を狙ってくるし!

憎い!この俺のくじ運がこの上なく憎い!どうやったらこんな最悪の面子が組まれるんだよ!?

やはり人数合わせに通りがかった桂たんを無理やりに入れたのがまずかったか……。桐生久遠、一生の不覚!……ちなみにこの一生の不覚は3日に一度はあったりするw

 

事の発端は季衣とドッジボール………いや、キャッチボールのようなモノだった。やがて凪達が参加して、ドッジボールになった。この頃はまだ平和だったw

何回かプレイしてたら惇ちゃん達がやってきて仲間にいれた。だが、数が合わないので庭を歩いていた桂たんを確保。この程度の話なんだが――――

 

「はっはっはっ!桐生、避球と云うのは楽しいな!」

「当たり前じゃあ!!!こんだけ戦力差があれば楽しいだろうさ!!!弱い者虐め反対!!!」

 

はて?いつの間にやら血で血を洗う戦いにw

 

「早く始めなさい、久遠。貴方が球を持っているのよ」

 

ちなみに華琳は審判。プレイの最中にこちらを発見。審判をかって出た。判断の基準は華琳の気分次第wふざけんなやwってか華琳、ルール知らんだろw

 

「へいへい、わあってる―――――よっと!!!」

 

俺の横の回転をかけた剛球で春蘭を狙う。

 

「―――――グッ!」

 

剛速球なら捕れたモノの、複雑な回転が春蘭の手から球を弾かせる。―――――だが、

 

「ふっ!」

 

それを秋蘭がカバーする。良いコンビだなあ、おいwどうやってアレを崩せばいいんだよ……

そして、また始まる敵の猛攻、他の内野が桂たんの為、俺にのみ集中砲火wそろそろ限界なんですけど~w

 

「はああああああああああ~~~~っ!!!」

 

放たれる球に込められた凪の氣弾wってか蹴ってるし!

 

「ちょおおおおおおおおおおおおっ!?華琳、これ反則だろ!?」

「面白いので許可するわ♪」

 

ふざけんなああああああああああああああああああ!!!!!確かに氣弾はルールに無いけれどさぁ!!!いやぁ~、避けるのも限界っす!!!

え?受け止めろって?アレ取れるのか?取った瞬間爆発するんじゃね?そしたらアウトなるのかな?ってか丈夫すぎだろ、あのボール!

 

「ちょっ!おまっ!マジッ!手加減っ!しろっ!」

 

ビュンビュンと何度も俺の横を擦り抜けるボール。当たった方が楽になれるんじゃないか?

 

「それは出来んな!この勝負に負けた方が昼食を奢ることになっているんだからな!そろそろ降参しろ!」

 

そうだ、負けた方の大将は相手チームに昼食を奢るのだ。そうなればうちのチームのハイエナ共もねだるだろう。金ならあるが、奢るのは癪だ。それに惇ちゃんにだけは負けたくない!

 

「そうは問屋が卸さねえ!来い!とある狂戦士の魂!ブルアアァァァァァァァァァ!!!!!」

「な、なんだ!?」

 

ふっ、貴様らの天下はここまでだ。だが安心しろ。今日の俺は紳士的だからなぁ!!!

俺は季衣から放たれたボールを片手で受け止める。この程度か!!!

では、こちらの番だ。いくぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!

 

「よってたかって一人の人間を―――――」

 

俺はボールに氣を込める。今の気分は灼熱のバーンストライク!!!www

 

「苛めてんじゃ――――――」

 

そして、思い切りブン投げる!!!その嗜虐的な心こそ殺戮のイービルスフィア!!!www

 

「ねええええええええええええええええ!!!!!

 

俺の渾身の球は一直線に春蘭を襲い、春蘭は真っ向からソレを受け止めるも――――

 

「うわあああああああああああああああああ!?」

 

ふはははは!!!受け止められる訳がなかろう!!!おおっ、吹っ飛んでった吹っ飛んでったw………まて、春蘭が吹っ飛んでいったポイントは………

 

『ちょっ!!!そこは!?』

 

……………………何故、桂たんまで叫ぶん?

