塾長室に来客があった。
現・呉の王である蓮華である。
「姉様達を返して!」
「連絡もせずにいきなり来て、言う事はそれかい・・・・・・」
机に肘をついてやれやれという感じの一刀。
「蓮華が来てるんですって?」
そう言って塾長室に入ってきたのはジャージ姿の雪蓮と、女教師スタイルの冥琳だった。
雪蓮は体育担当、冥琳は教科担当の教師として漢塾に来ていたのである。
まあ要するに、現在呉の主要メンバーは蓮華、思春、穏に亜莎くらいしか残っていなかったのである。
え?シャオはどうしたのかって?
「お姉ちゃん、外まで聞こえてきてるよ?」
いますとも、漢塾の生徒として。
「つーか、ちゃんと雪蓮たちには了解を得たぞ?いまさら何で手放さなきゃならねえんだよ・・・・・・」
「そうね」
「うむ」
「だよね」
蓮華以外の三人は一様に頷く。
「これだけ重要人物が抜けてしまって、国政に影響が出ないわけないでしょう!!」
机に両手を叩きつけて抗議する蓮華。
「それはお前のやり方が悪いからじゃないのか?」
「・・・!!だったら貴方ならうまくやれるっていうの!?」
「さあ・・・やれるかもしれないなあ?」
「だったらやってみなさい!!」
「そう言われても、塾長の仕事が・・・・・・」
「逃げるの?」
「・・・・・・」
あからさまな挑発にムッとする一刀。
「分かった。じゃあこうしよう。俺が呉の国政を何とかできなかったら呉のメンバーは全員返す。だが、もし出来たら蓮華。俺の言う事を一つ聞いてもらおうか?」
「な、何故私が・・・・・・」
「王としての責任を俺に丸投げするくせに、何のリスクも背負わない気か?情けない奴だな・・・・・・」
「くっ・・・・・・いいだろう」
「そうか、なら・・・・・・白蓮ーーーー!!」
「何だ?」
一刀に呼ばれて白蓮も塾長室に入ってきた。
ちなみに白蓮は漢塾の副塾長である。
「呉に行ってくるから少しの間、塾長代理を頼むわ」
「了解」
もう慣れた事と言わんばかりに即答する白蓮。
「そんじゃ、行ってくるわ」
そう言って、一刀は蓮華と共に呉へと向かったのであった・・・・・・
「あの子も馬鹿な勝負受けたわねえ・・・・・・」
「一刀、蓮華お姉ちゃんに何をさせるつもりなのかなあ?」
「二人とも、話が既に蓮華様が負けること前提だな」
「「違うって言うの?」」
「・・・・・・ふう」
冥琳のため息はどのような思いによるものなのか?
答えは冥琳本人にしか分からなかった・・・・・・
どうも、アキナスです。
開始数話で一刀が呉に行ってしまいました。
すぐ戻って来れるんでしょうか?
それと、最後の叫びを再開しようと思います。
技名被ったとしても許してくださいね?
では次回に・・・・・・
「猛虎流奥義大放屁!!」
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塾長一刀が少しだけ出かけます