 

執念か、ボールを離さない春蘭が落ちるであろうポイント、―――――縄が張られ立ち入り出来ないようにしているあそここそ、対惇ちゃん、桂たん用のトラップゾーン!w

…………………あ、着地しちゃったw

 

―――――スパッ

 

「な、なんだ!?今、変な音がしたぞ?………なんだこれは?……………糸?」

 

まず、惇ちゃんの四方から石つぶてが飛んでくる。流石は猛将、慌てるも難なく避ける。

だが、次に頭上からタライの雨が降り注ぐwおお、流石惇ちゃん!全部はねのけとるがなw

 

「なんだ、コレはあああああああああああああ!?」

 

更に、縄が足もとにかかり、とうとう吊るされる破目に―――――あれ?あんなの仕掛けてないよ?………あ、桂たん、めっちゃ眼をそらしてるwお前かいwってか誰を狙って仕掛けたのかな?w

 

「こ、この!フンッ!」

 

おおっ、引き千切った!………待て!その落下ポイントはぁ!?

 

「ふうっ―――――え………うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ……………………………………………………………………………………グハッ!」

 

我ながら深く掘ったなあw更に上から土が降り注ぎ完全に埋める。これぞ名付けて平安京エイリ―――――ゲフンゲフン!何でもないっすよ?………この前のエイリアンネタを引きずってる訳じゃないっすよw

ってそんな事いってる場合じゃねえ!流石にあの深さは洒落にならん!しかも生き埋め!………掘った俺が言うセリフじゃないがw

 

「惇ちゃん!大丈夫か!」

「姉者!」

『春蘭!』

『春蘭さま!』

 

とりあえずドッジボールは中止、返事がないので穴深くから惇ちゃんを出すことにする。掘るのも行くのも当然、俺w

超電磁スピィィィィィィィィィィィン!!!!!

…………………………………………………………深っ!?どんだけ深いんだよ!?………そういや掘り出した土、小山の様になってたっけ?w………っと、惇ちゃん見っけ♪

春蘭を担ぎ、地上に出ようとする。………高っ!?進むも地獄、戻るも地獄♪根性じゃあああああああああああああ!!!

 

「脱出!」

 

俺は春蘭を芝生の上に寝かせる。気絶してるのかな?まずは呼吸の確認。―――――これは!?

 

「……………春蘭、息してない」

『なっ!?』

「…………なあんちゃって♪嘘ぴょ――――――――ぎゃらんどぅ!?」

 

ぎゃあああああ!!!全員からの壮絶なリンチ~!!!スイマセン!流石に笑えない冗談だったす~!!!

 

「姉者、大丈夫か!?姉者!」

「春蘭!目を覚ましなさい!」

「春蘭さま~!」

 

ふふふ………皆、必死に春蘭を心配してるな。………誰か俺の心配もして下さいw。血がドクドクと頭から出てるんですけど~w………あ、お花畑が―――――

 

「う、うう~ん……」

「姉者!」

『春蘭!』

『春蘭さま!』

 

お、目覚めたみたい。とりあえず、復活!MRゾンビ~♪………冗談だよ?多分w

 

「……………ん~?」

「おいっす、惇ちゃん。いや、流石に今回は俺が悪かった。一発は殴っていいよ♪あ、でも痛くしないでねw」

「………………………」

「………?惇ちゃん?」

 

俺が話しかけるも春蘭は返事一つせず、じっと俺を見つめている。なんかおかしいな。いや、春蘭は元々おかしいけどw

 

「本当に大丈夫か?医者にでも見せに行くか?惇ちゃ――――――」

「久遠ちゃん♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………ほえ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問:久遠ちゃんとは誰のことですか?

答:多分、自分の事です。

 

 

問:誰が言ったんですか?

答:曹操軍の猛将こと、春蘭さんです。

 

問:………今、自分に抱きついてスリスリしてるのは誰ですか?

答:もっちろん春蘭さんで~す♪

 

……………………せ~の―――――

 

 

 

 

 

 

 

「何じゃこりゃあああああああああああああああああ!?!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――ここからが地獄の始まりだぜ♪

「春蘭ちゃん、君の年齢は幾つかな~?」

「みっつ~♪」

 

いやああああああああああ!!!頭打ったせいと軽度の酸欠で幼児退行起してる~~~!?

 

「おおい!?華琳!秋蘭!この状況をどうしよ―――――」

「うふふふふ♪可愛いわよ、春蘭♪」

「ハァハァ……いい、いいぞ、姉者~♪」

 

……………………俺はこの変態どもに何を期待したんだろう?

 

「華琳さま!そんな事を言ってる場合ではありません!早くこの状況をどうにかしないと!」

「ほう、桂花。お前は冷静なんだな。見直したぞ」

「当然よ!このまま放っておけば華琳さまが春蘭を(バキュ~ン♪)に~!」

 

前言撤回!やっぱこいつも駄目だ!

とにかく、このしがみついてる、体は大人、頭脳は子供、その名は―――春蘭ちゃん!……をどうにかせねば……

 

「春蘭ちゃん?とにかく離してくれないかなあ?」

「…………………やだ!」

「やだじゃないからさ~。とにかく離してよ」

「いや~~~~~!!!」

「………………いや~、じゃねえ!いいから離――――」

「ふぇ……ふぇぇ?………うわああああぁぁああ~~~~~~ん!!!うわあ~~~ああぁぁああ~~~ん!!!」

 

泣いた~~~!?子供ってこんな簡単に泣くんかい!?だから俺は話の通じないガキが嫌いなんだ!

 

「……………久遠」

「……………桐生」

 

あっるええええええええ!?二人とも、なんでそんな怖い顔をしてらっしゃるのかなあああああああ?

 

「遺言があるなら聞いてあげるわよ?」

「10秒以内に済ませろ」

 

うわ~い♪殺ル気満々~♪俺の命のカウントダウン、あと3秒~♪

 

「死になさ―――」

「駄目ええええええぇぇ!!!」

『…………………え?』

 

死を覚悟した俺を華琳と秋蘭に立ち塞がったのは……………春蘭?

 

「久遠ちゃんを………久遠ちゃんを苛めちゃだめ~~~!!!」

「惇ちゃん………」

「姉者…………ぶっ!!!」

 

うお~い!?淵ちゃんの鼻血でてるよ~!………華琳は?

 

「いいわ♪本当にいいわ♪春蘭、可愛いわよ♪」

 

駄目だコイツ……ここにはまともな奴が………あれ?他の皆は?桂花は、華琳を春蘭から引き離そうとしてるし、他は――――

 

「む~~~~!!!」

 

あ、季衣がほっぺを膨らませて唸ってる。はっ!嫉妬か!?兄ちゃんに他の女が妹のようにふるまっているから―――――

 

「兄ちゃん、いいなあ~。春蘭さまに構ってもらって……」

 

えええええええええええええええ!?嫉妬は嫉妬でもそっち~!?む~せ~び~泣~く~w……うぅ、凪達は?

 

「隊長、大丈夫ですか?」

「いや~、大変なことになっとるな~w」

「でも面白い事になってるの~♪」

「………君達、どうしてそんなに離れてるんだい?」

「えっと……それは……真桜や沙和が面白そうだから離れて見ようと言って……」

「ちょっ!何、人のせいにしとるんや!結局凪だって逃げとるやないか!」

「そうなの~!人のせいにするのはダメなの~!」

「つまり、俺を見捨てて逃げてるって事でいいかい?」

「べ、別に逃げてるわけやないで!?」

「そうなの!まずは状況の確認なの!戦では当然の事なの!」

「そうやそうや!」

「隊長……申し訳ありません……」

 

お前ら、はっ倒したろうかねえ!?

 

「ん~♪スリスリ~♪うにゃ~♪」

 

やめてええええええ!!!俺っちのHPはもう一桁なのよ~~~!!!皆の視線が痛いぃぃぃぃ!!!………オイ、桂たん?何、その満面の笑顔?始めて見たよ、俺に向けられるいつも華琳に向けている笑顔を。……出来ればこの状況以外に見たかったよ。

とりあえず、この状況どうしよう?元に戻るまで頭でも殴るか?

 

「ん~♪うにゃ~にゃ~♪………?久遠ちゃん、どうしたの?」

 

無理でぇぇぇ~~~す!!!いつもの春蘭なら手加減しないだろうけど、今の春蘭相手には無理!!!……俺って幼女に弱いんだろうか?季衣はもちろん、華琳の幼女体型――――ゴフッゴフッ!!!何でもないですよ♪

 

はあ、どうしよう………他の奴等は頼りにならんし……。ってか今の俺普通じゃない?他の奴等、特に古参の面子は異常だし……あ~、異常な場に俺が入り込むと一回転して普通になんのかなあ?

 

「ねえねえ!久遠ちゃん遊ぼう~♪」

 

遊ぶ………それもいいかなあ♪(←現実逃避気味)

 

 

 

 

 

 

――――――後に俺は後悔する。なんでOKしちゃったんだろう、とw

「で、何して遊ぶの?」

 

ちなみに全員参加してる。華琳や淵ちゃん、季衣は言わずもがな。桂たんは華琳がいるから。凪達、内、二人は面白そうだからとの事でw凪は、まあついでだそうだ。ってか国の重鎮、全員いるじゃねえか!?大丈夫か、この国?

 

「えっとね~、ん~とね~?おままごとがしたい!」

『……………………おままごと?』

 

え~、この歳でおままごとはキツイだろう~。

 

「あのな、おままごとはちょっとな?」

「…………………駄目なの?」

 

やめい!そのウルウルとした眼で見るのは!

 

「泣くな、姉者!」

「いいわよ、春蘭!是非おままごとをやりましょう!」

 

モウヤダ、コイツラw

 

「わあったよ!……で、誰がどんな役なんだ?」

「えっとね~、秋蘭が私の妹で、華琳さまが私のお母さん!」

「ああ!妹の座はだれにも渡さん!」

「お母さんね……。いいわ!存分に甘えなさい、この母に!」

 

………逃げても良いっすか?

 

「はいはい、で?」

「で~、桂花が犬~♪!」

「ぶはっ!桂花が犬!?チョ~お似合いなんですけど!」

「ちょっと!何で私が春蘭の犬にならなきゃ――――」

「あら、と言う事は、桂花は私の犬でもあるのね」

「はい!私は華琳さまの犬です~♪」

 

おおう、カオ~ス♪

 

「それで~季衣は~お友達♪」

「お友達………ボクが春蘭さまのお友達♪」

 

楽しそうだなあ~、季衣。(←遠い目w)

 

「あとは~、凪、真桜、沙和が~、お隣さん~♪働き者の凪に寄生虫のように真桜と沙和が働きもせず纏わりついてるの~」

 

アンタ、本当に中身三歳児っすか!?

 

「ちょっ!?なんでウチがそんな役やねん!?」

「沙和は凪ちゃんにたかってなんかいないの~!」

「…………………」

「凪~?何でそこで黙っとるん?」

「凪ちゃん?」

「え!?いや、別に私は何も………」

「そういや、お前ら、警邏の時、口八丁で凪を騙してるような……」

『……………………………』

「黙んなや」

「さて準備でも始めよか♪」

「頑張るの~♪」

 

うっわ、こいつら最低だ。ってかお前らの役で頑張るのは凪に迷惑をかけるだけだw

 

「最後に久遠ちゃんは………」

 

せめて、人類、なるべく雄であって下さい。

 

「お隣のお父さん♪」

 

セェ~~~~フ!!!よっしゃよっしゃ!お父さんなのは気になるが、大分ましな配役―――――

 

「妻と12人の子供たちを毎日働いて養う頑張り屋さんなの♪」

 

甘かったぁ~~~~!!!大家族だな、おいw俺と妻頑張ったな~w

 

「あれ?でも、隊長の奥さんや子供たちは誰が?」

 

おおう!意識が遠のいてたぜ!凪の言う通りだ。数が全く足りん。

 

「今から見つけてくるから待ってて~!」

 

そう言って春蘭は行ってしまった。今の春蘭一人にしてもいいのか?

いや~、しかし、嫌な予感がプンプンするぜ。妻や子供たちって誰だ?兵士や文官でも連れてくる気か?せめてまともな奴を期待したい。

 

「持って来たよ~!」

 

……………………持って?

春蘭の方を見ると春蘭一人しかいないんだが?

 

「ハイ、これ!お母さんと子供たち♪」

 

うわ~い♪大量の虫だ~♪人どころか哺乳類ですらねえ~♪

 

「これが奥さんで~、これが長男で~」

 

決める必要あるのか?ってか奥さんが便所コオロギって、すっごい嫌なんですけどw

 

複雑なので簡潔に表してみた。

 

奥さん:便所コオロギ

長男:バッタ

次男:ミミズ(これのみ虫じゃなかったwだからどうしたw)

三男:カマキリ

四男:カマドウマ

五男:ゲンゴロウ

六男:アリ

七男:テントウムシ

八男:トンボ

九男:タガメ

十男:ザザムシ

十一男:カミキリムシ

十二男:ハエ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?なんだろう?眼から暖かい水が出て来たよ?

 

うぅ……ってか、春蘭、虫苦手じゃなかったか?子供ってこんなの触れるのが好きなのかな?

しかも、面倒くさいから全部雄扱いかよ。………雌だったらどうしたって感じだがw

 

 

 

 

 

 

―――――兎にも角にも全く俺が報われない地獄のおままごとスタートw

「はい、あ~ん♪」

「あ~ん♪」

「美味しい?」

「うん♪」

 

楽しそうだな~、アッチ。

 

華琳、すっごく嬉しそうに春蘭に餌付けしてるんですけどw秋蘭はそれを見て悦に入ったり自分も参加してるし。……桂花も犬として華琳にくっついて非常に嬉しそうだ。……犬でもいいのかよ……。

えっと、凪達は――――

 

「じゃあ、行ってくる」

「凪~、頑張りや~」

「私達は凪ちゃんが働いている間、凪ちゃんの為に服を選んだり、料理店の下見に行ってくるの♪」

 

クズだ!人間のクズ達がアソコにいる~!

 

「いや~、ホンマ大変やで。忙しゅうてかなわん」

「そうなの。働かずに毎日遊んでも全然時間が足りないの!」

 

………演技ですよね?なんでそんな堂に入ってるんだ?

まあいい、お、季衣が春蘭の所に遊びにいった。うわ~、季衣、春蘭に遊んでもらえて幸せそうだなぁ~。

で、俺はと言えば―――――――――

 

 

カサカサ……ピョンピョン……ブ~ン……

 

 

 

マジ泣いていいっすか!?こいつ等と、どうコミュニケーションすればいいんだよ!?

 

いや、諦めるな、俺!頑張れば道は開けるはず!まずは末っ子のハエ、ハエ太郎から………どこ行った?

 

ブ~ン……

 

「うるさい!」

 

バチンと春蘭がハエを叩きつぶしました……ってオ~イ!?何、お隣の子供殺してんの!?

 

――――――残り11匹w

 

うぅ……ハエ太郎……お前の死は無駄にしないよ。他の奴等は……三男のカマキリが長男のバッタを食ってるぅ~~!?DVどころじゃねえ!DM(造語、ドメスティックマーダー)か!?

他の奴も助けろよ(無理w)!……他の奴……七男と八男が飛んでどこかに行っちゃったw他の奴等もドンドン何処かに行ってるし……

 

――――――残り5匹w(もう!?)

 

残るは、妻、次男、三男、四男、六男、……うう、開始五分で既に半分以下。どないせえっちゅうねん?

 

「久遠ちゃん~♪」

 

プチッ♪

 

ぎゃあああああああああああああ!?アリ介~!?おもいっきし踏まれた~!?

 

――――――残り4匹w(………)

 

「ねえねえ、久遠ちゃん♪」

「…………………なんでしょうか?」

「ご飯作ったからウチにおいでよ♪」

「………分かった。すぐに行くから待っててくれ……」

「うん!待ってるからね~♪」

 

帰る足で四男のカマドウマを踏んで行きましたw

 

――――――残り3匹w(アハハハハ)

 

もう、駄目だ。……全滅するのも時間の問題だ……。そう思うだろ?ミミズの介。………ミミズの介?

 

あ、干からびて死んでるw

 

元々死にかけのを春蘭が連れて来たんだろう。短時間ではここまでならん。

 

――――――残り二匹www(バブバブ~w)

 

さてと、ご相伴に行きますか……仲良くしてろよ、二匹とも。無理だろうがw

立ち上がって3歩進んで振り返る。

 

あ、やっぱり母親を三男が食ってるw早かったな~w

うん、お前が一番強いよカマ佐衛門。だが、これで捕食者は―――――

 

バサッバサッ………パクッ……バサッバサッ

 

……………………鳥がカマ佐衛門咥えていっちゃったwアハハハハ。

 

メデタク桐生ファミリーは消滅しました~w開始から10分かかりませんでした~w

 

…………………………行くか。

 

 

 

 

 

 

――――――――――世界なんて滅びてしまえw

「はい、やって来ました~」

「いらっしゃ~い!待ってたよ♪久遠ちゃんの家族は元気にしてる~?」

 

全員消えたよwその内二匹はお前の手にかかってな!

 

「ボチボチかな……で、御飯は?」

「はい、コレ!」

 

……………………雑草と泥で出来た団子ですやん?ああ、これがおままごとの定番か。

とりあえず喰うフリをするか。

 

「ムシャムシャ……ふう、美味しかったよ♪」

「え?久遠ちゃん食べてないじゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、いや、あの……まさか、本当にコレを口にしろと?」

「うん♪」

「……………………かり―――――」

「食べれない訳ないわよね?私の愛娘が作った料理を」

「もちろん食べれるよな?桐生」

 

ちょ~アウェーなんですけど!?

 

「じゃあ、お前ら食って―――――」

「残念な事に私はお腹いっぱいなのよ」

「イタタ……急に腹痛が……いや、本当に残念だ」

「汚っ!!!」

 

こいつら最低だ!とにかくコレを口になぞ………

 

「食べたら土地の件、考えてあげるわよ?」

 

…………………なんですと?

 

「考えるだけ?」

「もちろん違うわ。確約してあげるわ。ちゃんと用意してあげる」

 

コレを食ったら土地か~。どうしよっかな~?

 

―――――――――よし!!!

 

「冗談よ。いくらなんでも泥団子を食べれる訳が―――――」

 

ガブッ!モシャモシャ……ジャリジャリ……ゴクン!

 

『……………………………』

「ふい~喰ったぜ。惇ちゃん♪」

「うわ~♪美味しかった?」

「……………………やや人生の苦みを感じるお味でした」

「?…………………つまり美味しいって事?」

「ん~、故郷の味かな」

「うわ~い!つまり美味しいんだね?うわ~い!」

 

子供は純真でいいなあ♪だから残酷なのかもしれんがw

 

「本当に……食べた……」

「最早人間じゃないな」

 

お前らなあ……それが勧めた奴の言うセリフ?

 

「おっと、ちょっと厠に行ってくるわ。んじゃ」

 

俺は笑顔で厠へと駆ける。はやくはやく~!

 

ウッ―――――――

 

 

 

 

 

 

オエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!

 

 

 

 

 

やっぱ無理でしたwいくら俺でも泥そのものは無理だったか。

いや、勝算はあったんだよ?昔取った杵柄で雑草なら食い慣れてるし、泥の付いてる肉や野菜だろうと生で食ってたし。

……………………ちょっち嫌なこと思い出したわ。まあ、とにかくむりっぽw

 

とりあえず帰るか。

 

 

 

――――――――――今日は厄日だなw

「はいよ~、只今~………ん?」

 

何?皆でシィ~!ってやって。……ああ、春蘭眠たそうにしてるのか。……ハッ!?ヤバイ!

 

「春蘭!寝るなら自室で鍵を掛けて寝なさい!ここで寝たらヤラレル!」

「ん~?ん~……ん。分かった」

『チッ!』

「いや、舌打ちすんなや」

 

全く油断も隙もあったもんじゃない。だがしかし!お昼寝=俺、解放!いやっほう!

 

「春蘭、私の閨で休まない?」

「華琳さま、私もお供します」

 

もう知らん。とりあえず忠告はした。後は野となれ、山となれ~………なんだ?何かが俺を引っ張ってるような……春蘭?

 

「なんだ、惇ちゃん?お昼寝ならあそこの二匹のケダモノとでも――――」

「久遠ちゃんと一緒に寝る~♪」

『なっ!』

 

―――――――――――――――――ビィッッッッ○!!!

 

「断る。寝るなら勝手に一人で―――」

「久遠ちゃん、……………私の事嫌い?」

 

くそがああああああああああああああ!!!狙ってんのか!?涙目の上目使いに勝てるわけねえじゃねえか!

 

「今宵の絶はとてもよく斬れそうね♪」

 

……………………何を!?

 

「私の飢狼爪も肉を貫きたいと申しております♪」

 

怖いから!ってか春蘭に言えよ!俺のせいじゃ無いでしょ!

 

「うわ、変態や。幼女と寝ようとしてるで」

「うっわ~、隊長、人として最低なの」

 

なんでさ!?一応、外見は大人………いや、待て。この場合、春蘭はどっちに括られるんだ?

 

「隊長………信じていますから」

 

そう言うのを信じ切ってないって言うんだよ、凪♪

ったく、なんで俺がこんな目に………

 

「兄ちゃん………」

 

いっやあああああああ!!!やめて、その目ぇぇぇ~~~!!!

 

「季衣……お前も一緒に寝るか?」

「本当に!?いいの!?」

 

ああ、もうオールオッケー!ってか、もうどうだっていいや♪

 

「幼女を二人同時に攻略なんて……鬼畜や」

「流石は隊長、益荒男なの」

「隊長、貴方と言う人は……」

 

お前ら、うるさいw

 

「この手で殺してやりたい……」

「おおい!?華琳さん!?淵ちゃん、華琳を止め―――――」

「羨ましい羨ましい羨ま憎い羨ましい羨ましい―――」

 

怖っ!?しかも一回羨ま憎いって言った!?

 

「桂たん―――――うわお♪すっごい良い笑顔w」

「うふふっ、私、初めてアンタを応援してあげたくなる気分だわ♪」

「出来れば、別の機会に聞きたかったよ、このアマ」

 

…………………なんて奴だw

 

「ちぃ!メッチャアウェーかよ!春蘭、季衣、行くぞ!」

 

俺は二人の手を取って自室に向かう。

 

 

 

 

 

――――――――なぜこうなってしまったんだろうw

自室に向かう途中、俺は頭を抱える。

 

「ああ、クソッ!面倒くさい事になっちまった」

「?………久遠ちゃん、気分悪いの?」

 

誰のせいだと―――――チッ、屈託のない顔しやがって。

 

俺は春蘭の頭を撫でてやる。

 

「うにゅ~♪」

「はっはっはっ♪猫みたいだな」

「む~」

「はいはい、御免な、季衣。ほら、お前も」

 

そう言ってもう片方の手で季衣の頭を撫でる。

 

「えへへへ♪」

 

ああ、季衣は可愛いし、確かに春蘭も可愛いし――――はっ!?やばい、このままでは毒牙に―――

 

「………みゅ?」

 

――――かかってもいいかなw

 

俺は撫でるのに夢中で近くで侍女達がこちらを見てるのにようやく気付き始めた。

 

『………………………………………えっと』

「はぁっ!?いやいやいやいや!待てぃ!誤解すんなよ!えっと、とりあえずだな。やましい事は一切ない!そうだ、只、今から―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――この二人を自室に連れてって寝るだけだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ッッッッッッ!?!?!?!?』

 

ちっがあああああああああああああああう!!!更に誤解させてどうすんのよ、俺!?

 

「いや、ちがっ――――」

『ど、どうか、ごゆりと~~~~!!!』

 

そう言って侍女達は去って行った。

 

オワタw

 

「アハハハ、もうどうでもいいや♪とにかく行くぞ二人とも」

『うん♪』

「アハハハ……ガッデム!」

 

 

 

 

 

 

―――――こんな誤解から始まった出来事が後の『魏の種馬』、ひいては三国の種馬伝説』の幕開けになろうとは当時の今の俺には知る由も無かった。

「すうすう………」

「ムニャムニャ……」

「ははっ、よく眠っているな。………で、俺はどうやって寝ろと」

 

右腕を春蘭の枕、左腕を季衣の枕、………寝れるか!コンチクショウ!

 

「起きてるしかないか。ったく、ホント、今日はついてねえ。……ま、たまにはこんな日もいいかな」

 

普段はこの子達も忙しいからな。たまにはこんなふざけた日も………あふぅ、眠い……意外に寝れるかもな。オヤスミ~♪

 

俺は向かってくる睡魔に抵抗せず、眠りの森へと―――――

 

ギュッ!

 

ん、なんだ?ああ、春蘭が俺にしがみついてきたのか。その程度なら別に―――

 

ギュギュギュギュギュギュ~~~~~~~!!!

 

いや、あのめっさ痛いんですがw

 

ギュ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!

 

痛い痛い!!!自分の腕力考えろ!ってもう一方からもハグが来たぁ!?

 

ギュギュギュギュギュギュ!!!ミシミシミシミシミシミシ!!!

 

ダブルサバ折り!?いやもう人が耐えられる音してないぞ!?

 

ミシミシミシミシミシミシミシ!!!!!……………ボキボキボキン!

 

………………………ア♪

 

俺は体を睡魔で無く死神に預け身を冥府へと委ねたw

 

 

 

 

 

 

 

――――ダレカタスケテ………

俺は命からがら、あの地獄を抜け出した。

 

モウヤダモウヤダモウヤダ………ニゲタシタイニゲダシタイ。

 

こうなれば春蘭に元に戻って貰わねば!………最悪の場合、滅しなければ(オイw)。

それ以外に道はない。

 

 

 

 

 

 

 

―――――ってな訳で、俺はハンマーwを持って寝ている春蘭の前に立つ。

 

「ごめんな、春蘭。成仏しろよ」

 

俺は思いっきりハンマーを振りかぶる。

 

――――思えば色々な事があったな、春蘭。短い間だったが楽しかったよ。………南無三!

 

サラバ!………………愛すべき馬鹿な大切な人よ!

俺は修羅となる!

 

俺は振り上げたハンマーを――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん、んぅ……久遠ちゃん…………大好き」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴトンと大きな音をたてハンマーが床に落ちる。へっ、俺の負けだよw

燃え尽きた、燃え尽きたよ。真っ白な灰に………

 

俺も堕ちたモンよ。命が奪えないなら、俺がここを離れるしかないな。(←相当余裕がありませんw)

 

「……………ん~、久遠ちゃん?どうしたの?」

 

起きたか。………ごめんな、そろそろお別れだよw

 

「久遠ちゃ―――――んむっ!?」

 

俺は春蘭と唇を合わせる。最後の別れのキスか……悪くないな。

 

「んむう!?むぅ~~~~!?」

 

これが終わればお別れか。やはりそれなりに未練が―――――

 

「プハッ!………何を……」

 

…………………………?

 

「何をするか、この愚か者があああああぁぁぁ!!!」

「へぶろっ!?」

 

春蘭の鉄拳を受け俺は壁に叩きつけられる。………待て、この喋り方と行動は!?

 

「惇ちゃん?………正気に戻ったのか?」

「?何を言っている?貴様こそ人の寝込みを襲うなぞ正気か?これは華琳さまに報告―――――」

「惇ちゃああああああああああああああああああぁぁぁぁぁん!!!!!」

「うわあ!?貴様、何をする!?離せ!」

「離さない!なんと言われても絶対に離さない!愛してる!惇ちゃん!」

「ええっ!?愛しっ!?待て!貴様何を言ってるか分かっているのか!?」

「分かってる!さっきまでの幼女な惇ちゃんより今の惇ちゃんの方がいい!俺は今の惇ちゃんを愛しているんだあああああああああああああ!!!」

「ええええええええええええええええええ!?!?!?な、何を訳の分からん事を!頼むから離してくれ!」

「いやだあああああああああああ!!!もう絶対に離さない!なにがあっても離さない!」

「だ、誰か助けてくれえ!」

 

この騒ぎを聞きつけた侍女達に更に誤解させることになるが知ったこっちゃないw

 

季衣はと言えば、一度起きるがこの騒動を現実と認識できず、もうひと眠りしたw

 

ちなみにこの騒動の後、華琳と秋蘭は残念そうに春蘭を見た。訳の分からない春蘭だけはしきりに頭を傾げていた。

 

 

 

 

追記:何故か俺だけは侍女達にヒソヒソ言われたり、華琳達から鬼のような八つ当たりを受けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――俺が何をしたあああああああああ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メデタシメデタシw…………メデタクネエ!

あとがき

どうも、紅い月です。

そんなわけで『愉快な殺し屋さん 閑話一の巻』お送りしました。

 

相当、カオスってますねw

キャラ壊れまくりw

どんだけ、狂った世界なんだよw

 

前の話の通り、レス返しは終了しましたw

言ったとおり、理由は簡単。自分がレス返しが苦手だからですwオイ

 

次回は原作通り、黄巾党討伐。

それまでに彼も傷心から立ち直るでしょうw

 

では、前回、読んでくれた方、支援してくれた方、コメントしてくれた方に感謝を。

そして、今回読んでくれた方にも感謝を。

 

誤字、変なところがあればお知らせください。

 

ではでは本当にありがとうございました!!

それでは、また次回にお会いしましょう!!

ではではー。


 
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